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八日目の蝉



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【この小説が収録されている参考書籍】
八日目の蝉
八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉の評価: 4.06/5点 レビュー 425件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全325件 101~120 6/17ページ
No.225:
(5pt)

なんども泣きました

子供を持つ身として、胸がかきむしられるようなシーンが何度もありました。
この一冊で、角田光代さんのファンになりました。
他の作品も読んでみたいと思います。
八日目の蝉Amazon書評・レビュー:八日目の蝉より
4120038165
No.224:
(5pt)

小説を読む醍醐味を十分に味わうことができました。

第二回中央公論文芸賞受賞という肩書に惹かれて購入。

0章から2章からなり、特に希和子の逃避行が描かれている1章は、鬼気迫る文体で、ドキドキしながらページをめくりました。

1章があまりに迫力がありすぎて、2章は少し退屈な感じがしてしまいましたが、やはり希和子には心打たれました。

ストーリーも文体も秀逸で、小説を読む醍醐味を十分に味わうことができる作品でした。
八日目の蝉Amazon書評・レビュー:八日目の蝉より
4120038165
No.223:
(5pt)

救いようのない話

他人の子供を盗み、乳児期から幼児期までを、ただただ可愛がる。
子供の将来を真剣に考えることもせず、その子の一生を背負う覚悟の重さもない。
それを「母性」だと勝手に感違いする未熟な女性の話だろうか。
そういう狂気は、うまく表現されていると思う。
八日目の蝉Amazon書評・レビュー:八日目の蝉より
4120038165
No.222:
(5pt)

蝉の儚い命にも似た母性愛

誰しも愛する人とここで暮らせたら・・と、思った事がないだろうか?
都会に就職した事によって、都会ならではの恋愛と失恋。それにより一生消えることのない傷を負った希和子の衝動的な誘拐・・。その時「薫」が泣かなければ抱き上げる事はなかったのに・・。希和子が「薫」を抱きしめた瞬間、希和子の感情と私の感情がシンクロしてしまいました。それからの生活は「育児」というより、ただただ「薫」と逃げ延びて暮らす逃亡生活。でも、その間に出会った女性達に助けられながら、辿り着いた島での日々。私には都会のモノクロだった世界が緑と太陽に照らされキラキラ輝く波が鮮やかに色づいたように思えました。夏祭りでの2人の写真が雑誌に掲載された事により又、逃亡を余儀なくされるのだが、駄々をこねるほど成長した「薫」。もっと、記憶に残るほど一緒にいたい・・と私は思いました。この島の景色もやさしかった母親の顔も・・・。記念に撮った写真館の写真・・・逃げ延びたら取りに行ける・・・フェリー乗り場へ向かう場面は私も動機が激しくなる程でした。母となった「薫」がふたたび小豆島へ行き、最後に叫んだお母さんの言葉を思い出す。「薫」と心の中で呼んでみる。誰かに呼ばれたように振り返る・・。2度と逢う事のない親子が美しい島の風景に溶け込んだラストはせつない限りです。
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4120038165
No.221:
(5pt)

幸せということはどういうことなのだろう

「私は今はじめてそう思う。本当に、私は、何も憎みたくなんかなかったんだ。あの女も、父も母も、自分自身の過去も。
憎むことは私を楽にはしたが、狭く窮屈な場所に閉じ込めた。」。このセリフに救われたような気がする。
私は男だが、いつまで逃げられるのか、就学期になったらどうする等、すっかり誘拐犯の女性に感情移入してしまっていた。
彼女が犯罪者でもあるにもかかわらず。
親ということ、幸せということについて考えさせられた。
最近読んだ小説の中で一番面白かった。
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4120038165
No.220:
(5pt)

おすすめです!

紙の月も面白かったけどこれもとても面白かった。
この作家はどうしようもなくなった人を書くのがうまいですね。
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4120038165
No.219:
(5pt)

めちゃくちゃ面白かった

めちゃくちゃ面白かった。

主人公が不倫相手の赤子を誘拐してしまう。
けど、なぜか罪を犯した女と誘拐された赤子の親子に感情移入してしまい、
いつのまにか犯罪者であるはずの女を応援してしまった。

これは小説の力だなぁと思った。
価値観を揺さぶられた。

後半は、成長した赤子の話で、
これは少しまったりとしてるかな。
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4120038165
No.218:
(4pt)

閉じこめられたような場所から,もっと違うところに出て行きたい。ずっと抱えているものを手放したい。

本書は,他人の赤ん坊を誘拐し,自分の子として育てながら逃亡生活を送る女性の視点から描かれる1章の展開がロードムービーのようで見事に惹きつけられます。
(以下少し内容に触れます。)

 逃亡後,指名手配されても発見されない場所として,外の世界から隔絶された閉鎖的なエンジェルホームと呼ばれる一種カルト宗教的な場所に身を寄せるという展開には感心させられ,説得力を感じます。
 財産をすべて放出させ,お互いを代表者が決めた別の名前で呼び合い,そこで暮らしていくうちに,深く考えない,疑問を持たない,主張がない,自分を持たないため悪意や憎しみといった負の感情が薄い,という性質を持つようになる。
 実際このような団体には,何かから逃れて身を隠している人というのは少なくないのではないかと想像します。
 しかし,自分の意思でこのような団体に接触しているのであればいざしらず,何も分からない小さな子どもにとっては,外の世界を知らないまま,これが普通の社会なのだと思いながら成長してしまうことになり,そのトラウマが人生にどのような影響を与えてしまうのかが,2章でのある人物の登場によって明らかになっていきます。
 
 七日で死ぬと決まっている蝉。でも仲間がみんな死んで自分だけ生き残ったら・・・
 これは2章の語りべである誘拐された女の子の言葉で,本書のタイトルの「八日目の蝉」はここからきています。
 どうしても逃れられなかった心の中のある束縛。
 そこから解放されるには,この「八日目の蝉」に対する考えの変化がきっかけになるのです。
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4120038165
No.217:
(5pt)

泣きました。

映画を観て泣き、ドラマを観て泣き・・・原作を読んでみたくて購入しました。
やっぱり泣きました。
行為は罪だが、心は罪じゃないというか・・・
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4120038165
No.216:
(5pt)

映画も良いが…

原作が素晴らしいからこその映画でしょう 
号泣しました
本当に心に染み入りました
多くのことを考えさせられるし
独身の時と家族ができた時と
読後が全然違う
本当に素晴らしい稀代の名作
作者に心から感謝したい気持ちです
八日目の蝉Amazon書評・レビュー:八日目の蝉より
4120038165
No.215:
(4pt)

ストーリー展開が面白かった

はじまりの部分で犯罪をしてしまった心理が理解できずにいた前半のイライラやモヤモヤが、薫が成長してからの描写でだんだんと消えていきました。展開が面白くて一気に読みました。
人間関係は、どちらか一方だけが100%悪いなんてないって、改めて思わせられました。
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4120038165
No.214:
(5pt)

とても良い!

面白すぎて一気に読んじゃいました!
他の作品も読んでみようと思います!
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4120038165
No.213:
(5pt)

この本に出会って7年

今でも最後のシーンは、思い出すだけで涙が出そうになります。自分のこれまでの読書は、あの場面にめぐり会うために在ったんだ、と思ったくらい。

 最初と違う感想は、第1章の希和子に共感できなくなったことかな。一線を越えざるを得なかった希和子の心境は、すごくよくわかります。彼女の情熱は、読み手を揺さぶる力があることも。でも、いつまでもは続かない擬似の親子関係が豊かになればなるほど、何も知らない薫(恵理菜)が傷ましくて・・・。

 「なぜわたしだったの?」
 希和子、恵理菜、千草、母、父、妹。 選べなかった「わたし」を抱える全ての人に希望が感じられるところがいいですね。 母が、妊娠した恵理菜のお腹意外をたたく場面が心に残ります。。

 逃亡中の希和子の偽名が本名をもじったものだったり、恵理菜の家庭環境など、ディテールがとにかくリアル。エンジェルホームや小豆島、恵理菜が暮らす町などの情景描写も映像が浮かびやすい。80〜90年代の時代背景を絡めた会話も、物語の世界に引き込んでくれます。

 その才能があったとしても、母性だけでは人とはつながれない。それでも、思い続け繰り返していく力まで、奪ってしまったりはしない。犯罪を通して語られるのは、母性の本質。

 与えられなかったもの、与えられたもの、与えたいもの・・・全てを受け止めて乗り越えようとする恵理菜と千草。もう会えない薫の幸せを願う最後の希和子。不完全で時には愚かな人間の、等身大の素晴らしさが描かれています。

 本棚にある本作のハードカバー版も、すっかりボロボロになりました。
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4120038165
No.212:
(4pt)

ドラマの印象を忘れぬうちに届きました

TVで観たドラマがいい出来だったので、原作を読みたく注文しました。予想内に早く配達され、すぐ読みましたが、汚れを感じさせない商品で、作品内容にも満足しました。
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4120038165
No.211:
(5pt)

全てを失ってしまった女性が手にいれたかったもの。

全てを失ってしまった女性が最後に欲しかった家族。誘拐の被害にあってバラバラになった家族。その家族から逃げ出したいと思いながらも、不倫相手の子供を身ごもり、生む決意をする女性。そして家族の再生を願いながら、物語は終焉をむかえる。全体的にやさしい文章で書き上げられてます。最初は、不倫相手の子供を誘拐してまで...とタカをくくって読んでいたのですが、読み進めるうちに、言いようのない感動につつまれました。
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4120038165
No.210:
(4pt)

ハラハラしました

一章を読んでいる時には、「この先どうなってしまうんだろう」と思いながら破綻を予感した。
ニ章に移ると「どう言う結末になるのか」と心配した。
人である限り人は、自分の意思でなく生みの親や環境に影響を嫌でも受ける。
他人と比べ普通だったり普通で無かったりするかも知れないが、
それら全てを受け入れて始めて自分の立ち位置や価値が見えてくるのかもしれない。
そんな事を思いました。
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4120038165
No.209:
(5pt)

「親の愛」を問う物語

希和子は議論の余地もなく、犯罪者である。
しかし、本物の「親の愛」で薫を育てた。
引き離される瞬間まで、自分の身よりも薫を思いやっていた。
ネグレクト気味の実の両親に戻されて育てられるより、
大好きになった小豆島でそのまま育てられたほうが、
どれほど幸せだったろうと想像する。
しかし、保育園にも小学校にも入れられない。
そのうち薫にも事情を訊かれる時が来る。
遅かれ早かれ、どこかで別れざるを得なかっただろう。

成人した薫はこれから子供を産む。
たぶんその後、子供を育てていくうちに、
希和子がどれほど自分を愛してくれていたか分かり、
誘拐という犯罪については許すのではないだろうか。
しかしそれでは犯罪を肯定してしまうので、小説でそれは書けない。
だからそこまで行かない終わり方なのだろう。

では結局、犯罪を肯定する小説なのかというと、そうではない。
あまり目立たないが、本当の問題は実の親にある。
冒頭の誘拐をする瞬間、希和子が
「私ならこの赤ちゃんを家に置いて出掛けたりしない」
と思った場面が象徴的だ。

実の親が、誘拐犯と同等かそれ以上の愛で育てさえすれば
(本来なら当然そうあるべきだが、現実社会でもそうとは限らない)、
おそらく薫、ではなく恵理菜は希和子を単なる犯罪者として、
生涯許さないのではないか。戻されて以降があまり幸福ではなかったから、
希和子を許す余地が生まれるのだろう。

幼児虐待など現実の親子にも何かと問題の起きている現代、
世の親たちに対して、子供を希和子以上の愛で育てているのかという
シビアな問いを突き付けている、そんな小説なのではないか。
4歳の娘を持つ親として、私はそう受け取った。
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4120038165
No.208:
(4pt)

とてもよかった

感動しながら一騎に読みました!本屋さんに行かなくても買えてよかったです。
八日目の蝉Amazon書評・レビュー:八日目の蝉より
4120038165
No.207:
(5pt)

おもしろい!!

映画を観て読んでみたいと思いました。角田光代さんの本は初めてだったのですがすっかりファンになりました。
映画もとてもよくできていたんですね。
八日目の蝉Amazon書評・レビュー:八日目の蝉より
4120038165
No.206:
(5pt)

いいですね

テレビで、この作品のドラマ?映画?が放送されているのをチラッと見て、原作を読みたくなりました。
読み終わって、すごく小豆島に行きたくなりました。
八日目の蝉Amazon書評・レビュー:八日目の蝉より
4120038165

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