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ひとがた流し
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ひとがた流しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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「月の砂漠をさばさばと」が大好きだったので、さきちゃんにまた逢えるのが嬉しかったのですが、連載されていた当時、切り取るだけで読むのは断念してしまってました。北村作品に登場する女性は何でいつも魅力的なんだろう。千波のやり直せないことが好きな生き方に象徴されるように、挫けそうになっても、いつもまっすぐに前を向いて歩いてる印象があります。北村氏の描く女性に憧れてしまいます。後半は涙が溢れる場面が目白押しで、電車の中で何度も本を閉じてしまいました。哀しい終わり方なのに、読後感が爽やかなのは、北村マジックかなと思います。ひとつだけ残念なのは、新聞連載時に素敵に添えられていたおーなり由子さんの挿絵が見られなかったことです。なので、星4つ。 | ||||
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「月の砂漠をさばさばと」が大好きだったので、さきちゃんにまた逢えるのが嬉しかったのですが、連載されていた当時、切り取るだけで読むのは断念してしまってました。 北村作品に登場する女性は何でいつも魅力的なんだろう。千波のやり直せないことが好きな生き方に象徴されるように、挫けそうになっても、いつもまっすぐに前を向いて歩いてる印象があります。北村氏の描く女性に憧れてしまいます。 後半は涙が溢れる場面が目白押しで、電車の中で何度も本を閉じてしまいました。哀しい終わり方なのに、読後感が爽やかなのは、北村マジックかなと思います。 ひとつだけ残念なのは、新聞連載時に素敵に添えられていたおーなり由子さんの挿絵が見られなかったことです。 なので、星4つ。 | ||||
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一気に読んでしまいました。そのあと千波さんの出ていたところに戻って読み返さずにはいられませんでした。とくにプロポーズを受けるところは頭のなかで「ラストシーン」(西城秀樹)という曲がBGMにかかっていました。 3人の女友達の友情と台詞はさすが北村薫さんだなと思いました。 おすすめです。 | ||||
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一気に読んでしまいました。そのあと千波さんの出ていたところに戻って読み返さずにはいられませんでした。とくにプロポーズを受けるところは頭のなかで「ラストシーン」(西城秀樹)という曲がBGMにかかっていました。 3人の女友達の友情と台詞はさすが北村薫さんだなと思いました。 おすすめです。 | ||||
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第三章「道路標識」以降、《一所懸命》という言葉が繰り返し出てきます。 尊敬する父、類の言葉を受け止めようとする玲の姿の表現として。 美々と類の夫婦が、父を慕う娘=玲の心を語る言葉として。 牧子が類に語った、彼の写真に見入る親友・千波の姿を示す表現として。 千波が類に、自らの病を宣告された時の思いを語る言葉として。 鴨足屋良秋が千波との思い出を書いた手紙の中に。 * * * 若き日の屈辱を胸に、二十年以上、病も寄せ付けずに誇りを持って仕事を続けてきた千波。 その心に秘めた目標が遂に現実のものになろうとした時、その未来は唐突に奪われます。 これまで《一所懸命》に生きてきて、これからもそう生きていこうとしていた人。その生が明日を失った時、その美しい人の《一所懸命》はどこに残るのか。 この叫びは、『秋の花』での《私》の疑問、 「明日輝くような何かをしようと思った、その明日が消えてしまったら、どうなのですか。その人の《生きた》ということはどこに残るのです」 と重なります。 その答えもまた、『秋の花』のそれと響きあう。思い出が残る。同じく《一所懸命》に生き、彼女と触れ合い、彼女が《生きていて欲しい》と心から願い、支えた人の中に。 真理子が明日へと向けた《きっと》という清冽な思い。 千波がその胸に棘が刺さった時から抱き続けた思いと、重ねていった《時》の重み。 北村薫はそうして宝石のような輝ける意志を描いた上で、そうした美しいものが、花開かないまま終わることもあることを示します。 そして、彼らに餞(はなむけ)を贈り、《それでも》その意志には意味があると謳うのです。 * * * 《子、川の上に在りて曰く、逝く者は斯くのごときか。晝夜を舍かず。》 ひとがたは思いを乗せ、消えない記憶を残し、《時》という川を流れていく。 | ||||
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第三章「道路標識」以降、《一所懸命》という言葉が繰り返し出てきます。 尊敬する父、類の言葉を受け止めようとする玲の姿の表現として。 美々と類の夫婦が、父を慕う娘=玲の心を語る言葉として。 牧子が類に語った、彼の写真に見入る親友・千波の姿を示す表現として。 千波が類に、自らの病を宣告された時の思いを語る言葉として。 鴨足屋良秋が千波との思い出を書いた手紙の中に。 * * * 若き日の屈辱を胸に、二十年以上、病も寄せ付けずに誇りを持って仕事を続けてきた千波。 その心に秘めた目標が遂に現実のものになろうとした時、その未来は唐突に奪われます。 これまで《一所懸命》に生きてきて、これからもそう生きていこうとしていた人。その生が明日を失った時、その美しい人の《一所懸命》はどこに残るのか。 この叫びは、『秋の花』での《私》の疑問、 「明日輝くような何かをしようと思った、その明日が消えてしまったら、どうなのですか。その人の《生きた》ということはどこに残るのです」 と重なります。 その答えもまた、『秋の花』のそれと響きあう。思い出が残る。同じく《一所懸命》に生き、彼女と触れ合い、彼女が《生きていて欲しい》と心から願い、支えた人の中に。 真理子が明日へと向けた《きっと》という清冽な思い。 千波がその胸に棘が刺さった時から抱き続けた思いと、重ねていった《時》の重み。 北村薫はそうして宝石のような輝ける意志を描いた上で、そうした美しいものが、花開かないまま終わることもあることを示します。 そして、彼らに餞(はなむけ)を贈り、《それでも》その意志には意味があると謳うのです。 * * * 《子、川の上に在りて曰く、逝く者は斯くのごときか。晝夜を舍かず。》 ひとがたは思いを乗せ、消えない記憶を残し、《時》という川を流れていく。 | ||||
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40を過ぎた3人の女性の友情と 彼女達を取り囲む家族たちを描く感動作です。 みんなが自分以外の大切な人を思う優しい気持ちに 涙がとまりませんでした。 人は1人では生きられない。 大切な人の悲しみや喜びに触れた時に、 頭で考えるより先に体で行動してしまうのが 本当の愛情なのかもしれません。 人を頼って寄りかかって生きることは 実は恥ずかしくも情けなくもなんともない。 むしろ、そんな存在がいることは誇れることなのかもしれません。 千波さんが飼っているギンジローという猫が とても効果的に関わっていて物語を彩っています。 特にイチョーヤさんのプロポーズにギンジローを絡めたとこなんか流石!! あれで落ちない女はいないと思います(笑) 題字・装画はおーなり由子さん。 | ||||
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40を過ぎた3人の女性の友情と 彼女達を取り囲む家族たちを描く感動作です。 みんなが自分以外の大切な人を思う優しい気持ちに 涙がとまりませんでした。 人は1人では生きられない。 大切な人の悲しみや喜びに触れた時に、 頭で考えるより先に体で行動してしまうのが 本当の愛情なのかもしれません。 人を頼って寄りかかって生きることは 実は恥ずかしくも情けなくもなんともない。 むしろ、そんな存在がいることは誇れることなのかもしれません。 千波さんが飼っているギンジローという猫が とても効果的に関わっていて物語を彩っています。 特にイチョーヤさんのプロポーズにギンジローを絡めたとこなんか流石!! あれで落ちない女はいないと思います(笑) 題字・装画はおーなり由子さん。 | ||||
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新聞連載中は途中で読むのを断念した作品でした。ストーリー展開がゆっくりなので,新聞連載には向かなかったと改めて実感しました。そのまったり感の中に,40代独身女性特有の,一人で生きていくにはそうせざるを得ないくらいのやむをえなさが,ひかえめにではありますがぽつぽつと表現されている。そこに涙してしまいました。それ以外の年代の人もそれぞれの思いで頼り頼られながら生きているのがよくわかります。星3つ後半〜4つ位。 | ||||
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新聞連載中は途中で読むのを断念した作品でした。ストーリー展開がゆっくりなので,新聞連載には向かなかったと改めて実感しました。そのまったり感の中に,40代独身女性特有の,一人で生きていくにはそうせざるを得ないくらいのやむをえなさが,ひかえめにではありますがぽつぽつと表現されている。そこに涙してしまいました。それ以外の年代の人もそれぞれの思いで頼り頼られながら生きているのがよくわかります。星3つ後半〜4つ位。 | ||||
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