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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数124件
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著者初読み。第131回直木賞、第17回山本周五郎賞受賞作。明治から昭和初期に至る、一人のマタギの人生を描いた作品。序盤は東北弁に馴染めず、また好きでは無い性愛描写に馴染めず、じりじりとしか読めなかった。しかし中盤からは主人公の人生の決断や、人々との出会いと別れに心を揺さぶられ、一気に物語に取り込まれてしまいました。冬山での狩猟の厳しさは描かれますが、あくまでも狩る者と狩られるものには一線が引かれた感があります。それだけに最終章は凄まじく、最後まで続く緊張感は素晴らしかった。重厚長大、読むなら冬、つまり今!
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凄く面白かった。と言うか、とにかく好きな感じの作品でした。荒唐無稽な話なので、細かい整合性とか精密なロジックとか求めてはいけません。勢いやスピード感、登場人物のキャラ、そして何より暖かい読後感を求めて読んで欲しい。「愛だな、愛」ってセリフが出てきます、まあそんな事が言える世界観です。残念ながら登録数少ないよねぇ、短時間で読めると思いますし、是非みなさんおススメします。
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著者初読み。第60回江戸川乱歩賞受賞作。かなり面白かったです。主人公が全盲の老人な訳ですが、その為か偏狭な性格で感情移入が難しい。その上腎移植、障碍者介護、密入国と重いテーマを複数ぶち込んでいますので、そこを捉えると苦しい読み心地に感じます。ただ、目が見えないが為の不安、恐怖が良く書けており、誰が信用できるのか?全てが混迷する状況にぐいぐい引き込まれた。最後は丁寧に伏線回収を説明され、納得の読後感。注文を付ければ、老人の描き方(特に言葉遣い)に少し違和感を覚えた所かな。とは言え良作でした、おススメします。
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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第52回日本推理作家協会賞受賞作。安楽椅子探偵物かつ日常の謎物だと思って読み始めましたが、結構重い犯罪も出て来るので、物悲しい雰囲気の終わり方が多かったですね。今さらの初読ですが、本作の事はかなり気に入りました。とにかく文体が素晴らしい。読み始めてから、何がこんなに気持ち良いのか?と思っていましたが、文体が好みだった訳です。で、最後に解説を読んで、「短編独自に要求される純度の高い文体の持ち主」と書いてある事に深く納得。謎と推理の出来栄えも悪く無いですが、バーの雰囲気と世界観を楽しむ作品じゃ無いでしょうか。
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ファンタジー・ホラー短編集。結構面白かったです。せつない系の読後感ですが、全作テーマは「死」でした。作者が大学進学直後から2年位の間に書かれており、少年から青年へ移行する頃の死生観みたいのが刻まれているのかも。平易で読み易い文章で、グロいホラーが大っ嫌いな私にも楽しめるソフトさでした。おススメですよ!
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SF素人で翻訳もの苦手な私が読了するには、時間が掛かりました。高評価の作品ですので、面白いに違いない、と何とか頑張りましたが、読んで良かったです。これは本格ミステリーとして考えて良いでしょうね。論理的に謎を解き、どんでん返しの末たどり着く結末には、大いなるカタルシスが待っています。そしてエピローグの皮肉なラストシーン。途中は分かり辛い内容が続いてやや飛ばし読みになりましたが、本格好きで未読の方には、是非おススメですよ。
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三上の視点に固定された三人称なので、これだけ長いと疲れる。誰が何処で何考えて何してるか、全然分からんからね。まあそれが緊張感となり、真相が明らかになった時の衝撃に繋がるんですが。下巻前半までは三上の気持ちが揺れてますので、何がしたいのか少々イライラします。誘拐事件発生からは、ストーリー展開のスピードが上がり、三上の腹も座ったんで読み応えが有りました。疑問の全ては解決はしないので、いつか続編が読めるのを期待したい。しかし、松岡参事官はカッコ良かったねぇ。二渡もそうだけど、ブレない凄みが眩しい。
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「サブマリン」を読む予定は無いですが、何となく積読本から手にしました。純粋に面白かったです。ミステリーとは少し違いますが、分類不能な娯楽小説?で良いのでしょう。最初は陣内がウザすぎて読むのが辛かったですが、慣れてしまうと周りが許しているのが分かる気がしたりして(笑)。各話それぞれ語り部の視点が違うのですが、陣内の視点は有りません。その為「陣内」とは、本当は実在して無くて、みんなの夢に出て来る想像上の人物みたいに思えました。それ位むちゃくちゃで、結果オーライな人です。この人の話は確かにもっと読みたくなるな。
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著者初読み。かなり面白かったですね、もっと早く読めば良かった。テーマは重いし、主人公の過去の犯罪は決して許せないので満点とは言えませんが、途中で読むのが止められない作品でした。冒頭のシーンからラストの真相まで予想の範囲で、驚きはあまり有りませんでしたが、リーダビリティに優れていると思います。第三章は秀逸ですし、法廷場面も引き込まれました。キャラ造形が上手いんでしょうね、印象に残る人が多くて、他の作品が凄い読みたくなりました。
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著者初読み。特殊能力ものですが、前半は普通の警察小説でした。序盤すごい面白かったのですが、中盤からぐっと様相が変わって来ます。どう決着を付けるのか?一気に読まされました。結構皆さん評価は分かれていますが、私は面白かったと思いますよ。登場人物の行動が少々不自然に感じるのは確かですが、先を読ませる筆力はあると思いますし、ラストも許容範囲だと思います。この小説が終わったその先のその先が知りたい。気になる作家さんがまた増えてしまいました。
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第64回日本推理作家協会賞受賞作。中世ヨーロッパを舞台に、剣と魔法のが存在する世界で繰り広げられる本格推理です。思った以上に面白い。ファンタジー要素(魔法)により、動機を考える必要が無くなっているのが特徴的で、物理的に実行可能な唯一の人物を特定すれば良いと言う事になります。また、呪われたデーン人との戦闘シーンは結構な迫力で、この舞台設定にした意味がありますね。その上、その時の各人の行動が、最後の謎解き場面での推理の根拠となっています。謎解きから犯人の特定までの展開は好みが分かれるかも知れませんが(つまり犯人の正体について)、ラストシーンは気に入りました。良く出来た作品だと思います。おススメします。
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とにかく読み辛かった。誰が何処で何しているのか全然分からなくて、自身の読解力不足を痛感した作品。たださすがに、戦争の悲惨さ、北極海の過酷な寒さは伝わりました。胸が熱くなる場面はいくつも有りましたが、面白かったとは言えないですね、読了までずっと苦しかったです。
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前作に引き続き面白く読めました。今作ではおっさん達の家族に焦点を当てた作品が多く、多少色合いが変わっていますね。これ以上続けるのは難しい(同じ様な話の繰り返しになる)のかも知れませんが、もっと読みたいです。
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【ネタバレかも!?】
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第153回直木賞受賞作。台湾を舞台にした青春、恋愛小説です。序盤で殺人事件が起きますが、ミステリーとは分類出来ないくらいそこに力点が置かれていない印象。それよりも、主人公のやんちゃぶりと純情ぶりに、そして祖父を思う気持ちに引きずられて一気読みでした。ただし、名前の漢字が読めないですねぇ。形で覚えるしか無かったです。重くて熱くてそして深い、良い作品でした。
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著者の作品は初めて読みましたが、随分優しい視線で書かれており感動的でした。ミステリーだと思っていたので、事件が起きるまで長いな、と思ってましたが違いましたね。それぞれの患者にも同情すべき事情がありますが、患者の家族の苦悩にも共感出来、少々複雑な思いにもなりました。
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延々と続くストーカーの描写にかなり辟易とする。そして、このまま進めばどんなオチが付くのか?と考えていたら、ラストは途中で想像出来ましたね。少々長いですが、オチを引き立たせるには必要だったのでしょうか。確かに真相は哀しい余韻が有りましたが。
それにしても、この様な独白形式の表現を使った構成は、昔から井上氏は好きですね。まずまず面白かったので、厚さにビビらずぜひお試しください。最後に一つ。このカバー素晴らしすぎます、最高。 |
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