■スポンサードリンク


水生 さんのレビュー一覧

水生さんのページへ

レビュー数224

全224件 81~100 5/12ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.144: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

満願の感想

良い意味で米澤穂信さんっぽくない短編集。個人的ベストは「夜警」と「関守」です。
満願 (新潮文庫)
米澤穂信満願 についてのレビュー
No.143: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

優しい死神の飼い方の感想

前2作とはがらりと雰囲気を変えたストーリー。レオの造形は「死神の精度」の千葉と「パーフェクト・ブルー」を連想させる。「死生観」の物語としても、変則「安楽椅子探偵」小説としても面白かった。クライマックスでの戦闘シーン(過去2作に比べると抑え気味)は知念さんの定番シーンとなっている。
優しい死神の飼い方 (光文社文庫)
知念実希人優しい死神の飼い方 についてのレビュー
No.142: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

黒いハンカチの感想

使われている漢字などは当時の物だが内容は古さを感じさせない。日常の謎短編集ではあるが殺人事件が起こる話もある。穏やかで流麗な文章で謎と解決が綴られている。「指輪」が個人的ベストです。
黒いハンカチ (創元推理文庫)
小沼丹黒いハンカチ についてのレビュー
No.141:
(8pt)

人喰いの時代の感想

山田正紀作品初読了。最終章の仕掛けは感動的。それ以前の連作の中では、時代背景と動機が特に結びついている様に感じられた『人喰い谷』がベスト作品。『人喰い倉』は最終章の前と後ではイメージが変わってくるのが印象的だった。
人喰いの時代 (ハルキ文庫)
山田正紀人喰いの時代 についてのレビュー
No.140:
(7pt)

ワースト・インプレッション 刑事・理恩と拾得の事件簿の感想

東川篤哉がトリック派のユーモア本格の書き手なら、滝田務雄はロジック派のユーモア本格の書き手であると思う。個人的ベストは表題作と「偶像は落ちた偶像に落ちた」です。
ワースト・インプレッション 刑事・理恩と拾得の事件簿
No.139: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

天帝のはしたなき果実の感想

古野まほろ3冊目。これが有名な多国語ルビを多用する文章、慣れるまでにかなり時間を要したが慣れると序盤ほどの読み辛さはなくなった。探偵小説→青春小説→探偵小説→伝奇小説...超展開に読了後は茫然となってしまったが中~後半の推理合戦の臨場感は楽しめた。
天帝のはしたなき果実 (幻冬舎文庫)
古野まほろ天帝のはしたなき果実 についてのレビュー
No.138:
(7pt)

死神の矢の感想

併録の「蝙蝠と蛞蝓」が良かった。
死神の矢 (角川文庫)
横溝正史死神の矢 についてのレビュー
No.137: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

霧越邸殺人事件の感想

上巻…もう1人の中村青司、0番目の館シリーズ、綾辻行人20代の集大成、ホラーとミステリの融合第1作。のちに書かれるAnotherとは対照的にミステリの方の比重が大きい。吹雪の山荘で遭遇する白秋に見立てられた殺人、事件の予言、謎の提示を一通り終えて下巻に続く。
下巻…序盤から漂う魔法にかかったような雰囲気は、下巻からさらに濃度を増してくる。段階的に解明されていく4つの殺人の真相が玉突き式に関連しているのが面白い。「名前」の異常なまでの符合、事件の予言と真相の暗示、感嘆させられる結末でした。
霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)
綾辻行人霧越邸殺人事件 についてのレビュー
No.136: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

四つの署名の感想

意外だったのは推理よりもサスペンス要素の比重が置かれている事。犯人がかなり早い段階で特定される事。ホームズの多芸ぶりが前作「緋色の研究」より強調されている。
四つの署名 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
アーサー・コナン・ドイル四つの署名 についてのレビュー
No.135: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

九マイルは遠すぎるの感想

米澤穂信さんがこの表題作を題材にした短編を時々書かれるので読んでみた。安楽椅子探偵物のロジックにおいて、結論Aを導き出しただけではB・Cを否定したことにはならないという弱点がある。それでも導き出された解答に感心してしまうのは緻密な論理による検証・別解潰しによる説得力による物である。議論を重ねて謎を解いていく展開は読んでいて楽しい。
九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)
ハリー・ケメルマン九マイルは遠すぎる についてのレビュー
No.134: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

キャリーの感想

怖いというより、重い。日本の作家でいうなら綾辻行人+湊かなえといった感じ。挿入される記事によって展開が暗示されているのがより一層恐怖感を高めている。
キャリー (新潮文庫)
スティーヴン・キングキャリー についてのレビュー
No.133: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

インテリぶる推理少女とハメたいせんせいの感想

途中まで読みづらさと終着点のみえなさで挫折しかけたが、読み終わってみるとかなりテクニカルなアンチミステリにしてメタミステリだった。古典を持ち上げたがる事に対する皮肉の様な事が描かれていたのには笑えたし、好きな作家の名前が出てきたのはちょっと嬉しかった。あそこの超展開で終わってたら壁に投げつけ(比喩表現)る所だったがそれは幸い避けられた。
インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI (HJ文庫)
No.132:
(8pt)

群衆リドル Yの悲劇’93の感想

最初から最後まで海外古典本格ミステリのファンならにやにやが止まらないであろう雰囲気。解決編ぎりぎりまでこちらの想定を正しいと思わせる技術に長けている作家だと感じた。某古典を思わせる真相も、そんな無茶なと思いながらも納得してしまう。
群衆リドル Yの悲劇’93
古野まほろ群衆リドル Yの悲劇’93 についてのレビュー
No.131:
(7pt)

ジャック・リッチーのあの手この手の感想

コン・ゲーム、パズラー、スポーツ、ホラー、SF、スラップスティック…まさにタイトル通り多岐にわたる粒ぞろいの短編集。「謀」の章と「驚」の章が特に面白かった。
ジャック・リッチーのあの手この手 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
No.130:
(7pt)

時をかける少女の感想

「時をかける少女」…最後の何とも言えない切なさが印象的 「悪夢の真相」…恐怖の根源と忘却に主眼を置いた日常の謎ミステリー(まだその言葉はありませんが)。 「果てしなき多元宇宙」…結末は一見スラップスティック風だがゾッとする。
時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)
筒井康隆時をかける少女 についてのレビュー
No.129:
(8pt)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの感想

タイトルの意味が分かるとそれが心に強く残る。脇役である担任の先生と山田友彦が重苦しくなりそうな読後感を緩和している。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
桜庭一樹砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない についてのレビュー
No.128:
(8pt)

背徳のぐるりよざ セーラー服と黙示録の感想

カトリック・正直族の村・クローズドサークル・見立て殺人講義・ホワイ、ハウ、フーダニットの3段階推理など多岐にわたるガジェットが取り入れられていて面白かった。
背徳のぐるりよざ  セーラー服と黙示録 (単行本)
No.127:
(7pt)

ぼっけえ、きょうてえの感想

表題作の不気味さが群を抜いている。岡山弁の語り口調も相まって幻想的であり情緒的。ミステリとしても読むこともできる。
ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)
岩井志麻子ぼっけえ、きょうてえ についてのレビュー
No.126:
(7pt)

午前零時のサンドリヨンの感想

導入の1話以降は一貫して自殺した少女の謎を追求していく青春ミステリー。繊細な文章で米澤さんともまた違った雰囲気。作中の酉乃初のマジックは実際に見てみたくなる。
午前零時のサンドリヨン
相沢沙呼午前零時のサンドリヨン についてのレビュー
No.125: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

奇面館の殺人の感想

今作は原点回帰の王道パズラー。奇妙な主人、奇妙な客、奇妙な会合、不可思議な殺人と論理的な解決、メイントリックは笑えるほどに驚かされた。自分はシリーズ屈指の快作だと思います。
奇面館の殺人(上) (講談社文庫)
綾辻行人奇面館の殺人 についてのレビュー