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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧
歌舞伎蝶さんのページへレビュー数303件
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相変わらず面白い。
展開はいつもどおりでシリーズを読んでいる人であればある程度読めます。 推理小説で求める大きなカタルシスもありません。 でも面白い。 普通の事、当たり前の事、正論を突き詰めているだけですが、 そういう当たり前の事が人間関係や建前の前で維持することがどれほど困難かという事を、 年を取れば取るほど嫌というほど思い知らされます。 竜崎伸也という突出したキャラクターを作り出した作者に本当に拍手です。 |
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ジウシリーズと姫川シリーズのクロスオーバー作品の姫川サイドの作品。
違うシリーズの作品を同じ時系列で描いて二つの作品に仕上げるという面白い試みですが…。 正直釈然としない、もやっとした読後感でしょうか。 今更ながらにシリーズのファンとして、姫川と菊田がくっついて欲しかったと思ってしまいました。 シリーズ物は読みやすいのですが、どうしても回を経るごとにハードルが上がってしまいますね。 どこかで大当たり回をひくことに期待しながら読み続けます。 |
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太刀洗万智がフリージャーナリストとしてネパールで巻き込まれた事件のお話。
良いタイトルと気持ちいい伏線回収にラスト。 ミステリに比重を置かずジャーナリズムの在り方に重きを置いた感じで、 そのことが物語にリアリティを生んでいたと思います。 上手い話なのですが、綺麗にまとめ過ぎられているため何か物足らない感覚。 ミステリ三冠獲得作品のためハードルが上がりすぎていたのかも知れません。 |
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前作の犯罪者で著者のファンとなっていた私は、
再び修二、相馬、鑓水の三人と再会できたことをうれしく思いました。 一つの冤罪事件が元でいくつもの事件が起こることとなるのですが、 なんとも切ない話でした。 現実にあった事件をヒントにしながら描かれた今作は、 日本の警察、検察、裁判所の在り方を考えさせられる良作です。 |
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ジウ・歌舞伎町シリーズと姫川シリーズのコラボというかクロスオーバー作品です。
シリーズを読んでいる人にはたまらない仕様で楽しかったです。 読んでいない方でも十分に満足いく内容だと思います。 ボーナストラック的に収録されていた短編も楽しめて良かったです。 姫川サイドのルージュも期待しています。 |
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長すぎる印象。
特に事件発生までが長くだらだらした文章のため時間がかかってしまった。 終盤の展開やトリック、伏線回収と素晴らしいだけに、 尚更もったいないと感じてしまう。 登場人物を少し減らしてくれた方が読みやすかったのかもしれません。 |
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御子柴シリーズの第二弾。
物語の途中まではよくあるリーガルサスペンスで、 結末もなんとなく予想の付く予定調和な雰囲気なのですが… やっぱりね… えっ!?… 嘘でしょ…!!! すさまじいカタルシスを味わえました。 前作を読んでいることが前提となりますが、 私が今まで読んだ著者作品の中での最高傑作だと思います。 惜しむらくは前作を読んでいることが前提な点でしょうか。 前作を上巻、今作を下巻ととらえれば満点評価でも良いと思います。 素晴らしい作品に出合えたことに感謝します。 |
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丁寧な文章は情景が浮かびやすく読みやすかったのですが…。
登場人物全てにほとんど共感することができず、 中々読み進められませんでした。 ラストシーンこそ多少の感情移入ができましたが、 個人的には好みの作品ではありませんでした。 |
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武士道シリーズの最新版というべきか完結編というべきか…。
香織と早苗の主人公兼ヒロインの視点を交替させながら物語は進んでいくのですが、 わかりやすく書き換えているので、 読みやすくスイスイと文章が頭に入っていきます。 戦争に対する政治的な思想を盛り込む必要があったかはさておき、 シリーズを読んでいた人は十分に楽しめる内容だと思います。 ただヒーロー物の漫画とかでありがちなパワーバランスが少しインフレしてしまっているため、 前作までのほうがドキドキ感は上だったかもしれません。 |
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ここ最近読んだ小説の中では文句なしで一番面白かった作品です。
少し長いのが欠点と言えば欠点でしょうか? これだけの登場人物が出てくる作品で混乱しないで読めるのは、 作者の力量というよりほかないでしょう。 一介の殺人事件のサスペンスにとどまらず、 複数の人物の思惑が交差する知略戦が楽しめるシーン有り。 スリリングな展開にドキドキするシーン有り。 やや詰め込みすぎな印象もありますが、 読みどころ満載の盛沢山仕様でお気に入り作品となりました。 著者の別作品も是非読みたいと思います。 |
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世界的に高評価作品なので期待して読んだのですが…。
好みの問題なのか読解力の問題なのか、 いまいち物語に入り込めませんでした。 珍しい構成の作品ではあるのですが、 なんかすっきりとしませんでした。 『悲しみのイレーヌ』のネタバレになるので、 悲しみのイレーヌを読んでからこちらを読むことをおすすめします。 |
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昭和39年、戦後復興の象徴ともいうべき東京オリンピック開催時が舞台のサスペンス。
犯人、警察、犯人の知人という三視点で描かれますが、 読者の大半は島崎国男視点で物語を読み進めることになると思います。 時代背景こそ昭和39年(1964年)という設定ですが、 描かれている格差社会の状況が現代にも通ずる部分があり違和感なく読み進めることができました。 2020年に56年ぶりに東京オリンピックが開催されることもあり、 今後の日本の在り方を考えさせられる良い物語だと思いました。 |
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『さよなら妖精』に登場した太刀洗万智の短編集。
本当に短編の上手い作家さんだと再認識させられました。 所々に散りばめられたダークな後味の悪さが米澤穂信さんらしいのですが、 珍しく後味の良い作品なんかもあって意外性に楽しめました。 『さよなら妖精』自体は正直あまり好みではなかったのですが、 まだ未読なのですが『王とサーカス』も楽しみにしています。 |
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『その女アレックス』を100ページ程読んだところで時系列が、
今作品の方が前であることに気づき慌ててこちらから読みましたが…。 ネタバレがあったために正直もったいなかったです。 日本での刊行順が『その女アレックス』の方が先なので仕方なかったです。 内容は良かっただけに『その女アレックス』に期待したいと思います。 |
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キャラクター設定は非常に魅力的で面白いと思います。
読みやすい文章も好感が持てます。 ただ今作は色々詰込み過ぎた感が少しもったいない気がしました。 共感はできないですが主人公の御子柴は面白いキャラクターですので、 2作目以降に期待したいと思います。 |
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非常に古典的な本格派作品を現代風にアレンジした作品で、
フーダニットにハウダニット、ホワイダニット全てが詰め込まれた上に、 解決へのロジックも文句なしの高評価も納得の良作です。 おまけにエピローグまで楽しめてしまう素晴らしい作品です。 なぜラノベ風のキャラ設定にしてしまったのでしょう? ちょくちょく挟まれるアニメの元ネタがわからないためしらけてしまい、 内輪受けで盛り上がっているバラエティ番組みたいな印象になってしまったのが残念でなりません。 |
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大好きな横山秀夫さんなのですが…
登場人物が多い上に役職が似通っていて誰が誰なのか解らなくなり何度も前のページと行ったり来たり。 本来優先すべき大地震の対応よりも、自らの思惑と保身に走る県警幹部たちとの対比を楽しむ小説だと思いますが、 読みにくさが勝ってしまい中々頭に入ってこなくて残念でした。 真相の切れ味もいまいちでした。 |
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佐方検事シリーズの第三弾。
相変わらず面白いです。 前作の『本懐を知る』の解決編となる『業をおろす』でほろりとさせられた後、 表題作となる第三話、四話の連作『死命を賭ける』と『死命を決する』では、 佐方VS強大な権力を後ろ盾にした弁護士とのスリリングな戦いに目が離せなくなります。 前作程の衝撃は無かったもののシリーズものとして安定の作品だと思います。 |
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岬洋介シリーズの第4弾であり、本編の前日譚です。
ミステリーとして見た時は特筆すべき作品ではありませんが、 キャラ物のエピソードゼロとして読めばファンであれば楽しめると思います。 同時収録されていた岬洋介父の同時系列裏ストーリーの方がミステリーとして楽しめました。 むしろこの作品を読んだことで御子柴シリーズが読みたくなりました。 |
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良い話です。
動物モノはずるいです。 編集長の話はちょっとご都合主義かとも思いますが、 翔への対応に拍手。 切ないけれどもじんわりと温まる素敵な一冊です。 |
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