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ひとがた流し
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ひとがた流しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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感動しました。納品や支払い手続きにストレスはなく満足しています。 | ||||
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ドラマを見て原作を購入しました。はっきりいってドラマのほうが良かったです。 | ||||
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ドラマを見て原作を購入しました。はっきりいってドラマのほうが良かったです。 | ||||
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沢口靖子主演のNHK土曜ドラマの原作です。 女性アナウンサー「千波」がニュースのメインキャスターに抜擢されるという人生のピークを迎えたかと思ったとき,病の宣告をされ,降板を余儀なくされる,というドラマの導入部に, 予告編を見ただけで涙腺が緩みましたが, 原作のほうは至って淡々と描かれています。 ストーリーはもちろん同じなんですが, 中心人物である千波の視点で話が進むのではなく, 客観的に淡々と,あるいは,親友2人の視点から語られるのです。 ですので,千波の身を切るような葛藤や苦しみはダイレクトに伝わらず, 「涙」を求めてしまった私には少し物足りませんでした(全然泣けませんでした)。 そのかわり,千波を支えようとする親友2人の祈るような気持ちが温かく伝わり, 読後感はさわやかであったと思います。 本の装丁は,水色をメインにしたパステルカラーの図柄ですが その透明感ある色合いをそのまま物語に落としたような感じでした。 | ||||
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沢口靖子主演のNHK土曜ドラマの原作です。 女性アナウンサー「千波」がニュースのメインキャスターに抜擢されるという人生のピークを迎えたかと思ったとき,病の宣告をされ,降板を余儀なくされる,というドラマの導入部に, 予告編を見ただけで涙腺が緩みましたが, 原作のほうは至って淡々と描かれています。 ストーリーはもちろん同じなんですが, 中心人物である千波の視点で話が進むのではなく, 客観的に淡々と,あるいは,親友2人の視点から語られるのです。 ですので,千波の身を切るような葛藤や苦しみはダイレクトに伝わらず, 「涙」を求めてしまった私には少し物足りませんでした(全然泣けませんでした)。 そのかわり,千波を支えようとする親友2人の祈るような気持ちが温かく伝わり, 読後感はさわやかであったと思います。 本の装丁は,水色をメインにしたパステルカラーの図柄ですが その透明感ある色合いをそのまま物語に落としたような感じでした。 | ||||
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主人公は千波、牧子、美々の、40代になった3人の幼馴染たち。 全6章から成るこの作品の章と章との間のつなぎの場面に、登場人物の誰かから誰かへと物が手渡されるという行為が必ず登場します。これは新聞連載小説ですので、そもそもが、昨日から今日、今日から明日、と書き進める作業の跡を象徴するかのようです。 そしてまた、この小説全体に先行世代から後続世代へと、思いや祈りがリレーされるさまを描いたシーンが張り巡らされています。 たとえば美々の娘・玲は写真家である父・類の影響で最近写真に興味を持ち始めています。その玲は交通標識を被写体にしたシリーズ写真を撮るのですが、そのひとつに折れ曲がった標識が含まれています。それが交通事故の跡を示すものではないか、そんなものにレンズを向けるのはいかがなものか、という指摘をある人から受けるのです。その言葉に対して、自分は写真に向かないのではないかとしょげかえる玲を父はこう言って諭すのです。 「向く、向かない、で生きていくことは出来ないよ。大体人間がね、生きていくには向かないもんだよ。(中略)でも、何とかやっていくんだ。そうしながら、いろいろな経験を積んでいく。そうして、少しずつ何かが見え始めるんだ」(116頁)。 また、千波には年齢の離れた良秋という男性が現れます。先輩格の千波から後輩格への 良秋へと、思いは受け継がれます。 さらに物語の終盤で、牧子の娘・さきは、幼い頃に千波に肩車された日のことをふと思い出します。そしていつの日か自分に娘が出来たときに、その幼子を肩車して千波のことに思いをはせるだろうと考えるのです。 こんな具合に、人と人との様々な形の温もりあるつながりが本書のテーマなのでしょう。北村薫作品としてはおとなしめの小品という印象が残るのですが、こうした人と人との<思い>のリレーというのはやはり彼らしいなと感じさせる作品に仕上がっています。 | ||||
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主人公は千波、牧子、美々の、40代になった3人の幼馴染たち。 全6章から成るこの作品の章と章との間のつなぎの場面に、登場人物の誰かから誰かへと物が手渡されるという行為が必ず登場します。これは新聞連載小説ですので、そもそもが、昨日から今日、今日から明日、と書き進める作業の跡を象徴するかのようです。 そしてまた、この小説全体に先行世代から後続世代へと、思いや祈りがリレーされるさまを描いたシーンが張り巡らされています。 たとえば美々の娘・玲は写真家である父・類の影響で最近写真に興味を持ち始めています。その玲は交通標識を被写体にしたシリーズ写真を撮るのですが、そのひとつに折れ曲がった標識が含まれています。それが交通事故の跡を示すものではないか、そんなものにレンズを向けるのはいかがなものか、という指摘をある人から受けるのです。その言葉に対して、自分は写真に向かないのではないかとしょげかえる玲を父はこう言って諭すのです。 「向く、向かない、で生きていくことは出来ないよ。大体人間がね、生きていくには向かないもんだよ。(中略)でも、何とかやっていくんだ。そうしながら、いろいろな経験を積んでいく。そうして、少しずつ何かが見え始めるんだ」(116頁)。 また、千波には年齢の離れた良秋という男性が現れます。先輩格の千波から後輩格への 良秋へと、思いは受け継がれます。 さらに物語の終盤で、牧子の娘・さきは、幼い頃に千波に肩車された日のことをふと思い出します。そしていつの日か自分に娘が出来たときに、その幼子を肩車して千波のことに思いをはせるだろうと考えるのです。 こんな具合に、人と人との様々な形の温もりあるつながりが本書のテーマなのでしょう。北村薫作品としてはおとなしめの小品という印象が残るのですが、こうした人と人との<思い>のリレーというのはやはり彼らしいなと感じさせる作品に仕上がっています。 | ||||
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中学や高校時代の友情が大人になってもずっと続いているのは、とても素敵なことだ。 卒業、進学、就職、結婚などで、知らず知らずのうちに疎遠になってしまうことの ほうが多いのに。千波と美々と牧子の関係はとてもうらやましい。くっつき過ぎず、 離れ過ぎず、適度な関係を保ち続けている。でも、お互いがお互いを思いやる気持ちは 決して忘れていない。その気持ちは、ある出来事を境により強くなっていく。ほのぼのと した展開だが、後半はせつなかった。そのことが、作品をより印象深いものにしている。 余韻の残る作品だった。 | ||||
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中学や高校時代の友情が大人になってもずっと続いているのは、とても素敵なことだ。 卒業、進学、就職、結婚などで、知らず知らずのうちに疎遠になってしまうことの ほうが多いのに。千波と美々と牧子の関係はとてもうらやましい。くっつき過ぎず、 離れ過ぎず、適度な関係を保ち続けている。でも、お互いがお互いを思いやる気持ちは 決して忘れていない。その気持ちは、ある出来事を境により強くなっていく。ほのぼのと した展開だが、後半はせつなかった。そのことが、作品をより印象深いものにしている。 余韻の残る作品だった。 | ||||
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