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あるキング
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あるキングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全187件 161~180 9/10ページ
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どこで盛り上がるのだろうと思いながら どこでも盛り上がらず、何が言いたいのかも、よくわかりませんでした。 戯曲のような趣にしたかったのかも? 参考文献の後ろにあとがきのように書かれていたのが 「自分が読みたい物語を自由に書きたい」と思って書いたとあります。 人気作家になって、書きたくない物語もたくさん書かなきゃいけなくなって ちょっとお疲れ?なんて邪推もしてしまうような、ムズカシイ作品。 伊坂幸太郎の作品はほとんど読んでいますが、 端的だけど繊細で、読むことに快感を覚える文体が特長だと思っていました。 だから、伊坂作品には話の筋より「読む快感」を求めてしまうのですが、 それはちっとも満たされませんでした。 | ||||
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どこで盛り上がるのだろうと思いながら どこでも盛り上がらず、何が言いたいのかも、よくわかりませんでした。 戯曲のような趣にしたかったのかも? 参考文献の後ろにあとがきのように書かれていたのが 「自分が読みたい物語を自由に書きたい」と思って書いたとあります。 人気作家になって、書きたくない物語もたくさん書かなきゃいけなくなって ちょっとお疲れ?なんて邪推もしてしまうような、ムズカシイ作品。 伊坂幸太郎の作品はほとんど読んでいますが、 端的だけど繊細で、読むことに快感を覚える文体が特長だと思っていました。 だから、伊坂作品には話の筋より「読む快感」を求めてしまうのですが、 それはちっとも満たされませんでした。 | ||||
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この作品で伊坂は、何度もあけすけにシェイクスピアを引き合いにだします。そして「あるキング」自体が、シェイクスピアが数多く描いた、王を巡る悲劇になっています。王が王であるがゆえに起こる悲劇を、天才野球選手を「王」に据えた現代の物語として書いてしまうあたりがいかにも伊坂らしい気がします。 ただ、そうした「王の悲劇」を強く感じさせるのは後半で、前半はそうでもありません。伊坂自身がこの作品を「伝記」と言っているように、「あるキング」では、主人公の出生からを年代順に書き連ねていきます。前半は、後半への予兆を孕みながら、また別の響きを持っています。 伊坂作品には陽気な「白伊坂」と、ダークな「黒伊坂」が混じっていって、そのバランスによって多様性が産まれているように感じます。白い部分は、個人のパーソナリティ、そして家族や友人といった比較的身近なコミュニティに寄せる信頼に根ざしている部分が大きいと思います。一方の黒い部分は、この国や世界がシステマティックに抱えているさまざまな病とそうした病に冒された人々への否定に根ざしているのかな、と思います。「ゴールデンスランバー」などは、まさに両者の闘いでした。 「あるキング」は、はじめ「黒伊坂」かな、と思って読みはじめましたが、そうではありませんでした。主人公は、天才であるが故に、平凡で真っ当で、だからこそ頼りになる身近なコミュニティを持つことができません。この物語の主人公は間違いなく天才野球選手・山田王求ですが、主人公の内面については、まったく描かれていません。一方で、王の周辺にいて、望むと望まざるとに関わらず、王に翻弄されることになる「普通の人々」は、比較的丁寧に描かれています。そういう観点からは群像劇の趣があります。 シェイクスピアの描いた王を巡る人間模様は、コミュニティの中に必ず王が存在し、王を中心として世界が回っていくことを誰しもが当然と受け容れていた社会を舞台としています。それに対し、現代日本に、ふつう、王はいません。突然変異種ののように降臨した王が周囲に与える影響は、自然、シェイクスピア悲劇とは異なったものになります。 ......などと、いつもの伊坂とは趣のことなる、基本的にオフビートな伊坂作品の中でも、さらに変わり種という印象を与える作品ですが、相変わらず、幕切れが見事です。そもそも、目次に並ぶ章題が「〇歳」「三歳」「十歳」......「二十三歳」「〇歳」となっていて、なぜ「二十三歳」「〇歳」という並びで終わるのか、という謎が与えられているわけですが、そこらへんは見事に着地します。この短い終章を読んで、伊坂幸太郎は、親としてこの作品を書いたのだろうと腑に落ちました。最後の一行には、親として、また子として、心の底から共感しました。 | ||||
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この作品で伊坂は、何度もあけすけにシェイクスピアを引き合いにだします。そして「あるキング」自体が、シェイクスピアが数多く描いた、王を巡る悲劇になっています。王が王であるがゆえに起こる悲劇を、天才野球選手を「王」に据えた現代の物語として書いてしまうあたりがいかにも伊坂らしい気がします。 ただ、そうした「王の悲劇」を強く感じさせるのは後半で、前半はそうでもありません。伊坂自身がこの作品を「伝記」と言っているように、「あるキング」では、主人公の出生からを年代順に書き連ねていきます。前半は、後半への予兆を孕みながら、また別の響きを持っています。 伊坂作品には陽気な「白伊坂」と、ダークな「黒伊坂」が混じっていって、そのバランスによって多様性が産まれているように感じます。白い部分は、個人のパーソナリティ、そして家族や友人といった比較的身近なコミュニティに寄せる信頼に根ざしている部分が大きいと思います。一方の黒い部分は、この国や世界がシステマティックに抱えているさまざまな病とそうした病に冒された人々への否定に根ざしているのかな、と思います。「ゴールデンスランバー」などは、まさに両者の闘いでした。 「あるキング」は、はじめ「黒伊坂」かな、と思って読みはじめましたが、そうではありませんでした。主人公は、天才であるが故に、平凡で真っ当で、だからこそ頼りになる身近なコミュニティを持つことができません。この物語の主人公は間違いなく天才野球選手・山田王求ですが、主人公の内面については、まったく描かれていません。一方で、王の周辺にいて、望むと望まざるとに関わらず、王に翻弄されることになる「普通の人々」は、比較的丁寧に描かれています。そういう観点からは群像劇の趣があります。 シェイクスピアの描いた王を巡る人間模様は、コミュニティの中に必ず王が存在し、王を中心として世界が回っていくことを誰しもが当然と受け容れていた社会を舞台としています。それに対し、現代日本に、ふつう、王はいません。突然変異種ののように降臨した王が周囲に与える影響は、自然、シェイクスピア悲劇とは異なったものになります。 ......などと、いつもの伊坂とは趣のことなる、基本的にオフビートな伊坂作品の中でも、さらに変わり種という印象を与える作品ですが、相変わらず、幕切れが見事です。そもそも、目次に並ぶ章題が「〇歳」「三歳」「十歳」......「二十三歳」「〇歳」となっていて、なぜ「二十三歳」「〇歳」という並びで終わるのか、という謎が与えられているわけですが、そこらへんは見事に着地します。この短い終章を読んで、伊坂幸太郎は、親としてこの作品を書いたのだろうと腑に落ちました。最後の一行には、親として、また子として、心の底から共感しました。 | ||||
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伊坂作品に求めていたのは、洒脱な会話と爽快な伏線回収、 そして明快なメッセージだった。 しかしこの作品にはそれ以上のものがあった。 私はこの作品を読んで、今まで無駄なものだと思っていた 「祈りの力」を信じることが出来た。 フィクションのなかのデータなんて、それを信じさせる力にはならない。 しかし、主人公が立ちあがったとき、私は確かに「祈り」をリアルに感じることができた。 リアリティなんていらない。説得力があればいい。 それが嘘でも良い。信じさせてくれるだけでいい。 それが小説の力なんだと思う。 | ||||
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伊坂作品に求めていたのは、洒脱な会話と爽快な伏線回収、 そして明快なメッセージだった。 しかしこの作品にはそれ以上のものがあった。 私はこの作品を読んで、今まで無駄なものだと思っていた 「祈りの力」を信じることが出来た。 フィクションのなかのデータなんて、それを信じさせる力にはならない。 しかし、主人公が立ちあがったとき、私は確かに「祈り」をリアルに感じることができた。 リアリティなんていらない。説得力があればいい。 それが嘘でも良い。信じさせてくれるだけでいい。 それが小説の力なんだと思う。 | ||||
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ベストセラー作家・伊坂幸太郎の新著。本著では、野球選手・山田王求 の生涯が、淡々と語られていきます。 これまでの著者の作品とは雰囲気がまったく異なるので、かなりの違和 感がある作品です。暗めのストーリー、寓話的な世界感。なんとなく、 松本大洋のマンガ「鉄コン筋クリート」を小説にしたような感じを持ち ました。 となんとかいっても、どんどん前に読み進んでしまうのが自分でも不思議。 物語を語る力のすごさなのか?筆力のすごさなのか??最後には、しっ かり楽しめました。著者が書けば、広告文でも一気に読まされてしまいそ うな気が・・・ 伊坂幸太郎初挑戦の人は避けるべき(もっと王道の作品、例えば「ゴール デンスランバー」がお勧めです)ですが、伊坂幸太郎ファンにとっては、 これまでにない刺激と読後感が得られる作品です。 | ||||
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野球モノとゆうだけでうれしい。 登場人物も、すぐにビジョン化出来るほど、ほのぼのとした愛くるしさがあります。 印象に残ったのが、野球の素人の父親の意見に、言葉では表現できない違和感を覚えだすトコロ。私も言葉では表現できない共感を覚えます。 出来ればもう少し長編が良かったです。 他のレビューを見ると「異作」との感想が目立ちますが、私はそうは思いません。 会話やキャラなども充分イサカ氏らしさがタップリです。 あとこの作品の映像化はむかないと思います。スポーツものは映像で観るとドッチラケです。 ・・とゆうかこの作品に限らず、伊坂作品の映像化はマンガを含めて反対です。小説のみで行って欲しい・・。想像に勝る映像はなし!! | ||||
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ベストセラー作家・伊坂幸太郎の新著。本著では、野球選手・山田王求 の生涯が、淡々と語られていきます。 これまでの著者の作品とは雰囲気がまったく異なるので、かなりの違和 感がある作品です。暗めのストーリー、寓話的な世界感。なんとなく、 松本大洋のマンガ「鉄コン筋クリート」を小説にしたような感じを持ち ました。 となんとかいっても、どんどん前に読み進んでしまうのが自分でも不思議。 物語を語る力のすごさなのか?筆力のすごさなのか??最後には、しっ かり楽しめました。著者が書けば、広告文でも一気に読まされてしまいそ うな気が・・・ 伊坂幸太郎初挑戦の人は避けるべき(もっと王道の作品、例えば「ゴール デンスランバー」がお勧めです)ですが、伊坂幸太郎ファンにとっては、 これまでにない刺激と読後感が得られる作品です。 | ||||
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野球モノとゆうだけでうれしい。 登場人物も、すぐにビジョン化出来るほど、ほのぼのとした愛くるしさがあります。 印象に残ったのが、野球の素人の父親の意見に、言葉では表現できない違和感を覚えだすトコロ。私も言葉では表現できない共感を覚えます。 出来ればもう少し長編が良かったです。 他のレビューを見ると「異作」との感想が目立ちますが、私はそうは思いません。 会話やキャラなども充分イサカ氏らしさがタップリです。 あとこの作品の映像化はむかないと思います。スポーツものは映像で観るとドッチラケです。 ・・とゆうかこの作品に限らず、伊坂作品の映像化はマンガを含めて反対です。小説のみで行って欲しい・・。想像に勝る映像はなし!! | ||||
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すごく悲しい。天才がゆえの主人公の孤高さ、孤独さに胸が痛みます。 ラストは涙がとまらず、カフェで一人泣いてしまった。 だけど引き込まれる。読みやすいし、のめり込んでいつの間にか読了できて、感動できます。 おすすめです。 | ||||
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すごく悲しい。天才がゆえの主人公の孤高さ、孤独さに胸が痛みます。 ラストは涙がとまらず、カフェで一人泣いてしまった。 だけど引き込まれる。読みやすいし、のめり込んでいつの間にか読了できて、感動できます。 おすすめです。 | ||||
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ある野球の天才バッターの、誕生から23歳までを綴った伝記小説。イジメにあったり、事件が起こってストレートにプロ野球の道に進めなかったり紆余曲折があるのは他の青春小説でもありがちなお話。 いつもの伊坂作品のように独特の浮遊感があったり、人を喰ったようなエピソードやサプライズがあったりするわけでもない。最後に収斂するオチがあるわけでもない。レビューとして評価するのが非常に難しい作品ではある。 しかし、生々しい表現や言動はあるものの、物語の視点・語り手を一人称、二人称、三人称と各章ごとに変える工夫が施されているし、3人の魔女が現れたり、額に硬球が当たった痕がある獣が出てきたり、極めつけは背番号5の謎の人物が登場してきたりと、並みの青春伝記小説とは異なる伊坂幸太郎らしさはうかがえる。また、比較的短い物語であるが、ページを捲るスピードがはかどるリーダビリティーを持っている。 本書は、本の帯にあるように伊坂幸太郎の「新たなるファンタジーワールド」であり、『伊坂ブランド』で読ませる、ある種の「寓話」と言えなくもない。 | ||||
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ある野球の天才バッターの、誕生から23歳までを綴った伝記小説。イジメにあったり、事件が起こってストレートにプロ野球の道に進めなかったり紆余曲折があるのは他の青春小説でもありがちなお話。 いつもの伊坂作品のように独特の浮遊感があったり、人を喰ったようなエピソードやサプライズがあったりするわけでもない。最後に収斂するオチがあるわけでもない。レビューとして評価するのが非常に難しい作品ではある。 しかし、生々しい表現や言動はあるものの、物語の視点・語り手を一人称、二人称、三人称と各章ごとに変える工夫が施されているし、3人の魔女が現れたり、額に硬球が当たった痕がある獣が出てきたり、極めつけは背番号5の謎の人物が登場してきたりと、並みの青春伝記小説とは異なる伊坂幸太郎らしさはうかがえる。また、比較的短い物語であるが、ページを捲るスピードがはかどるリーダビリティーを持っている。 本書は、本の帯にあるように伊坂幸太郎の「新たなるファンタジーワールド」であり、『伊坂ブランド』で読ませる、ある種の「寓話」と言えなくもない。 | ||||
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王となるために生まれてきた少年。 決して驕ることなく、ただひたすらに真摯に野球に取り込む。 努力をしているにはしているのですが、 それは王となるべく生まれてきた人間にとって当然とも言うべき描かれ方に、 不思議な面白さを感じました。 最初から最後までキングになるというのが決定されている。 あらかじめわかっているのに、面白い。 | ||||
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王となるために生まれてきた少年。 決して驕ることなく、ただひたすらに真摯に野球に取り込む。 努力をしているにはしているのですが、 それは王となるべく生まれてきた人間にとって当然とも言うべき描かれ方に、 不思議な面白さを感じました。 最初から最後までキングになるというのが決定されている。 あらかじめわかっているのに、面白い。 | ||||
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今までの伊坂さんの本は一応すべて読ませてもらいました。 それを踏まえての感想なんですが、今までの伊坂さんの 本とはどれとも違います。 いままでの内容では勧善懲悪というか、最後にキッチリ終わるものが 多くて、読み終わった後の満足感が印象的でした。 それが今作は見られないように思います。 あと、会話のくだらなさというか、躍動感が伝記形式なので全く 伝わってこない。 自分には理解できないだけなのかも・・・と思うので3つ。 | ||||
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今までは、伊坂幸太郎ってどんな作家?と聞かれたら、いくつかのストーリーが最後には素晴らしい結びつく、その登場人物の個性、台詞、会話が痛快。 って答えてます。 この作品は全く別物。 いくつかのレビューにもありますが、今までの伊坂幸太郎を求めると拍子抜けします。 わたしは、好きです。 | ||||
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伊坂はこんな話も書いちゃうんだ… と、言うのがいっぱい、いっぱいの感想です(笑) いつものように、読了後、作品の余韻に浸って物語の世界から抜け出せないって事がなかったのが残念!! しかしながら…面白くないわけではない。ラストまでグイグイ読ませるのは流石に伊坂だと思いました!! 次から次ぎへと、映画化されている伊坂作品。あるキングは、アニメならイケるかも…(笑) | ||||
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今までは、伊坂幸太郎ってどんな作家?と聞かれたら、いくつかのストーリーが最後には素晴らしい結びつく、その登場人物の個性、台詞、会話が痛快。 って答えてます。 この作品は全く別物。 いくつかのレビューにもありますが、今までの伊坂幸太郎を求めると拍子抜けします。 わたしは、好きです。 | ||||
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