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虹の谷の五月
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虹の谷の五月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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決して駄作だとは思わないけれど、これが直木賞受賞作?という出来ではある。 この作品が直木賞を取った時点で、あ、直木賞ってダメなんだなと思ったくらい。 この本よりもっと深くて面白い船戸与一の本は腐るほどある。 この本で直木賞作品がこれかと見切られるのは残念でならない。 いろいろ人によって評価はあると思うけれど「砂のクロニクル」とか「蝦夷地別件」とか南米三部作なんかの方がよっぽど面白いし船戸節が炸裂している。 ただ蝦夷地別件なんかは初めて船戸作品に接する人にはちょっとキツいかも知れない。 船戸与一の作品の魅力は起承転結の「転」からの一気呵成の畳みかけるようなどんでん返しなのでどんでん返しが来るまでが長い蝦夷地別件はちょっとキツいかも知れない。 この本が直木賞を受賞して随分経つけれど未だになぜこの本が直木賞に選ばれたのか理解出来ない。決して駄作ではないんだけれど山猫の夏とかいくらでもあるのになぁと。 | ||||
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ここんとこ船戸与一さんにはまって読んできたけど、なんだか方向転換しようとしたのか、社会派小説寄りな感じにしようとして中途半端なところに着地した、といった印象を受ける作品です。これで直木賞なら、もっと前の作品のほうがふさわしいんじゃないかな、と。 読ませる文章は相変わらずなので、長さは感じないのですが。 猛き箱舟みたいなのを読みたいなあ、、、 | ||||
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フィリピンでは日本人父とフィリピン人の母との子供をジャピーノというが シャピーノのである主人公の少年は父親は行方不明で母はエイズで死に祖父に育てられる そして虹の谷にいる元ゲリラとの交流を通して少年が成長する姿を描く物語・・・ 物語の主人公がジャピーノである必然性をどこにも感じないしが、少なくとも読者はフィリピン社会で今だ法は正義ではなく、ゲリラが存在し、日本人が現地との女性を遊ぶだけ遊び、子どもが生まれれば捨てるという社会の現実を知ることにはなると思う でも純粋な物語としては私個人は面白さに欠ける部分があった 物語に無理に社会性を持たせような印象を受けた | ||||
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平成12年上半期直木賞作品。主人公ジャピーノ(日本人とフィリピン人の親とする男の子)ことトシオ・マナハンのフィリピンセブ島での成長記。日本に働きに出て一時帰国=凱旋した“クィーン”の出現によってトシオの周囲は俄然慌ただしくなる。〝まん丸い虹〟が出る虹の谷の行き方を知っているのは村でトシオのみ。虹の谷に住むたった一人のゲリラ、ホセ・マンガハスとの関係・メグとの淡い恋・ラモンとの葛藤等が時として謎、時として挿話的に語られながらいつしかトシオは自分でも気づかないうちに一人前の人間として成長してゆく。フィリピンの混沌とした世界を政治の絡みと、同じアジアの国日本との関係をふまえながら背景として置く事を物語の背骨としている。ここのところの理解を得られるか!得られないかがこの作品を楽しめる・楽しめない、のpointと思いましたが・・・・如何! | ||||
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