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対岸の彼女
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対岸の彼女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全290件 21~40 2/15ページ
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作者とは一歳しかちがわない我輩なので当時の世相、雰囲気、匂い(ディスコとか、カジャグーグーとか)がガンガン伝わってきて泣いてしまいました。 | ||||
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外から見ると何不自由なく普通に生きているように見える人でも、色んなドラマを抱えて生きていんだなぁと思わされた。 学校で、自分の居場所を守るために徒党を組んだり、ママさんグループで少数派の陰口を言ったりするのがとてもリアルに描かれていて面白かった。 | ||||
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もう会えなくても、葵がナナコから受け取った沢山の感情は、葵の一部になって生き続けるのだなと思った。それはきっとナナコも同様。人生に別れはつきものだけれど、心を交わした瞬間が確かにあったという事実があるだけで本当に幸せなことなのだと思う。 | ||||
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小夜子が働きに出ることに理解がない上微妙にマザコンな夫・修二や、子どもを保育園に預けるのはかわいそうだの二人目はまだかだの嫌味を言う修二の母や、幼稚園近くのレストランに毎日集まっては保育園ママを非難する幼稚園ママたちといった人々の描写はややステレオタイプである。 それ以上にステレオタイプなのは、出版当時の宣伝文句にあったという「専業主婦と独身女の友情は成立するのか?」的なあおり方。 私も実はそういう内容の小説を期待して読み始めたのだが、非常に気持ち良く裏切られた。 勝ち組と負け組の葛藤とかそういうのではない。もっと深く根元的な、なぜ人間同士はこうも、胸苦しくなるほど分かり合えないのか、ということ。 立場が少しでも違えば、目に見えるものが少しでも違ってくれば、少しずつ確実にすれ違っていってしまう心。 とりあえず仕事に逃げることのできる大多数の男性には理解しづらいであろう、女性同士の微妙な心の行き違い。わだかまり。一ミリでもずれると相手を許せなくなってしまう、女性独特(なのかな?)の心理。 一度は葵の会社を辞めた小夜子は、再び葵の事務所兼自宅を訪れる。 「なぜ私たちは年齢を重ねるのか。生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ」 小夜子と葵はこれからも、立場や考え方の違いからぶつかり合い、再び決別してしまうことになるのかもしれない。けれども、出会わなかったよりは出会って人間同士の関わりあいを持てた方がよい。ドアを閉めて自分(と家族)だけの世界に閉じこもったり、ここではないどこかをやみくもに目指して自分や周りを傷つけるよりは、出会って、出会った人々と汗を流してぶつかり合って生きていくことを小夜子も葵も選択したのである。 周囲と上手くいかない人、上手くいかない自分から目をそらしたい人、には読んでみてほしい。 | ||||
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女性なら共感できるモヤモヤがあって感情移入してしまいサクッと読めた | ||||
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主人公が最後まで好きになれない。 ナナコと葵の話は素敵だが、 小夜子は解釈も行動も身勝手。 面白くて夢中で読んだが、ラストはモヤモヤした。 | ||||
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小夜子と葵二人の女性の友情を描く、物語に、角田光代の素晴らしい感性がほとばしる傑作。 | ||||
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2007年に小説だが、30代の女性に今読んでほしい。 思春期の経験は大人になってもかけがえないのないものとして心に残っている。 それは大人になっても深く、残るものである。 小学校、中学、高校、大学と、人のライフステージとともに付き合う人は変わっていく。 その出会った人との関わりは消え、また新たな人と出会う。 結婚する人、しない人。 独身、既婚者 なんだか、もう、会えないな。 向こう側とこちら側。 自然と離れる。 ナナコの言葉で、一人でも大丈夫だと思えるもの。 私には一人で大丈夫だと思えるなにかにらまだ会えてない。 | ||||
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私も34歳で主人公たちと同年代のため、心に締め付けられるような思いがした。 若い頃、永遠だと思っていた純粋な思いも、いつか諦めたり虚無だと受け入れないといけない現実…。 非常にリアル。 | ||||
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女性を視点に書いた門田さんの作品は鋭いと思います。公園デビューから始まる専業主婦の視点、主婦として働くという視点など考えさせられました。 | ||||
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梱包も丁寧で良かった | ||||
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女同士の微妙な心の動きがすごく面白かった。繰り返し読みたくなる本。 | ||||
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三十代半ばの田村小夜子は、かつて会社の人間関係に嫌気がさして結婚を機に会社を退職し主婦業に専念するも、今度は育児にともなう人付き合いに疲れていた。夫と義母の不興を買いながらも再就職を希望した彼女がありついた勤め先は、旅行業に関連する便利屋業を営みながらも家事代行業に移行する途上にある、アットホームな雰囲気をもつ小企業プラチナ・プラネットだった。そして会社を運営するのは、小夜子と同世代で独身生活を送る開放的な性格の楢橋葵である。 物語は、プラチナ・プラネットでの労働と同僚たちの様子を中心に、家庭での夫との不和と娘あかりの育児、疎ましい存在である義母との関係などが綴られる現在の小夜子の日々と、社長である葵の高校生時代の親友ナナコとの過去のエピソードで構成されており、この二つのパートが交互して展開する。 小夜子のパートでは、葵との親交の深まりや仕事へのやりがい感じる姿といった、展開によっては"お仕事小説"にもなりえるポジティブな一面を見せながらも、初めは和気あいあいとして見えたプラチナ・プラネットの社員たちの本質と組織の歪みが徐々に見え、家庭では夫や義母との関係の悪化、ママ友への違和感など、働き家庭を持つ女性にとって今日的な問題が数多く現れる。高校時代の葵についても、中学校で虐められて引っ越した経緯もあって高校の同級生たちに心を許せない葵が、やはり学生生活で当然のように起こるいじめ問題と表面的でしかないグループ間の付き合いやスクールカーストへの忌避観から級友たちに心を閉ざすなか、イノセントな魅力をもつ親友ナナコに強く惹かれていく過程が描かれている。 いずれのパートも、非常にありふれていながらも厄介な、誰もが経験する人間関係の暗部を露呈させる出来事と、それに対して二人の抱く嫌悪が繰り返し描写されており、作中にある「なんのために私たちは歳を重ねるんだろう」という小夜子の言葉は、この作品において象徴的な問いである。 本作でもっとも印象的だったのは小夜子のパートに登場する楢橋葵のキャラクターだった。高校時代と現在の葵には明らかなギャップがあり、その飛躍と現在の葵がときおり見せる内面の欠落が浮き彫りにする"空洞"に怖さを感じた。彼女が抱える大きな空虚さは、作品内で未消化のまま終幕を迎えたように感じる。読後、小夜子と葵のその後を思う。 | ||||
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タイトルとあらすじから、まったくタイプの違う女性二人が衝突しながらも分かり合っていく物語なのかな、などと考えていましたがいい意味で裏切られました。二人の主人公、小夜子と葵は既婚と独身、子ありと子無し、専業主婦と女社長、内向的と社交的……などなど前半ではその違いについて描写し、さもタイトルの「対岸」とあるように正反対な個性が強調されます。しかし読み進めていく内に、葵はかつて小夜子だったこと、そして小夜子の中にも葵がいること。過去の出会い一つ違えば二人が同じ岸にいたかもしれないこと。対岸なんて、あって無いようなものあること。物語が収束するにつれ、対岸にいるように見えた二人の女性の距離もまた収束していくようでした。合間に入る葵の過去編がとにかく秀逸で、内容はショッキングながらもその内面は誰もが青春時代に経験したことがある切ない気持ちが散りばめられています。その全てを知ると葵という女性の印象が180度変わりました。過去と現代が交互に描かれますが混乱することも無く、むしろ物語に引き込むために計算された巧みな構成だと思いました。直木賞受賞作とのことですが納得です。 | ||||
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葵と小夜子。最後は、理解しやえて、良かった。 | ||||
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なんどもなんどもハッとする言い回しがあり、後半はページを折りながらボロボロにして読みました笑 女同士の友情に関心がある人は読むべきだと思います。 友達ってなんなんだろう。表面的な話でその場限り楽しめれば十分友人なのか、深い話ができてお互いのよき理解者であり、辛い時に寄り添ってくれる人こそ友人であるのか。。と、考えて悩んでいたのでこの本を手に取りました。(大学生女です) 男の人が読んだらどういう感想を抱くんだろう。私は何度も共感するところがありましたが、男の友情はどこか違うような気がするので。 個人的に解説が的確でたまらなく好きです。 | ||||
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さわ子の部屋でしたか、作者の方が、でてらして 良い感じの人だな、と この方の、代表作を読んでみたいと、取り寄せて読みました。 何度も、読み返したくなる要など本です。 学生の頃の多感な頃を思い出し出した。 | ||||
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友達との距離感がわからない、なぜだか友達を怒らせてしまう、私もそんな子供でした。 大人になったからと言って人間関係が上手になったわけでもなく、くよくよと葛藤する日々です。 大人になって自分の好きな生活をして、楽になった部分もあるはずだけれど、また違ったさみしさを感じることが増えてきました。 角田光代さんの本はそういったさみしさに何となくマッチします。 | ||||
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あまり小説を読まない私でも読みやすかったです。自分が学生だった頃と重なりあって、ホロッとしました。 | ||||
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自分はナナコのような高校生活を送った。どのグループにも属さなかった。大人になったいまもママ同士が共通の話題を見つけて安心しているような馴れ合いが苦手だ。ジムの仲間とかも作りたくない。そんなグループがどこか怖いから距離を置くのだ。集合体となった女は怖い。乱気流が生じてあらぬ方向に急に船が動き出す。 どうしていつも女はグループを作りたがるのか、その答えが少し分かった気がする。身を守るためにグループを作るのがひとつ。グループへの所属を好かない人は、傷つきたくないからなのか、余計なしがらみが煩わしいからなのか。 きっとこの本は精神的な男と女では全く理解が変わるはず。男の理解ではどうなるのか気になるところ。 | ||||
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