(短編集)
薔薇への供物
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惑わされ、ゆらめき、たゆたう。薔薇が見せる幻想が香り豊かにひろがり心地よい。 | ||||
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巻末に「薔薇の自叙伝」という17ページにも渡る自作解説が収録されています。 これがまた氏独特の文体で味わい深いのです。 御本人は「ない方がよかったのにといわれそうな気がする」と書かれていました。 確かに、著者が解説するのは野暮だという意見もありますが、私は著者解説を読むのが好きです。 作品が描かれた背景について一番知っているのはやはり書いた本人ですから、本人が解説するのが一番ふさわしいと思います。 本短編集にも、「重い薔薇(「薔薇と柩と」改題)」「盲目の薔薇」「薔薇の獄 もしくは鳥の匂いのする少年」といった、著者の体験にまつわる作品が収録されています。 特に「重い薔薇」は不可解でよく分からない作品で、自分では読み解けないので解説がほしいところです。 これが本人以外による解説だと、どの辺まで真実に迫っているのか隔靴掻痒の場合もあります。 ところが、ご本人がこういう体験を基にして書いた、と種明かしされると、もやもやが一気に解決します。 もちろん、読む人によって解釈が色々違ってくるというのも文学作品の醍醐味です。 文学や芸術の世界では、著者自身の“模範解答”以外にも無限の“別解”が存在することが可能です。 ですから、著者本人も含め、色々な人と作品論を語り合えると楽しいですね。 この自作解説には著者の人生や他の作品への言及も色々とあるので、それに乗せられて他の作品ももっと読んでみたくなりました。 | ||||
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1篇を除き、とらんぷ譚からの抜粋短編集です。 とらんぷ譚を持っているのなら買わなくてもいいかも。 1篇のためにでも買う!と言うなら、それもいいかもしれませんが。 | ||||
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中井英夫の美学が横溢した短篇集である。氏が油の乗り切った頃に書かれた「とらんぷ譚」をはじめとする短編小説群から、薔薇をテーマに自選した11篇が収められている。いずれの作品も名品揃いだが、執筆時期が異なるにもかかわらず、それぞれ関連性があるところが興味深く、個別に作品を既読されている方にも一読をお薦めする。また、巻末の自作解説「薔薇の自叙伝」もそれ自体ひとつの作品と言ってよい充実したものである。 この作品は後年文庫化もされたが、初出単行本であるこの龍門出版社版は装丁も凝っているので、ぜひこの版も手に取ってみていただきたい。 | ||||
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