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あるキング
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あるキングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全187件 141~160 8/10ページ
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王の孤独 著者本人がインタビューで、自分の思うままに書いてみた作品なので、本書が受け入れられるかどうかは読者次第と語っていた。確かに、これまでの伊坂作品とは少し違う。主人公は、何かに巻き込まれた市井の青年といったことが多かったが、本書では野球の天才であり、本城雅人『ノーバディノウズ』を彷彿とさせる、アンチ・ヒーローなのだ。その語りにも、ポリフォニーのようなものが加わり、主人公、王求の姿を周囲の人々が見つめるものになっている。 途中に出てくる、3人の魔女、そしてユニフォームの男が、現実なのか幻想なのか、「王」を取り巻く者たちの存在が、不思議な雰囲気を醸し出している(しかもギリシャ演劇のように「コロス」的役割のような、合いの手まで入る)。このユニフォーム男の正体は最後に分かり、また王求の役割(?)も何だったのか明確に知ることができる。状況は違うが、世間のトップレベルのアスリートたちも皆、王求のような孤独を抱え、常人には分からない苦しみを背負っているのだろう。「忌々しいこととかを全部、突き刺して、空というか宇宙に飛ばしてしまう」という王求。そんな彼を支えてくれるものは、野球以外に、ない。 | ||||
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実験的な作品で、重力ピエロやゴールデンスランバー等に見られた爽やかな読後感やキャラクターの魅力は感じられませんでした。 初めて3人組の魔女?が出てきた時には、物語がどういった方向に行くのかと期待しましたが、登場人物や野球との関係性において最後までチグハグだったと思います。 個人的に致命的だったのが、野球の試合や練習の描写にスポーツ小説特有の興奮や爽快さが感じられなかった事です。 幼少期やプロになってからの試合も、作者の都合通りに試合が進む目的達成ゲームの様にしか感じられず、物語に没入する事が出来ませんでした。 あとは野球ファンとしての思いを書きますが、プロ野球の現場が狭量に書かれてる事も寂しかったですし、両親の仙醍キングスに対する狂信ぶりも気持ち悪かったです。 特に下着泥棒と野球帽のエピソードは、読んでいて腹立たしい思いでした。 多分、伊坂さんは野球にはそれ程興味がない(好きではない)んじゃないかと思います。 人気作家であるにも関わらず、実験作に意欲的に取り組む姿勢だったり、ラストシーンの美しさは素晴らしいと思いましたが、それを加味しても★2の評価です。 | ||||
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実験的な作品で、重力ピエロやゴールデンスランバー等に見られた爽やかな読後感やキャラクターの魅力は感じられませんでした。 初めて3人組の魔女?が出てきた時には、物語がどういった方向に行くのかと期待しましたが、登場人物や野球との関係性において最後までチグハグだったと思います。 個人的に致命的だったのが、野球の試合や練習の描写にスポーツ小説特有の興奮や爽快さが感じられなかった事です。 幼少期やプロになってからの試合も、作者の都合通りに試合が進む目的達成ゲームの様にしか感じられず、物語に没入する事が出来ませんでした。 あとは野球ファンとしての思いを書きますが、プロ野球の現場が狭量に書かれてる事も寂しかったですし、両親の仙醍キングスに対する狂信ぶりも気持ち悪かったです。 特に下着泥棒と野球帽のエピソードは、読んでいて腹立たしい思いでした。 多分、伊坂さんは野球にはそれ程興味がない(好きではない)んじゃないかと思います。 人気作家であるにも関わらず、実験作に意欲的に取り組む姿勢だったり、ラストシーンの美しさは素晴らしいと思いましたが、それを加味しても★2の評価です。 | ||||
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読んでいて不愉快だった。結局キングはなんだったのか、意味がわからない。勿論そんな意図はないのだろうが、殺人を肯定するかの様な内容も理解できない。伊坂氏の最近の作品は、ラッシュライフの様な軽妙さはすっかり影を潜めて、ダークなものが多い。読後の爽快感とか清涼感より、「疲れた」と思うことの方が多くなってしまった。 | ||||
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読んでいて不愉快だった。結局キングはなんだったのか、意味がわからない。勿論そんな意図はないのだろうが、殺人を肯定するかの様な内容も理解できない。伊坂氏の最近の作品は、ラッシュライフの様な軽妙さはすっかり影を潜めて、ダークなものが多い。読後の爽快感とか清涼感より、「疲れた」と思うことの方が多くなってしまった。 | ||||
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序盤は、とても興味深いシチュエーションで、伊坂作品の世界に引き込まれたのですが、山田王求を敬遠しないように父親が、相手チームの監督に金を渡すあたりから、少し引いてしまいました。打率9割や父親による殺人など、あまりに非現実的なストーリーは、野球経験者や子を持つ親としては、考えにくい設定でした。シェイクスピア的な悲劇を狙ったのかもしれませんが、最後も腹落ちしないエンディングに少しがっかりしました。 | ||||
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序盤は、とても興味深いシチュエーションで、伊坂作品の世界に引き込まれたのですが、山田王求を敬遠しないように父親が、相手チームの監督に金を渡すあたりから、少し引いてしまいました。打率9割や父親による殺人など、あまりに非現実的なストーリーは、野球経験者や子を持つ親としては、考えにくい設定でした。シェイクスピア的な悲劇を狙ったのかもしれませんが、最後も腹落ちしないエンディングに少しがっかりしました。 | ||||
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一読しただけでは、あらっ?という感じだった。 いつもと違う。 いつもの感じがない。 だけど、後から静かに心を侵食されていくような感動がある。 じわじわと心を温められる感じがする。 私はこの作品がだんだん好きになっている。 | ||||
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一読しただけでは、あらっ?という感じだった。 いつもと違う。 いつもの感じがない。 だけど、後から静かに心を侵食されていくような感動がある。 じわじわと心を温められる感じがする。 私はこの作品がだんだん好きになっている。 | ||||
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山田夫妻は地元の負けて当たり前の万年最下位争いのプロ野球球団:仙醍キングスの熱烈なファンである。夫妻がテレビでキングスの今期最終戦が放送される中,臨月の妻は破水し病院へ運ばれ,男の子を出産する。時を同じくしてキングスの最終戦中の不慮の事故により監督の南雲慎平太が命を落とす・・・ どのような物語なのかという要約を書いてしまったら,ネタバレになりそうな感じがするので書けないが,逆を言うと一文書けば物語が分かってしまうような内容。つまり,自分的には物足りない気がしてならない物語であった。しかし,作者の本としては異色であるものの,物語に引き込む力はやはりあり,一気に読み終わった本であったと言う意味では,面白いのであろう。 | ||||
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山田夫妻は地元の負けて当たり前の万年最下位争いのプロ野球球団:仙醍キングスの熱烈なファンである。夫妻がテレビでキングスの今期最終戦が放送される中,臨月の妻は破水し病院へ運ばれ,男の子を出産する。時を同じくしてキングスの最終戦中の不慮の事故により監督の南雲慎平太が命を落とす・・・ どのような物語なのかという要約を書いてしまったら,ネタバレになりそうな感じがするので書けないが,逆を言うと一文書けば物語が分かってしまうような内容。つまり,自分的には物足りない気がしてならない物語であった。しかし,作者の本としては異色であるものの,物語に引き込む力はやはりあり,一気に読み終わった本であったと言う意味では,面白いのであろう。 | ||||
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なんで、全然野球好きじゃないのに野球の話にしたんだろう。 作中にでてくるプロ野球の世界がえらく狭い了見で描かれているため、その野球の王たる主人公の魅力どころかキャラクタの輪郭さえ見えてこない。 面白い、面白くないは別にして、井坂作品で読み進めるのが苦痛、という体験をするとは思わなかった。驚いた。 | ||||
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多くの人が感想を書いているように、伊坂ファンとしては、物足りないというか、肩透かしというべきか・・・ 「マクベス」と「巨人の星」と「イチローのエピソード」が混ざったような変な物語。 主人公の突出した野球能力、魔女という要素が、異能者・王の孤独そして大衆の無理解・嫉妬から異質なものの排斥へと至るストーリーに必然だったのだろうか?個人的には、しらけてしまう要素となった。 伊坂氏以外が書いたなら星4つでもいいが、伊坂氏なら3つ。普通の打者が打率3割打ったらマルだけど、イチローが3割ジャストならサンカクというのと同じ。 | ||||
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多くの人が感想を書いているように、伊坂ファンとしては、物足りないというか、肩透かしというべきか・・・ 「マクベス」と「巨人の星」と「イチローのエピソード」が混ざったような変な物語。 主人公の突出した野球能力、魔女という要素が、異能者・王の孤独そして大衆の無理解・嫉妬から異質なものの排斥へと至るストーリーに必然だったのだろうか?個人的には、しらけてしまう要素となった。 伊坂氏以外が書いたなら星4つでもいいが、伊坂氏なら3つ。普通の打者が打率3割打ったらマルだけど、イチローが3割ジャストならサンカクというのと同じ。 | ||||
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伊坂幸太郎の新作。 天才野球少年山田王求が成長する姿を「誰も読んだことのないような伝記」という形で書き上げた、伊坂作品の中では異色な一冊。 それだけに、ファンの評価は分かれると思います。 個人的には、「魔王」を読んだ時の読後(読中)感に似ていました。 読者の勝手な思い入れを、良い意味で裏切ってくれると思いますし、いつもの作品に比べると、淡々と進んでいく印象があります。 しかし、キャラクタ設定(例えば、王求の両親の潔さ)など、伊坂作品としての魅力も十分に持ち合わせています。 あとがきで、「いつもの僕の小説とも雰囲気の異なるものになりました」と書かれているところをみると、「これから」を試行して書かれた作品というよりは、「今」書きたい作品を書いたのだという気がします。 ファンとしては、大きな方向転換には抵抗を感じるところもあるけれど、新しいタイプの作品を読んでみたい気持ちも強いです。 次はどんな作品になるのか、今から楽しみです。 | ||||
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伊坂幸太郎の新作。 天才野球少年山田王求が成長する姿を「誰も読んだことのないような伝記」という形で書き上げた、伊坂作品の中では異色な一冊。 それだけに、ファンの評価は分かれると思います。 個人的には、「魔王」を読んだ時の読後(読中)感に似ていました。 読者の勝手な思い入れを、良い意味で裏切ってくれると思いますし、いつもの作品に比べると、淡々と進んでいく印象があります。 しかし、キャラクタ設定(例えば、王求の両親の潔さ)など、伊坂作品としての魅力も十分に持ち合わせています。 あとがきで、「いつもの僕の小説とも雰囲気の異なるものになりました」と書かれているところをみると、「これから」を試行して書かれた作品というよりは、「今」書きたい作品を書いたのだという気がします。 ファンとしては、大きな方向転換には抵抗を感じるところもあるけれど、新しいタイプの作品を読んでみたい気持ちも強いです。 次はどんな作品になるのか、今から楽しみです。 | ||||
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私は、伊坂幸太郎の作品をほとんど読んでいて、他の作家の小説では感じられない颯爽感というか時間軸をひねったような仕組みが感じられる作風に魅力を感じている者です。 しかし、本作品は著者の過去の作品とは、趣向が大きく違います。 そのことを意識して読んだ方が良いと思います。 過去の作品では、主人公は何らかのハンデというか弱さがあり、周りの特徴のある登場人物に助けられたりしながら話が進む点、すなわち他者とのコミュニケーションに面白みがあると思うのですが、本作品は、主人公が余りにも強く(王ですから)、どちらかと言うと、他者との関係が切られた存在であることからも過去の作品と異なると思います。 また、「誰も読んだことがないような伝記を」とありますが、シェイクスピアからの引用が多く、また、最後のシーンについては、ロバートレッドフォードの映画「ナチュラル」を思い起こさせ、どうしてもオリジナリティがない、伊坂幸太郎っぽくないと感じてしまいまいました。 | ||||
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私は、伊坂幸太郎の作品をほとんど読んでいて、他の作家の小説では感じられない颯爽感というか時間軸をひねったような仕組みが感じられる作風に魅力を感じている者です。 しかし、本作品は著者の過去の作品とは、趣向が大きく違います。 そのことを意識して読んだ方が良いと思います。 過去の作品では、主人公は何らかのハンデというか弱さがあり、周りの特徴のある登場人物に助けられたりしながら話が進む点、すなわち他者とのコミュニケーションに面白みがあると思うのですが、本作品は、主人公が余りにも強く(王ですから)、どちらかと言うと、他者との関係が切られた存在であることからも過去の作品と異なると思います。 また、「誰も読んだことがないような伝記を」とありますが、シェイクスピアからの引用が多く、また、最後のシーンについては、ロバートレッドフォードの映画「ナチュラル」を思い起こさせ、どうしてもオリジナリティがない、伊坂幸太郎っぽくないと感じてしまいまいました。 | ||||
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井坂幸太郎作品には作品それぞれの雰囲気があるのだが、今回のこれにはどうも雰囲気が無い。なんだか寄せ集め感が否めない。 たぶん、実在するイチローや松井など天才と言われた選手の逸話を参考にしただろうシーンと、シェイクスピアなどに出てくる伝説のキングとの逸話とがうまくかみ合ってないのだと思う。だから、主人公であるキングのキャラクターが明確に浮かび上がってこない。更に言えば、彼を取り巻く両親や友達、はたまた謎の亡霊たち(妖精か?)も残念なことに面白みが無い。 あとがきに、作者が読みたい物語を書いたらこうなったとあるように、実験的な作品なのだろうが、読者にとってはあまり面白いとは言えない。 井坂ファンならば、井坂幸太郎の思考や物語を後追いして楽しむなどの方法で我慢して読めるが(私もその一人)、一般人にはお勧めしない。駄作だ。 | ||||
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井坂幸太郎作品には作品それぞれの雰囲気があるのだが、今回のこれにはどうも雰囲気が無い。なんだか寄せ集め感が否めない。 たぶん、実在するイチローや松井など天才と言われた選手の逸話を参考にしただろうシーンと、シェイクスピアなどに出てくる伝説のキングとの逸話とがうまくかみ合ってないのだと思う。だから、主人公であるキングのキャラクターが明確に浮かび上がってこない。更に言えば、彼を取り巻く両親や友達、はたまた謎の亡霊たち(妖精か?)も残念なことに面白みが無い。 あとがきに、作者が読みたい物語を書いたらこうなったとあるように、実験的な作品なのだろうが、読者にとってはあまり面白いとは言えない。 井坂ファンならば、井坂幸太郎の思考や物語を後追いして楽しむなどの方法で我慢して読めるが(私もその一人)、一般人にはお勧めしない。駄作だ。 | ||||
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