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鉄の骨



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【この小説が収録されている参考書籍】
鉄の骨
鉄の骨 (講談社文庫)

鉄の骨の評価: 4.30/5点 レビュー 288件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全288件 241~260 13/15ページ
No.48:
(5pt)

建設業界の談合の仕組が少しわかる

主人公は、一松組という中小の建設業の若手社員、彼女が大手銀行の為替係り。

建設業の若手社員が業務課といういわゆる談合(調整)を行う課に移動となり、公共案件を取りに行く話を骨格とし、
政治家を含めての談合の仕組、銀行に勤める彼女との心の溝、両親との関係などの要素をちりばめながら読者を引き付けている。

私は、業界がまったく異なるため、どの程度、真実に近いのかの判断ができませんが、談合についての知識が得られたと思っています。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.47:
(4pt)

建設業界の裏側を見た感じ

建設現場の現場監督から、突然の人事異動で業務課へ。
その業務課では、同業他社との談合を行っている課だった。
今回の工事は内に仕事をくれ、次はうちだ。
序盤は自治体の小さな案件だったのが、大型の地下鉄工事になり、大手が、そして政治家が・・・・。
と、どこかでニュースになってそうなネタでストーリーが展開していきます。
主人公の家族や職場の人間、下請けの業者、材料メーカとのコスト交渉、競合他社の動向に、
談合を追う検察の動き、、、。
工事を取り巻くいろいろな関係者の動きがうまく書かれていて楽しめました。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.46:
(4pt)

読みやすい

企業もの。

堅苦しくなりそうなテーマではあるけど、すごくエンタメ性があるし、

すこーし恋愛が絡んでることもあるからか、重たくなく楽しく読めました。

組織にいると考えとは違っても組織の考え通りに動く、それが会社人。

主人公の、最初は戸惑いながらも大きな渦にはまっていく感じ、

共感というか、納得。

後半のスピード感もとても良かったと思います。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.45:
(5pt)

ゼネコンの体質

銀行員だった経験を活かして銀行内部を舞台とした面白い小説を書く池井戸氏でしたが、最近は「空飛ぶタイヤ」など社会問題を題材とした小説を書いています。本書も650ページからなる文庫ですがあっという間に読めてしまう程、面白い本です。
ゼネコンと政治家と談合。これは公共事業がある限り切っても切れない関係なのかもしれません。その行為の必要性を説く旧態依然のゼネコン役員と政治家。それに対し談合に悩み、反対しながらもサラリーマンとして組織の中で生きていかなくてはならない若手社員。
彼らの関係のキーを握るのが若手社員の彼女。それぞれの人間関係や心情の変化もとても上手く描かれており、時間を忘れて読みふけってしまいます。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.44:
(5pt)

傑作ビジネス小説

中堅ゼネコンの若手社員が、建設業界の談合の実態を知り、どう対応していくか…

道徳に反している既成のルールに従うべきか否か。若手サラリーマンが悩み苦しみながらも解を見つけ成長していく様が痛快。

500ページ超の長編ですが、面白くて一気に読めます。
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4062158329
No.43:
(5pt)

談合は必要悪か

主人公の平太は中堅ゼネコン一松組に入社して3年の若手である。平田は入社後ずっと現場で働いてきたが、今回なぜか業務課に異動となってしまう。
業務課は談合課とも揶揄されているが、コストを削減し予算を作成し、公共工事を落札してくる超優秀な課である。
しかし、仕事の性質上、役所で出向き、ライバル会社や下請け会社と交渉、調整する必要があり、憎まれ嫌われ役も演じなければならない。そして、調整と談合はどう違うのか、必要悪なのか。

640頁の大作だが、2−3日で一気に読めます。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.42:
(5pt)

設定が似ていた

私が元銀行員(しかも作者が勤めていた銀行と同じです!)で、彼がゼネコンではないけど建設業界に勤めています。その設定が非常によく似ていたのでとても勉強になりました。

彼のいる世界が私には全く未知の世界なので彼のいる世界をちょっとだけ垣間見た気がしました。小説なので真実ばかりではないと思いますが談合の必要悪と、いけないものだとわかっていながら談合がなくならない理由などを分かった気になりました。

不正を嫌う主人公が会社の都合に飲み込まれ不正に足を突っ込んでいく姿に矛盾と苦悩を感じましたが、その悩む姿が繊細に描かれていてとても共感できました。

主人公の彼女が、知らなかった世界を見せてくれるエリート銀行員に魅かれていく様子や、主人公とそのエリート銀行員との間で悩む姿が自分と重なってしまいました。

周辺の人物も個性のあるキャラばかりで、その一人ひとりが魅力的で主人公が引き立っていました。

とても楽しく勉強になる小説でした。
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4062158329
No.41:
(1pt)

面白かったけど… 。

この作品は主人公の仕事の話と恋愛の話を軸として展開するのですが、
話しの軸が二つあるため読んでいて焦点の定まらない作品でした。
 途中までは二つのことに関する出来事を興味深く読み、
主人公にも感情移入できたのですが主人公の彼女が二股かけだしたあたりから主人公とその彼女と浮気相手の三角関係の恋愛の方に注意が惹かれて本筋であるゼネコンの談合についてはどうでもよくなり集中して読めなくなってしまいました。
 私としては話の本筋であるゼネコンの談合の方に興味があったので本末転倒してしまい、
内容を消化不良して読んでしまい後悔の念に苛まれました。
 また、本筋を読めないほど注目した恋愛話の方も先へ進めば進むほどくだらなさが増しがっかりさせられました。
 さらに言うと恋愛話が本筋であるゼネコンの談合にさほど影響していないことにもがっかりです。
 こんなことなら恋愛の話は書かずに談合の話のみを書いてくれた方が大分ましだったと思います。
 どうせ恋愛もネタにするならそれで物語の本筋を盛り上げるような構成の話を作ってほしかったです。
 そういう意味でこの作品は失敗作だと思います。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.40:
(2pt)

大型物件の談合は怖い

小説としては面白かった。

主題の談合話よりも主人公の彼女の揺れる気持ちの
描写の方が印象に残りました。

池井戸氏お得意の、スカッと溜飲が下がる大どんでん返し
も今回はちと重々しかったですね。

まあ必要悪か不必要善か立場立場で変わる部分はさておき
業界的に一番の御法度破りは一松組の常務である尾形総司
でしょう。

談合情報を検察にちくったあげくの見返りの単独受注成立
が真実かどうかまでは明確に小説の中ではわかりませんが
実際の建設業界でこれがばれたら、まず業界にいられない
でしょう尾形さん。・・と言うかある日突然「謎の死」と
やらでこの世から消え去られるかも。

その位怖い世界です。利権の絡んだ談合は。
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4062158329
No.39:
(4pt)

一気読み♪

中堅ゼネコン一松組に入社して3年。平太は突然、現場から業務課への移動を命じられる。
納得できないまま業務課に移った平太は、そこで今までまったく知らなかった会社の別の
面を見ることになる。「談合は犯罪だ!」次第にそう叫べなくなっていく平太だったが・・・。

受注された仕事をするのが現場だ。だが、仕事を取るためにどれだけ営業の人間が苦労して
いるのか!そのことを、平太は身を持って知ることになる。正攻法では決して仕事は取れない。
だが、だからといって「談合」という犯罪に手を貸すのか?平太の心は揺れ動く。捜査の手が
伸びる中、地下鉄工事の入札の日が来る。いったいどこの会社が落札するのか?そこに犯罪性は
あるのか?息詰まる展開に目が離せない。
実社会でも談合が問題になっている。どんなに対策を講じようと、それは決して無くならない。
不正と知りつつも、犯罪だと自覚しつつも、生き残るために談合をしようとする企業が後を絶たない。
厳しい競争を勝ち抜くためには談合が必要なのだという、企業側の悲痛な叫びが聞こえてくるようだ。
「はたして、作者はこの作品のラストをどう描くのか?」最後はそこだった。結末をどう描くかで、
この作品の評価がかなり違ってくると感じたからだ。もっと劇的なものを想像していたのだが、
作者は無難にまとめてしまった。少々物足りなさも感じないではないが、多くの読み手を納得させ
られるラストなのかもしれない。全体的には面白いと思う。単行本で500ページちょっとの長さ
だが、一気読みだった。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.38:
(4pt)

久しぶりの読破

いつも分厚い物は、途中で挫折してしまうことが多かったが、久しぶりに読破しました。
 建設業界の生々しい談合のプロセスと主人公の彼女と父母とのやりとりの息遣いが
だいぶ前の青年時代を思い出させました。
 場面設定で、時々主人公が誰だった?と思わせる、舞台でいうなら表裏がひっくり返る
ような、たとえば建設会社の主人公が前面に出たり、検察側が主役に躍り出た感覚が
新鮮でした。作家の別な作品を読みたくなりましたよ。byまつてつ
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.37:
(3pt)

人物設定、ストーリーとも甘く、折角の好素材である談合問題に切り込めていない

この作品は、最初は面白いのだが、「空飛ぶタイヤ」、「下町ロケット」と比べると、途中から作品の質がガクッと落ちてしまっているとしか、私には思えなかった。 

この作品は、建設業界の談合問題をテーマとしている。世間一般の談合に対する見方は、「悪」の一言で終わりだと思うのだが、この作品では、「第一章 談合課」で、主人公平太の同僚西田に、談合は、役所にとっても業者にとっても、「必要悪」であるとの持論を語らせている。これが、結構、説得力があり、平太にも読者にも、「どっちの考え方が正しいの?」と、鋭く問い掛けてくるところがあるのだ。私は、「これは、傑作になるぞ」という予感とともに、作者がこの難問を、どのように収束させるのかに大いに興味を抱いたのだが、ここからがいけなかった。

まず、平太が、恋人萌に、守秘義務情報を調べてくれといったり、逆に、萌が捜査情報を平太にしゃべったりする設定は、あまりにも次元が低過ぎて、この作品の質を安っぽく落とす以外の何の意味も感じられない。また、天皇といわれる業界最大のフィクサー三橋と母が訳あり風の知り合いであったがゆえに、平太が三橋に目を掛けられるなど、無理矢理のご都合主義もここに極まれりだし、三橋の人物設定も、中途半端にいい人で、前振りの強烈な人物像が、全くの見かけ倒しに終わってしまっている。そもそも、どんな理由を付けようとも、業務課に異動したばかりの25歳の平太が、談合担当者として、三橋や他社の役員クラスと相対するなどという設定には、根本的に無理がある。 

本題の地下鉄工事にかかわる談合は、業者の都合でころころと内容が変わっていくのだが、変われば変わるほど、冒頭で提示された、談合は「悪か、必要悪か」という重いテーマから掛け離れ、必要悪の限度を超えたものになっていってしまっている。ラストで明かされる真相も、下手なミステリ小説の種明かしを読んでいるような次元の低いものであり、折角の好素材である談合問題という難問に対して、真正面から直球で切り込むことなく、変化球で逃げて終わってしまっただけという欲求不満を感じざるを得ない。 

鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.36:
(4pt)

実話?

・下町ロケットが面白かったので過去3冊の池井戸作品を読みました。
 長編です。だけど、あっという間に読み終わります。
 空飛ぶタイヤは某M社のリコール問題について書いた「実話」に基づくもの?でしょうが、
 本作品も実話を基に書いたと思われる内容です。
・元三菱の行員らしく、殆どの作品に銀行員が出てきますが、この作品の銀行員はゼネコン社員の主人公の
 彼女を奪う嫌な奴。でも最後に・・・
・唯一他の作品にも共通するのは、人物の名字が多すぎて人物設定が時たまわからなくなること位です。
 痛快な作品です。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.35:
(4pt)

ゼネコンエンタメ

池井戸潤に掛かってしまえば、ゼネコン業界の話しも一気にエンタメ小説になってしまう。
今回もストーリーとテンポの良さに引っ張られ、あっと言う間に読了した。

ゼネコンといえば公共事業を巡っての談合という、きわめてありがちなストーリーではある
が、談合から想像するドロドロとした内容だけではなく、その世界に身を置く人々の苦悩や
努力も描かれている。更にそこに若手社員平太の恋愛や心の成長物語も絡めてあり、爽やか
な仕上がりになっている。

平太と萌の恋の行方は何とも切ないが、とってもリアリティがあって、上手く出来ているな
あと感心。サイドストーリーとしてはとても良かった。
ハリウッド的な勧善懲悪的なストーリーも書けたと思うし、その方がスッキリする向きもあ
るだろうが、社会や企業の現実も踏まえた落しどころには、サラリーマンの一人としては
やるせないけれども共感できたというのが事実だったりする。

鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.34:
(5pt)

これは面白い!

どの作歌の方にも、旬の時期、乗っていると思う時期があります。
池井戸さんは、今がまさにそうなのではないかと思います。
この「鉄の骨」は、「空飛ぶタイヤ」、「下町ロケット」とならぶ、企業小説3部作とも言える力作です。
TVドラマも良かったですが、原作であるこの小説はコクがあり実に面白かったです。
苦悩する平太、西田の切れ者さ加減、園田の鼻につくエリートさ加減、三橋の人間味、圧巻は尾形のビジネス手腕。
検察が裏金ルートを追い詰めていく様も緊迫感がありました。
最初から最後まで一気読みでした。
これは、文庫化まで待つのは勿体無い。
すぐにでもご一読いただきたい、買って損なしの1冊です。
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4062158329
No.33:
(3pt)

何かちょっと面白いもの読みたいな、に応える小説

談合について全く知らない人は別の読み方になるでしょうけど、さっと読める面白い読み物としてお勧め。佐久・上田が出てきたのは個人的に楽しかった。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.32:
(5pt)

池井戸潤さん、ありがとう。素晴らしい作品です

高杉良の経済小説は、私たち20歳代のサラリーマンには硬派過ぎた。 城山三郎は、もはや古典だ。 骨太な作品に違いないが、俗にいう感情移入が難しかった。 しかし、この池井戸作品は違う。20代の私が、すっと感情移入できる。 中堅ゼネコン、大物フィクサー、特捜、それ全ての人々にそれぞれの「人生」があり、ぶつかり合う。 信州上田の両親の存在が作品に哀愁を添え、恋人・萌は、きな臭い作品の中に咲く一輪の花だ。 萌に指輪を受け取れないと言われ、直後に上田の母が倒れるくだりは、平太に同年代の者として、切なく胸にくる。 この作品の良かったところは、何事においても「結論」めいたことを押し付けないところだ。 それは、談合という作品のテーマに関してもそうだし、萌との恋愛の終着に関してもそうだ。 談合という重いテーマを描きながらも、作品には爽やかな風が吹いている。 こんな作品を書いてくれてありがとうございました。直木賞受賞作・高村薫の「マークスの山」より、「鉄の骨」の方が面白かった。 池井戸作品をこれから読破しようと思います。 建設業界の方には、少し物足りなさもあったようですが、私は十二分に楽しめました。 PS 目次を最初見たとき「第四章、アクアマリン」をアクアラインをもじった海底トンネル工事がヤマ場かと思いましたが、違ったんですね。そういう意味かー。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.31:
(3pt)

とっつきやすいビジネス小説

テレビドラマを見てから本書を読みました。
ビジネス小説にしては非常に読みやすいです。
たまに新聞やニュースで聞く「談合」を、分かりやすく理解できます。
実際には談合が「絶対悪」か「必要悪」か「知恵」かはわかりませんが、それぞれの立場で見ればいずれも正しいのでしょう。
熱い主人公も魅力的だしその上司もしたたかでキャラも濃い。恋人も徐々に社会的に成長していていい。

けど「談合」をもっとも分かりやすく描写しているのは「サラリーマン金太郎」なんだよな。あれは実にリアルだった。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.30:
(5pt)

ノンストップで読める社会派エンターテイメント

初めてこの著者の物を読みましたが止まらなくなる面白さでした。実際1日半で読みきってしまいました。銀行のいやな面も面白く描かれていて、主人公と彼女の関係が社会経験と共に変化していく様、談合についての今まで思いもしなかった一面などこれはテレビでは伝わらないと思います。実際には現実とは違う面もあるのだろうと思いますが今まで自分では想像すらしなかった業界やそのしきたりについて少し考えるきっかけになった気がします。女性にもお奨めの一冊です。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329
No.29:
(5pt)

談合を中心に描きながら、さまざまな要素が絡み合いながら物語が進む

脱談合を唱えながらも、その裏では旧来のしがらみから、なかなか抜け出すことができない土木・建設業界を描いている。談合を中心としながら、建設現場、営業、下請け、競馬、政治家、フィクサー、銀行、検察、そして恋愛、これらが、伏線を持って絡み合いながら物語が進む。次にどうなるのか、早く、次の章を読みたいと思わせる小説であった。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329

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