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夜行観覧車
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夜行観覧車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全133件 81~100 5/7ページ
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他人の不幸に敏感で、下世話で、自分勝手で、常に自分と他人を比べている。 そういう人間のリアルでどろどろした感じがよく出てました。 やっぱ人間が一番怖い。 でも最後が思ったよりすっきり(?)終わってくれたのが、せめてもの救いです。 | ||||
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高級住宅街の向かいの家で起きた殺人事件をきっかけに「家族」の絆とは何かを考えさせられるストーリー。 著者の「告白」のように衝撃的な出来事が何度も起きる訳ではないが、「家族」」を中心に夫婦という横の関係、親子という縦の関係、近隣住民という周囲との関係を複眼的に描く手法には夢中になった。 また、著者の特徴の一つである「小さな出来事を終盤に一気に繋げて惹き込む手法」も健在で最後まで退屈させない作品だった。 「告白」のインパクトが強いため、本作品は今一つ評価の芳しく作品であるが、個人的には十分に傑作と呼ぶに相応しいと思う。 | ||||
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物語の展開は高級住宅街で、医師である父親が妻に置物で殴り殺されてしまう。 高校受験前の息子が失踪する。そして隣家では、無理して高級住宅街に建てた家で、中学受験に失敗した娘が、キレてたびたび暴れる。 また、古くから住んでいる、おせっかいな噂ずきのおばさんや、事件の家の高校生の娘の親友の絵に書いたようなまともな一家などが絡んで、息もつかせぬ展開が続きます。 謎解き自体はある程度よめますが、核家族や格差社会など現代の家族がかかえる問題が内包されている点がユニークかつ思わずひきこまれます。 お勧めの一冊。 | ||||
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坂の上の高級住宅街で起こった。殺人事件。 医者である父親は母親によって殺された。 本当に母が殺したのか? 本当は行方不明の息子ではないのか? でもなぜ・・・? 登場人物の心情がとてもよく描かれていたと思う。 坂の上の高級住宅街。 兵庫県のある街を想像してしまった。 坂の上であればあるほど不便だと思うのだが土地の値段はどんどん高くなっていく。 下の地に住むものと上のもの・・・ いったい何が違うのか・・・? 事件の起こった家族の向かいに住むたかが40坪の敷地に住む家族。 この家族にも抱えている問題があった。 人間の持つ欲・見栄・・・それを守るために失うものは大きい・・・ そんなことを感じながら読みました。 | ||||
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高級住宅街「ひばりが丘」で起こった殺人事件。 収入も十分、子ども達も有名な私立の学校に通っている。いったい動機はなんだろうか…というラストに向かうために、近隣住民の話が出てきます。 ただ共感をもてる登場人物がいず、「遠藤家」に住む癇癪もちの娘には、同情することができません。 家庭内暴力や家族間での殺人事件にはこうした家族に対する不満がたまって行くものなのかなと、考えさせられました。 続きが気になり、一気に最後まで読みましたが、もう一度読みたいとは思いません。読んだ後気持ちが沈みます。 | ||||
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「告白」以来作者に惚れて「少女」「贖罪」「Nのために」と読んできたが、「告白」の衝撃が大きすぎたせいかこちらの期待も大きく、面白いには面白いが物足りなさも感じていた。また作者も「告白」を意識している感じが否めず、「Nのために」においては、作者の「告白」から脱却しようという意思が特に表れていたように感じた。 そういったものをこちらも感じていたし、過度な期待をしてはいけないと思っていた中で読んだからだろうか、この作品からは「告白」を全く感じなかった。 真実が次第に明らかになっていき、何だかんだ言ってそれがはっきりとした形で最後には伝えられた過去作とは異なり、この作品では(ある一定の想像はできるものの)真相をはっきりさせないまま終わっている。というか、できる語り手が登場しないまま終わっている。にもかかわらず、それぞれの登場人物がそれぞれの解釈の元に結論を出し、その結果として複数視点の結末を見せている。しかも、実際には何の解決もしていないのにである。 自分が良かったと思う点について、それを逆に不満を感じる人もいるようだが、自分は作者が作者らしく、かつ「告白」から抜け出した作品に感じた。 最後の語りが無理にタイトルとこじつけているように感じたり、アイドルの存在は結局何が言いたかったのか分からなかった点などの不満もあるが、新しい作者の可能性を見せてくれた気がした。 自分の中では「告白」に次ぐ作品だったと思うが、今後「告白」を越える作品を書いてくれると期待する意味も込めて星4つ! | ||||
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生きていく上で、必要なこととそうでないことは、 必ずしも自分だけでは判断出来ないのでは…と思った。 どんなに優秀な人間も、そうでないと思われる人間も、 交わってしまえば、なんというか…うまく言えないが、 摩擦のようなものは避けられないと思った。 社会から孤立することと、積極的に関わっていくのと、 どっちを選ぶのか。極端な話だけど、自分にも将来的に 関係の無い話とは思えないし、そう思いたくなかった。 作者の本は数冊読んでいますが、一番現実的だなと感じ ました。 話の展開の好みもあったので、星一つ減ってます。 | ||||
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な感じを受けた。読み物としてはおもしろく、一気に読めた。 | ||||
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告白に比べるとストーリー展開がやや刺激が薄いものの、読み易さは相変わらず抜群。 彼女の作品は少し楽した読書をしたい時に最適だと思います。 | ||||
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「告白」以来二冊めに手に取った湊かなえの「夜行観覧車」。前作同様にメディア的な展開という感覚はぬぐえなかったけれど、どの登場人物にもそれなりの「正当性」をもって生きていることが共感できた。 いちばんの迫力は遠藤彩花。その口をふさいでやりたいと思うほどの母親への暴言の数々。 なぜここまで言われなければいけないと思う母親の真弓。 やりすぎ言いすぎ感はあっても、彩花の心情は手に取るようにわかる。 それを的確に表しているのが「坂道病」ということばではないだろうか。 「普通の感覚を持った人が、おかしなところで無理して過ごしていると、だんだん足元が傾いているように思えてくるんだよ。精一杯踏ん張らなきゃ転がり落ちてしまう。でも、そうやって意識すればするほど、坂の傾斜はどんどんひどくなっていって―」 そこでふっと考える。「普通の感覚」ってそもそもなんだろうか。 それはだれもが少しずつ違っているし、命の数だけ存在するにちがいない。 転がり堕ちる人を見ると、自分ならもっとうまく歩けると思うけれど、 実際はどこのだれよりもみじめで、へたくそかもしれない。 ただ事件に結び付かなかっただけで・・・ 遠藤真弓の姿にそんな作者の投げかけを感じた。 | ||||
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宮部みゆきが女性の優しさを書かせたら右に出る者がいないなと思わせるのに較べ、湊かなえは女性の邪悪さ・ずるさを書かせたら右に出る者がいないなと思う。 本書も女子中学生や中年女性の生態を活写しているが、その描写力に舌を巻く。とりわけ彩花という中学3年生の傲慢・無法の描写は出色で、我慢に我慢をした結果、毀れゆく母親が怒涛の反撃に出るシーンは個人的には拍手ものである。 年末(平成22年)に「紅白」の審査員で出ていたが顔も悪くないし、当分、湊かなえから眼を離せない。 | ||||
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宮部みゆきが女性の優しさを書かせたら右に出る者がいないなと思わせるのに較べ、湊かなえは女性の邪悪さ・ずるさを書かせたら右に出る者がいないなと思う。 本書も女子中学生や中年女性の生態を活写しているが、その描写力に舌を巻く。とりわけ彩花という中学3年生の傲慢・無法の描写は出色で、我慢に我慢をした結果、毀れゆく母親が怒涛の反撃に出るシーンは個人的には拍手ものである。 年末(平成22年)に「紅白」の審査員で出ていたが顔も悪くないし、当分、湊かなえから眼を離せない。 | ||||
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ごく普通の人の心に宿る闇を語らせると、読んでいるほうが眉をひそめたり いらだってくるほどの表現力を発揮する作者の力量は相変わらずだと思います。 ささいな掛け違いで人の、家族心の距離が離れていく様は、他人事では無い 現実感をもって読者に迫ってきます。 ただ最後の結末が少々唐突で、あそこまで壊れかけたものがそう簡単に 和解できるものなのか、という疑問が残ったため★4つとしています。 やはり家族を題材にした小説は、身近な題材であるがゆえに難しいものなのでしょう。 力のある作家であることは間違いないと思います。次作も追いたいと思います。 | ||||
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ごく普通の人の心に宿る闇を語らせると、読んでいるほうが眉をひそめたり いらだってくるほどの表現力を発揮する作者の力量は相変わらずだと思います。 ささいな掛け違いで人の、家族心の距離が離れていく様は、他人事では無い 現実感をもって読者に迫ってきます。 ただ最後の結末が少々唐突で、あそこまで壊れかけたものがそう簡単に 和解できるものなのか、という疑問が残ったため★4つとしています。 やはり家族を題材にした小説は、身近な題材であるがゆえに難しいものなのでしょう。 力のある作家であることは間違いないと思います。次作も追いたいと思います。 | ||||
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これは様々な視点から一つの事件を描き、 事件の真相を明らかにしていく物語です。 そして、登場人物の誰もの心情が 少しずつすれ違っているんです。 結末は綺麗にまとまっていますが、 自分には少し物足りなかったです。 | ||||
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これは様々な視点から一つの事件を描き、 事件の真相を明らかにしていく物語です。 そして、登場人物の誰もの心情が 少しずつすれ違っているんです。 結末は綺麗にまとまっていますが、 自分には少し物足りなかったです。 | ||||
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テンポよく進み、あっという間に読みきりました。 私かなり好きです。これ。 遠藤真弓の気持ちもわかる。遠藤彩花の気持ちも分かる。 高橋家のお母さんの気持ちも理解できる。 小島さとこの気持ちも分かる。ヒナコの冷静さもスキです。 丁寧にそれぞれの心情が書かれていて。うんうん。という感じ。 高橋家の落書きを消すくだりでは泣いてしまいました。 終わりがちょっと・・・というレビューも多いけど、私はこの終わり方も好きです。 高橋家の兄弟3人ならどんな苦難があっても、乗り越えて行けるでしょう。 同じ町内に、小島さとこさんと遠藤家の皆いる事がのちのち救われる事でしょう。 時間が経った頃再読したい作品です。 | ||||
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テンポよく進み、あっという間に読みきりました。 私かなり好きです。これ。 遠藤真弓の気持ちもわかる。遠藤彩花の気持ちも分かる。 高橋家のお母さんの気持ちも理解できる。 小島さとこの気持ちも分かる。ヒナコの冷静さもスキです。 丁寧にそれぞれの心情が書かれていて。うんうん。という感じ。 高橋家の落書きを消すくだりでは泣いてしまいました。 終わりがちょっと・・・というレビューも多いけど、私はこの終わり方も好きです。 高橋家の兄弟3人ならどんな苦難があっても、乗り越えて行けるでしょう。 同じ町内に、小島さとこさんと遠藤家の皆いる事がのちのち救われる事でしょう。 時間が経った頃再読したい作品です。 | ||||
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この人の小説はいつもいつも嫌なキャラクターが出てくる。いや、「いい人」はまったく出てこないと言ってもいい。ひねくれていて、嫉妬深くて、物事を斜めからしか見れなくて、幼くて、すぐ人のせいにして…そんな登場人物ばかり。この小説ではそれが最も顕著に表れているのが綾花。途中からはもう、この綾花にどうにか一泡吹かせてやりたいと、それを期待しながら読んでしまう。湊かなえはこういった読ませ方がとてもうまい、途中でやめられないくらい引き込む。読後感は決して良くない、すっきりしない終わり方も特徴だ。でも、それがエンターテイメントとしてちゃんと成立してるし立派な個性になり得ているところがすごい。この嫌な人たちはいったいどうなってしまうのだろう、と思いながら読んできちんと制裁を与えられる、それも予想もしないやり方で。物語の最後で彼らは成長してはいるけど、やっぱり根本的には駄目な人間のままなのだ。きれい事で終わらせない、それもこの人の特徴だと思う。とにかく一気に読んでしまえる、はずれのない作家だと思う。 | ||||
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この人の小説はいつもいつも嫌なキャラクターが出てくる。 いや、「いい人」はまったく出てこないと言ってもいい。 ひねくれていて、嫉妬深くて、物事を斜めからしか見れなくて、幼くて、すぐ人のせいにして… そんな登場人物ばかり。 この小説ではそれが最も顕著に表れているのが綾花。 途中からはもう、この綾花にどうにか一泡吹かせてやりたいと、それを期待しながら読んでしまう。 湊かなえはこういった読ませ方がとてもうまい、途中でやめられないくらい引き込む。 読後感は決して良くない、すっきりしない終わり方も特徴だ。 でも、それがエンターテイメントとしてちゃんと成立してるし 立派な個性になり得ているところがすごい。 この嫌な人たちはいったいどうなってしまうのだろう、と思いながら読んで きちんと制裁を与えられる、それも予想もしないやり方で。 物語の最後で彼らは成長してはいるけど、やっぱり根本的には駄目な人間のままなのだ。 きれい事で終わらせない、それもこの人の特徴だと思う。 とにかく一気に読んでしまえる、はずれのない作家だと思う。 | ||||
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