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マリオネットK さんのレビュー一覧

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レビュー数347

全347件 281~300 15/18ページ

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No.67: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

デスゲーム史に残る名作

まだ本格的なデスゲームブームが起こる以前の20世紀に発表された作品ですが、その後無数に量産された凡庸・粗悪なデスゲーム作品と比べると黎明期の作品でありながらその完成度は際立っていますね。
この作品から影響を受けた作品は無数にあると思いますが、それらのデスゲーム作品では割となぁなぁで流される事が多いサバイバル要素もよく調べられて書かれていると思いました。
そして貴志氏にふさわしいと言うべきか、ホラー・サスペンス小説としても一級品です。

▼以下、ネタバレ感想
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クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)
貴志祐介クリムゾンの迷宮 についてのレビュー
No.66: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

一粒で二度おいしいみたいなミステリ

二部構成で

一部はこの上なく正統派な本格推理小説
二部はハードボイルド風のミステリ

他のホームズの長編同様、短編が二つ組み合わさったみたいな構成ですが、この作品はそのどちらも質が高いと感じました。

▼以下、ネタバレ感想
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恐怖の谷  新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
アーサー・コナン・ドイル恐怖の谷 についてのレビュー
No.65:
(3pt)

途中までは面白かったですが読めば読むほど退屈になっていきました

古くからのいわくが残る孤島の古城という舞台で起こる殺人に可憐な女探偵のコーデリアが挑む

……かのような魅力的な設定と雰囲気に流されて途中までは楽しんで読めてはいたのですが、そのうち話が進まなくて読んでて苦痛になりました。
クローズドサークルかと思ったら、島から普通に帰って図書館で調べものしてまた島に戻って……みたいな展開にもズッコけそうになりました。
特に面白いトリックやフーダニットで関心できる部分もありませんでしたし、せめてもうちょっと短い話にまとめて欲しかったです。
皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 129‐2))
P・D・ジェイムズ皮膚の下の頭蓋骨 についてのレビュー
No.64: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

金はなくともある意味豊かな若者たちのお話


▼以下、ネタバレ感想
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二銭銅貨 (江戸川乱歩推理文庫)
江戸川乱歩二銭銅貨 についてのレビュー
No.63: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

やはりこのトリックは凄い

子供の頃よく読んでいた三毛猫ホームズシリーズを20年ぶりぐらいに再読しました。
やはりこの密室トリックは凄いですね。
これ以降の同シリーズではあまりトリックらしいトリックは用いられなくなってしまったのが残念です。

複数の事件が同時進行する構成ながら非常に読みやすく、わかりやすく、そして短く纏めてしまえるのが赤川次郎さんの凄いところだと常々思います。

▼以下、ネタバレ感想
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三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))
赤川次郎三毛猫ホームズの推理 についてのレビュー
No.62:
(6pt)

自分は「犬」が一番面白いと思いました

こういった短編を欠かせたら乙一氏の良作量産度は他の追従を許さないですね。

文庫版はこの厚さ、内容でなぜ上下巻に分けた……と言いたいです。

▼以下、ネタバレ感想
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GOTH 夜の章 (角川文庫)
乙一GOTH リストカット事件 についてのレビュー
No.61: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

重い……

人が憎しみあったり、殺しあったりする小説を普段から好き好んで読みまくっている自分ですが、この話は冤罪の問題といい、身内から殺人犯を出してしまった家族の話といい、読んでて辛いものがありました。「お話の中の出来事」と割り切れないリアルな背景が見えてきてしまうからでしょうかね。
というわけでよく出来た話だとは思いましたがあまり楽しんで読むことは出来なかったし、あまり読み返したいとも思わない作品ですね。

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13階段 (講談社文庫)
高野和明13階段 についてのレビュー
No.60:
(6pt)

不幸で不快で不条理で……救いのない展開の連続に逆に笑えて来る

あまりにも酷いフジコ、そしてフジコの人生に逆に笑ってしまう。笑うしかねぇ。って話でした。
自分は男性ですが、女性はさらにいやーな気分になりつつ、楽しめるのかな?なんて思いました。

ミステリ抜きにその酷い展開の連続が面白かったですが、結末付近の部分は自分の理解力にも問題があるのかもしれませんがわかり辛かったです。

殺人鬼フジコの衝動
真梨幸子殺人鬼フジコの衝動 についてのレビュー
No.59:
(6pt)

たまにはこんなのもアリなんじゃないですか?

評判悪いですねぇ、そしてその理由も判りますが、個人的にはたまにはこんなのもアリじゃない?と思いました。
無駄にブラックなのがいらない反感を買ってる所もありそうですね。

「怒ったら負け!笑い飛ばせる度量を持って読もう」と思いながら読みました。
個人的に一話目と二話目が好みです。
どんどん橋、落ちた (講談社文庫)
綾辻行人どんどん橋、落ちた についてのレビュー
No.58: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

現在のミステリの基準だと「どこがアンフェアなの?」ですね

どこにも嘘は書いてないですし、もはや現在の推理小説だったら定石的パターンの一つになっているので意外さもアンフェアさも感じませんでしたが、当時としてはさぞ衝撃的だったんだろうなぁとは思います。
もはや現代の人間には正しい評価は下せない領域の作品なのかもしれないですね。

▼以下、ネタバレ感想
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アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティアクロイド殺し についてのレビュー
No.57: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

タイトル「Tの悲劇」の方が良くないですか?

「エジプト」という国名はその文字だけで、人々の様々な想像を引き出し、魅力を感じさせますが、この作品にはエジプトは1ミリも関わりませんので、間違っても『ナイルに死す』みたいな内容を期待してはいけません(笑)

首切りトリックの教科書のような内容で、綿密なロジックといい、発表が80年以上前ということを踏まえれば、完成度や質は非常に高い推理小説だと思うのですが、単純に読んでて「面白くない」と思いました。
とにかく理屈ばかりでなかなか話が進まず、退屈な内容でした(そういうのが好きな人は好きなんでしょうが)

その退屈さを紛らわせる要素のつもりなのでしょうか、途中で話に組み込まれる「ヌーディストの島」ですが、正直これに関しては物語上の必要性が全くわかりません

▼以下、ネタバレ感想
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エジプト十字架の謎【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンエジプト十字架の謎 についてのレビュー
No.56: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

これは「感動」ではなく愛ゆえの一種の「狂気」でしょう

大胆なこのトリックは間違いなく日本ミステリに残る一作でしょう。


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容疑者Xの献身 (文春文庫)
東野圭吾容疑者Xの献身 についてのレビュー
No.55:
(4pt)

奇妙な建物&クローズドサークル は大好きな組み合わせだけれど……

奇妙な建物&クローズドサークルという私の大好物ですが、ミステリとしてはお粗末な感じでした。


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渦巻く回廊の鎮魂曲 霊媒探偵アーネスト (講談社文庫)
No.54:
(6pt)

デスゲーム系作品の典型

いつの間にか見知らぬ場所にさらわれて集められた高校生たちが
投票で毎日一人を吊るして処刑し、夜は人狼が村人を殺す、「人狼ゲーム」をリアルで行うように強いられるデスゲーム物

登場人物のキャラクターといい言動といい、まさにデスゲームの「典型的」なパターンの作品です。
挿絵がついてて1時間半~2時間程度で手軽に読めます。
これといった目新しさはないですが、まさにそういうお約束なのが好きなんだという人にはおススメです。



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人狼ゲーム (竹書房文庫)
川上亮人狼ゲーム についてのレビュー
No.53: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

少年探偵団シリーズとは全然イメージの違う明智さん

ただの本好きの、今で言うニートな時代の明智小五郎の推理が光る短編です。

殺人の理由と真相は面白いですが、謎解きとしては微妙でした。
あと当たり前のように作中で「モルグ街の殺人」と「まだらの紐」のネタバレをするのはよくないです!



▼以下、ネタバレ感想
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D坂の殺人事件 (江戸川乱歩文庫)
江戸川乱歩D坂の殺人事件 についてのレビュー
No.52: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

本格推理とデスゲームの奇跡的融合

あえて上手いこと言おうとか、気の利いた表現を使おうとはせず率直な感想を。
この作品はめちゃくちゃ面白いと思いました。

小説なんて別に気取って読むものじゃなく「娯楽」です。
そして娯楽としてこの作品は最高峰です。

普段ミステリはおろか本なんかろくに読まない小中学生から、ミステリマニアまで楽しめる作品だと思います。
個人的には10年に一冊の傑作です。

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インシテミル
米澤穂信インシテミル についてのレビュー
No.51: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

私は気になりません

作中で明かされる謎がどれも「どうでもよすぎて」まったく真相が気にならなかったので、面白くなかったです

そもそもそういう他愛ない「日常の謎」を解くことがコンセプトの作品だと思うので、あくまで私の好みではない、というだけで批判ではないですが

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氷菓 (角川スニーカー文庫)
米澤穂信氷菓 についてのレビュー
No.50: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

魍魎とはまさに人のことか

まず厚さに、これこそ本というより「箱」みたいだよ!と思ってしまいましたが、相変わらず読んでみると読みやすくて面白くて苦にならない。
ゆっくり一日かけて読みました。

怪しげな雰囲気が漂いながら、超常現象を扱うわけではなく、洗練された人間の技術と心理の物語です。
本格ミステリに分類はされますが、謎解きや推理よりもあくまでストーリーに浸って読むべき作品という印象を受けました。

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魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)
京極夏彦魍魎の匣 についてのレビュー
No.49:
(6pt)

重さとユーモアが交互に来て独特の作風

主人公達の背負ってる過去(現在)がすごく重いのに随所にユーモアが混ざって、シュールな雰囲気の話になってますが、面白かったです。

▼以下、ネタバレ感想
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カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.48: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

本格と社会派の融合?

大胆かつ奇想天外がトリックはすばらしいですが、自虐史的な社会派部分が受け付けませんでした。
素直に本格物でこのネタが見たかったと思ってしまいました。



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奇想、天を動かす (光文社文庫)
島田荘司奇想、天を動かす についてのレビュー