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対岸の彼女



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【この小説が収録されている参考書籍】
対岸の彼女
対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女の評価: 4.24/5点 レビュー 355件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全290件 101~120 6/15ページ
No.190:
(5pt)

デジャブのような本

名前の知られた作家なのに、なぜか今まで手に取ることなく、今回初めて読みました。
私自身、いじめられてはいなかったけど、友達もいませんでした。葵のようでもあり、小夜子のようでもありました。当時も今も、どうしてかよくわからないのですが、この本がこんなに売れて高評価なのは、同じような人が実は沢山いるのかと。
最近、桐野氏の「ハピネス」を読んだ時も思いましたが、女は群れて安心する部分と、いつはじき出されるか不安でいる部分と、両方かかえてるんですね。私の目には、そんな風に見えなくて、ただ楽しそうに日々過ごしている人たちのほうが大半だけれど、実は彼女たちも何かを抱えてるのかな。
最後に葵と小夜子なりに答えを出しますが、途中に比べてあっさりしすぎていたのが少し残念でした。とはいえ、その答えは私にもまた歩き出す勇気をくれました。入院中なのでkindle で購入しましたが、後で紙の本でじっくり読み返したいです。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.189:
(4pt)

女性の心理が分かります

作者は受賞などで有名ですが、男としても読みたい作品なので、妻と交互に読みました。さすが繊細で鋭い描写が、男にはない微妙で情緒的な女性心理を描いています。文庫本でしたが、綺麗で読みやすかったです
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.188:
(5pt)

自分と重ね合わせ

大好きな角田さんの小説。ずっと読みたかったので楽しみでした。
途中、ナナコに感情移入してしまって自分でもなんでここまでと思うくらい、
大号泣してしまいまいました。
家庭環境の豊かさに限らず、人は誰しも自分にしかわからない孤独感を持っているものだと思いますが
自分のトラウマみたいなものとシンクロしてしまいまして。
幸せな大人になったからこそ、自分の人生を振り返れたのかなと今の幸せを噛み締めることができました。
きっと読後、登場人物の三人の女性それぞれに希望を持たせたかった終わり方だと思うのですが
大変残念だったのは大人になってバリキャリの葵と高校生の葵がどうしても同一人物に思えず・・
高校生から大人になるまでの感情の移りをもうちょっと書いて欲しかったな。
たぶん、そこだけが共感できないというのか・・
この小説は芥川候補にもなったそうですけど、それが賞を取り損ねた原因なのかなって感じてしまいました。
角田さんの小説は人が誰しももっている感情を優しく、驚くほどさりげなく、だけどピンポイントで付いてくるとこが
たまりません。ふいにやられたーっていうあの感覚がトリコにさせます。
まぁ、賞とらなくったって大好きなんですけどね。
幸せは人の数ほど。何が幸せか価値観も人それぞれです。
高級車やマイホームに幸せを感じる人もいれば
朝、家族の笑顔を見ながら珈琲を飲むのも幸せ。ナナコちゃん、幸せになってるといいな。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.187:
(4pt)

人の過去はそれぞれ

いろんな人が、いろんな過去を持って、それぞれの今につながる。人の目を気にしないで生きていこうと思える作品でした。
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4163235108
No.186:
(5pt)

圧倒的な筆力、と表現力。読むべき本

角田光代さんの本に興味があり、直木賞を取ったこちらを選びました。
正直に言うと、買ったものの最初の少しだけ読んでつまらなかったらすぐに読むのをやめようと思っていました。

私はそこまで読書好きでも無く、読み続けるのに努力が必要になるような本なら、
どんなに良本でも読破出来ないだろうと思ったからです。

出だしの数ページは、先の展開が掴み切れず、読み続けられるか心配に思う部分もありました。

が杞憂でした。

圧倒的な筆力、表現力。とにかく読みやすいのに、緻密。
ストーリー展開の運びも上手い。言葉通り、すぐに本から目が離せなくなりました。

ただの起承転結で読ませる本ではなく誰もがこれまでの人生で一度は感じたことがあるのではないか?という気持ちや経験、それにまつわる人生観がストーリーの進行に緻密に絡んできます。
社会の中での疎外感やコミュニティ内のヒエラルキーが生みだす様々な理不尽、そうした流れに抗う勇気が無い自己嫌悪。
自分の存在を、遠い人や時に近しい人からも軽視されることへの耐えられない痛み。

仲間を見つけても、向き合い関係が深まるごとに、真には解り合えないのではないか、と怖がり、
いつか絆を失うことを恐れ、無力さに打ちひしがれる。

こんな風に書いてしまうと、すごく希望が無く虚無感に満ちているように思えるかもしれませんが
この本には希望があります。
どなたかも指摘されていた通り、少し、ご都合主義っぽいラストに思えなくもないのですが読後感の清々しさはそれを大きく超えています。

周りにも薦めます。
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No.185:
(5pt)

女性にオススメ!

人との関わりにコンプレックスのある二人を対比させながら、中盤の息が詰まる展開からラストまで、面白く読み進めることができる。心の表現が、うまい。
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No.184:
(5pt)

なぜ私たちは年齢を重ねるのか

生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない。また出会うのだ。出会うことを選ぶのだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくのだ

(本文より)・・・小夜子が出した結論だった。

ひっこみじあんな主婦小夜子。高校時代の親友から解れた葵。そして高校時代に葵に鮮烈な印象を残してさったナナ子。
ナナ子は小夜子を知らないし、小夜子もナナ子を知らない。

ナナ子と葵の高校時代の思い出と、現代の葵と小夜子のかかわりが同調するように書かれている。

小夜子は少しずつ外に出る。対岸の「彼女」(ナナ子や葵に象徴されるような世界)に引かれて。
葵は人に交わることに疲れていた。がむしゃらに山を登る葵だが、今までゆるやかに登ってきたような小夜子にあう。
小夜子によって「いつか同じ丘の上で手を合わせて笑い合えるような」仲になるのではないかと思う。

どこにでもいる葵、ナナ子、小夜子、その間のささやかな友情ともいえるかいえないかの交わりの仲で
成長していいく女性たちのさわやかで切ない物語だ
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No.183:
(4pt)

何のために歳を重ねたのか

「何のために歳を重ねたのか」
結婚して母親であることに、立ち止まった小夜子は問う。

 一人ぼっち恐怖症から逃れるため...
 選択権のない、わかりすぎる未来をこなすため…..
結婚せずに働き続ける葵と出会ってから、彼女は問い続けた。

 対岸に立つ彼女たち…..岸は2つでも、川は1つ。
橋を渡れば、出会える。

 もし大事な友達に出会うために、歳を重ねていたなら、
ちょっとの勇気があれば、できるかもしれない。

 「楢橋(葵)さんのところじゃなきゃだめなんです」
小夜子はきっぱり言った。
葵は手にしたサンドイッチをじっと見つめている。

 読後感は、すがすがしい。
並んで走り去る女子高生の笑顔に、出会えた感じだ
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No.182:
(4pt)

男が読んでも面白かった。

最後に小夜子がたどりつく結論には共感できない。けれど、印象深いセリフがあったし、面白かった。

『(前略)けどさ、ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね』

その通りだと思う。
もっとも、それは理想であり、実際は「たくさんの友達」を優先してしまいがち。
だから、ナナコや葵にあこがれ、その言動に興味を持つ。

ドラマではどのように描かれているのか、気になる。
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No.181:
(4pt)

女の友情の面倒臭さに疲れてしまった

が、女の友情と大人になってからの孤独感を見事に書き綴ってあるとは思った。最後の小夜子の行動は僕は反対、多分また同じことになると思う。
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No.180:
(4pt)

本について

wowwowで、ドラマを、見てから、本を読んだので、内容は、知っていました、、
中々面白いです、奈々子、さよこ 葵と3人の視点で、描かれた文体です。
さよこのパートに出てからの、人間関係、葵の学生時代の苦悩、ナナコの学生時代、それぞれ、独自の、視点でおもしろいです、
ナナコと葵の、夏休みの、ペンションでの、アルバイトの様子が、かわいらしく描かれて、いました、
さよこの、清掃会社での、苦悩も、よみごたえがあります。
女同士の友情と悩みがうまく書かれていて、秀作です、何回読み返しても、新鮮です
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No.179:
(5pt)

爽やかな読後感

小説はどちらかというと苦手でした。

結婚して子どもが生まれてからはその傾向がさらに強まり、
活字を目で追ってストーリーや登場人物の感情を知るくらいなら、画面を通してストーリーを知り、
役者の表情から感情を読み取る方がラクくらいに思い、本を選ぶ時はどちらかというと実利的な内容のものばかり選んできました。
この本は、多忙なのによく小説を読んでいる友人がすすめてくれたのがきっかけで読みました。

読み終わった時には、「心が耕される」とはこういう感覚のことだろうかと感じることができました。
また、たくさんのレビュー(ずっと前の作品ですので)を読んで、他の読者がどのように感じたかを知るのもとても興味深かったです。

ラストは安易ではなく納得のいく終わり方で、爽やかな読後感でした。
人と人は(恐らく身内でさえも)本当の意味で深く解り合うことはきっとできないでしょう。
でも相手を信じ抜くことはできる…そんな希望を残したラストだったと思います。

この本をすすめてくれた友人がいることを誇りに思うと同時に、感謝しています。
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No.178:
(5pt)

友人とは、出会いとは、別れとは何かを考えさせる直木賞受賞作

第132回直木賞を受賞した本書にえがかれているテーマは決して一つで
はない。友人とは、出会いとは、別れとは、年齢を重ねることとは、
成長することとは…。
互いに意識し合い、親近感もあるのだが、どこか一線で仕切られている
ような、まるで「対岸にいる」関係にある女性たちをえがきながら、
様々な余韻を残してくれる素晴らしい小説である。

本書の主人公を2人挙げるとすれば、共に35歳の田村小夜子と樽橋葵
であろう。小夜子は、働いていた先での人間関係に疲れ、寿退社して
現在は専業主婦をしている。現在は主婦間の人間関係や姑との人間関
係で息苦しさを感じている。一方、葵は大学卒業後に立ち上げたサー
クル活動の延長のような旅行会社の社長。ざっくばらんでいい加減な
ところがある性格である。

二人の性格はまるで違う。そう、対岸にあるような関係である。この
本のお話は、小夜子が葵の会社に勤めることになったところから始まる。

そして、このお話に欠かせないもう1人の重要な人物が、葵の高校時
代の友人のナナコ。2人は、夏休みの伊豆でのアルバイトを終えた日
に逃亡劇を始め、最後は悲しい結末を迎える。この2人も、この事件
以降に「対岸」の関係になっていく…。

小夜子の現在と、葵の過去を交互にえがきながらストーリーが進展し
ていく構成になっている。

これだけのテーマを抱えながら、秀逸な構成で本書を書き上げる著者
の力量には、プロの凄さを感じ、敬服せざるを得ない。特に、父親の
手立てで果たされた葵とナナコの再会の場面には胸が熱くなってしまう。
森絵都氏による解説も見事である。素晴らしい小説です。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
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No.177:
(5pt)

大好きな作品です。

角田先生の作品で初めて手にとったのが、この物語でした。
何度読み返しても感動できる作品です。
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4163235108
No.176:
(4pt)

橋は架ければいい

女性の交友関係はデリケートだ、そしてないものねだりだ。
結婚して子供がいる女性は、キャリアウーマンで自由気ままに生活している女性をまぶしく思う。
独身女性は結婚して子供がいる人こそ女性の完成形だと感じ劣等感すら感じる。
しかしお互いがお互いを下に見下し「自分のほうがいい人生を送っているはずだ」と折り合いをつけようとする。
専業主婦は子供のために家庭にいるべきと自分を正当化し、働く女性は自分の人生を生きるべき、子供の独立心を育てるべきと考える。
結婚している女性同士が必ずしも深く心を交わすわけでもなく、独身女性だってそれぞれの思いがあり交流できないこともある。

学生時代に戻りたいという人もいる。
学生の頃はもっと単純だった。
果たしてそうであろうか?
学生のころは自分の世界が学校か家しかない。
狭い世界を見、将来の展望に失望した子供は人を見下すことで優越感を感じようとする。
いわば自己防衛でもある。
これがいじめなどにつながる。
クラス内で位が決まる。ボス的な存在の生徒、それにへつらう生徒、学業に精を出す生徒など。
簡単に人と交われる年齢層なんてない。
小さい子供だってそうだ。
自分から輪に積極的にはいれる子供もいれば一人遊びしかできない子供もいる。

対岸にいる彼女は遠く感じる。
ちょうど双方の間を川が流れているのだ。

人はなぜ年を重ねるのか、どうして人と出会い、別れ、もう言葉さえも交わすこともなくなるのか。
でも、ふと昔親しかった人を思い出すのはなぜなのか。もう会えないのか。会いたければ会いに行けばいい。

橋を架ければいい。橋が架かる前は全く別世界に見えた土地が橋を架けるだけで身近に感じる。
橋は自分で架ければいい。
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No.175:
(5pt)

他人の気持ちは解らない?

面白くて一気に読んでしまった。
人の心の中なんて、なかなか解るもんじゃない。
わかったつもりでいても、まったく理解出来ていない、なんてこともよくあること。
だれにも、どこにも悪意はないのに、ちょっとしたことで人は傷つく。
そんな人たちの、物語。
文章も読みやすく、お勧めである。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.174:
(5pt)

中古品でも綺麗だったので満足してます

毎度のkとですが、いつも満足してますので、また購入したいです。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.173:
(5pt)

じんわりと心に残る作品

小夜子と葵、まさしく対岸にあるような二人の人生、小夜子の視点で語られる現在、
葵の視点で語られる過去、交互に繰り返し物語が進んでいく手法は見事で予想でき
ない展開は絶妙である。友人同士の距離の取り方のむつかしさ、過去との決別、あ
きらめ等特に葵の思いが切なく表現され表情、心の機微までもが見えるような文章
には最後まで惹きつけられた、本当にじんわりと心に残る作品である。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
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No.172:
(4pt)

背負い続ける友達との約束

悩みを苛立ちを持つという意味合いでどこにでもいる夫一人、子供一人をもつ主婦が働きに出る

そこの社長は同じ女性で大学の同窓生でもあったのだが・・・・

その社長の高校時代の過去の回想を並行させながら物語は進んでいく

三十を過ぎた主人公たち・・・

でもどこか過去を捨てきれずに生きている・・・・

誰もが似たような過去をお持ちではないのだろうか・・・

それらの過去に共感を覚えさせ感動へと誘う素晴らしい作品
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.171:
(4pt)

生きてきた時間の交錯が新しい1日を生むことが感じられました

当然に過去が異なる人生を歩んでいる2人が、お互いの
意志をもって交わることにより、人生が進むことが改めて
思い知らされました。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108

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