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安達ヶ原の鬼密室
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安達ヶ原の鬼密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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大々的な物理トリックを十全に駆使した本格ミステリ。 超自然的なホラーにしか見えない現象をロジカルに解明していくという流れは横溝・島田ラインの正統後継者の感があり、さすが島田御大に認められただけある。 メインとなる「安達ヶ原の鬼密室」を、キャラも舞台もまったくちがう二編で挟み込む構成になっており、読了すると作者の意図もよくわかる……のだが、正直この二編は無い方がよかったのではないかと思う。個人的には大いに楽しめたし、なんなら多重構造のミステリだという前評判を聞かなければ手に取っていなかったくらいだが、およそ大多数の読者にとっては外側の二編はマイナスにしか働かなかったのではないだろうか。イロモノとして敬遠されてしまって本来読まれるべき本格ファンにいまいち届かなかったのではないか、と惜しまれる。 | ||||
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ありえない話だからこそ、ワクワクしながら読みました。 | ||||
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時代劇小説好きの母の依頼で探していました。 書店で見かけなかったのでAmazonで注文しました。 古本でしたがキレイのものが届いて満足です。 | ||||
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本書は全編ひらがなで書かれた子供向け小説風の短編とアメリカを舞台にした中篇、そして表題作の鬼密室の長編の3編を収録しているのだが、ただ3編寄せ集めただけではない! まずその構成が不思議なのだが短編と中篇が前半と後半に分かれており、それぞれが最初と最後に配置され長編の鬼密室をサンドイッチ状態になっている。まず本書を手に取るとなんでこんな構成になっているのかと誰もが思うがそれが既に作者の粋なトリックになっている。3編を読み終わるとある物理的トリックを基にして全く趣向の違う3編を生み出しているのだということが分かるだろう。しかも鬼密室はさらに別の密室事件をサンドイッチにしているという凝り様。 歌野氏のトリックへのこだわりとストーリー構想力に脱帽すること間違いなしだ。 | ||||
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ある共通項を持つ四つの物語が収録され、さらにそれらの配列や構成にも、 作者の明確な“戦略”が反映されているという企みに満ちた異色の作品集。 ■「こうへいくんとナノレンジャーきゅうしゅつだいさくせん」 すき間のあるフタが嵌められている井戸に落ちて しまったガチャポンのカプセルを取り出す方法とは? ■「The Ripper with Edouard ――メキシコ湾岸の切り裂き魔」 米国の高校に留学しているナオミは、友人が運転する 車に乗っていた際、街路樹にぶつかる自損事故に遭う。 しかも、その街路樹の上には、なぜか死体があり、 どうやら巷を騒がす連続切り裂き魔の被害者らしく……。 サイコサスペンス風の物語で、犯人はかなり判りやすいのですが、 本作の主眼は、あくまで、“木の上にあった死体”の謎にあります。 初っ端にカマされる作者お得意の××がお洒落。 ■「密室の行水者」 前例のあるトリックですが、アリバイ工作の 工夫を盛り込んでいるのが、本作の美点。 犯人の周到さが裏目に出て、自爆してしまう という、トリックの皮肉な破れ方も秀逸です。 ■「黒塚七人殺し」 奇妙な枡形の屋敷に仕掛けられた大絡繰を軸に、さまざまな怪現象を 提示し、それらを余すところなく解き明かしていく作者の手腕はお見事。 直観探偵・八神一彦とその助手たちも、少々 安っぽくはありますが、個人的には好きですw | ||||
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ある共通項を持つ四つの物語が収録され、さらにそれらの配列や構成にも、 作者の明確な“戦略”が反映されているという企みに満ちた異色の作品集。 ■「こうへいくんとナノレンジャーきゅうしゅつだいさくせん」 すき間のあるフタが嵌められている井戸に落ちて しまったガチャポンのカプセルを取り出す方法とは? ■「The Ripper with Edouard ――メキシコ湾岸の切り裂き魔」 米国の高校に留学しているナオミは、友人が運転する 車に乗っていた際、街路樹にぶつかる自損事故に遭う。 しかも、その街路樹の上には、なぜか死体があり、 どうやら巷を騒がす連続切り裂き魔の被害者らしく……。 サイコサスペンス風の物語で、犯人はかなり判りやすいのですが、 本作の主眼は、あくまで、“木の上にあった死体”の謎にあります。 初っ端にカマされる作者お得意のがお洒落。 ■「密室の行水者」 前例のあるトリックですが、アリバイ工作の 工夫を盛り込んでいるのが、本作の美点。 犯人の周到さが裏目に出て、自爆してしまう という、トリックの皮肉な破れ方も秀逸です。 ■「黒塚七人殺し」 奇妙な枡形の屋敷に仕掛けられた大絡繰を軸に、さまざまな怪現象を 提示し、それらを余すところなく解き明かしていく作者の手腕はお見事。 直観探偵・八神一彦とその助手たちも、少々 安っぽくはありますが、個人的には好きですw | ||||
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なんか島荘が好みそうな…実際に似たネタの本を書いてたような…そんな印象を持つトリックや真相だったかな。まあ島荘が自分は好きなので、十分に楽しめたけど。 鬼が出る戦時中の屋敷で起こった密室事件に、直感型の八神探偵が挑む!のイントロダクションなのに、いきなり全平仮名の学校から帰った少年のエピソードから始まり、ついでアメリカに留学した女子高生の事件に続いていき、鬼も戦争も出てこんから、あら?これって中篇だったの?みたいな疑問を抱いたが、ある点において共通していた。その狙いはたしかに上手いとは思ったが、なにせおまけの2短編自体はさほどの話でもなかったので、まあ鬼密室に徹してくれてても良かったとは思うのね。 肝心の表題作の密室事件とかよく出来ていたが、解決する探偵のキャラがいまいち好きになれなかった。探偵助手の女も、ただ調べて報告するくらいのキャラで「私」の一人称で語られてるわりにはキャラが薄っぺら。鬼密室事件の関連で、金融オヤジとその愛人事件も扱われるが、それのトリックもなかなか上手く、それと鬼密室事件の2つの類似した大きなトリックが用意されてるので、なかなか濃い内容となっている。 | ||||
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なんか島荘が好みそうな…実際に似たネタの本を書いてたような…そんな印象を持つトリックや真相だったかな。まあ島荘が自分は好きなので、十分に楽しめたけど。 鬼が出る戦時中の屋敷で起こった密室事件に、直感型の八神探偵が挑む!のイントロダクションなのに、いきなり全平仮名の学校から帰った少年のエピソードから始まり、ついでアメリカに留学した女子高生の事件に続いていき、鬼も戦争も出てこんから、あら?これって中篇だったの?みたいな疑問を抱いたが、ある点において共通していた。その狙いはたしかに上手いとは思ったが、なにせおまけの2短編自体はさほどの話でもなかったので、まあ鬼密室に徹してくれてても良かったとは思うのね。 肝心の表題作の密室事件とかよく出来ていたが、解決する探偵のキャラがいまいち好きになれなかった。探偵助手の女も、ただ調べて報告するくらいのキャラで「私」の一人称で語られてるわりにはキャラが薄っぺら。鬼密室事件の関連で、金融オヤジとその愛人事件も扱われるが、それのトリックもなかなか上手く、それと鬼密室事件の2つの類似した大きなトリックが用意されてるので、なかなか濃い内容となっている。 | ||||
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