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夜行観覧車
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夜行観覧車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全133件 101~120 6/7ページ
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彼女の作品は、たいして魅力を感じないまま、ベストセラーだから、ということで、図書館で借りては全読しています。この作品にして、うまくなったなあ、と感じました。「告白」で感じたどうしようもない反吐を吐くような暗さ、が無いのも救われた。ただ、数人の人が書いてらっしゃいますが「ラスト」がこれで良かったの?というのはある。被害者(加害者)の子供たちの内面の葛藤をもう少し描いても良かったのではないか。母親とのやりとりを聞いてみたかったな。いや、そういうものを全てすっ飛ばして、結論だけ見せるのが、彼女なりのビックリか・・・面白い作品だと思います。 | ||||
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彼女の作品は、たいして魅力を感じないまま、ベストセラーだから、ということで、図書館で借りては全読しています。この作品にして、うまくなったなあ、と感じました。「告白」で感じたどうしようもない反吐を吐くような暗さ、が無いのも救われた。ただ、数人の人が書いてらっしゃいますが「ラスト」がこれで良かったの?というのはある。被害者(加害者)の子供たちの内面の葛藤をもう少し描いても良かったのではないか。母親とのやりとりを聞いてみたかったな。いや、そういうものを全てすっ飛ばして、結論だけ見せるのが、彼女なりのビックリか・・・面白い作品だと思います。 | ||||
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やっと図書館から届きました…(^_^;)その日のうちに読み切ってしまいました!湊さんの作品は「告白」以来でしたが、引き込ませる力は相変わらず素晴らしいですね。今回も一気に読んでしまいました!今回も読み終わってグッタリでしたが…。子育てガンバロ… | ||||
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やっと図書館から届きました…(^_^;) その日のうちに読み切ってしまいました! 湊さんの作品は「告白」以来でしたが、引き込ませる力は相変わらず素晴らしいですね。 今回も一気に読んでしまいました! 今回も読み終わってグッタリでしたが…。 子育てガンバロ… | ||||
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家族・夫婦・子育て・子離れ・受験・見栄張り・エゴ。 ずいぶんテンコ盛りで、毒々しく詰め込んだ、 湊氏お得意の独白。 根底に、家族という人の集まり(あえてこう言う!)の デフォルトのあやふやさをうまく表現している。 極論でなく、現実の家族を営んでいる我々にも、 一つ間違えれば起こりうるのは確か。 家族の中で、唯一血のつながらない、 夫婦のみが、お互いを尊重し、助け合い、 優しさを惜しみなく注ぐことの重要性が テーマなのでは、とも感じた。 そうすることで、子供は、人を信頼することの 崇高さや、帰る場所があるんだという安心感 が生まれ、また、自分が家族を構成する立場に なったときに、我が子への愛情を適度に注ぐ ことができる大人へと成長していく。 我々、親の立場を真摯に受け止め、不器用ながらも 真剣に、家族の存在価値を再認識し、子供だけでなく、 配偶者への愛を大切にしていかねばなるまい。 「許す、なんて、親やきょうだいで使う言葉じゃないよ、きっと。 どんな感情を持っていても、家族であり続けなきゃいけないんだから。」 兄の科白が印象に残った。 | ||||
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家族・夫婦・子育て・子離れ・受験・見栄張り・エゴ。 ずいぶんテンコ盛りで、毒々しく詰め込んだ、 湊氏お得意の独白。 根底に、家族という人の集まり(あえてこう言う!)の デフォルトのあやふやさをうまく表現している。 極論でなく、現実の家族を営んでいる我々にも、 一つ間違えれば起こりうるのは確か。 家族の中で、唯一血のつながらない、 夫婦のみが、お互いを尊重し、助け合い、 優しさを惜しみなく注ぐことの重要性が テーマなのでは、とも感じた。 そうすることで、子供は、人を信頼することの 崇高さや、帰る場所があるんだという安心感 が生まれ、また、自分が家族を構成する立場に なったときに、我が子への愛情を適度に注ぐ ことができる大人へと成長していく。 我々、親の立場を真摯に受け止め、不器用ながらも 真剣に、家族の存在価値を再認識し、子供だけでなく、 配偶者への愛を大切にしていかねばなるまい。 「許す、なんて、親やきょうだいで使う言葉じゃないよ、きっと。 どんな感情を持っていても、家族であり続けなきゃいけないんだから。」 兄の科白が印象に残った。 | ||||
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センセーショナルな事件から始まる本書。 少しずつその外堀を埋めていくという展開は、 出世作「告白」と似ているように思え、 一瞬、またかと思ってしまいました。 ただ、殺人事件の加害者であり、被害者でもある高橋家の、 三人の子どもたちの描き方がとても丁寧で、 素敵な兄弟だなと思えたので、評価が上がったと言えます。 対する遠藤家にはイライラさせられることばかりで、 うまく高橋家と比較させていたところが、 この本の面白さに繋がったと思います。 どうしてもスッキリしないのが、ラストでしょうか。 キレイにまとまったというか、まとめたというか。 先が気になって一気に読んだ割には、 最後はぼんやりとした印象でしたので、 この評価となりました。 | ||||
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センセーショナルな事件から始まる本書。 少しずつその外堀を埋めていくという展開は、 出世作「告白」と似ているように思え、 一瞬、またかと思ってしまいました。 ただ、殺人事件の加害者であり、被害者でもある高橋家の、 三人の子どもたちの描き方がとても丁寧で、 素敵な兄弟だなと思えたので、評価が上がったと言えます。 対する遠藤家にはイライラさせられることばかりで、 うまく高橋家と比較させていたところが、 この本の面白さに繋がったと思います。 どうしてもスッキリしないのが、ラストでしょうか。 キレイにまとまったというか、まとめたというか。 先が気になって一気に読んだ割には、 最後はぼんやりとした印象でしたので、 この評価となりました。 | ||||
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ある高級住宅街に住む向かい同士の遠藤家と高橋家。遠藤家は中学受験に失敗した娘が癇癪を起こし、大声でわめき散らす日々が続き、いつ何が起きても不思議ではない。ところが、事件が起きたのは向かいの高橋家だった。 事件が遠藤家、高橋家、そして高級住宅街に長く住む小島さと子の三人称で展開され、様々な視点で殺人事件やその他の問題が描かれており最後まで楽しめた。 特に、高級住宅街に住む思春期の子どもたちの傲慢で自分勝手な態度がリアルで現実にあってもおかしくない話だと思えたし、近所で事件が起きたときの住民の態度や世間の冷たさなどもうまく描かれていたと思う。 | ||||
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湊さんらしい、とてもミステリアスな内容でした。 私も家族がいますが、小説の中の家族を自分自身やじぶんたちの家族に置き換えて呼んでしまうことがありました。 悲しくなったこともありますが、その分たくさん楽しめました。 告白とはまた違った楽しみを感じることができました。 ありがとうございました。 | ||||
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湊さんらしい、とてもミステリアスな内容でした。 私も家族がいますが、小説の中の家族を自分自身やじぶんたちの家族に置き換えて呼んでしまうことがありました。 悲しくなったこともありますが、その分たくさん楽しめました。 告白とはまた違った楽しみを感じることができました。 ありがとうございました。 | ||||
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途中で結末の予想がついてしまうなど、『告白』のような意外性のある展開には 乏しい感があるものの、それでも一気に読ませてしまうのは、著者の、負の心情 描写の巧みさゆえだろう。 登場人物たちそれぞれが抱えているコンプレックスや甘え、ねたみ・そねみ。 「他人の不幸は蜜の味」とはよく言ったものだが、高級住宅街に住む登場人物 たちは、舌なめずりをしながらその蜜をなめ、反対に自家中毒に陥っているの だから世話はない。 文芸界の、マイナスオーラの女王の面目約如だ。 『告白』の後味の悪さがたまらない、という人には、やや希望も感じられる本 作のエンディングは不満を感じられるかもしれないが、そこにいたるプロセス は十分にダークだし、(ネタバレになるから多くは書かないが)最後に子供た ちが出す結論は圧巻だと思う。 いつまでも続く残暑にやり場のない怒りと不快さを感じる夜、本書を読めばさ らに自分の闇も深まりそうだ(笑)。 | ||||
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途中で結末の予想がついてしまうなど、『告白』のような意外性のある展開には 乏しい感があるものの、それでも一気に読ませてしまうのは、著者の、負の心情 描写の巧みさゆえだろう。 登場人物たちそれぞれが抱えているコンプレックスや甘え、ねたみ・そねみ。 「他人の不幸は蜜の味」とはよく言ったものだが、高級住宅街に住む登場人物 たちは、舌なめずりをしながらその蜜をなめ、反対に自家中毒に陥っているの だから世話はない。 文芸界の、マイナスオーラの女王の面目約如だ。 『告白』の後味の悪さがたまらない、という人には、やや希望も感じられる本 作のエンディングは不満を感じられるかもしれないが、そこにいたるプロセス は十分にダークだし、(ネタバレになるから多くは書かないが)最後に子供た ちが出す結論は圧巻だと思う。 いつまでも続く残暑にやり場のない怒りと不快さを感じる夜、本書を読めばさ らに自分の闇も深まりそうだ(笑)。 | ||||
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高台にある高級住宅街で起こったエリート医師殺害事件。 母親が加害者、父親が被害者となり、微妙な立場に追いやられる子供たち、近隣住民の反応、親族の本音など、立場の違う人々の事件にまつわる心理が生々しく語られる。私が住む地域の高台にも高級住宅街がある。 我が家は、坂の中腹にあり、高級住宅地の土地の半分・庭無しの3階建住宅である。偶然にも、似通った設定に苦笑した。 特に家族の描写が、リアルに感じたのは、事件が起こった家の前に住む、遠藤家。高級住宅地の庭付き一戸建ての夢がかない、幸せ絶頂のはずの主婦・真弓は、中学受験に失敗し地元中学に馴染めない娘の家庭内暴力に苦しめらる。娘と母の間には計り知れない深い溝が存在する。 また、住宅街を取仕切る、あつかましい程お節介な金持ち主婦・さと子。とても好感が持てないこのさと子が、後半、意外な役割を果たす。現代の抱える、核家族の心理的閉塞感、そこから発生する痛ましい事件、また、地域住民と関わり…など、現代の抱える家族の問題が浮き彫りにされています。 また、作者が、教師経験があることからか、中学生同士のドライで憎たらしい会話がリアルです。 | ||||
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高台にある高級住宅街で起こったエリート医師殺害事件。 母親が加害者、父親が被害者となり、微妙な立場に追いやられる子供たち、近隣住民の反応、親族の本音など、立場の違う人々の事件にまつわる心理が生々しく語られる。私が住む地域の高台にも高級住宅街がある。 我が家は、坂の中腹にあり、高級住宅地の土地の半分・庭無しの3階建住宅である。偶然にも、似通った設定に苦笑した。 特に家族の描写が、リアルに感じたのは、事件が起こった家の前に住む、遠藤家。高級住宅地の庭付き一戸建ての夢がかない、幸せ絶頂のはずの主婦・真弓は、中学受験に失敗し地元中学に馴染めない娘の家庭内暴力に苦しめらる。娘と母の間には計り知れない深い溝が存在する。 また、住宅街を取仕切る、あつかましい程お節介な金持ち主婦・さと子。とても好感が持てないこのさと子が、後半、意外な役割を果たす。現代の抱える、核家族の心理的閉塞感、そこから発生する痛ましい事件、また、地域住民と関わり…など、現代の抱える家族の問題が浮き彫りにされています。 また、作者が、教師経験があることからか、中学生同士のドライで憎たらしい会話がリアルです。 | ||||
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時間を忘れて一気に最後まで読み進めてしまう一冊。 人物描写が自然で、真綿で首を絞めるようなドロドロとした無間地獄も身近に感じられました。 自分も気づかずこういう世界で生きているんだなぁ、なんて考させられます。 登場人物に説教したい気持ちになったり、その人物に自分と共通した部分を見出したり。 この心地よい不快感(?)が、湊作品の魅力だと思います。 結末には賛否あるようですが、僕はいつもと変わらず力強い(今回はちょっと色が違うだけで)よい物だと感じました。 購入して良かったです。 | ||||
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時間を忘れて一気に最後まで読み進めてしまう一冊。 人物描写が自然で、真綿で首を絞めるようなドロドロとした無間地獄も身近に感じられました。 自分も気づかずこういう世界で生きているんだなぁ、なんて考させられます。 登場人物に説教したい気持ちになったり、その人物に自分と共通した部分を見出したり。 この心地よい不快感(?)が、湊作品の魅力だと思います。 結末には賛否あるようですが、僕はいつもと変わらず力強い(今回はちょっと色が違うだけで)よい物だと感じました。 購入して良かったです。 | ||||
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ますます湊さんのことが好きになりました。 作品はより深みを増し、ぐいぐい作品世界に引き込まれていきます。 今回の作品は、三人称で、家族がテーマで、最後も一味違う魅力がありました。 いや。 なんといっても、人物が秀逸。 小説の登場人物というのは「善」か「悪」、「味方」か「敵」というように二極化してしまいがちですが、一人の人間の「善」も「悪」も描くことによって、一人ひとりに奥行きを持たせていると思いました。また、それが、作品全体に深みも持たせていて、立体感がある。分かりずらいかな……。え〜っと、一人の人からでも、多角的に事件を見ることができるような気がしました。 一番気に入ったのはラストです。「気に入った」という表現は少し違うかも知れません。 ただ、読んだ後、クラリと眩暈がしました。 まるで、私も、あの坂の途中で、バランスを失ってしまったかのような感覚に陥りました。 それとも、観覧車のハコの中で、ゆらゆらと揺られている不安定感……といいましょうか。 そんな気分になりました。 私は「ハッピーエンドでは無い」と思いましたが、それは、読んだ人、それぞれの感覚で違ってしまうものかも知れません。 なんとも、複雑な終わり方でした。 私には、家族というハコを降りられなかった人々の暗い運命を感じました。うぅ。上手くいえないのですが、「暗転」したように感じた……といえばいいのでしょうか……;; 最後に。 オビで松たかこさんが、「家々に灯るあかり、それは希望そのものだ」といっていますが、私は、この話の中に希望を見つけることはできなかったです。 暗闇に灯る家々の明かりは、むしろ、心細さと、人を寄せ付けない冷たさを感じました。 これも、人それぞれかも知れませんね; | ||||
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ますます湊さんのことが好きになりました。 作品はより深みを増し、ぐいぐい作品世界に引き込まれていきます。 今回の作品は、三人称で、家族がテーマで、最後も一味違う魅力がありました。 いや。 なんといっても、人物が秀逸。 小説の登場人物というのは「善」か「悪」、「味方」か「敵」というように二極化してしまいがちですが、一人の人間の「善」も「悪」も描くことによって、一人ひとりに奥行きを持たせていると思いました。また、それが、作品全体に深みも持たせていて、立体感がある。分かりずらいかな……。え〜っと、一人の人からでも、多角的に事件を見ることができるような気がしました。 一番気に入ったのはラストです。「気に入った」という表現は少し違うかも知れません。 ただ、読んだ後、クラリと眩暈がしました。 まるで、私も、あの坂の途中で、バランスを失ってしまったかのような感覚に陥りました。 それとも、観覧車のハコの中で、ゆらゆらと揺られている不安定感……といいましょうか。 そんな気分になりました。 私は「ハッピーエンドでは無い」と思いましたが、それは、読んだ人、それぞれの感覚で違ってしまうものかも知れません。 なんとも、複雑な終わり方でした。 私には、家族というハコを降りられなかった人々の暗い運命を感じました。うぅ。上手くいえないのですが、「暗転」したように感じた……といえばいいのでしょうか……;; 最後に。 オビで松たかこさんが、「家々に灯るあかり、それは希望そのものだ」といっていますが、私は、この話の中に希望を見つけることはできなかったです。 暗闇に灯る家々の明かりは、むしろ、心細さと、人を寄せ付けない冷たさを感じました。 これも、人それぞれかも知れませんね; | ||||
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この本には「しおりひも」が2本あります。なぜでしょう? 向かい合っている2つの家庭と家族の物語だからかな?p('⌒`q) | ||||
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