熱帯夜
- 日本推理作家協会賞受賞 (110)
- 監禁 (96)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.33pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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著者初読み。第62回日本推理作家協会賞受賞作。読友さんからのおススメで探していたところ発見、即購入、即読了。凄いね、この人。始まりからは全く予想出来ない所へ進む展開ですが、解説にも有った様に、とにかく底意地が悪い。途中はブラックユーモアに溢れているが、ラストは救いの無い残酷さ。最後にひっくり返す為にコツコツエピソードを積み上げる手腕には、技術と情念を感じた。叙述的な記述やどんでん返し等、ミステリーの素養もありますよね。と言う事で、ホラー苦手ミステリー好きの私のベストは「熱帯夜」。薄いけど、濃い本だった。 | ||||
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個人的には、ちょっと気持ち悪い所もあったけど、ブラックユーモアたっぷりで楽しく読めました。特に本のタイトルにもなってる「熱帯夜」はスピーディーでハラハラドキドキ! 「あげくの果て」も「最後の言い訳」も考えさせられるテーマを重過ぎないタッチで描かれていて短編集とは思えない満腹感でした。 | ||||
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「鼻」で衝撃を受け、曽根さんに興味を持ちました。そしてたまたま本屋でこの本に出会いました。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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不愉快けどとても面白い。 特にごく結末はイヤミスの感じが面白い | ||||
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初めて読んだ曽根圭介さんの本。 角川ホラーですがあまりホラー風味ではないです。 淡々とした文体がよりストーリーの巧妙さを際立てています。 文体も手伝ってテンポ良く読みすすめられるのであっという間に読み終えてしまいました。 ・熱帯夜 この本で一番好きな話です。 複数の視点から進んでいき、最終的に交わっていく話です。 話が一点に収束していく様子は大変鮮やかで手品を見ているようでした。 緊張感のある文章がよく合っていて読みやすかったです。 一番スピード感を感じました。読み始めてすぐに引き込まれます。 ・あげくの果て 近未来の姥捨て山のような話。 こちらも熱帯夜のように視点が切り替わって最後に収束していく話ですが熱帯夜より読みにくかったです。慣れてない人には読みづらそうです。 不条理で大変面白かったです。筒井さんっぽさがありましたね。 ・最後の言い訳 ゾンビ物です。 「鼻」や「あげくの果て」もですが対立構造を描くのが本当に上手いですね。 主人公の初恋のエピソードは今までの作品に比べて描写が緻密になるのでとても印象的でした。 なんだか胸きゅんな感じでもあり、大変可愛らしかったです。 ゾンビ的世界観とのコントラストでとても映えていました。 比較的早いうちからオチは予想できますが世界観や物語の運びが上手いので最後まで楽しんで読めました。 曽根圭介さんの書かれる話は不条理な中にもコミカルな要素があってそこが本当に魅力的です。 笑っていいのかだめなのかわからないギリギリのブラックジョークが唐突に出てきて良いアクセントになっていると思います。 | ||||
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ブラックジョーク風で3話ともとてもおもしろかったです。え゛えええぇぇぇぇぇぇと言うようなオチもなぜか消化不良にはなりませんでしたし、後味の悪さなどはなかったです。個人的には最後の言い訳が一番楽しめました。是非またこの作者の作品を読んでみたいと思います。 | ||||
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サンワ収録 レビューとかみなかったのでございまして、サンワ目がまさかのゾンビ物でとても面白かった 新しいゾンビ物でございまして、社会風刺も効いていまして、とても面白い とても面白いのでゾンビ好きはみるべきでございます | ||||
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今までに後味の悪い話はたくさん読んできましたがこの作家の書く話はそういうジャンルの中でも頭ひとつ抜けてると思います。 短編ひとつで気力をごっそり持っていかれる。この作家の小説は本当に読むと疲れます。間違っても精神的に余裕がない時に読んではいけません。 前回読んだ「鼻」より文章が綿密になっている分、絶望感の密度も濃くなっていました。 本作は三つの話からなる短編集ですが、どの話にも救いなんてありません。勧善懲悪がお好きな方はご用心。 表題作の「熱帯夜」はどこか「鼻」に通じる物語の構成になっているような気がしました。途中ちょっと笑ってしまうような出来事もあったりしたのですが最後の一言はすごく怖い。三編の中では一番ホラー色が強いかも。 「あげくの果て」は高齢者徴兵制度を巡っての近未来のお話。視点がコロコロ変わりますが終盤でバラバラだった視点が一つに収束していく構成力はお見事。近未来版姥捨て山といった感じで読みごたえがあった。 そして一番お気に入りなのが「最後の言い訳」。この設定で長編書いて欲しい!と思いましたが短編だからここまで輝くのかな。平たく言うとゾンビ物です。バイオハザードよりはSIRENに雰囲気が似てるかな?しかしこれは面白かったです。 ところどころ現代への風刺も利いてて、且つ人口が逆転したことによって起こる世界の変化が妙にリアルでゾワゾワしました。 人類とゾンビの人口が逆転してしまった最大の原因がこれもう単に噛まれて感染が広がった、じゃないんですよねー。上手いです。 わりと早い段階でこの話のオチに気付く人は多いと思いますが、そこに落とし込むまでの話の持って行き方がお見事と言う他ないです。この作家の作風で、このレーベルならこのオチしかないでしょうが、「やっぱりね」と軽く言って終われないくらいには胸が詰まる結末でした。 基本的には勧善懲悪好きな人間なので、単に後味が悪いだけならばその作家の小説は以降読まないのですが、この作家はものすごく胸糞悪い後味なのに次も読みたくなるから不思議です。ずば抜けて面白いからなんでしょうが、中毒になりそうな胸糞悪さ。 また元気がある時に他の作品も読んでみたいです(笑) | ||||
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