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あるキング
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あるキングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全187件 121~140 7/10ページ
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野球選手になるために育てられた山田王求。彼の幼少時代から青年時代までの野球付けの生活を周囲の人間の視点から描いた物語。今までの伊坂作品とは異なる趣向で、テンポがよい会話や軽快なやりとりはあまり感じられなかったが、野球一筋の男の生き様は楽しめた。個人的に好きだったのは、敬遠されたらどうしようとか思わないか?と聞かれたときの王求の心構え。「どちらでもよい。天気と同じだ。旅行に行く日の天気が晴れなのか雨なのかコントロールできない。どうにもならないことを鬱々と悩み天気予報に一喜一憂するくらいなら、どんな天気であっても受け入れて、雨が降れば傘を差し、晴れたなら薄着をしていこう、と構えている方がよっぽどいい」という考え方は爽快だった。 | ||||
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野球選手になるために育てられた山田王求。彼の幼少時代から青年時代までの野球付けの生活を周囲の人間の視点から描いた物語。今までの伊坂作品とは異なる趣向で、テンポがよい会話や軽快なやりとりはあまり感じられなかったが、野球一筋の男の生き様は楽しめた。個人的に好きだったのは、敬遠されたらどうしようとか思わないか?と聞かれたときの王求の心構え。「どちらでもよい。天気と同じだ。旅行に行く日の天気が晴れなのか雨なのかコントロールできない。どうにもならないことを鬱々と悩み天気予報に一喜一憂するくらいなら、どんな天気であっても受け入れて、雨が降れば傘を差し、晴れたなら薄着をしていこう、と構えている方がよっぽどいい」という考え方は爽快だった。 | ||||
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「天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?」を描こうとしたのはわかりますが、話の筋が「よく練られている」からはほど遠いように思いました。 まず、途中で数度登場する「黒服の女達」や「獣」が出てくる意味合いが全くわかりませんでした。 そして、主人公:山田王求の年齢ごとに章構成がされていて、章ごとに語り部を色々と変えるのは趣向を凝らしたのかもしれませんが、この作品の場合、かえって落ち着きがない印象がありました。 また、王求の幼少期の「事故で済まされた一件」のエピソードは、果たして必要だったのかとも思いました。あのエピソードがなく、単に「逆境の中、それでも野球選手として生きてきた少年」であれば、もっと心が添ったのかもしれません。 そして、「十二歳」の章の最後に、もっと後で王求と出会う、ある少女のエピソードが入っているのですが、「この後のストーリーで関わる事になる」といった後に引くような書かれ方をしていないため、後にその少女が成長し登場した時点で、このエピソードがあったことすら忘れてしまっていました。 また、王求自身が打率六割、七割はあたり前と言う、現実にありえないレベルの「天才」であるからか、周囲を取り巻く人々も、例えば王求の両親のように、息子や好きな球団のためなら、社会性に反したことも平気でやる人達や、TVで事件を知った程度で面識もないのに、王求に「恨み」の感情までもつセールスマンなど、「現実にいたら相当怖いです」という類の人達ばかり。「極端な天才だからこそ、周囲に極端な情熱、嫉妬をもたらす」ということを描きたかったのでしょうが、私はかなり気分が滅入りました。 非常にキツイ文面になってしまい申し訳ございませんが、これが率直な感想です。 | ||||
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「天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?」を描こうとしたのはわかりますが、話の筋が「よく練られている」からはほど遠いように思いました。 まず、途中で数度登場する「黒服の女達」や「獣」が出てくる意味合いが全くわかりませんでした。 そして、主人公:山田王求の年齢ごとに章構成がされていて、章ごとに語り部を色々と変えるのは趣向を凝らしたのかもしれませんが、この作品の場合、かえって落ち着きがない印象がありました。 また、王求の幼少期の「事故で済まされた一件」のエピソードは、果たして必要だったのかとも思いました。あのエピソードがなく、単に「逆境の中、それでも野球選手として生きてきた少年」であれば、もっと心が添ったのかもしれません。 そして、「十二歳」の章の最後に、もっと後で王求と出会う、ある少女のエピソードが入っているのですが、「この後のストーリーで関わる事になる」といった後に引くような書かれ方をしていないため、後にその少女が成長し登場した時点で、このエピソードがあったことすら忘れてしまっていました。 また、王求自身が打率六割、七割はあたり前と言う、現実にありえないレベルの「天才」であるからか、周囲を取り巻く人々も、例えば王求の両親のように、息子や好きな球団のためなら、社会性に反したことも平気でやる人達や、TVで事件を知った程度で面識もないのに、王求に「恨み」の感情までもつセールスマンなど、「現実にいたら相当怖いです」という類の人達ばかり。「極端な天才だからこそ、周囲に極端な情熱、嫉妬をもたらす」ということを描きたかったのでしょうが、私はかなり気分が滅入りました。 非常にキツイ文面になってしまい申し訳ございませんが、これが率直な感想です。 | ||||
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私はレビューを読むのが好きで、評判を割と気にします。 『あるキング』は「伊坂さんらしくない」「異作」「あまり面白くない」などと書かれていることが多くて、 4年ほど前から大の伊坂ファンの私でもちょっと買うかどうかを迷っていました。 (他に読みたい本もたくさんあるし…。まだ『モダンタイムス』も途中だし…。) 伊坂先生本人も雑誌で「今回は不安です。」とおっしゃっていました。 でも気になるんですね。少し立ち読みをしてみたら、まぁこれが面白い!!購入しました。 「もしかしたら途中から面白くなくなるのかな〜…」なんて思いながら読んでいましたが、 そのうちに読み終わってしまいました。 えっ、全然「面白くなく」ない!!面白い!!!とても良かったです。 シェイクスピアのことをよく知らなくても、野球に全然詳しくなくても、楽しく読めます。 面白くないどころか、年がら年中小説を読んでいる私が、 久しぶりに「読書って楽しいっ!!」と思えたのです。 たしかにいつもとは違いますが、こんな作品は読んだことがありません。 初めて伊坂先生の作品と出会ったときのことを思い出しました。改めて感動しました。 またこういうのも書いて頂きたいです。 というわけで私はとても面白かったです。とりあえず読んでみてください!! | ||||
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私はレビューを読むのが好きで、評判を割と気にします。 『あるキング』は「伊坂さんらしくない」「異作」「あまり面白くない」 などと書かれていることが多くて、 4年ほど前から大の伊坂ファンの私でも 買うかどうかを迷っていました。 (他に読みたい本もたくさんあるし…。まだ『モダンタイムス』も途中だし…。) (伊坂先生本人も雑誌で「今回は不安です。」とおっしゃっていましたし。) でも、そんなこと言われてもやはり気になるんですね。 少し立ち読みをしてみたら・・・ まぁこれが面白い!! 結局購入しました。 「もしかしたら途中から面白くなくなるのかな〜…」 なんて思いながら読んでいましたが、 気づいたらあっという間に読み終わっていました。 えっ、全然「面白くなく」ないじゃん!! とても良かったです。 シェイクスピアのことをよく知らなくても、 野球に全然詳しくなくても、 楽しく読めます。 面白くないどころか、 年がら年中小説を読んでいる私が、 久しぶりに「読書って楽しいっ!!」と思えたのです。 たしかにいつもとは違いますが、 こんな作品は読んだことがありません。 初めて伊坂先生の作品と出会ったときのことを思い出しました。 改めて感動しました。 またこういうのも書いて頂きたいです。 というわけで私はとても面白かったです。 とりあえず読んでみてください!! | ||||
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ある野球の天才の一生の話。伝記風のため淡々としていて「伊坂風の寓話」という感じになっています。 今までの伊坂さんの作品と比べると、かなり異色。 ほかの作品に見られる洒脱な文章や、心温まる感じはかなり影をひそめているからです。 (それなのにやはり文章には引き込まれます。) 古今東西の物語のエッセンスが凝縮されているように感じました。 「小説」「物語」というものをごくごくシンプルにしてぎゅっと固めたらこうなるのでは、と思います。 面白かったよ!と周りに薦めてまわるのではなく、一人でじっくり満足できる、そんな本でした。 | ||||
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ある野球の天才の一生の話。伝記風のため淡々としていて「伊坂風の寓話」という感じになっています。 今までの伊坂さんの作品と比べると、かなり異色。 ほかの作品に見られる洒脱な文章や、心温まる感じはかなり影をひそめているからです。 (それなのにやはり文章には引き込まれます。) 古今東西の物語のエッセンスが凝縮されているように感じました。 「小説」「物語」というものをごくごくシンプルにしてぎゅっと固めたらこうなるのでは、と思います。 面白かったよ!と周りに薦めてまわるのではなく、一人でじっくり満足できる、そんな本でした。 | ||||
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何か未完成という感じのまま出された感じが強い。 文庫本が出るときは内容がよくなっていると良いな…と思う。 | ||||
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ページ数などが予め決められていたのかもしれないが、それにしてもページ数が少ない。 これだけで「王求」の役割は全て果たせたのか?と疑問に想う。 もっと沢山の偉業が、エピソードが出来たのでは?と想う。 | ||||
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今まででている作品とは全く違うジャンル。 ゴールデンスランバーのような爽快感を求めてはいけない。 | ||||
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今まででている作品とは全く違うジャンル。 ゴールデンスランバーのような爽快感を求めてはいけない。 | ||||
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これまで期待に応えてくれた伊坂が、 今回、初めて期待を裏切った。 一人の作家の軌跡を追う、という意味では意義深い作品だろう。 TVのワイドショーで連日、世間を騒がす人が居るとしよう。 多くの番組は、その人がしでかした行為を克明にリポートする一方で、 その人物像に近づこうと、周囲の人々にさまざまな取材を繰り返す。 「子供の頃はこうだった」「仕事の仲間はこう言っている」と 数々の証言を披露し、視聴者をぐいぐい引き込んでいく。 この小説もなんだか、そんなワイドショーで繰り広げられる 人々の覗き見的な関心をぐすぐすと、くすぐり続ける作品だ。 しかし、TVのようにセンセーショナルに騒ぎ立てたりせず、 不吉な予感を方々にちりばめながら、静かに淡々と綴ってゆく。 成長する我が子の向こうに、こんなストーリーが見えたのだろうか。 実生活で父親になった伊坂に、読中、何度か想いを馳せた。 こんな悲しい伝記があるなんて…。 私はこれを社会に蔓延する早期教育への警鐘…と受け止めたい。 さて、伊坂の今後の作品は一体、どうなるのか。 これまでと違った角度にはなるが、やはり、伊坂は期待せずにいられない。 | ||||
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主人公は「終末のフール」に出てくるキックボクサーを想起する。淡々と、周囲に左右されず。伊坂作品の中でも好きな人物設定です。ストーリーには才能の枯渇を感じます。他の人が書いたのなら☆☆☆☆☆。 | ||||
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主人公は「終末のフール」に出てくるキックボクサーを想起する。淡々と、周囲に左右されず。伊坂作品の中でも好きな人物設定です。ストーリーには才能の枯渇を感じます。他の人が書いたのなら☆☆☆☆☆。 | ||||
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正直、伊坂幸太郎のファンである。 大好きな小説も沢山あり。 読後の評価も自然と甘くなるのはしょうがない。 そして敢えて言うが 本作は駄作である。 新しいものに挑戦して失敗した、と言うよりは 思いつきに駆られて書いてみたものの収拾がつかなくなった、 というところではないか。 つまり 失敗作なのである。 大幅加筆訂正も無駄だった。 ファンとして残念ではあるが。 ページをめくるのが止められない、という事もない。 彼の小説には珍しいが どのページを読んでいても ふと そこで本を置く事が出来る。 読後感も悪い。 しかも実は かなり悪い。 あー 今日も面白い本を読めたな と言う感慨は無い。 本を手に取った時の期待が大きいだけに 時間を無駄にした と言う苦い気持ちが残るだけ。 王が 王が とクドクド言われるが どうにも空回り。 大変残念なのですが お勧め出来ません。 | ||||
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正直、伊坂幸太郎のファンである。 大好きな小説も沢山あり。 読後の評価も自然と甘くなるのはしょうがない。 そして敢えて言うが 本作は駄作である。 新しいものに挑戦して失敗した、と言うよりは 思いつきに駆られて書いてみたものの収拾がつかなくなった、 というところではないか。 つまり 失敗作なのである。 大幅加筆訂正も無駄だった。 ファンとして残念ではあるが。 ページをめくるのが止められない、という事もない。 彼の小説には珍しいが どのページを読んでいても ふと そこで本を置く事が出来る。 読後感も悪い。 しかも実は かなり悪い。 あー 今日も面白い本を読めたな と言う感慨は無い。 本を手に取った時の期待が大きいだけに 時間を無駄にした と言う苦い気持ちが残るだけ。 王が 王が とクドクド言われるが どうにも空回り。 大変残念なのですが お勧め出来ません。 | ||||
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この作品は、あれですね多分 "球=王+求” という一発アイデアを、 1作品に昇華させた伊坂さんの力量を楽しむ作品でしょうね。 ただ、残念なのは単行本は縦書きなので、 横書きだったらよかったのに。とは思いました。 あと、ますますコラージュ作家の趣が出てきましたねえ。 ネタは往年の野球漫画と、女流野球小説ですけど、 ここらへんは、評価が分かれるでしょう。 (シェークスピアは古典なのでいいかな) 自分は、もう割り切っているからいいですけど、 乗れない人も多いでしょうし、 直○賞の道も遠ざかるように思います。 | ||||
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王の孤独 著者本人がインタビューで、自分の思うままに書いてみた作品なので、本書が受け入れられるかどうかは読者次第と語っていた。確かに、これまでの伊坂作品とは少し違う。主人公は、何かに巻き込まれた市井の青年といったことが多かったが、本書では野球の天才であり、本城雅人『ノーバディノウズ』を彷彿とさせる、アンチ・ヒーローなのだ。その語りにも、ポリフォニーのようなものが加わり、主人公、王求の姿を周囲の人々が見つめるものになっている。 途中に出てくる、3人の魔女、そしてユニフォームの男が、現実なのか幻想なのか、「王」を取り巻く者たちの存在が、不思議な雰囲気を醸し出している(しかもギリシャ演劇のように「コロス」的役割のような、合いの手まで入る)。このユニフォーム男の正体は最後に分かり、また王求の役割(?)も何だったのか明確に知ることができる。状況は違うが、世間のトップレベルのアスリートたちも皆、王求のような孤独を抱え、常人には分からない苦しみを背負っているのだろう。「忌々しいこととかを全部、突き刺して、空というか宇宙に飛ばしてしまう」という王求。そんな彼を支えてくれるものは、野球以外に、ない。 | ||||
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この作品は、あれですね多分 "球=王+求” という一発アイデアを、 1作品に昇華させた伊坂さんの力量を楽しむ作品でしょうね。 ただ、残念なのは単行本は縦書きなので、 横書きだったらよかったのに。とは思いました。 あと、ますますコラージュ作家の趣が出てきましたねえ。 ネタは往年の野球漫画と、女流野球小説ですけど、 ここらへんは、評価が分かれるでしょう。 (シェークスピアは古典なのでいいかな) 自分は、もう割り切っているからいいですけど、 乗れない人も多いでしょうし、 直○賞の道も遠ざかるように思います。 | ||||
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