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少し変わった子あります
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少し変わった子ありますの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21~40 2/3ページ
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知らない女性と食事をとらせるという奇妙な料理屋の話。と言ってもなんだか分からないか。 この小説の中にでてくる食事のとり方は、確かにその人の品性を表す。自分は綺麗に食事ができない方なので、耳が痛い。でもこれもこの小説の本質ではない。 なんて言っていいか、不思議な小説。でも面白い。 今までの彼の小説とは違う作風。戸惑いもあるが、最近出た『カクレカラクリ』よりもこっちの方が面白いかも。 | ||||
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文庫化を待って購入しました。読み始めてすぐに、この物語にひきこまれ 一気に読んでしまいました。とても、読みやすいです。 最後は、あれま・・・と思うと同時に怖くなりました。 この物語に登場する女性達のように、食事の所作が美しく残さずきれいに食べる事ができたら 素敵だなと思います。食べてる時の顔って確かに自分が思っている以上に 酷い顔してるんだろうな。 まだまだ読みたいと思わせてくれるお話でした。面白かったです。 | ||||
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森博嗣は、Vシリーズの中盤辺りで「もういいや」と読むのをやめましたが、なんとなくこの作品を買って読みました。……ええー!?お、面白い!洒落てて、透明で、ミステリィで。びっくりしました。そして…この作品のあまりの恐ろしさに、ぞっとしました。しかし、いい作品です。素敵です。 | ||||
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本ほ読むのは大好きだけど国語力はない私なんですが、(私的に)難しい表現・言葉がでてるにも関わらず何故か意味がすんなり解りました。いや実は解ってないかもしれません。 私が「これは伏線だ!」と思ったらその伏線が回収されないと「半端な作品だな」と思うのですがこれは違いますね。むしろ伏線回収されたら萎えてしまう。 最終章まできて、どーゆー終わり方する気だ?って想像もつかなかったのですが最後の最後でなんだか怖くなりました。 面白いのに読み返してはいけない様な気がしましたww | ||||
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なかなかシュールな作品です.キャバクラなどでは知らない女の人とお酒を飲みますが、高級料理店で見知らぬ女性と食事をする。それもただの一度だけ。プライバシーを聞くことも、もちろん店外デートは禁止。そんな料理店にかよう男たち。その行為になんの意味があるのか?もう女性という他人と関わりたくない、けれども美術品のように女性を眺めてみたいという感覚。枯れた男の寂寥感でしょうか. | ||||
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不思議な料亭を後輩から教わった主人公。そこは毎回違う場所にあり、店の名前すらないという。 さらに望むと、知らない女性が一緒にご飯を食べてくれる…ただし二度と同じ女性は来ない。なんのメリットがあるのか分からない不思議な食事方法。主人公も単なる好奇心から始めてみます。けれど意外にハマるようで…?実はミステリィ仕立て。でも料理の描写や料亭の毎回違う雰囲気も素敵に描かれてます。しかしなにより毎回違う女性たちの「変わった子」っぷりが秀逸!私は2番目の人の話術にちょっとビックリしました。3番目の子も黙ってるだけなのに魅力的。なんか女子として見習うところもあるかもね?少〜し怖くなるのが最終話。背筋が寒くなります。それから考えると、後ろから2話目にはもう違っていたのでしょう。名前が出ないこと、茶とコーヒー、喫煙禁煙から、うかがえます。分からないのは、みんなどこに?最初気づいた時は怖くなったけど、実は彼もその前の彼も、ルールを破って手を伸ばしてしまったのかな〜、なんて考えました。見知らぬ人と向き合って食事することは、まるで鏡の中の自分と向き合うみたいに描かれている。彼は深入りすることで予想外の自分を発見してしまったのかも。そして固体だった彼の意識は、液体、気体へと流動性を持つように変化し…「もう二度と、あのときへは戻れない」 | ||||
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主人公と女性 たった一晩きりの食事と在り処と存在。 二度と会うこともない相手と。 二度と訪れることのない場所で。 食事中の描写。 淡々として エロスを感じる。 気づけば不思議な世界に 迷い込んでいる。 迷い込んだのは主人公?それとも私・・・・? 賛否両論あるようだけど コレ、かなり面白いですよ。 あと、表紙が抜群に良いです♪ 『上品で美味しい孤独をどうぞ』貴方に。 | ||||
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この作品には、品がある。 読んだあと、自分の作法や行動を振り返ってしまいます。 何とも不思議な感覚になります。 中身とは関係ないですが… 文庫版の表紙絵よりも、こちらの方がイメージが合っていて、 髪の毛のところが銀の特殊印刷なので、とても美しいです。 買われる方はこちらの文芸書版をおすすめします。 | ||||
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一人客しか受け入れず毎回違う若い女性と二人で食事をしてくれる風変わりな料亭で、小山は女性と禅問答のような会話を繰り広げる。 読みはじめのうちは、二人の会話の奥深さに引き込まれつつも、男性がお金を払って若い女性と二人きりで食事をするという即物的な設定にチグハグさを感じていた。しかし読み進めるうちに、きっとそれは作者の故意によるものだろうという期待に変わってきた。最後まで読み終えて、たぶん私の期待は正しかったのだろうと思える。 個々の会話も意味深いし、ストーリー全体でも考えさせる。一冊で二度おトクな小説である。 | ||||
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行方不明になった友人に教えられた料亭。 一人でしか行けなくて、場所も毎回替わって、取り立てて絶品の料理が並ぶ訳ではなく……一緒に一人の女性と食事を共にする……そしてその女性はその時、一回限り。 なんとも不思議なそんなお店に、大学教授が通います。相手の女性は普通と言えば普通、「少し変わった子」と言えばそんな感じですし、「もう少し変わった子」と思えばそんな感じの女性になります。 店に訪れる度に何かがあるのではと思いつつも、取り立てて何かある訳ではない。そのくせなぜか何かを考えたり、何か癒されたり、何かに突き刺されたりします。 そんなことを何回か繰り返し…… あぁ、ストンと地面が抜けるような怖さを久しぶりに味わいました。考えてみると、森博嗣さんの最初の作品「すべてがFになる」でも味わった感覚のはずなんですけどね。こちらはそれよりもずっと純粋で…………いや、何がと言われると本当に困るんやけど……うーん、難しいですね、いやあ、あとこうなったら最高なんだけれども、というものがあるようには思うんだけれども、駄目だな、とても言葉になりそうもない。まあ、ようするに、また森博嗣さんの作品を読むしかないか…… | ||||
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言葉で何かを伝えることについて考えさせられました。 最終話の244ページにでてくる名前で、そこまでの違和感が解消されます。次のページのもう一つの名前でも ダメ押しされます。もし、これらの名前が無かったとしたらどうだろうかと思いました。 わかっている立場から考えると、夢の話の違和感と「二回」という言葉からでも結論を導き出せそうな気が します。 でも、実際に名前がなかったらわからないかもしれません。またそれと似たような、よく考えればわかるの だけれど244ページの名前に相当するようなわかりやすい説明が無かった為に読み過ごしていることもあるの ではないかなんて考えてしまいました。 これは人生も同じかもしれませんが。 | ||||
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森博嗣の書くものとしては少し内省的で、連作集ということもあって、読みやすかったです。 詳しく書くとネタばれになってしまうので、書けませんが、読了感がなんとも言えません。 森博嗣がお好きな方にも、そして「ユニーク」な人の内面に興味のある方にもお勧めいたします。 | ||||
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同じ設定で、出来ればもっと淡々とした、続編を読みたい。 私は主人公の様に厭世的では無いので、年に2〜3回位で良いので行って見たいです。 | ||||
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固有名詞を知らないということは、意外とコワイって、 思える本です。 利用する料亭の名前も、その女将の名前も、食事を共に する相手の名前も、何もかも知らなくても良くて、ただ 食事をするだけの時間を、代え難く思うようになるなんて 自覚のない悪夢を見ているよう。 そして、そのあやふやな感じに、読んでいるこちらは、 じんわりと背筋が冷たくなってしまいます。 夏の夜に読むのに良いかも。 | ||||
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最後まで読み通さないとその恐ろしさも判らない、 ミステリータッチの怪奇譚。最後のネタの隠し方などは 氏の最新作『クレイドゥ・ザ・スカイ』にも通じるものがある。 見知らぬ異性と食事するだけ、といった 特異なシチュエーションだけで一冊書ききる筆力と 一切の性描写を廃しているにもかかわらず この上なく官能的な描写に脱帽。 | ||||
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名前のない料亭で、女性と食事をするだけという不思議な空間。 若かりし頃、アルバイト先の上司の女性と昼食をとりました。その女性は、喫茶店のランチに付け添えとして出された、本当に粗末なサラダを、最後の一かけのキャベツの千切りまで、長くて白い指できれいにお箸を操り、平らげました。その動作を目の当たりにした私は、自分の箸の使い方を恥じ、矯正したのでした。 他人の、特に女性の食事のマナーにへきへきとしている貴兄に。なんとなくほっとする小説です。 | ||||
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森ミステリの中にそこはかとなく流れてるなにかを 抽出したような純度の高いお話です。 不思議だけれど、いっそその雰囲気に身を委ねて ひたってみるのがいいかな。という気になります。 も少し読みたかった。この世界にいたかったなー と思わせるところで終わってしまうのはさすがと いうところでしょうか。 | ||||
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この本の表紙がなんだかかわいらしくて惹かれてしまった。 読んでみると不思議な雰囲気に包まれている。 無駄のない洗練され美しい仕草で食事を共にしてくれるだけの、名も知らぬ女性。 その食事の描写をよんでいるだけで、美しい洗練された食事の仕方とは、どんな仕草なのだろうと想像が膨らむ。 それにしても、謎は謎のまま終わるなんともいえない不思議な読後感! お試しあれ! | ||||
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タイトルどおり、変わった話でした。 その風変わりな料理店は 場所も毎回変わり、名前もない。 そして毎回違う女の子が一緒に食事をする。 その女の子たちとの食事、会話を通じ 日常目を背けていた様々な出来事に対して いろいろ考えるようになってくる。 しかし、そこに何かがある。 徐々にその魅力にはまりつつある主人公が 最後に行き着くのは? このままこの料理店を利用していくと 何が起こるのか? 読者に想像させながら この物語は終わります。 最後に「えっ!?」という驚きと不安と恐怖感を持たせながら。 謎解きが最後までなされず 謎のまま残っているのは 作者の意図だとは思うけど、 ちょっとだけ消化不良のままでした。 こんな料理店、利用するか?と聞かれれば 間違いなく「NO」と答えるだろうな。 | ||||
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主人公はそれぞれの女性と向き合い、 どこの誰ともわからず、二度と会うことのない彼女たちの本質を 見極めようとしつつ、自分自身をも見つめることとなる。 そして自分の孤独に気づけば気づくほど、 このお店にハマっていく・・・。 知り合いではなく、これからも知り合うことのない男女が たった一度だけ食事をともにするってなんてエロチックなんだろうー。 「食」という人間の最も生々しい欲望的な行為を 他人同士の男女がともにするというエロス。 お見合いや合コンも「知らない男女が食事をする」ということでは一緒なんだけど、 これらには「お互いを知る」という目的が付いてくる。 しかしこのお店にはそういった目的がなく、 ただ本能的な「食」という行為をともにすることだけで 言葉にも態度にもあらわさないのに、 自分を見透かされるような、すべてを見せているような気がしてくる・・・。 性的な描写も、そんな要素もまったくないのに このシチュエーションにはゾクゾクしました。 不思議な雰囲気はやがて“ちょっと怖いな”という印象に変わり、 最後の章の残り数ページでははっとするような展開に。 恐怖とも取られかねない不気味さをかもし出す なんとも不思議な小説でした。 この料理店は果たして何なのだろう。 怖いけど知りたい。 このまるで中毒のような好奇心が男達を惑わせたのでしょう。 彼らの行く先は一体・・・。 | ||||
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