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灰色の仮面
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灰色の仮面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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★★★☆☆ | ||||
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叙述トリックの名手として名高い折原氏のサイコ・ホラー。叙述の形式に相変わらずの工夫は見られるものの、欲求不満が残る出来となった。 幼児期のトラウマが元で満月の夜に女性連続殺人を犯すサイコ・キラー。そのうちの一つの事件に深く係ってしまう主人公。主人公は身の潔白を晴らすためと、被害者候補の女性を助けるためにサイコ・キラーと対決する決心をする。ところが、主人公は短期の記憶を失う癖があり、地の文に書かれている事が現実のものなのか、幻想なのか曖昧模糊としている。そして、ライターをしている主人公は、事件の記録を残そうと当初からの事件の推移を書き始める。これによって、上記の趣向に加えて、作者が地の文を書いているのか、主人公が地の文を書いているのか曖昧性が倍化する。この辺は作者の独壇場である。更に正体不明の人物が、主人公の書いたフロッピーを改変する事によって、記録の内容(=地の文)の曖昧性は3倍となる。作者の真骨頂と言いたい所だが、最後の趣向は竹本健治氏「ウロボロスの偽書」と同工異曲。これだけの趣向を用意しておくのだから、最後は"アッと驚く結末"が待っているかと期待していたら、完全な肩透かし。こんな結末なら、途中の趣向の要はない。最後の一行で、本当の悪役のおぞましさが浮かび上がって来るのが唯一の取り柄か。 叙述形式の複雑さに凝る余りに、真相の意外性を置き去りにしてしまった残念な作品。 | ||||
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最後に、謎解きされるのは、折原さんの作品らしいのですが、他の作品と比べて、ラストが、今ひとつ、軽いような気がしました。あとがきをみると、分かり難いと言われたので、文庫版では、単行本版とは、落ちが違うのだとか。。。単行本版の方のラストの方が、私的には、好みなので、文庫版での結末の変更は、残念な気分なのですけど、よく考えれば、あとがきを読めば、両方の結末を、楽しめるので、お得な一冊になっているのかも。。。 | ||||
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