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聖域



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【この小説が収録されている参考書籍】
聖域
聖域 (創元推理文庫)

聖域の評価: 3.29/5点 レビュー 14件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(2pt)

著者の路線変更作だが、失敗だとおもう

著者のミステリとしては、珍しいストレートな本格を意図したものである。
それが成功だったかどうかは・・・?
私には失敗に思える。

著者は、落語ミステリや白戸シリーズなど、どちらかといえばユーモアよりの趣向で、とてもよい味を出していた。
本書のようなものも、いずれはと思っていたのだろうが、意外性、捻り、伏線の張り方等々、私には不満である。
短編のあの意外性、ラストでそれまでが全くひっくり返る爽快感は、全くない。
著者の短編ミステリには、泡坂ミステリを思わせるキレと雰囲気があったのだが、残念ながら、それもない。

著者が本書でやりたかったことは、よく分かる。
かなり文学性を意識したところなどは、泡坂長編にも似ているところもある。
私は個人的に、著者は泡坂ミステリの後継者たる資質を持った作家だと思っている。
もっと、そのような作品、キレと意外性と論理のアクロバットに満ちた作品を読みたいと願っている。
聖域Amazon書評・レビュー:聖域より
4488024343
No.4:
(2pt)

どうしても・・・

自分自身山に登るため「山岳ミステリ」として期待して読みました。
しかし、主人公をはじめ登場人物の多くがアルパインをするようなキャラクラーとして描かれていると思えず、どうしても感情移入することができませんでした。
作者自身あとがきに「大学時代、私は山岳系の同好会に所属していた。勉強などほとんどせず、山にばかり登っていた。山に行きすぎて、卒業するまで五年かかった。」と書いており、また作品を書くに当たって現役ヤマヤの意見も聞いているといいます。ですので全く山を知らずに書いたとは思えないのですが・・・
冒頭の描写、2月頃と思われる冬山でのテントシーンから始まりますが、まず2〜3人用の狭いテントの中で真っ先にシュラフを広げるって普通しますか?尻の下に敷いてても邪魔です。水作りやら飯やらでバタバタするテントの中では荷物はコンパクトにまとめるのが鉄則では(ウチの会ではそう教えます)。しかもたかたが1泊2日の山行で80Lザック?テントとザイルとギア類を持ってもそんな大きなザックは使わないでしょう。またヤッケのポケットからウィスキーのスキットルを出してきますが、行動中にウィスキーを飲むわけじゃあるまいしザックの奥底にしまっておいて下さい(ヤッケのポケットは地図や簡単な行動食程度でしょう)。
と冒頭のつまずきから「ヤマ屋ってこんなふうに考えるかな?」と作品に没頭できないまま読み進めました。
ラストのどんでん返しには驚かされましたが、やはり「こんな行動するかな」といまいち釈然とできないままです。
山を知らない人にも読めるように作者も十分に配慮して書かれていると思いますし、文章もこなれており一気に読み進めることが出来ました。
「山岳ミステリを書くのは、私の目標でもあり願いでもあった。」という作者の志には敬意をはらいますが、しかし自分にとっては☆2つです。
聖域Amazon書評・レビュー:聖域より
4488024343
No.3:
(2pt)

どうしても・・・

自分自身山に登るため「山岳ミステリ」として期待して読みました。
しかし、主人公をはじめ登場人物の多くがアルパインをするようなキャラクラーとして描かれていると思えず、どうしても感情移入することができませんでした。
作者自身あとがきに「大学時代、私は山岳系の同好会に所属していた。勉強などほとんどせず、山にばかり登っていた。山に行きすぎて、卒業するまで五年かかった。」と書いており、また作品を書くに当たって現役ヤマヤの意見も聞いているといいます。ですので全く山を知らずに書いたとは思えないのですが・・・
冒頭の描写、2月頃と思われる冬山でのテントシーンから始まりますが、まず2〜3人用の狭いテントの中で真っ先にシュラフを広げるって普通しますか?尻の下に敷いてても邪魔です。水作りやら飯やらでバタバタするテントの中では荷物はコンパクトにまとめるのが鉄則では(ウチの会ではそう教えます)。しかもたかたが1泊2日の山行で80Lザック?テントとザイルとギア類を持ってもそんな大きなザックは使わないでしょう。またヤッケのポケットからウィスキーのスキットルを出してきますが、行動中にウィスキーを飲むわけじゃあるまいしザックの奥底にしまっておいて下さい(ヤッケのポケットは地図や簡単な行動食程度でしょう)。
と冒頭のつまずきから「ヤマ屋ってこんなふうに考えるかな?」と作品に没頭できないまま読み進めました。
ラストのどんでん返しには驚かされましたが、やはり「こんな行動するかな」といまいち釈然とできないままです。
山を知らない人にも読めるように作者も十分に配慮して書かれていると思いますし、文章もこなれており一気に読み進めることが出来ました。
「山岳ミステリを書くのは、私の目標でもあり願いでもあった。」という作者の志には敬意をはらいますが、しかし自分にとっては☆2つです。
聖域 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:聖域 (創元推理文庫)より
448847005X
No.2:
(2pt)

今年一番のミステリー

 親友が、冬山で不可解な遭難死を遂げたことの謎解きと
いう縦糸と、リーダーを務めたパーティーの一員が事故死
したために、山から遠ざかっている主人公の再生という横
糸とがガッチリかみ合って、読み応えのある山岳ミステリ
ーになりました。その主人公が亡くなった親友に代わって、
未踏峰に挑む結末も、とても爽やかです。
 それにしても、本書がいうように、現在の大学山岳部の
活動は低調なのでしょうか。随分前に朝日連峰に行った
とき、キャンプ地で多数の山岳部員の姿を見ましたが、そ
ういえば、最近はどこでもあまり見かけなくなりました。
 そういうわたしも、この頃出かけるときは専らツアー、本
書で<アルプス>という喫茶店のオーナーが嘆く、山の
観光地化に貢献しているのですけどね。
聖域Amazon書評・レビュー:聖域より
4488024343
No.1:
(2pt)

今年一番のミステリー

親友が、冬山で不可解な遭難死を遂げたことの謎解きと
いう縦糸と、リーダーを務めたパーティーの一員が事故死
したために、山から遠ざかっている主人公の再生という横
糸とがガッチリかみ合って、読み応えのある山岳ミステリ
ーになりました。その主人公が亡くなった親友に代わって、
未踏峰に挑む結末も、とても爽やかです。
 それにしても、本書がいうように、現在の大学山岳部の
活動は低調なのでしょうか。随分前に朝日連峰に行った
とき、キャンプ地で多数の山岳部員の姿を見ましたが、そ
ういえば、最近はどこでもあまり見かけなくなりました。
 そういうわたしも、この頃出かけるときは専らツアー、本
書で<アルプス>という喫茶店のオーナーが嘆く、山の
観光地化に貢献しているのですけどね。

聖域 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:聖域 (創元推理文庫)より
448847005X

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