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小暮写眞館



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小暮写眞館の評価: 3.97/5点 レビュー 161件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全111件 101~111 6/6ページ
No.11:
(4pt)

ピカはほんとは何歳?

装丁のぶ厚さから、考えられない程、すんなり読めた。花菱英一君の青春物語だが、こんな家族がいたら、面白いだろうなぁ。一枚の写真に込められた人間の様々な思いが寂しくも力強い人の姿をみることができる。四編の物語の内、三編は英一君に関わりないものだが、最後の話は彼の思念か、垣本の思いが写っているはずだ、しかし、ピカってほんとに小学生なのか?
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:小暮写眞館 (100周年書き下ろし)より
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No.10:
(4pt)

いつのまにやら垣本順子が主役

 宮部さん、親戚の子かなんかにポケットモンスターのキャラを小説に出してって頼まれたんでしょ。ピカにテンコだもんねえ。家族・親戚のダークサイドが物語の縦軸で、鉄道マニアの世界や心霊写真バスターの謎解きが横軸。物語が進むにつれ、垣本順子の存在がどんどんどんどん大きくなる。
 お話はゆるやかにあっちへいったりこっちへいったり揺れ、人情下町青春物語のおもむき。ただ、713ページは長い。書き下ろしだからこういう風に仕上がったんですかね。
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:小暮写眞館 (100周年書き下ろし)より
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No.9:
(5pt)

裏切らない面白さ

読後の心がほんわか温まる気持ち、なんとも言えません。元々、綺麗だなぁと思っていた背表紙。しかし、読み終わった後で見事に内容とマッチしていることに感じ入り、しばらくの間放心してしまいました。帯に書かれていたことは間違ってない!こんな素晴らしい小説に出会えたことに感謝です☆
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:小暮写眞館 (100周年書き下ろし)より
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No.8:
(4pt)

読み応えありの一冊です!

宮部さんの3年ぶりの現代エンターテインメント小説です。
とにかく分厚い。本を支えているだけで肩がこるくらいの重量感、
713ページもある本です。
これだけの長編(4つに分かれていますが)ですが、さすが宮部さん、
どこまでも丁寧な文章で隙が全くありません。
あまりにも丁寧すぎるせいか、話の内容に激しい変化がないせいか、
途中でやや退屈する所もありましたが、小暮写眞館に越して来た花菱一家の人間性に惹かれ最後まで読みました。
花菱一家の兄(英一)通称花ちゃんと、その弟(光)通称ピカとの関係がとても微笑ましくて、
暖かくて、そして正直で、この掛け合いを見れただけでも、この本を読む価値があると思います。
随所に描かれている『人としての在り方』の様な物がイコール宮部さんの価値観・考え方から来ている気がして
宮部さん自身の人間性の素晴らしさも感じました。
数年後に読み返しても何度でも微笑ましくなれる様な作品だと思います。
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:小暮写眞館 (100周年書き下ろし)より
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No.7:
(4pt)

もしかして・・・?

 本を手に取った時の重量感に少し買うのをためらいましたが、いざ読み始めてみると本の厚みなど全く気にならず、物語自体の心地よい重量感の方に引き込まれました。宮部ワールドの真髄を見た思いです。ストーリーの巧さだけでなく、カバー写真の意味が最後まで読むとわかるといった演出は、作家+編集者の力が合わさったからこそできる、珠玉の作品だと思います。電子書籍で最近話題に上ることも多い「出版社中抜き状態」じゃ、こういう作品は生まれてこないのかもしれませんね。
 物語中に登場するST不動産に勤める女性は、もしかして作者自身が自分とダブらせる思いで描いているのではないか?と感じたのは、自分だけでしょうか・・・。
 宮部ファンには絶対オススメ。そうでない人はちょっと意見が分かれるかも。
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:小暮写眞館 (100周年書き下ろし)より
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No.6:
(5pt)

読んでいるときは、あなたも小暮写真館の一人です。

小暮写真館。。。もう、小暮さんは、亡くなってしまったけれど、写真館をそのまま購入して、住み着いたなんとも酔狂だけれども、温かい家族の物語。
看板をそのまま出しているから、心霊写真を持ち込まれ、おかげで、心霊写真バスターみたいなことまで、しなくてはならなくなった。
末っ子のピカちゃんが、かわいい。
本当に温かなミステリーで、みんなが幸せに生きようよと囁いてくれるような、宮部さんらしい、いいものがたりです。
分厚い一冊も、なんだかんだとすぐ読めてしまいます。
そして、とっても幸せな気持ちになる一冊です。
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:小暮写眞館 (100周年書き下ろし)より
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No.5:
(5pt)

しん、とした美しさ

やさしい物語だな、と思いました。
例えば山の中に宝石が眠っている、というような。そういうしん、とした美しさ。
世の中には辛い事ってたくさんありますよね。私にも私なりに辛いこと、あります。
だけど時々、バカバカしい事があったり、正しい人に会ったりして、笑ったり感動したり。だから人は生きていけるんでしょうね。
登場人物が皆ちゃんと「生きて」いて素敵。リアルでした。
「苦しんでいる人たち」に向けられる眼差しが温かでした。
主人公の花ちゃん大好き。
順子ちゃんの前だと、いつもより何だかワルっぽい喋り方になってない?かっこつけてるのかな。だとしたらなんて可愛いの!
順子ちゃんもノラ猫さんのようで魅力的だった。この人には幸せになってほしいなあと思いました。
花ちゃんは順子ちゃんのおかげで随分とイイオトコになりました。
だけど私は胸がつーんと切なくてちょっぴり泣いてしまいました。
きっと小暮おじいちゃんも風子ちゃんも泣いたかもしれない。
おじいちゃんも風子ちゃんも台詞は一個も無いんだけど{思い出シーン意外は}なんだかそう思えます。
順子ちゃんには、ぜひまた手紙を書いて欲しい。花ちゃんへ。
分厚い本でしたがハリーポッターよろしく読み始めると止まらないので、かえって「ああ、まだこれだけ読めるんだ」と残りを指で挟んでは、嬉しくなりつつ読めました。お勧めの一冊です。
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No.4:
(4pt)

初恋小説としては、秀逸。

さびれつつある商店街の、かつて「小暮写眞館」だった建物を買い、そこで
暮らすことを決めた風変りな両親。
ふたりの行動に戸惑いつつも一緒に引っ越してきた16歳の少年が主人公です。
宮部さんが描く十代は、大人がこうあってほしいな、と思うような少し古風な感じで
ちょっとその「まっとうです、僕」っぷりが時々ハナにつくんだけど、今回は、そんな
彼の、イケてない感じが、後半になるとグッと生きてきた感じがする。
写真屋だった建物で暮らしているせいで、一風変わった心霊写真(写ってる霊らしき人も
死んでない!)を持ち込まれ、その写真に隠れた被写体家族の過去や謎を解く
探偵のまねごとをせざるをえなくなる彼。やがて、自分の家族の問題にも
真正面から向き合うことになる…ホームドラマとしてはなかなかのものかと。
そして、彼が意外な相手に恋をする後半部分の疾走感がすばらしい。
前半2章は退屈だと思う人も多いと思うけれど、我慢してなんとか読みきって、
後半〜ラストまでたどり着くと「読んで良かった」と思えるのです。
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No.3:
(4pt)

味も深みもある、心温まる作品

花菱英一の両親は、結婚20周年を機に念願のマイホームを購入する。その家は、もと
写眞館だった築33年の怖ろしく古い家だった。「小暮写眞館」の看板をそのままに
していたため、ある日心霊写真が持ち込まれる。英一は、その謎解きに乗り出すが・・・。
4編を収録。
心霊写真・・・。英一により、その写真に隠されたさまざまな人たちの思いが明らかになって
いく。人それぞれ、いろいろな生き方がある。山あり谷あり。そんな人生が写真の中に凝縮
されていて、読んでいて胸に迫るものがあった。そのほかにも、小暮写眞館の幽霊騒動の中で
見えてきた英一の弟、ピカの苦しみにはホロリときた。「何気ないしぐさや言葉の中に、これほどの
苦悩が秘められていたのか!」そう思うと、本当に切なかった。生と死についても、考えさせられた。
どの登場人物も性格や心情が細やかに描かれていて、作品を幅も深みもある魅力あるものに
している。700ページありとても長い作品だが、その長さには無駄がない。読後も、春風に
吹かれているような心地よさが残った。心がほのぼのとする作品だった。
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:小暮写眞館 (100周年書き下ろし)より
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No.2:
(5pt)

現代社会の日常生活に潜む病巣をうまく描いている

 宮部さんの現代物は、いつも同時代の課題にチャレンジしていて感心させられる。
同世代、同年代を共に生きられる幸せをしみじみと実感させられる優れた作品だと思います。
 こんな現代をどう生きるのかが問いかけられており、いつも考えさせられます。
「理由」とともに宮部作品の頂点をなす作品と評価します。
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:小暮写眞館 (100周年書き下ろし)より
4062162229
No.1:
(4pt)

暖かな春の風ミステリー。

ひょんなことから、心霊写真バスターを務めることになった男子高校生が主人公。
高校生の父母弟妹・友人、を中心に四話構成で話が展開して行きます。
第一話から順に「小暮写真館」「世界の縁側」「カモメの名前」「鉄路の春」。
700頁の長編ですが、読みやすく一気に面白く読めました。
奇をてらわず、宮部みゆき本流、ど真ん中に直球勝負の小説です。
非常にイメージが思い浮かぶだけに、主人公の年令設定(第一話では高校一年生)が気にはなりますが…。
著者得意のユーモアにもあふれ、読んで元気をもらえる、ミステリーの佳作だと思います。
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:小暮写眞館 (100周年書き下ろし)より
4062162229

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