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安達ヶ原の鬼密室
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安達ヶ原の鬼密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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大々的な物理トリックを十全に駆使した本格ミステリ。 超自然的なホラーにしか見えない現象をロジカルに解明していくという流れは横溝・島田ラインの正統後継者の感があり、さすが島田御大に認められただけある。 メインとなる「安達ヶ原の鬼密室」を、キャラも舞台もまったくちがう二編で挟み込む構成になっており、読了すると作者の意図もよくわかる……のだが、正直この二編は無い方がよかったのではないかと思う。個人的には大いに楽しめたし、なんなら多重構造のミステリだという前評判を聞かなければ手に取っていなかったくらいだが、およそ大多数の読者にとっては外側の二編はマイナスにしか働かなかったのではないだろうか。イロモノとして敬遠されてしまって本来読まれるべき本格ファンにいまいち届かなかったのではないか、と惜しまれる。 | ||||
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ありえない話だからこそ、ワクワクしながら読みました。 | ||||
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第2章の「The Ripper with Edouard」で挫折した。とにかく読むのが苦痛。どーでもいいダラダラした内容が続き、その冗長さにウンザリ。単純に小説として面白くない。書き手はミステリ小説においてトリックの斬新さ革新さの前に、小説であることを自覚するべきだろう。 | ||||
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時代劇小説好きの母の依頼で探していました。 書店で見かけなかったのでAmazonで注文しました。 古本でしたがキレイのものが届いて満足です。 | ||||
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表題に惹かれて手に採ってはみたものの最低の出来だった。冒頭と末尾に童話風の話があり、本編を挟む様にアメリカのサイコ・キラーの話が出て来るのだが、本編とは殆ど関係はなく、単に体裁を飾っただけ。 本編がこれまた酷い。太平洋戦争末期を舞台にしているのだが、そこで起こる事件はある少年の視点で語られる。その事件の謎を現代の探偵が解くという構成なのだが、作者のヤル気のなさがヒシヒシと伝わって来る駄作。事件の模様は少年の記憶だけで語られるのだが、少年だけに事実関係の記述が曖昧模糊としている上に、現在ではその少年(既に老人だが)は記憶障害となっており、事実関係を確認する手立てがないという作者の手前勝手な設定。これなら、どのような不可解な事件も創造出来る。また、上述の探偵は直観推理を標榜していて、全体の整合性が何とか取れていれば詳細は気にしないという呆れた態度。 事件のトリック(なのだろうか?)そのものも、太平洋戦争のある時期にしか成立しないというお粗末なもので、これにも呆れ果てた。事件の観察者が少年ではなく大人だったら、すぐさま真相に辿り着くという稚拙なもの。時間潰しになるだけなので、手に採る事を絶対にお薦めしない駄作である。 | ||||
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最初に関係なさそうな話が入ってきて「・・・・?」と思ったのですが、最後に明かされるトリックを読むとなるほどと思いました。にしてもひらがなばかりの文章って読むのに根気がいる・・・ | ||||
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強引な設定作りや専用知識の要求、バレバレなトリックにどうでもいい謎も多く劣化島田的作品 密室の行水者以外は大して面白みのある内容ではない しかし和風の屋敷でやるトリックではないのでは | ||||
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本書は全編ひらがなで書かれた子供向け小説風の短編とアメリカを舞台にした中篇、そして表題作の鬼密室の長編の3編を収録しているのだが、ただ3編寄せ集めただけではない! まずその構成が不思議なのだが短編と中篇が前半と後半に分かれており、それぞれが最初と最後に配置され長編の鬼密室をサンドイッチ状態になっている。まず本書を手に取るとなんでこんな構成になっているのかと誰もが思うがそれが既に作者の粋なトリックになっている。3編を読み終わるとある物理的トリックを基にして全く趣向の違う3編を生み出しているのだということが分かるだろう。しかも鬼密室はさらに別の密室事件をサンドイッチにしているという凝り様。 歌野氏のトリックへのこだわりとストーリー構想力に脱帽すること間違いなしだ。 | ||||
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ページをめくると絵本のような大きな挿絵とひらがなばかりの文章が・・・あれ、買う本間違えたかな? と思い、表紙をみると「安達ケ原の鬼密室」と正しく、目次をみると、3作品あり、なぁんだ、オムニバスなのかと納得しますが、最初の2作品は結論が出る前に、次の話へ移行してしまう。変な本だなと思い、メインの話を読んでいくと、それはそれは奇想天外な事件。こんなの夢落ちか?などと不安にかられて読みましたが、最後はそれなりに筋の通ったオチとなっています。ただ、あまりに非現実的なトリックといえなくもありません。最初の2作品のオチが最後にあり、3作品が実は関連があったことに気づきますが、してやられたかと感じました。 | ||||
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ページをめくると絵本のような大きな挿絵とひらがなばかりの文章が・・・ あれ、買う本間違えたかな? と思い、表紙をみると「安達ケ原の鬼密室」と 正しく、目次をみると、3作品あり、なぁんだ、オムニバスなのかと納得しますが、 最初の2作品は結論が出る前に、次の話へ移行してしまう。変な本だなと思い、 メインの話を読んでいくと、それはそれは奇想天外な事件。こんなの夢落ちか? などと不安にかられて読みましたが、最後はそれなりに筋の通ったオチとなっています。 ただ、あまりに非現実的なトリックといえなくもありません。最初の2作品のオチが最後 にあり、3作品が実は関連があったことに気づきますが、してやられたかと感じました。 | ||||
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ある共通項を持つ四つの物語が収録され、さらにそれらの配列や構成にも、 作者の明確な“戦略”が反映されているという企みに満ちた異色の作品集。 ■「こうへいくんとナノレンジャーきゅうしゅつだいさくせん」 すき間のあるフタが嵌められている井戸に落ちて しまったガチャポンのカプセルを取り出す方法とは? ■「The Ripper with Edouard ――メキシコ湾岸の切り裂き魔」 米国の高校に留学しているナオミは、友人が運転する 車に乗っていた際、街路樹にぶつかる自損事故に遭う。 しかも、その街路樹の上には、なぜか死体があり、 どうやら巷を騒がす連続切り裂き魔の被害者らしく……。 サイコサスペンス風の物語で、犯人はかなり判りやすいのですが、 本作の主眼は、あくまで、“木の上にあった死体”の謎にあります。 初っ端にカマされる作者お得意の××がお洒落。 ■「密室の行水者」 前例のあるトリックですが、アリバイ工作の 工夫を盛り込んでいるのが、本作の美点。 犯人の周到さが裏目に出て、自爆してしまう という、トリックの皮肉な破れ方も秀逸です。 ■「黒塚七人殺し」 奇妙な枡形の屋敷に仕掛けられた大絡繰を軸に、さまざまな怪現象を 提示し、それらを余すところなく解き明かしていく作者の手腕はお見事。 直観探偵・八神一彦とその助手たちも、少々 安っぽくはありますが、個人的には好きですw | ||||
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ある共通項を持つ四つの物語が収録され、さらにそれらの配列や構成にも、 作者の明確な“戦略”が反映されているという企みに満ちた異色の作品集。 ■「こうへいくんとナノレンジャーきゅうしゅつだいさくせん」 すき間のあるフタが嵌められている井戸に落ちて しまったガチャポンのカプセルを取り出す方法とは? ■「The Ripper with Edouard ――メキシコ湾岸の切り裂き魔」 米国の高校に留学しているナオミは、友人が運転する 車に乗っていた際、街路樹にぶつかる自損事故に遭う。 しかも、その街路樹の上には、なぜか死体があり、 どうやら巷を騒がす連続切り裂き魔の被害者らしく……。 サイコサスペンス風の物語で、犯人はかなり判りやすいのですが、 本作の主眼は、あくまで、“木の上にあった死体”の謎にあります。 初っ端にカマされる作者お得意のがお洒落。 ■「密室の行水者」 前例のあるトリックですが、アリバイ工作の 工夫を盛り込んでいるのが、本作の美点。 犯人の周到さが裏目に出て、自爆してしまう という、トリックの皮肉な破れ方も秀逸です。 ■「黒塚七人殺し」 奇妙な枡形の屋敷に仕掛けられた大絡繰を軸に、さまざまな怪現象を 提示し、それらを余すところなく解き明かしていく作者の手腕はお見事。 直観探偵・八神一彦とその助手たちも、少々 安っぽくはありますが、個人的には好きですw | ||||
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いわゆる「本格」の行き詰まりの象徴のような 短・中・長の三篇が収録された作品。 もはや奇怪なお館も珍奇なトリックも出尽くした感があるのは 何も今に始まったことじゃあない。 「本格」派の方々は,既存のトリックに自分なりのアレンジを加える。 そのアレンジは,普通の人なら(=おそらくそおトリックをしかけた犯人も含めて) 誰も知らないような微細な,もしくは最新の自然科学上の知識か, 文章構成上の工夫という形になることが多い。 それらの工夫がなおさら「本格」の行き詰まりを 象徴してしまっているような気がするのだが。 以後の作品で,歌野氏はすぐれたトリックを考案し, 作品として発表しているので「本格」もまだまだ捨てたものではないのかもしれない。 しかしながらやはり,過去の推理小説の大家が言ったように 「推理小説なんて,人生のうちで何本も書けるものではない」のかもしれない。 いくつかの凡作の上に,後世に残るような作品は書かれるのだろう。 | ||||
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いわゆる「本格」の行き詰まりの象徴のような 短・中・長の三篇が収録された作品。 もはや奇怪なお館も珍奇なトリックも出尽くした感があるのは 何も今に始まったことじゃあない。 「本格」派の方々は,既存のトリックに自分なりのアレンジを加える。 そのアレンジは,普通の人なら(=おそらくそおトリックをしかけた犯人も含めて) 誰も知らないような微細な,もしくは最新の自然科学上の知識か, 文章構成上の工夫という形になることが多い。 それらの工夫がなおさら「本格」の行き詰まりを 象徴してしまっているような気がするのだが。 以後の作品で,歌野氏はすぐれたトリックを考案し, 作品として発表しているので「本格」もまだまだ捨てたものではないのかもしれない。 しかしながらやはり,過去の推理小説の大家が言ったように 「推理小説なんて,人生のうちで何本も書けるものではない」のかもしれない。 いくつかの凡作の上に,後世に残るような作品は書かれるのだろう。 | ||||
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なんか島荘が好みそうな…実際に似たネタの本を書いてたような…そんな印象を持つトリックや真相だったかな。まあ島荘が自分は好きなので、十分に楽しめたけど。 鬼が出る戦時中の屋敷で起こった密室事件に、直感型の八神探偵が挑む!のイントロダクションなのに、いきなり全平仮名の学校から帰った少年のエピソードから始まり、ついでアメリカに留学した女子高生の事件に続いていき、鬼も戦争も出てこんから、あら?これって中篇だったの?みたいな疑問を抱いたが、ある点において共通していた。その狙いはたしかに上手いとは思ったが、なにせおまけの2短編自体はさほどの話でもなかったので、まあ鬼密室に徹してくれてても良かったとは思うのね。 肝心の表題作の密室事件とかよく出来ていたが、解決する探偵のキャラがいまいち好きになれなかった。探偵助手の女も、ただ調べて報告するくらいのキャラで「私」の一人称で語られてるわりにはキャラが薄っぺら。鬼密室事件の関連で、金融オヤジとその愛人事件も扱われるが、それのトリックもなかなか上手く、それと鬼密室事件の2つの類似した大きなトリックが用意されてるので、なかなか濃い内容となっている。 | ||||
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なんか島荘が好みそうな…実際に似たネタの本を書いてたような…そんな印象を持つトリックや真相だったかな。まあ島荘が自分は好きなので、十分に楽しめたけど。 鬼が出る戦時中の屋敷で起こった密室事件に、直感型の八神探偵が挑む!のイントロダクションなのに、いきなり全平仮名の学校から帰った少年のエピソードから始まり、ついでアメリカに留学した女子高生の事件に続いていき、鬼も戦争も出てこんから、あら?これって中篇だったの?みたいな疑問を抱いたが、ある点において共通していた。その狙いはたしかに上手いとは思ったが、なにせおまけの2短編自体はさほどの話でもなかったので、まあ鬼密室に徹してくれてても良かったとは思うのね。 肝心の表題作の密室事件とかよく出来ていたが、解決する探偵のキャラがいまいち好きになれなかった。探偵助手の女も、ただ調べて報告するくらいのキャラで「私」の一人称で語られてるわりにはキャラが薄っぺら。鬼密室事件の関連で、金融オヤジとその愛人事件も扱われるが、それのトリックもなかなか上手く、それと鬼密室事件の2つの類似した大きなトリックが用意されてるので、なかなか濃い内容となっている。 | ||||
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