幻の女

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

2015年12月18日 幻の女〔新訳版〕

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。彼は気晴らしにその女を誘って食事をし、劇場でショーを観て、酒を飲んで別れた。その後、帰宅した男を待っていたのは、絞殺された妻の死体と刑事たちだった!迫りくる死刑執行の時。彼のアリバイを証明するたった一人の目撃者“幻の女”はいったいどこにいるのか?最新訳で贈るサスペンスの不朽の名作。(「BOOK」データベースより)

評判

幻の女の評価:

7.89/10点 レビュー 9件。 S ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.89pt

幻の女の総合評価:

8.40/10点 レビュー 142件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(9pt)

幻は幻のままで

古くは古書店で原書と遭遇した乱歩が、他人が既に購入予定で採り置きしていたものを横取りしてまで読んで、大絶賛した本書。
早川書房のミステリベスト100アンケートで第1位を獲得した本書。
また「『幻の女』を読んでいない者は幸せである。あの素晴らしい想いを堪能できるのだから」と誰かが評するまでの大傑作、『幻の女』。
とうとうこの作品を読む機会に巡り合った。

内容は既に巷間で語られているせいか、特に斬新さを感じる事は無かった。また有名な冒頭の文、「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」に代表されるほどの美文は特に散見されなかったように思う。それはチャンドラーの文体のように酔うような読書ではなくクイクイ読ませる読書だったからだ。
しかし、当初思っていた以上にその内容は趣向を凝らし、読者を飽きさせないような作りになっているのは素晴らしい。

主人公が妻殺しの無実を証明するためにアリバイを立証する幻の女を捜すが、なぜか見つからない。ただこれだけの話かと思ったが、主人公ヘンダースンを取り巻く愛人、無二の親友が当日彼に関わったバーのバーテンダー、劇場の出演者などを執拗に探るが最後の最後で不慮の事故に遭い、徒労に終わること。これは何度となく繰り返されるプロセスなのだが、それぞれがアイデアに富んでいて非常に面白い。特に愛人のキャロルがそれら関係者の口を割らせるために執拗に付き纏う様はどちらが敵役なのか解らなくなるほど、戦慄を感じさせる凄みがあった。
そして死刑執行当日に訪れる驚愕の真相と犯人に仕掛けたトリックの妙。そして世界が崩れる音が聞こえ、理解するのに何度も読み返した。

やはり傑作は傑作であった。
しかし、私的な感想を云えば、最後に幻の女の正体が判る事は、蛇足だったのではないだろうか。幻の女は最後の最後まで幻の女であって欲しかった。
これが正直な感想である。

▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.2
(10pt)

ページをめくる手がとまりません

読後感がとてもよいです。

わたろう
0BCEGGR4
No.1
(9pt)

幻の女の感想

タイムリミットサスペンスの古典的名作。「幻の女」は果たして見つかるのか?次々と掴みかけては離れる手がかり、そして大どんでん返し。本当に面白い作品です。真相に全く気付かず、最後は唖然としました。いくつか腑に落ちない点があり、ラストは個人的には後味が良く無かったですが、最近読み始めた翻訳ものでは断トツの傑作。未読の方は是非。

なおひろ
R1UV05YV

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.133
(4pt)

冒頭が読みたくて

有名な冒頭が読みたくてお試し
最後まで楽しめる一冊でした
幻の女〔新訳版〕 Amazon書評・レビュー: 幻の女〔新訳版〕より
4150705542
No.132
(5pt)

名セリフが頻発する、サスペンス・ミステリの歴史的名作

「夜は若く…」というあまりにも有名な一文で始まる本作は、文芸春秋版「東西ミステリ100」の海外部門で4位に入るなど、ミステリ史に燦然と輝く名作だ。
1942年作品のサスペンス・ミステリが、これだけ高い評価を得続けているのはスゴイことだと思う。(自分が初めて読んだ〇十年前より評価を上げているような…?)
死刑囚の刑執行日が迫る中、無罪を証明できる「幻の女」を、友人や恋人が探し求める。ところが苦労して手がかりを掴んだと思えば、スルリと逃げていく。
物語中、手錠をかけた当人である刑事が死刑囚を力づけ説得するシーンはとても熱いし、謎の女とバーテンダーとの心理戦、盲目の物乞いの秘密を暴くシーンなど、見どころは山盛りだ。
新訳になったこともあるのか、文章もすばらしい。「本当の友だちは、一度なったら一生変わらない」「時こそはどんな人物より恐ろしい殺人者だ」といった、印象に残るセリフが頻発する。
謎解き部分に少々ミス・リードでは…と感じるところもあるが、名作であることは間違いない。
幻の女〔新訳版〕 Amazon書評・レビュー: 幻の女〔新訳版〕より
4150705542
No.131
(3pt)

テキストです

さすが古典的ミステリーの代表作だ。現在では当たり前のプロットがここから始まっていたのだね。
幻の女〔新訳版〕 Amazon書評・レビュー: 幻の女〔新訳版〕より
4150705542
No.130
(3pt)

やや飛ばし読みした(いい意味で)

他の方も書いてらっしゃいましたが、早く先を知りたくて、何ヵ所かざざーっと読み流してしまいました。
検察の話とかだったかな。あと最後の解決編。
それ以外は完全に引き込まれていて時間を忘れました。
ヘンディーさんが自分の癖について話すところなんか、まるで自分が彼であるかのように
「あれ?そう言えば前もこんなこと…」って思い出したりして、
本と自分の境界がぼやけるようで最高の体験でした。
ただ解決編はどうかなぁ…
あ、この人の話、長いぞ…?と思った時点で急に夢から覚めたような気持ちになりました。
こう…怖いのに真夜中に屋外で何かしなくちゃいけなくなって、それが終わって明るい室内に戻ってこられた時みたいな…
それも狙いでしたか…?
幻の女〔新訳版〕 Amazon書評・レビュー: 幻の女〔新訳版〕より
4150705542
No.129
(4pt)

「走れメロス」的に応援しながら読んでいたら最後に一本取られた!

サスペンス系ミステリの古典的名作で、小学校の図書館でジュブナイル版を読んで以来です。
その後内容をすっかり忘れ、30年ほど前に完全版を読んでみようと文庫を手に取ってみましたが、パラパラと中を見て「翻訳モノは読みにくそうだな…」と感じ、買うのをやめたことがありました。
新訳が出ているのを最近知り、セリフなどが今風に自然な訳になっているようなので、読んでみることにしたものです。

ミステリなら普通は「犯人は誰か?」が重要な興味となりますが、この小説ではそれよりも「アリバイの証人となる幻の女を見つけて、ヘンダースンの死刑執行を阻止できるか?」が焦点になります。
なので物語の終盤では「間に合わないと親友が殺される!頑張れ、もう少しだ!」と、「走れメロス」のように応援しながら読んでいたわけです。そしたら…
…一瞬でひっくり返されました!(爆)
「幻の女」ばかり気にしていた盲点を突かれたんですね。
こういうのを作者の術中にはまったというのでしょう。
久しぶりに一本負けの快感?を味わうことができました。

星を5でなく4にしたのは、訳が期待したほど良くなかったからです。
直訳的にスッキリしているだけ(←「新訳」の傾向?)で、特に地の文にもっと雰囲気や小説的な言い回しが欲しいと思いました。
私には冒頭の「夜は若く~」の何が名訳なのかサッパリ分かりません。
直訳で済むなら原文を読めばいわけだし…?
幻の女〔新訳版〕 Amazon書評・レビュー: 幻の女〔新訳版〕より
4150705542

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