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奇偶
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奇偶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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あの大傑作「生ける屍の死」に続いての長編ということで期待して読んだが、がっかり。偶然という事象の薀蓄が延々とつづられていて、それはそれで興味ぶかかったが、この終わり方は無いでしょう。著者ならではの、従来の推理小説に対するアンチテーゼの思いはさすがだと思うけど、それだけで600ページは相当辛い。この作品を面白かったと評価する人を尊敬します。 | ||||
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自分の身に降りかかった不測の事態の因果関係を検証しようとすると、必ず理屈では解明できないものにぶち当たる。そこで「なぜ?」とか「どうして」とか考えるのは、ナンセンスなのだろうか? 作者はこの本でこの因果関係を深く追求した。読むとその苦悩の様子が伝わってくるような気がする。運命論者的に、「偶然」の名の下に処理してしまうのが一番安易な方法だ。しかし作者としては、それでは納得できなかったのだろう。 これは、推理小説ではないと思う。かといってピッタリと収まるようなジャンル分けはできないと思う。この本を読んだ後、他の本の中に、「偶然」という言葉出てくるたびにこの本のことを思い出す。 | ||||
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自分の身に降りかかった不測の事態の因果関係を検証しようとすると、必ず理屈では解明できないものにぶち当たる。そこで「なぜ?」とか「どうして」とか考えるのは、ナンセンスなのだろうか? 作者はこの本でこの因果関係を深く追求した。読むとその苦悩の様子が伝わってくるような気がする。運命論者的に、「偶然」の名の下に処理してしまうのが一番安易な方法だ。しかし作者としては、それでは納得できなかったのだろう。 これは、推理小説ではないと思う。かといってピッタリと収まるようなジャンル分けはできないと思う。この本を読んだ後、他の本の中に、「偶然」という言葉出てくるたびにこの本のことを思い出す。 | ||||
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著者の長編はかなり久しぶりの登場だったので(生ける屍の死以来)、かなり期待しつつも、生ける屍の死が大傑作だったこともあって、かなりその出来栄えに心配してもいました。 でも、杞憂。 冒頭、ストーリーの骨格がナカナカ見えてこなくてのめりこめない点と、やや衒学趣味の披露の仕方がベッタリしてしまっている点を除けば、それ以外に何の文句もない傑作。破天荒な結末まで含めて、すべてが山口雅也の仕事らしいヌケヌケとした野放図ぶりで最高。 | ||||
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ドグラマグラ、黒死館殺人事件、虚無への供物、匣の中の失楽。四大(アンチ)ミステリーと呼ばれている作品がありますが、この奇偶も、それらの作品に、優るとも劣らぬ作品だと思います。というより、ミステリーらしくないミステリーである点など、四大ミステリーの作品と、似た印象があるので、この作品を含めて、五大ミステリーと言われる日も、遠くないかもしれません。その意味で、コアなミステリーファンなら、この作品は、一読の価値があると思います。また、量子力学や、人間原理など、色々な蘊蓄がちりばめられているので、ウンベルト・エーコ辺りの、衒学趣味的な作品の好きな方にも、オススメできそうです。 | ||||
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偶然をめぐる物語は、ミステリにとどまらず、物理学、心理学、易など様々な断片を少しずつ見せながら進んで行きます。かなり重厚感あるハードカバーですが、「次は何が来るんだろ、まだこんなにあるなぁ、楽しませてくれそう」とぺージをめくるのが楽しいです。そして終盤間際までたどり着けたなら、そこから畳み掛けるようなテンポ、迫力、圧倒感に凄いの一言です。ある程度読む人を選ぶ気もしますが、お勧め。著者ご本人に起きた不幸が元になっているようですが、それを乗り越え良く書いてくださいましたという作品でした。 | ||||
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「生ける屍の死」以来、作者のファンです。でも、すいません。易経やらユングやら南方熊楠やら量子力学やら・・・難しくてよくわかりません。原発も類人猿も福助も・・・福助といえば續・日本殺人事件にも出てきましたが・・・あれはフクスケだったっけ・・・やっぱりキッド・ピストルズとかトウキョー・サムの方がいいな・・・と思う今日この頃です。でも一気に読んでしまうのは作者の魅力なんですかね。 | ||||
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