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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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「恐怖に支配されていた教室」とあり、登場人物はトラウマになるほどに恐れているが、読んでいても一向にその恐怖が感じられない。読者が気味悪く感じるくらいの怖いエピソードが1つはほしかった。 校長がその場しのぎの対応とはいえ、さすがにあの事実を「知らない」ではすまされない。教育委員会への細かな報告なども避けて通れないので。 長く会っていなかった人物同士が最近になって偶然会う場面が多く、全体的にご都合主義。 | ||||
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ジュブナイルだったのか〜 であれば、しょうがない(?)のかもしれないが、 最近のミステリーに多くみられるように、ひねったトリックを作ろうとする意識が強過ぎて、ストーリーや人物造形、描写に深みやリアリティ、魅力が無い。 結局、トリック自体も都合のよい偶然の積み重ねで誤魔化してしまい、しかも、明かされた真実に特段の驚きも無いので、話自体にも面白さが無く、本末転倒というか、まさに『2兎追うものは1兎も得ず』となってしまった。 しかも、その感じが冒頭の数ページで明確に分かってしまい、読むのを止めたい気持ちを無理して読み続けて、結局、最後まで予想を裏切つてもらえず、コストパフォーマンス的にも残念な本であった。 加えて言えば、姉妹作を作中で推し過ぎており、その下手さが、さらに読みたい気持ちを萎えさせた。 | ||||
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今はなき理論社のミステリーYA!シリーズの一冊。 著者は叙述にしかけをするのが持ち味なので、ヤング向けミステリではたしてどのような・・・という期待があった。 はたして期待は、ある程度は満足した。 ある程度というのは、ヤング向けミステリならこの程度かな、ということだ。 これまでに著者のミステリを読んでいるヒトなら、この作品のネタ、そして真犯人も、かなり早い段階で想像がつく。 したがって後半は、その想像が当たっていることの確認といった感じになる。 それでもやはり、著者のミステリは、読んでいてけっこうハラハラというか緊迫感がある。 その作品世界に引っ張り込む筆力とストーリーの展開は、さすがに手練れの著者だけのことはある。 まあ、作中人物が緊迫すればするほど、読者のほうは冷めちゃうんだけどもね。 本叢書が出版社の都合で30数冊で終了してしまったのは残念だ。 けっこうロジックのしっかりしたものから、幻想風味の強いもの、また本作のようにホラーテイストのものまで、バラエティに富んでいた。 ソフトカバーで手頃だし、講談社のミステリーランドと良い意味で競い合って、ヤング層の読書離れを食い止めてほしかったな。 そういえばミステリーランドも、最近はちっとも新刊が出ない。 やはりヤング向けというのは、けっこうハードルが高いのかもしれない。 さて、本作がホラーテイストなのは、やはり学校が絡むせいだろう。 いわゆる「学校の怪談」ネタというわけだ。 なぜ10年後に、という突っ込みはさておき、かつての不良の意外な正体など、キチンとオチをつけるところは、さすがにテクニシャンだ。 ロジックが弱いので星みっつにしたが、作品世界にひたれるという点では、なかなか良い。 | ||||
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先に理論社から刊行された『タイムカプセル』の姉妹編。『タイム』が栗橋北中学3年A組、新作は3年B組で起きた事件という設定となっている。 好評を博した前作と比べて、『クラス』は質量ともによりパワーアップ。というのも前作は「袋閉じ」という趣向だったが、今回は正攻法のサスペンスで、ぐいぐいと迫ってくるからだ。10年前(中学時代)と現在とが、叙述で交錯しだす辺りからは無類の面白さで、思わず大人の私でも手に汗にぎってしまうほど。叙述トリックの第一人者は、『消えた時間』のバリンジャーとされるが、折原はその再来といって過言ではなかろう。 また登場する女性2人が、かなり魅力的。女性造詣の点では、『奥能登殺人旅行』に次ぐ出来栄えに仕上がっている。これだけの傑作を子供だけが楽しむのは、勿体ない。大人の方もぜひ――。 | ||||
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先に理論社から刊行された『タイムカプセル』の姉妹編。『タイム』が栗橋北中学3年A組、新作は3年B組で起きた事件という設定となっている。 好評を博した前作と比べて、『クラス』は質量ともによりパワーアップ。というのも前作は「袋閉じ」という趣向だったが、今回は正攻法のサスペンスで、ぐいぐいと迫ってくるからだ。10年前(中学時代)と現在とが、叙述で交錯しだす辺りからは無類の面白さで、思わず大人の私でも手に汗にぎってしまうほど。叙述トリックの第一人者は、『消えた時間』のバリンジャーとされるが、折原はその再来といって過言ではなかろう。 また登場する女性2人が、かなり魅力的。女性造詣の点では、『奥能登殺人旅行』に次ぐ出来栄えに仕上がっている。これだけの傑作を子供だけが楽しむのは、勿体ない。大人の方もぜひ――。 | ||||
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理論社の「ミステリーYA!」というシリーズの一冊。 犯人(ホシ)は・・・豪華ミステリー作家たち。 被害者(ガイシャ)は・・・12才以上の読者。 凶器は・・・面白すぎる物語。 ――というコンセプトの、いわばジュブナイルであるが、この第一作『タイムカプセル』につづいてラインナップされたのが、折原一の46作目となる、その姉妹編の本書である。 埼玉県北東部の小さな町にあり、いまは廃校となった栗橋北中学校。その3年B組の数人に10年ぶりのクラス会の通知が届く。幹事の名前に誰一人見覚えがなく、会場が夜の学校の校舎であることが不安をかきたてる。これは10年前の忌まわしい「肝だめし」に関係があるのか・・・。 本書はノスタルジック・ホラーの範疇に入る作品だろうと思われるが、いつもの折原一のような、凝りに凝った「文章そのもの」をトリックに使ってしまう叙述ミステリーの影は薄く、ジュブナイルだから仕方がないとはいうものの、おとなの読者が期待する“言葉の魔術師”の本領発揮とまではいかない作品だった。 | ||||
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理論社の「ミステリーYA!」というシリーズの一冊。 犯人(ホシ)は・・・豪華ミステリー作家たち。 被害者(ガイシャ)は・・・12才以上の読者。 凶器は・・・面白すぎる物語。 ――というコンセプトの、いわばジュブナイルであるが、この第一作『タイムカプセル』につづいてラインナップされたのが、折原一の46作目となる、その姉妹編の本書である。 埼玉県北東部の小さな町にあり、いまは廃校となった栗橋北中学校。その3年B組の数人に10年ぶりのクラス会の通知が届く。幹事の名前に誰一人見覚えがなく、会場が夜の学校の校舎であることが不安をかきたてる。これは10年前の忌まわしい「肝だめし」に関係があるのか・・・。 本書はノスタルジック・ホラーの範疇に入る作品だろうと思われるが、いつもの折原一のような、凝りに凝った「文章そのもの」をトリックに使ってしまう叙述ミステリーの影は薄く、ジュブナイルだから仕方がないとはいうものの、おとなの読者が期待する“言葉の魔術師”の本領発揮とまではいかない作品だった。 | ||||
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