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ラストドリーム



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【この小説が収録されている参考書籍】
ラストドリーム
ラストドリーム (新潮文庫)

ラストドリームの評価: 3.67/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

書けば書くほど希薄になるもの

 最初にお断りしておく。志水辰夫の熱心な読者ではないことを。しかしこれは失望した。400ページを費やして書くほどのことか。意識的な構成なのだろうが、時制の出入りの多さはいたずらに読者を混乱させるだけに思えてならない。 主人公の記憶の混乱や心理的葛藤を表現する意図なら成功しているとはいえまい。 妻を亡くしたことで記憶喪失になるという冒頭の設定もその後の展開からすればリアリティにかける。 恋愛も癒しも海外企業進出も、さらに黄金伝説までもとあまりに盛り込みすぎて書けば書くほど散漫な印象しか残らない。 毎日新聞社には「アジアン・ノアール」というシリーズがあってどうもこれもその中のひとつとして企画されたのではないかとかんぐってしまう。いっそタイのえび養殖の部分を膨らませたほうが面白かったかと思う。 蛇足になるがこの著者は女を書くのが嫌いなのか、下手なのか。魅力的な女性がでてこない。切ないほどの哀感漂うシミタツ節を期待したい。
ラストドリームAmazon書評・レビュー:ラストドリームより
4620106879

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