ラストドリーム
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主人公の主観的な誠実さが皮相的なために感情移入しがたい。 だから読み方の難しい小説であるが、執筆意図を気にすることなく虚心坦懐に 読むのがいいと思う。そうすると何が描かれているか。 家柄、性格、能力、結婚など、一般的にはそこそこの成功を収めたように 見える男が、(主観的には)率直に人生を振り返るというのが主な内容である。 しかしそこで明らかになるのは、男というものがいかに弱く、 自分勝手で、無神経を極めているかということである。 しかもそうした点への自覚は、妻を失ったことを契機に 自分のうつろな人生に気付いた後もなお、最後まで希薄である。 つまりこの作品は、著者の意図がどうあれ、徹頭徹尾、 男として生きることの「罪」を暴き出しているのだ。 こうした男はいかにも昭和的であるようにも見えるが、 しかし平成が終わろうとしている現在でも根強いのだ(我が身を省みつつ)。 なお、エビ養殖産業の様子や食品への放射線照射といった、 著者にしてはやや珍しい社会性のあるトピックスは興味深かった。 | ||||
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出だしから謎めいてますが、決してミステリーではありません。 妻に先立たれた中年男性の悲哀というんでしょうか、いろいろな思い出と共に人生を辿る物語です。 まあ自業自得と言えばそれまでなんだけど。 妻は夫の秘密に気付いてたのかも知れないな・・・と思いました。 そうじゃなかったら、あそこまで責められたかな?と。 後悔しても遅すぎるオジサンの物語、なんとなく切なかったです。 | ||||
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叙情感という観点から見れば星5つ。 ストーリーテリングという観点からは星1つ。 間を取って3つとしたけど、シミタツの言いたいことがストレートに伝わってこなかった。 終わり方も力でねじ伏せた感じだし。 シミタツ物の中では、めずらしく人に薦められない作品。 どうしてもというのであれば、相当のシミタツファンで もう読むのがないのですという人ぐらいかなぁ。 それとも、長渕と同じ境遇にならないと、読んでもわからないのか。 私も妻には相当苦労をかけているので、もし先に妻が逝ったなら、再読してみようと思う。 | ||||
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叙情感という観点から見れば星5つ。 ストーリーテリングという観点からは星1つ。 間を取って3つとしたけど、シミタツの言いたいことがストレートに伝わってこなかった。 終わり方も力でねじ伏せた感じだし。 シミタツ物の中では、めずらしく人に薦められない作品。 どうしてもというのであれば、相当のシミタツファンで もう読むのがないのですという人ぐらいかなぁ。 それとも、長渕と同じ境遇にならないと、読んでもわからないのか。 私も妻には相当苦労をかけているので、もし先に妻が逝ったなら、再読してみようと思う。 | ||||
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主人公は妻に先立たれた「長渕琢巳」。 高度成長・バブル・失われた10年と企業だけではなく、国自体の環境の変化に翻弄されてきたサラリーマンの悲哀と男女の機微が描かれています。 場面ごとの情景描写が素晴らしく、失われたものへの郷愁、人生のはかなさが読者の胸に見事なまでに迫ってきます。 私は場面ごとの郷愁の匂いまで嗅ぎ取ってしまいました。 男だったら誰もがみる見果てぬ夢、主人公「長渕琢巳」がみたラストドリームは叶ったのでしょうか? 今年読んだ本の中で一押しになるかもしれません。 | ||||
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