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さよならドビュッシー
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さよならドビュッシーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 81~100 5/6ページ
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自分がピアノをひくだけに、興味をひかれて買ってみました。 文章は確かにつたなく、途中中だるみすることもありましたが その分何も考えずによめたため、ラストの展開にほんとうに驚いたので 他の方のレビューにもありますが、深く考えずあっさりと楽しむにはとても面白い作品だと思いました! | ||||
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この作者を全く知らずに読みました。 老人が若者に対するお説教は心の底から納得し同意してしまいました。 若いのになんて人生経験の豊富な人なんだろう・・・さりげなく世の中を捉えてくれ、これでもかというくらい良い場面で説明してくれたり・・・老成しているなぁ、と感心してたら、実は50代の方だったとは!! 50代でこの本を書けるとは、精神が20代でフレッシュで若く、体験は50代相応以上の経験を兼ね備えた、ある意味、男性が求める『少年の心を忘れない中年男性』でしょうか。 音楽の表現と、事件に遭ったときに受けた災害や暴力の事細かな表現が凄まじくて、読むだけで痛いです!錯覚を感じます。 もう一作の『カエル男連続殺人事件』これもお勧めです♪ 同じ人が書いたと思えない心の暗さが本に出ています。 しばらくはこの作者の本を読み続けたいです。 | ||||
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レビュアーの厳しめな評価が比較的多い作品だと思うが、普通に面白いと思うのは自分だけだろうか…。 普段から「真相を見破ってやる!!」などとは意気込まずに、ただ純粋(何も考えずにといったほうが正しいか!?)に読み進めるだけなので、リアリティがどうとか展開や登場人物が「大映ドラマ」的だとか、個人的にはどうでもいいのかなと。大切なのは読んでいる本人が楽しめているかがポイントだと考えているので、そういう意味で当該作品は「アリ」だと感じました。 まぁ、真相のアタリについては早い段階で珍しく気づいてしまいましたが…それでも、最後まで楽しく読めました。 それに何と言っても、この作品の一番のウリは「音楽描写」そのものでしょう。クラシックなんてほとんど門外漢な自分にも充分伝わるものがあるくらいなのだから、作者の力は相当なものだと思うし、今後の作品にも期待出来ると言うものです。 但し、難点もいくつか。 (1)探偵役が真相を明かすタイミングは如何なものか(「えっ、今なのか。」と思ってしまった。) (2)読了後の何とも言えない後味(読者を突き放すような終わり方に思えた、爽やかには思えなかった) (3)ドビュッシーの「月の光」があまり好きではない。 (3)は個人的な意見なので、無視してください(笑) 読んで時間の無駄とはならないと思いますよ。 | ||||
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散々なコメントがかかれていますが、 推理小説初心者としては楽しく読めましたし、 趣味で音楽をやっている身としてもなかなか 楽しかったです。 私は正直犯人が最後までわからなかったですが、 帯についていた妻夫木くんの「最後にどんでん返し」 とはこのことか、と関心しました。 ちょっと、演奏とか曲に関する描写が 長々と続いたのが確かに「もういいや」と 感じる部分もありましたが、ご自身が 特に音楽を専攻されているわけでもないにしては よく描かれていると思いました。 知識を並べただけとの評もありましたが、 自分が専攻していないにも関わらずあれだけ 並べられるのは逆にすごいと思います。 まあ、ちょっと量が多すぎて飽きたのは事実ですが。 「おやすみラフマニノフ」も読んでみたくなりました。 ※余談ですが、ドビュッシーの「月の光」、 ピアノの発表会で弾いたことがあるので 思い出しながら読みました。 | ||||
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レビューも何も見ずに読みました。 話にどんどん引き込まれていってすぐに読みおえました。 最後のトリックが意外な展開で 読みおわったあともドキドキして余韻に浸ってました。 クラシックはよくわからないけど一生懸命さは伝わってくるので良かったと思います。 | ||||
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青春小説として面白い。 ドビュッシーやベートーベンを聴きたくなります。 しらかわホールや愛知県芸術劇場がでてきてニヤリ。ぜひ映画化しましょう(笑) | ||||
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火事で全身火傷を負ったヒロインがピアニストを目指す物語に、遺産相続が絡む殺人事件が起こるストーリ.音楽ミステリというよりは、のだめやピアノの森のような音楽根性物として面白い.音楽に対する造詣の深さと愛情が感じられる.ミステリ部分は横溝正史のあの作品っぽくてすぐネタバレするし、殺人の動機も犯人もあっさりわかってしまい、カエル男に及ばない。大賞受賞作だが、2作合わせてということだろう.ピアニスト探偵?岬のキャラがなかなかいい。続編もでているようなので、続きが楽しみ。. | ||||
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「このミステリーがすごい!」大賞第8回受賞作。ピアニストを目指す少女がひどいやけどや家族の死に負けずに、努力するってストーリーは、ちょっと甘いけど。キライじゃない。 ピアノの演奏の場面なんかは、とてもいいし、ストーリーも感動的で、面白かったんだけど、ミステリとして、この結末はどうかな? ネタバレになるので、あまり詳しくは書けないけれど、序盤で犯人の目星はついてしまった。もうひとひねりあるといいんだけどなぁ。 でも、また、書くけどキライじゃないな、この雰囲気。音楽、特にクラッシク音楽を題材にしたミステリといえば、森雅裕の一連の作品を思い起こさせるけど、彼の作品ほど洒落た感じはしない。でも、独特の雰囲気を持ってる作家だと思う。今後の作品に期待したいな。 まぁ、今回はいい題材なんだけど、ムリムリミステリ仕立てにした感じ。なんか昔の大映ドラマでも観てるよう。ちょっともったいない感じ。選者の大絶賛はどうなんだろう? | ||||
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私がクラシック・ミステリを読むのは、「シューマンの指」に次いで、この作品が2作目となるのだが、両作品を読んでつくづく思ったのが、クラシックとミステリをバランス良く両立させることの難しさだ。一方の描写に踏み込み過ぎると、もう一方の描写を期待する読者は、不満を感じてしまう。特に、ミステリの体裁を取っている以上、大半の読者はミステリ・ファンのはずであり、クラシックの描写が多過ぎると、ミステリ・ファンは冗長と感じてしまう危険性大なのだ。 この作品では、中盤過ぎに、探偵役の岬洋介に、もう犯人の目星がついたようなことを言わせている。こんなことをこの段階で言われれば、読者の方は、それが頭から離れなくなるのが人情というものだろう。しかし、作者は、ここから事件解決前の120ページ以上のほとんどを、岬洋介のコンサートと遥のコンクールの場面に費やしてしまっており、早くミステリを先に進めてほしいと思う読者の気持ちに水をさしてしまっているのだ。こうした場面の描写力自体は素晴らしいだけに、読者がそうした描写に集中できない構成としてしまった点が惜しまれる。 肝心のミステリについてだが、この作品は、関係者自体が極めて少ないので、犯人の意外性で驚かせるというよりも、トリックの意外性で驚かせるタイプの作品であり、その点では、「このミス」大賞受賞作に恥じないだけのレベルにはあると思う。ただ、そのトリックのきっかけとなったある出来事には、トリックのためのトリックのようなわざとらしさを感じてしまうし、そもそも、この関係者の中で、このトリックが成立したこと自体に無理があると感じてしまう面があることは否めない。 この作品で私が最も印象に残ったのは、ミステリ以上に、作者のクラシックの楽曲の分析力と、ピアノの運指の描写力のレベルの高さ、凄さだった。こうした描写を読む限り、作者自身が相当なピアノ弾きと思ってしまうのだが、聞くところによると、作者自身はピアノを弾いたことがなく、ピアノを専攻している長男の情報をベースにこの作品を書いたのだそうだ。それが本当なら、プロの作家の描写力というものは、素人には及びもつかない凄いものなのだと、改めて敬服せざるを得ない。 | ||||
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不覚にも、涙が出てしまいました。他のレビューにあるように、確かにせりふが冗長で、説教くさい向きもあるかもしれません。しかし、それもまた音楽の旋律ように、徐々に高まる感情をうまく引き出す効果があったのか、通勤電車の中で読んでいて、とめどもなく瞼が涙でいっぱいになってしまいました。 主人公のようにも見えるイケメンでインテリな好青年の岬先生が、ピアニストになろうとして何度もくじけそうになる女子高生「遥」にかける言葉は、一般の推理小説ではなかなかお目にかかれない強烈な印象を与えてくれます。 果たしてこれは推理小説なのでしょうか。読みすすめていくうちに、わからなくなってきました。なるほど殺人事件もあり、主人公に危険が迫るシーンもあります。資産家の祖父を持ち、今まで何不自由なく暮らしてきたお嬢さんが、大火事で一気に従姉妹や祖父を失い、自らも生死をさまようような大やけどを負って絶望に落とされるのも、なにやら事件のにおいもしないではありません。しかし、そこから名ピアニストにして私立探偵まがいの推理が光る岬先生によって、類まれなピアノの技術指導と、彼女の行動を知り尽くしたかのような精神指導が施され、「遥」は挫折を繰り返しながらも、奇跡的な身体の回復と、ピアニストしての非凡な才能を開花させていきます。これは教育書でしょうか、それとも道を極めんとする求道者の試練の物語でしょうか。 推理のトリックや最後のどんでん返しも面白かったとはいえ、前半に見られる登場人物たちのダイナミックな感情のぶつかり合いの感動には及びません。 ドビッシューの曲を弾くことが、最初の試練を克服し、岬先生と理解しあえた証であり、その曲を弾き終わって「さよならドビッシュー」とささやくことが、新たな試練へ立ち向かう勇気の宣言と読めば、人生の指南書といってもいいかもしれません。単純なあさはかな読者ですいません。しかし読後感はさわやかでした。 | ||||
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困難に必死に立ち向かう主人公に応援しつつ一気読みした。 ミステリーとしては似た結末を最近読んだばかりなので、あまり意外でもなかった。 音楽が楽しかったので、おやすみラフマニノフも読みたい。 | ||||
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ミステリーとして読むなら、オチはすぐ見当が付きます。 しかしあれよあれよと進む話の展開に、ページをめくる手がとまりませんでした。 キャラが昭和とか展開が安易とかいうレビューもあり、確かにそうなんですが、 久しぶりに物語を読んだなあ!という満足感があります。 …文章も上手くキャラも現代的だけど物語が現実的すぎて話が薄くて眠い、とか、 ノルマで一冊書いてんだろうなあ、ページ埋めるのに必死なんだろうなあ、だからファン向けの会話と蘊蓄でページ稼いでるんだろうなあ、とか、 そうこちらに思わせる作品にばかりここのところ当たってたので… 圧巻はやはりピアノの演奏描写。私はピアノには全く素人ですので、個々の単語の意味なんて解っちゃいないんですが、素人に「なんか凄い演奏なんだ」「この曲って素晴らしい作品なんだ」と充分思わせる文章でした。 …だからこそ、動機が残念。いっそ主人公が計画的悪魔少女の方がすっきりしたかなあ。 そうじゃないならもう少し少女の逡巡や後悔や悲劇を描いて欲しかった。 軽くないか、ラスト。 先生「日本の○○は○○には甘い」って、「主人公ラッキー」って事かい。これ読者は「良かったね〜」とは思えないんだが…。 ラストも清々しいんだけど、良く考えたら清々しくていいのか…?(笑) 本当に面白かったから、最後だけが残念… | ||||
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序盤の軽い感じから一転、もう中盤まではしかめっつらで読んでました。 もちろんどんでん返しには度肝抜かれました。 でも一番驚愕させられたのが、火傷を負った女の子が岬洋介の演奏を聴いたときでした。 その女の子があまりの演奏の凄さに鳥肌が立つというところで、文章を読んでる自分もそうなってました。 ストーリーもこの体験も凄かったんですが、しかめっつらしんどかったので☆4です。 | ||||
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ミーハーですが、妻夫木聡さんが本の帯でそう紹介していたので思わず買ってしまいました。 とても綺麗な文章で、演奏するシーンは音楽の知識のない私でも引き込まれました。 まさに音楽を聴いているような気になり、心地がよかったです。 ただ、肝心のミステリー設定については小道具の配置が少々あざとく感じられました。 第1章を終えたところで今後のストーリー展開が全て読めてしまいます。 今までミステリーを読んで犯人が分かったことなんてあまり無いのに・・・・・ 主人公の努力する姿勢や、教訓的な台詞が個人的にツボにはまりましたので 最後まで面白く読むことはできました。 過去のスピンオフ作品が進行していると後書きにありましたが、 主人公よりも、研三叔父さんの今後が気になって仕方がありません。 続編が出ないでしょうか。 | ||||
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早い段階で真相が読めてしまいましたがラストのどんでん返しは迫力がありました。この作品で1番よかったのは音楽の描写です。リアルに音が聞こえて来そうな描写力です。 | ||||
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最後のオチは純粋に驚かされました。 また、私にとっては音楽を織り交ぜたミステリー作品というのは、 初めてで新鮮でもありました。 ただ、謎解きに対して伏線の描写が乏しく、"あの時の気になる言い回し・行動はこういうことだったのか!" と感じられる部分を伝えられていないのが非常に残念です。 それが作品全体として構成力の稚拙さを醸し出してしまっている気がします。 まだ作家としてデビューしたばかりとのことなので、将来性に期待して☆4つとしました。 | ||||
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ミステリーのことは忘れて、怪我や病気で以前できていたことも満足にできなくなった人が、その能力を再度会得していく再生物語として読みました。特に音楽に関して書かれている箇所は気持ちよく読めました。私はクラシック音楽は大好きなので、著者が作品を書く上で何度も聴いたであろうCDの情報も物語りに混ぜておいてくれればいいのに、と思いました。 あと、このミステリーがすごい! 2011年版にこの物語の登場人物、香月玄太郎が暴走特急の短編が載っています。 | ||||
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読み終わった後、複雑な気分になりました。 音楽関係のタイトルから惹かれてこの本を手に取りましたが 内容も音楽の知識がふんだんに盛り込まれていて 特に、1つの曲の心象風景をあれほど丁寧に描ける著者様に すごいと感嘆しました。 読んでいて塞ぎ込みがちだった今の私自身に 鋭くそして強く響く言葉がたくさんありました。 そういった意味で、この作品は ただのミステリー小説の範囲に収まらずもっと力強いなにかを 含んでいると思います。 ただ、1章、2章、3章と読んでいて主人公の境遇や 岬との関係に切なく感じていたのに、読了後 『切なさを返せ〜』と叫びたくなりました。 きっと岬先生の「教え子が君が最初で、しかも最後かも知れない」の 時点で犯人を微塵も疑わなかった私は、もう既に著者の策略通りに なっていたのかもしれません。 | ||||
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音楽シーンの描写は素晴らしい。 主人公目線で描いておきながら、ラストにきてこのどんでん返しはどうなのだろう? だが、最後のバイバイ、ドビッシューに込められた気持ちが清々しかったので、この評価としました。 | ||||
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火事で生き残った少女の力強い再生の物語。 主人公と共に自分自身が成長している感じがしたり、読後に素晴らしい爽快感が残るのは 主人公の「どうしてピアノを弾くのか」「なんのためにピアノを弾くのか」という部分を ポイントポイントで深く掘り下げ、それに向かう努力と葛藤を緻密にひたすら真っ直ぐに描いているからだろう。 中盤から一気に読めてしまう、引き込む文章力と音に関する表現力は白眉である。 ただ推理小説として評価すると、伏線の甘さもあり、 唐突な終盤があっけなくうつるため、違和感を感じる部分も。 青春小説としては素晴らしいと思うので☆4つ。 著者の今後の活躍に期待したい。 | ||||
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