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クラスルーム



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【この小説が収録されている参考書籍】
クラスルーム (ミステリーYA!)
クラスルーム (講談社文庫)

クラスルームの評価: 3.14/5点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

ちょっと残念

ジュブナイルだったのか〜
であれば、しょうがない(?)のかもしれないが、
最近のミステリーに多くみられるように、ひねったトリックを作ろうとする意識が強過ぎて、ストーリーや人物造形、描写に深みやリアリティ、魅力が無い。
結局、トリック自体も都合のよい偶然の積み重ねで誤魔化してしまい、しかも、明かされた真実に特段の驚きも無いので、話自体にも面白さが無く、本末転倒というか、まさに『2兎追うものは1兎も得ず』となってしまった。
しかも、その感じが冒頭の数ページで明確に分かってしまい、読むのを止めたい気持ちを無理して読み続けて、結局、最後まで予想を裏切つてもらえず、コストパフォーマンス的にも残念な本であった。
加えて言えば、姉妹作を作中で推し過ぎており、その下手さが、さらに読みたい気持ちを萎えさせた。
クラスルーム (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:クラスルーム (講談社文庫)より
4062776235
No.1:
(3pt)

ヤング向けでも折原マジック

今はなき理論社のミステリーYA!シリーズの一冊。
著者は叙述にしかけをするのが持ち味なので、ヤング向けミステリではたしてどのような・・・という期待があった。
はたして期待は、ある程度は満足した。
ある程度というのは、ヤング向けミステリならこの程度かな、ということだ。

これまでに著者のミステリを読んでいるヒトなら、この作品のネタ、そして真犯人も、かなり早い段階で想像がつく。
したがって後半は、その想像が当たっていることの確認といった感じになる。
それでもやはり、著者のミステリは、読んでいてけっこうハラハラというか緊迫感がある。
その作品世界に引っ張り込む筆力とストーリーの展開は、さすがに手練れの著者だけのことはある。
まあ、作中人物が緊迫すればするほど、読者のほうは冷めちゃうんだけどもね。

本叢書が出版社の都合で30数冊で終了してしまったのは残念だ。
けっこうロジックのしっかりしたものから、幻想風味の強いもの、また本作のようにホラーテイストのものまで、バラエティに富んでいた。
ソフトカバーで手頃だし、講談社のミステリーランドと良い意味で競い合って、ヤング層の読書離れを食い止めてほしかったな。
そういえばミステリーランドも、最近はちっとも新刊が出ない。
やはりヤング向けというのは、けっこうハードルが高いのかもしれない。

さて、本作がホラーテイストなのは、やはり学校が絡むせいだろう。
いわゆる「学校の怪談」ネタというわけだ。
なぜ10年後に、という突っ込みはさておき、かつての不良の意外な正体など、キチンとオチをつけるところは、さすがにテクニシャンだ。
ロジックが弱いので星みっつにしたが、作品世界にひたれるという点では、なかなか良い。
クラスルーム (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:クラスルーム (講談社文庫)より
4062776235

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