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掏摸
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掏摸の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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「スリだ、やられた、金返せ」の心境。 犯罪実行時の描写や、典型的なコワモテ悪人、典型的裏社会、 不遇な子供、その母親とのセックス。 そういった文章刺激で気を紛らわせておいて、 じつはストーリーとしての物語性はゼロ。 まさに「ぶつかって関心をひいておいて、 そのすきに財布を盗む」やり方のまんま。 そしてスられた自分がいる。 スることでしか読者から金を奪えない 今の文学の凋落ぶりがよくわかった。 | ||||
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独特の文章表現だが、ストリーが平凡で最後まで意外性を裏切る展開でした。 | ||||
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タイトルは読後の感想です。 「……で?」ってなります。なりました。 スリの「HOW TO本」かと思うくらい、犯行シーン、ターゲットに対するゆすり方法がリアルです。 それで終わりです。 主人公はクールぶってるんだか、人間味を出したいんだかよくわからない。 どっちかにしてほしい。 あと、なんか意味深な宿敵らしき男が登場するんですが、 この男はそれらしい講釈たれるだけで、それほど脅威や威厳、怪しさを出すことなくフェードアウト……。 しかもこの男、どっかの国だかの長ったらしい寓話をドヤ顔で披露し、あまりにもな説明口調で今作のテーマを表示します。 ただの便利キャラです。 なんだか、全体的にもったいない作品でしたね。下書きかと思うくらい、もったいない。 この中村さんだったら、もっと面白く出来なかったのかな……と。 “あとがき”が掲載されていましたが、あれは蛇足ですね。 「昔、塔が見えてた――」みたいな筆者の思いで話を読んでゾッとしました。ダイジョブか? この人……。 でも、海外では高く評価されているらしいですね。 それと俳優のあの人が絶賛してる、という広告がありましたが、 私は「いい歳こいて、こんな作品を評価するのか?」とあの俳優にたいしても不信感がうまれてしまいました。 中村さんの作品を読むなら、ぜひ別のものをどうぞ。 | ||||
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この作品における作者の文章に違和感を禁じ得ず、つっかえつっかえ読み進めているところです。 芥川賞作家なので、もしかしたら凡人には理解しがたい斬新な文体/文章力をお持ちなのかもしれませんが。。。 表現が陳腐、語彙が乏しい、日本語としておかしいんじゃないか???と思われるような箇所が多々あります。 海外で高い評価を受けているとのことですが、もしかしたら翻訳された文章では上記のような欠点(?)が 消えて、作品としてより良いものに仕上がっているのかもしれません。 色々腑に落ちないのですが、他の作品も読んでみたいとは思います。 | ||||
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男の悲哀感や厭世観が感じられないため、緊張感やスリルに欠ける印象。 女性の描き方、セックス描写は苦笑するほどステレオタイプ。 そして会話文にやたらと出てくる「…」がくどい。 風呂敷も畳まないし、読了後もなんだこれって感じでした。 鉄塔の意味づけもイマイチ。 大臣が暗殺されたり、殺し屋が出てきたりは伊坂幸太郎のゴールデンスランバーやグラスホッパーの設定と酷似。 設定は似ていても、比べようもないほど浅くて軽い小説でした。 軽くて読みやすいという点で☆2つかな。 | ||||
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かなり暇な作品を選んでいた。 『銃』に比べて終始緊張感がない。買って損した。 大江作品に通じるものでないし、大江作品そのものもすでに古い。 グッバイ小説って感じになります。 大江健三郎は現代小説なるもののヒントを提示して欲しいです。 次回に期待しましょう〜 | ||||
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木崎が、倒れて死のうとする主人公に「お前は、これから面白くなる世界を見ることができない。−−−−−これからこの国は面白くなるぞ。-----略-----大きく変わる。劇的に!」と言うが、結局それを書くだけの力がこの作者にないことを証明しただけだ。 芥川受賞作家にしては筆力に乏しい。 すべてにおいて、がっかりさせられた。 | ||||
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神が持つ絶対的な二面性である「崇拝と畏怖」の内、畏怖の面を強調した「底知れぬ悪意」とそれに操られる「運命」をテーマにしたものらしい。作者はドストエフスキーを意識している様で、特に「悪」の持つ魅力に惹かれている印象を受ける。それにしては、矮小な内容。「白いキリスト」を登場させた方が作品が引き締まるのに、そうした工夫さえ無い。肝心のスリの場面も、巻末の参考資料を引き写しただけの様に映り、軽過ぎて作品の意匠と合っていないだろう。 帯に「天才スリ師vs究極の悪」とあって、仰々しいが、単に小悪党が大悪党に弄ばれたと言うだけの話であって、それ以上のものではない。一人称の「僕」と「自分」がブレたり、不自然な比喩が目立つ文体だったり、中国語会話の時、「***」で誤魔化したり(今時、どんな小説でも正確な中国語を記す)、冷徹なプロのスリ師である筈の主人公が少年に優しく接したり、作者個人の心象風景である("あとがき"より)幻影的塔を作中に用いたり、勝手放題である。本作を読むまでもなく、「運命」が他人の手に委ねられたり、他人の手に委ねられる事が「運命」であろう筈はない。 また例えば、佐江子に関する記述が異様に少ないのも奇異。省略や、曖昧に書いておいて後は読者の想像力に任せる事を文学的だと勘違いしている節がある。それこそ、ドストエフスキーなら、佐江子に関するだけでも本作全体の半分程度量の筆を割くだろう。主人公と木崎の対決部分が少な過ぎるのは言うまでもない。この分量では、序章と言うに相応しく、読み応えがない。あるいは、本作を習作のつもりで書いたのかも知れないが。文学作品にもエンターテインメントにもなっていない何とも中途半端な作品。 | ||||
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スリも含めて反社会的な存在に好意を感じる、という筆者の作。 スリの所作のディティールも凝っていて臨場感もあるのですが、その行為に埋没する (せざるを得ない)主人公の心情描写が浅い、というかアッサリしすぎているような。 スリとは別に関わらざるを得なくなるウラ社会の仕事も含め、自分はイマイチ入っていけない作品でした。 | ||||
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