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初秋
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【この小説が収録されている参考書籍】
初秋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 41~60 3/4ページ
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最新作「灰色の嵐」が面白かったので、改めて、スペンサーシリーズを読んでみたところ。 本作が一番、良かったです。 私もポールと同じ境遇で、人ごとでは無く読んだことを思い出しました。 「ただし、僕は、何も自分のものにすることは出来なかった」 「できたよ」 「なにを?」 「人生だ」 最後は自分しかいない、本書はキッチリと教えてくれます。 | ||||
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大げさではなく、自分の人生に一番影響を与えている原点の一冊。 読もうと思ったきっかけは、敬愛する。落合信彦さんと村上龍さんがそろって読むべき本にあげていたから。 著者の ロバート・B・パーカーさん、現在のアメリカ ハードボイルド作家の巨匠、これから大人になるすべての男の子たちが読むべき一冊である。 男はいかにあるべきか?その答えがここにある!!できれば続編の「晩秋」も一読されたし。 | ||||
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「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない。」 ハードボイルドを代表する台詞は、レイモンドチャンドラーの作品にでてきます。今回のテーマがハードボイルドなので、引用してみましたが、僕にとってのハードボイルド小説の原点は、チャンドラーではなく、タイトルにある「スペンサーシリーズ」です。最初に読んだのが「初秋」ですが、それ以来、誰かに本をプレゼントするときには、結構この本をプレゼントしていました。 ほんとお勧めの本です。 スペンサーは探偵です。物語は、ある事件があり、それをスペンサーがダンディーに解決していくという定番のパターンです。作品の途中に料理の作り方とか出てきたりする遊び心もよいのですが、やはりスペンサーという人間の描かれ方が秀逸です。 初秋は、スペンサーの教育観を表現しています。 例えば、スペンサーが少年にスポーツや大工の仕事などをやらせているときに、少年が「何でこんなことをやらないといけないの?」という問いかけに対して、「それはお前が何もできないからだ。俺は何かできるようにしてやりたいのだ。」という台詞を言っています。自分の親は、僕に対して「できるようにしてやりたいのだ」という発想で見守ってくれていたのだな、ということを改めて思わされた台詞でもあり、親に感謝の思いを強くした台詞でもありました。 また、「不安がないというのは、恐れているか愚かであるか、あるいはその両方だ。現実は明確なものではない。それはたくさんドアのある廊下を歩いているようなものだ。ドアをあけて見てみるまで、そのドアの奥になにがあるかはわからない。ただ、ドアを開けなければ廊下に居続けるしかない。」 他にも教育にまつわる名言がたくさんありますので、機会があれば、ぜひご一読いただき、感想などお聞かせください。 | ||||
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Google日本法人社長の村上憲郎氏の「村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける 」のなかで、英語を勉強したいなら、この本を読んでみては、と仰っていたので、一読。 確かに英語は簡単でわかりやすい。 同じ作者の本を2,3冊読んだら、ある程度の英語アレルギーは消えた。 英語の勉強になった、という意味で星4つ。 | ||||
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’73年、ロバート・B・パーカーのデビュー作である『ゴッドウルフの行方』で始まったネオ・ハードボイルド、ボストンの私立探偵<スペンサー>シリーズは、私が調べたところでは’10年1月18日にパーカーが逝去するまで38作に及び、すべて邦訳されているが、本書は’81年発表(邦訳は’82年)の第7作。日本では、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」’77年度ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)を受賞した第4作の『約束の地』(’76年、邦訳は’78年)をしのぐ人気を持つ作品である。 パティ・ジャコミンと名乗る女からスペンサーが請けた仕事は、離婚した夫メルが奪った息子・15才のポールを連れ戻すことだった。首尾よく成功するスペンサー。3ヵ月後、パティは強引に再びポールを自分のもとに置こうとするメルの企みを阻止したいと再びスペンサーに頼る。そして暴漢が彼らを襲う。 スペンサーは、ポールが、対立する両親の“駆け引き”の材料となっていて、“育てられ”ておらず、TVばかり視て暇をつぶす、何事にも関心を示さない少年であることに気づく。 スペンサーはある決心をする。身支度からジョギング、ウェイト・トレーニング、家造りの大工仕事と、ポールに対するマン・ツー・マンのスペンサー流“教育”が始まる。やがてポールにも成長の兆しが・・・。スペンサーは仕上げにメルの悪事とパティの悪癖を暴き、ポールに両親から“解放”された“自立”の道を歩ませる。 決して長くはない、ストレートな物語で、暴力シーンやお色気シーンも垣間見えるが、メインの、スペンサーとポールとの熱いハートの交流、そしてスペンサーのタフな大人の男のやさしさが読むものの心を動かす。 本書は、「これを読まずしてスペンサーは語れない」ほどの、ネオ・ハードボイルドとしては異色作ながら、このシリーズ屈指の名品である。 | ||||
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’73年、ロバート・B・パーカーのデビュー作である『ゴッドウルフの行方』で始まったネオ・ハードボイルド、ボストンの私立探偵<スペンサー>シリーズは、私が調べたところでは’10年1月18日にパーカーが逝去するまで38作に及び、すべて邦訳されているが、本書は’81年発表(邦訳は’82年)の第7作。日本では、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」’77年度ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)を受賞した第4作の『約束の地』(’76年、邦訳は’78年)をしのぐ人気を持つ作品である。 パティ・ジャコミンと名乗る女からスペンサーが請けた仕事は、離婚した夫メルが奪った息子・15才のポールを連れ戻すことだった。首尾よく成功するスペンサー。3ヵ月後、パティは強引に再びポールを自分のもとに置こうとするメルの企みを阻止したいと再びスペンサーに頼る。そして暴漢が彼らを襲う。 スペンサーは、ポールが、対立する両親の“駆け引き”の材料となっていて、“育てられ”ておらず、TVばかり視て暇をつぶす、何事にも関心を示さない少年であることに気づく。 スペンサーはある決心をする。身支度からジョギング、ウェイト・トレーニング、家造りの大工仕事と、ポールに対するマン・ツー・マンのスペンサー流“教育”が始まる。やがてポールにも成長の兆しが・・・。スペンサーは仕上げにメルの悪事とパティの悪癖を暴き、ポールに両親から“解放”された“自立”の道を歩ませる。 決して長くはない、ストレートな物語で、暴力シーンやお色気シーンも垣間見えるが、メインの、スペンサーとポールとの熱いハートの交流、そしてスペンサーのタフな大人の男のやさしさが読むものの心を動かす。 本書は、「これを読まずしてスペンサーは語れない」ほどの、ネオ・ハードボイルドとしては異色作ながら、このシリーズ屈指の名品である。 | ||||
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もちろん,「初秋」はスペンサーシリーズ中最高傑作である。 これからスペンサーシリーズを読もうと思っている方は,この作品から入り,「レイチェルウォレスを探せ」「ユダの山羊」「約束の地」と読み進めると,スペンサーの世界にどっぷりつかることになるだろう。 この「初秋」の後に出版された作品は,どれも悪くはないが,「初秋」のできがとても良かったので,どうしてもパワーダウンの感がしてしまう。(それでもやっぱり読んでしまうのだけど) さて,「初秋」のなにがそんなにいいのか。 家族にほったらかしにされて育ったため,何事にも無関心な少年ポール。そんな少年をほっておけないスペンサー。 「得意なものが何であるか,ということより,なにか得意なものがあることの方が重要なんだ。」との信念のもと,少年に,苦しみに耐えて力を振り絞る意志と自分の感情をコントロールすることを教える。 そのためにスペンサーがもっとも得意とするウェイトトレーニングを少年とともに開始する。 「おれたち二人でやれる。おれは手助けができる。二人でやりとげることができる」 どうです,やる気が出てきたでしょう。 | ||||
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これを読むのは3回目ですが、 何度読んでも、感動します。 離婚したあるある女性からの依頼で、 元夫に連れて行かれた一人息子Paulを取り戻すSpenserですが、 実はこの夫婦、 いずれも息子への愛情から彼を引き取ろうとしているのではありませんでした。 両親にネグレクトされて育ったPaulは、 例えばレストランで自分の食べたいものすら決めることもできず、 ぼんやりとTVの前に座り、 人に心を閉ざしています。 そんな少年に、 Spenserは男としての生き方を教えていきます。 文章のはしばしに 導かんとする者の愛情が感じられます。 大人の男の優しさを感ぜずにはいられません。 また、ハードボイルド、タフガイのSpenserが、 ファッションや料理に対しても こまやかなセンスを持っているところが 素敵です。 英語も簡潔でわかりやすく、 会話体はテンポよく、 読みやすいです。 | ||||
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この作品からスペンサーシリーズは読破した。読んでいた時期は、ほとんど10代の頃で、ハードボイルド小説は初めてだったのだが、どっぷりハマった。彼女との距離の置き方など彼は魅力的だった。その後レイモンド・チャンドラーなどの作品も読んだ。ハードボイルドの魅力は何といっても緊迫感。朝にかけて一気に読んでしまって、もったいなかったかなと思ったくらいだ。そして毎日、本屋に通っていて、その頃はテレビよりは、もっぱら読書に明け暮れていた。そんな俺に、とって記念すべき一冊目のハードボイルド作品が、この初秋です。 | ||||
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ハードボイルド作家ロバート・B・パーカー(1932〜2010)が、自閉症気味な少年を立ち直らせる物語です。 ある知人に「何か?面白い本を教えてよ」と聞いて、彼の作品を初めて読んだ『初秋』です。 ハードボイルというと、激しい動きとスリルのある小説と思うのだけど、この本は、15歳の少年と私立探偵スペンサーの二人の会話と行動を、何度も重ね合わせながら、少年を教育していく私立探偵の姿に、読者も教育されているような感じがします。 8月7日は「立秋」です。 「ハードボイルド式教育」について、『初秋』を味わってみませんか。 | ||||
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ベスト台詞は、「男はやさしくなければ生きている資格がない・・」 なんだと思っていましたが、違ったんでしょうか・・? (大汗) 21世紀の小説には登場しないこんなセリフ。 でも、スペンサーの世界ならとても自然に心にしみてしまう。 作者が他界され、もう新作が読めないのはさみしいことです。 文句なくシリーズベストだと思います。 | ||||
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主人公が一人の少年と一緒に暮らし、少年が変化していく 様子が描かれています。 子供を育てるときに大切な考えも書かれており、良かったです。 | ||||
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読み終わっても、「えっ、もう終わり?まだもう少し話が続いたらなぁ」と思わせる秀作です。スペンサーは、自分の息子のポールを元夫のメルに誘拐されたパティから、ポールを取り戻すように依頼される。パティも誘拐されたり、スペンサーが狙撃されたりして、スリリングな事件が次々と展開され、読者を飽きさせない。スペンサーは、メルの身辺を調べていくうちに思いもよらない事実に出くわすことになる・・・ 以前に読んだ「ガッドウルフ」や「未亡人の散歩」のスペンサーは、ひたすらクールで無口、孤独な私立探偵で、上記のような事件を小気味良く解決していくのだが、今回は、そんな事より、夫婦に相手にされずに育てられた中学生のポールを不憫に思ったスペンサーが、何とも暖かみのある教育者として(しかもスペンサーらしいマッチョでパワフルな方法でガンガン指導)ポールを一人前にする部分が、いつものスペンサーと違ってとても面白い。無気力でひ弱だったポールが輝くような好青年に生まれ変わる姿が目に浮かぶようで、涙がチョチョ切れました。 英語はもちろん平易で、読むのが遅い私でさえ1週間程で完読。実は突然のロバート・B・パーカーの訃報で、悲しんでいる暇もなく、本作を急遽読み進めたのだが、やはり、スペンサーシリーズは、気持ちを高揚させてくれるいい作品ばかりで、どこか日本人のこころに通じる部分があって、あらためて作者の偉大さに敬服しました。 全221ページ、33章、主な登場人物〜スペンサー(主人公の探偵)、ホーク(仲間)、スーザン(恋人)、パティ、ポール、メル。 | ||||
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離婚した夫婦の子供の養育権をめぐる争いにもかかわらず、実際にはネグレクトされていた少年をまっとうに育てようと頑張るスペンサーといったところ。相変わらず人情味あふれるスペンサーの行動だが、もう少し儲けのことも考えないと困るのではないかと心配になってきます。 それにしても、友人Hawkの行動力には魅せられるものがあります。 | ||||
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本書のベストセリフ 「極度に断定的であるのは、 脅えているか、愚かか、 あるいはその両方なんだ。 現実は不確定だ」 スペンサーシリーズ7作目。 『カラフル』(森絵都)の元ネタだと思うのは穿ち過ぎ? でも、15歳のチビヤセ少年(救いは芸術のみ)、 犯罪会社の父親、 不倫する母親、と設定クリソツだぞw もちろん、こっちの方が深くて素晴しい! 美術ネタはボストン近代美術館とメトロポリタン美術館と モンドリアンとハドスン川派とアンディ・ウォーホール。 ウォーホールは知らなくていい悪い例として出てくるのが素晴しい! パーカーの芸術観はほんと、自分にシンクロします。 他の芸術ネタはバレエと現代舞踏が出て来ます。 親に見捨てられた15歳の少年を スペンサーが教育する感動大作。 ボクサーか探偵助手にでもするつもりかと危惧されるが、 少年が見つけた夢はなよなよしたバレエダンサー! マッチョマンだが優れたジェンダー観を持つスペンサーは、 バレエなんか女のやることだとは言わず、 少年の夢実現の為に陰謀を巡らす! 子供の為に恐喝も殺人もする感動のハードボイルドというか既にノワール! 少女を育てたら変態ロリコンものになるが、 少年を自立させる感動大作である。 身近に手本になる素晴しい大人がいなかったので、 自分は駄目人間になったと嘆いて許されるのは14歳まで! 15になったのなら、自立して素晴しい人間になる努力をすべき。 | ||||
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英語の勉強にと原作を手に取りました。 日本語訳は読んでいませんでしたが。とても良かったです。特に"Too much positive is either scared or stupid or both. Rearity is uncertain. It's like walking down a long corridor with a bunch of doors. You keep trying them to see which one opens. You don't know what's behind the doors, but if you don't open any, you don't get out of corridor."という一文が心に残りました。この本を読みながら【人生】について学んでいるようでした。男女問わず楽しめる作品だと感じました。 | ||||
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スペンサーシリーズの中で、この作品は別格。 ハードボイルドながら心温まる、ホロリとさせる作品です。 | ||||
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自立する力をつけるための様々なアドバイスがスペンサーからポール少年に与えられる。ポール少年は成長する。この作品は傑作として認知されているが、あえて星三つにしたのは、作者パーカーさんの作為が感じられるためである。スペンサーはこういう男なのだ、あるいは、作者パーカーはスペンサーにこのように考えさせているのだ、という作為である。ポール少年の存在は言語化させるための単なる手段になってしまっている、という感じがいつもつきまとっている。ポール少年はひょっとするとスペンサーの頭の中の弱さとしてのシンボルであって、実在していないのではと、森博嗣さんの小説をよんだあとだったので、なんとなくドキドキしてしまいました。 | ||||
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スペンサーシリーズ3大傑作の筆頭。これらの本の影響もあって、バックベイに3年も住んでしまいました。ストーリーもさることながら、会話の妙とマッチョの美学かな。 | ||||
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山あり谷ありといった話ではないですが心に残る一冊.物語の筋云々よりも,子供から大人になる過程を客観的にシミュレートして,明文化してくれるような(変わった?)ハードボイルドもの.スペンサーは実に淡々と語り,大人になろうとしているポールにさまざまなものを提示しますが,それに妙に懐かしさを感じます.スペンサーシリーズではこの後ポールが頻繁に登場するのでそれもお見逃しなく. | ||||
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