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虚無への供物
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虚無への供物の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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買ってみたはいいが、あまり読む気がしなくて途中で読むのやめました。 | ||||
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自分の好みの作風じゃなかった。 | ||||
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序詩のP・ヴァレリーの詩句に因んだタイトルに惹かれて一読してみたら、なんだか気障で斜に構え、コ利に凝った探偵小説で、なにが虚無で、なにが供物なんかも不分明で、ちっとも面白くないインテリゲンチャンごっこの本だった。 探偵小説には犯人が出てきて、最後には捉まったり、自殺したりするのだが、この小説で叔父を殺した蒼司選手がピンピンしていて巴里に逃亡するという結末になっているので、そこが斬新というのだろうか? 書くも書いたりと驚嘆はしても、それがなになるのだ?と、あほらしい限りである。 これは探偵小説という時代遅れのジャンルそのものを茶化したつもりの、希代の博学の知(痴)的、かつ衒学的戯れではないだろうか? | ||||
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日本三大奇書と呼ばれる作品の一冊です。 なんというか、登場人物全員一人残らず好きになれませんでした。 | ||||
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結局、何がいいたいのかわからない。 間違った推理を延々と語り、尺を伸ばすというか、なにか読んでいて フラストレーションがたまりました。 とにかく、うんちくが多くて読みづらい、東野圭吾みたいな作品が好きな人には おすすめできません。 | ||||
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「ドグラ・マグラ」「黒死館殺人事件」と読んできて本書でついにその全てを読み終わった。これは…大して面白くないね。三作品の中で一番読み易いが、読んでも読んでも話が一向に進展せず、探偵気取りのド素人どもの下らない推理合戦が延々と続く。それが余りにも長過ぎて終いには飽きてき、あまつさえうんざりする。 特にわざとそう書いているのかしらんが、久生とかいうクソ生意気な女が不快極まりない。この見当外れなことばかり抜かす、そのくせ一向に態度を改めず終始偉そうにしている馬鹿女のせいでイライラが止まらなかった。自分の心に余裕がないことは認める。 んで最後の犯人の動機ときたら何だ?まるでアミバが「やつは…やつはこの俺の顔を叩きやがったんだぁ!」みたいな理由。←北斗の拳参照。そりゃ殺す奴なんて、どんな理由でも殺すけどね。いろいろあった伏線とかもただの偶然とか意味なかったとかいうオチ。 小学生が読んだら楽しめるんじゃない?いい大人がこんなの読んだって楽しめないでしょ。てか噴飯ものでしょ。 | ||||
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上巻のレビューでも書かせていただきましたが、これはダメです!この作品を評価する人の見識を疑います。 それでも上巻はまだ江戸川乱歩賞の選評どおり「冗談小説」としてそれなりに読む事ができましたが、 下巻からはストーリーがグダグダで、終章間際になって(いきなり何の前ぶれもなく)やたらシリアスな 内容になって、前半のパロディ(アンチミステリー?)は何だったのですか? 中井氏と同様の専門の探偵作家でない(純文学作家?)坂口安吾氏はこの小説の3分の1ほどの短さで 「不連続殺人事件」という傑作を書いています。この小説の数倍は面白い本格ミステリーです。 なのにどうして「不連続殺人事件」よりこの作品の方が評価が高いのですか?世の中は不思議ですね。 | ||||
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ミステリーが好きで、古今東西の名作と言われているものはほとんど読了していますが、 前評判の高いミステリーは、さすがにどれもこれも面白く、なるほどと納得のいくもの ばかりですが、唯一の例外がこの「虚無への供物」です。 本当に面白いミステリーが書けないから、それを逆手にとってアンチ・ミステリーの傑作 と豪語し、やたら小難しい純文学的な犯行の動機を持ってきて読者の深読みを誘い・・ 「読者こそ犯人だ」って意味がわかりません。 これ虚無への供物というタイトルが秀逸なんですね。例えば氷沼家殺人事件ってタイトルなら ベスト10には絶対にはいらないでしょうね。 プロットは破たんしているし、トリックは平凡だし、人物はみんな非人間的でパロディばかり だし・・本当にこれってどこがいいのですか? | ||||
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オールタイム第2位とのことでようやく手を出しました。 なるほど刊行当時ヴァン・ダインの「僧正殺人事件」などでぺダントリー 溢れる古典ミステリに嵌った読者や、新本格で鍛えた現代のコアなミステリ マニアには、独特な文体も相まって、受け容れやすいかもしれません。 然しながら、芝居がかった登場人物は一般的読者層にはちょっと取っつき難く、 また、頓珍漢な推理合戦を重ねながらも肝心なところを出し惜しみした挙句、 最後に得られるカタルシスが乏しいので、万人にお勧めできる作品ではない との感想です。 | ||||
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推理小説といってもいろいろなジャンルがあるけれど、この作品は「密室殺人の謎解き」を徹底的に追及したもので、1950年代において一つの完成形をつくりあげたという点で帯にあるように「全てのミステリーで第2位!」というコピーがつくのは納得できます。 ですから、いわゆる「本格推理」と呼ばれる作品が好きな方には大変おもしろい作品なのではないかと思います。文章も非常にこなれていて、当時の社会や時事問題にも触れるだけではなく、宗教や生物学など幅広い知識欲を刺激してくれるところも特筆できるところです。 しかしながら...この作品には決定的に、心をわしずかみするような人間くさい犯罪の動機、愛情、憎しみ、執着などが一切なく、ホロリとさせる人情の機微もありません。ですので、そういった分厚いストーリーを期待する方にはとても上下2巻の800ページに時間を捧げることはお勧めできません。 数多くのオカマや謎の爺さんたちがでてきますが、まるでゲームのキャラのように誰が犯人でもよく、事件の真相はああだ、という人がいれば、いやそれは違うという理屈、理屈の繰り返しでストーリーがないぶん、「もうどうでもいいや」と完全に心が離れてしまいました。 | ||||
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理解しにくい文章、とにかくわかりにくい、そして古いです。時間とお金の無駄でした。小難しくひねくり回してるだけという印象で面白さのかけらもありませんでした。評判だけで買うのはやめようと思います。 | ||||
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作品が古びるのが速すぎる。 世相も血統の終焉もゲイもアイヌも植物学も密教も探偵小説尽くしも、知識の箇条書き程度。 虚無も暗黒も、なかったな。 登場人物にも魅力がないが、文章・構成がすばらしく良く、物語が流れるようだった。 長い寄り道に付き合った末、つまらない時間つぶしだった・・・というのが読後感です。 残念だ。 | ||||
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アンチミステリというより、アンチサスペンスと呼びたくなるほど ただ長いだけで、うんざりするほど冗漫で単調な「本格推理長編」。 ラスト100Pでわずかに盛り上がりを見せるものの、それも瞬く間に失速する。 『虚無への供物』とはよくいったもので、 あまり面白みのない四つの密室殺人事件と、饒舌なだけで空転する一方の推理くらべが、 何のメリハリもなく交互に続いたあげくあの結末だから、時間を無駄にした感が半端じゃない。 これほど遅々として捗らなかった読書体験もなかった。 この間読めたかもしれない別の何冊かのことを思うと腹立たしくさえなる。 アリスやカインや真言密教などの雑多なレファランスで潤色しながら、だまし絵にだまし絵を、どんでんがえしにどんでんがえしを重ねれば、 迷い込むものをことどとく幻惑する「ワンダランド」がおのずから立ち上がるわけでもない。 とどのつまり煩雑なだけでスケールの小さなお話を、ちまちまとして何の色艶もない文章で、 「到底現実のこととは思われない」「気違いじみた」「犯人は読者のあなただ」 みたいな安易な殺し文句とともに、いくら鼻息荒く語られても、ちっとも読者をその気にさせることはできないものです。 あざといばかりで不自然極まりないトリックと暗合の解読については自分にとっては鬱陶しいだけで早々と飽きが来てしまった。 そもそもすべてが読者をたぶらかすためのこじつけに過ぎない骨と皮ばかりのプロットを大真面目に評価するのは難しい 三大奇書? 夢野久作に近い異次元の脳内紀行を期待して本書を手に取るときっと騙されたような気分になるでしょう。 | ||||
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ネタばれ有り、未読の方は注意してください。 この作品の上巻のレビューでも記したのだが、これが三大奇書の一つとはとても思えない。アンチ・ミステリーと謳っているが、作品の内容からして推理小説的な手法をとっているのだから推理小説なのだろう。ただし、作者の意図するところは別に有り、「ただの謎解き小説ではありませんよ。」というのがアンチの意味と解釈している。 しかし、その内容たるや数々の謎、アイヌ装束の男、密室のゴム毬、鴻巣玄次、聖母の園、五色不動など、あれやこれやと並べたてておいて、結局それは何も関係ありませんでした、ではまるで詐欺にあった様なものである。 そもそも、洞爺丸の事故がきっかけで書かれたそうだが、終盤で紹介される紫雲丸の事故に関する投書の話と合わせて考えて見ても、何の罪も無い人々がちょっとした間違いや判断のミスにより、無情の死に至らしめられる悲運へのレクイエムとして書かれたと私は解釈している。 しかし、それにしてももう少し何とかならなかったのだろうか?何も推理的要素を持ち込む必要性はまったく感じないし、乱歩賞に応募したのも、嫌がらせの意味があった様な気がする。(上巻の部分)当時の審査員達も、これは冗談だろうとまともに受け取らなかったそうだ。 「黒死館やドグラ・マグラ」を読んだ高校生の頃にこの作品を読んでいたならば、また違った印象を持ったことだろう。しかし、人生の半分近くをすでに生きてしまった自分としては、そんなセンチメンタリズムなどに感動など出来ない。現実の非常さ、厳しさ等をイヤと言うほど見て、聞いて、体験しているからだ。作者からすれば50年も生きられてラッキー!とでも言ってもらえるのだろうか。(笑い) 「三大奇書の一つ」という謳い文句にだまされ、この無駄に長い駄作を読んだ感想は、やっぱり自分は「謎解き本格」が性にあっているという事でした。 | ||||
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三大奇書の一つという事で期待して読んだ。しかし、これが「黒死館やドグラ・マグラ」と並んで、三大奇書と言えるのか? 話の展開も前半の推理合戦のあたりと後半の部分では明らかに調子がちがうし、四つの密室のトリックも真相を読んだらガックリだし、あーでもないこーでもないとやたらと読者を引っ張りまわしておいて、ただそれだけかって感じだ。 大体犯行の動機が弱すぎるし、その題材で小説を書くのであれば推理小説ではちょっと難しいと思う。あっ、だから「アンチ・ミステリー」なのか。でもこれって、乱歩賞に応募されたんだよね。(笑) とにかく「黒死館とドグラ・マグラ」と比べたら本書の奇書度なんて相当低いものだし、刊行された年代的に見ても出版社の作為が見え見えの気がしてならない。 | ||||
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氷沼家で起きた連続殺人を、友人たち関係者がああでもない、こうでもないと様々な推理合戦を行う、いわゆるアンチ・ミステリーの代表作。 兄弟たちの名前が蒼司・紅司・藍司で、突然、誰もそんなことを言ってないのに黄司がいるはずだとか言い出したりとか、とにかく話の展開が行き当たりばったりでデタラメなのと(兄弟たちの名前からしてデタラメだ)、700ページ近いこの長さ! デタラメでつまらなくて長いとくれば、もう最悪。読むのに費やした無駄すぎる時間を返してくれと言いたい。 そもそも本書を読んだきっかけは、有栖川有栖の「月光ゲーム」の中で江神二郎が面白いと言ってたのを読んで、それならと思って読んだのだが、すっかり騙されてしまったよ。 | ||||
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文庫での新装版として評価が高かったので読んだ。アイヌの呪い、呪われた一族、昭和30年代のゲイバー、すさんだ世相、素人探偵の推理、等導入部では非常におどろおどろしい魅力があった。しかし、読んでも読んでも密室殺人の推理等話が進まず、そのうち、読者としては誰が犯人でどんな動機だったかなど、どうでもよくなってしまった。読み終わってみると無駄な時間を費やした感が強く残った。 | ||||
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時は昭和29年。東京は竜泉寺のゲイバーのサロメの舞で幕をあける摩訶不思議な殺人事件の数々。上流階級の子女たちの推理遊戯に振り回されていると、ふいに現実がぱっくりと鮫のような真っ赤な口を開けて僕たちに迫ってくる恐ろしさ。昭和30年代、暗い戦後の断末魔のような奇怪な現実の事件の数々が、殺人事件よりもはるかにシュールでホラーです。読み終えて思わず文中に登場した洞爺丸事件、紫雲丸事件、女子中学生集団水死事件、森永砒素ミルク中毒事件など、手当たりしだいにネットで調べている自分を発見……。まるでぬらぬらとした鮫の口に喰われてしまったみたいです。ミステリーにして、アンチ・ミステリー?!現実と非現実が手をとりあって頭の中で輪舞を踊ってる。鬱の状態のときにはすすめられないですが、<虚無>にどっぷり浸りたい夜には最適かも…。 | ||||
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戦後の推理小説ベスト3と言うことで、確かにトリック自体は見事なのかもしれない。しかし、犯行動機は文学的すぎるし、登場人物の日常や、心の中の葛藤はほとんど見えてこない。推理小説好きの小金持ちたちが、道楽としか思えない感覚で謎解きをしていく過程も緊迫感を欠く。実は最後の方で、そうとも言えない部分が出てくるのであるが、それに至るまでがあまりにも冗長である。トリックの巧妙さより、犯罪の裏にある人間ドラマや、登場人物の心理描写などを重要視する私にとっては、文体になじめないせいもあり、退屈な作品であった。これこそが真の、純粋な推理小説と呼べるのかもしれないが…。内外の推理小説を数多く読んでいる人にとっては、おもしろい作品であるのかもしれない。 | ||||
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