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聯愁殺
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聯愁殺の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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あまり評判がよくないようだが、私も「名前が読めない」は先に言っておくとして、 ミステリとしても面白いし、なにより人間の描写において非常に感心させられた。 というのも、私は犯罪被害者なのだが、 これほどまでに被害者の心情を描いてくれたと思う作品に出会ったことがない。 犯罪にあったその日から、平穏な日常は去り、親からも腫れ物扱い、友人関係も疎遠になる。 この世界を信じられなくなる。 人を信じられなくなる。 だからこそ、犯人を当てるきっかけにも深く頷ける。 「たしかに絶対にそういうことはしないだろう」と思える。 最後が蛇足という意見もあり、わかる気はする。 一つ前の章で終わっていても美しかったと思う。 でも、ここまでとことん描き切ってくれたことで、私は救われた気持ちになった。 自分が殺されそうになるということは、どういうインパクトをもった出来事なのか、 こんなにわかってもらえたと思ったことはない。 あと、老人が若い女性にかまってほしそうな様子がうざいとか、 かと思えば意外といい人かもしれないと見る目を変えるとかの描写も非常にリアルだった。 作者の人間を見る目に感服する。 | ||||
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おもしろかったです。 個人的な不満は最後のどんでん返しは議論の中で導いて欲しかった所と、 警察官の最後の行動ですかね。 この2点以外は楽しめました。 色々こじつけっぽいところがあるので あまり深く考えずに そういう考え方もあるのか!とか シンプルに楽しめる方ならおすすめです。 | ||||
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西澤先生の作品は近頃読んだものは初期のようなきっちりロジックを組み立てたものが 少なくなってきたように感じていたので、この作品のように一つの事件に対していろんな推理を 戦わせる形式は私は好みです。 最後の「狂気」も西澤先生らしく、安定感のある作品だと思いました。 ややこしい話なのにわかりやすく、読みやすい。名前が読みづらいのは定番。 どんでん返しがある作品が好きなので、この作品は読後感がすっきりでした。 | ||||
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バークリーの『毒入りチョコレート事件』もの、という事で興味を惹かれながら読み始めた。 ちなみに「毒入りもの」とは、複数の探偵役が複数の推理を披露する事を言う。 だが、率直に言って自分には合わなかったと言わざるをえない。 ジャンル自体は好きなのだが、合わないということはよっぽどこの作者との相性が悪いのだろう。 その理由をポイント別にまとめると、 1登場人物が定型的で低俗である 2文章センスが合わない 3「本格」ミステリではない。後だしジャンケン的な情報が多い。 たとえば、1と2。冒頭で不審なビニール袋を自宅前で見つけたヒロインの梢絵の内省。 ()は心内語である。 (やだ。誰よ、こんなことをするのは)不燃物の収集日は一週間以上も先だし、第一そこはゴミ集積所でもない。(独り暮らしの若い男とかね、きっと公共マナーってものを知らないんだから。ほんとにもう) こういう文章に耐えられるならあなたは本書の良い読者になれる可能性がある。 正直、動機も意味不明だった。すべてがとってつけたようなまるで言葉だけが張り付けられたかのような低俗さ。 こんなしゃべり方する女いねー、とかそう言いたいわけではない。 古来より、女言葉は文から派生したものであり、「~わ」「~よ」で女を表現するのは確立した表現手法ではある。 しかし、あまりに無自覚に使われると辟易もし、また、フィクショナブルな雰囲気がより濃くなってしまう。 本書の題材である「連続無差別殺人事件」と合わせるにはどうなのか? いささか、食えぬ取り合わせではなかろうか。 ポジティブな面を最後にあげておくと、全編推理議論であるというところだ。 好きならたっぷり愉しめる。 これだけの厚みを議論で埋め尽くすのも中々たいへんだろう。 ただ、これも諸刃の剣であり、展開が単調で面白みに欠けるというネガもある。 非常に読み手を選ぶ作品だろう。 | ||||
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タイトルからして鮎川賞の最終候補に残ったデビュー前の作品のリメイクなのだろうか・・・・。 西澤氏のSF的趣向なしかつ、ユーモアもなしのガチ論理志向の数少ない作品のひとつであり、ひとつの到達点とも言える意欲的傑作。 全編推理合戦が繰り広げられ、ラストは西澤氏らしい意外な落ちがきっちり決まり、読み始めたら最後まで一気に読める作品。 | ||||
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今年の世相を反映した漢字は「輪」。 本作は11章で構成され、各章の内容を漢字一字で表現している。 登場人物も地名も特異な漢字を用いている。作者は漢字を自在に操るテクニックの持ち主のようだ。 一礼比梢絵(いちろいこずえ)は帰宅時に何者かに襲われ殺害されそうになる。 今だ、犯人の生死が不明のまま4年が経過。連続殺人覚書メモ、声明文、遺留品があるにも係わらず。 動機究明のため梢絵は、推理マニアの会「恋迷会」に当時の担当刑事の斡旋で参加する。 本作は「恋迷会」での考察に8割を裂いている。結果、動機と思しき成果が得られたが・・・ 本物の殺人鬼は生きていた。エンドレスキラーと化して・・・・ 筆者は読んだことがない。こういうスタイルの推理小説を。最後の2割は読みごたえはあった。ワクワク、ドキドキしながら読んだ。 よって、「恋迷会」のディベートが飛び交うシーンにページを裂きすぎたのが実にもったいない。 | ||||
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暴漢に殺されそうになった主人公が, その行方不明の犯人の動機を知りたいと, 恋謎会なる会に参加するが・・・. 事件の真相に関して,恋謎会会員たちの推理合戦でほぼ8割が占められるが, 「虚無への供物」でのそれを思わせるグダグダ感である. アンチミステリーの作品と思って読み進めるが,終盤で意外な真相が明かされる. この真相は(多少の無理は感じられるにしても)けっこう衝撃もので, 率直にいって,普通の叙述ミステリーとしてこの真相を書いてくれた方がよかった. 長々と愚にも付かない推理合戦(意図的な演出なのだろうが)を読まされて なんだか損した気分. | ||||
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この手の作品でありがちなネタを思い浮かべてくれればそれでいい おそらくそれがこの作品の真相だろうといえるほどありがちな恐るべし凡作 読者に提示されていない情報を元にひたすら推理を続けるという内容なので、 読んでいても何も面白くなくひたすら苦痛 作者のファンであっても決して開いてはならない一冊だろう | ||||
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本屋でブースの宣伝が気になったので買いました。 大失敗でした。800円金返せって感じです。 文章がメチャクチャで読み辛かったし、著者は頭良いよアピール的に普段絶対つかわない様な言葉を必要以上に使っていて途中意味が解らなくなってしまうという有り様だ。 小説家はユーザーの事も考えないとダメですよ!?西澤何とかさん。物語の面白さ以前に東野圭吾の本の読み易さを勉強しなさい。 | ||||
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私の性格のせいかと思いますが、あたってるかどうかわからない推理の話がずっと続くのが苦痛でした。登場人物の名前も読みにくいし覚えにくい。そんなこんなで後半は読むのが苦痛になってきました。でも、どうしても犯人を知りたかったので最後まで読みましたが、結末もいまいちですっきりしませんでした。表紙のデザインに魅かれてかっちゃったな〜とちょっと私にとっては残念な一冊でした。残念! | ||||
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なんかグダグダな内容だなあという印象。 最初から登場人物の名前があって、 しかも人物の名前が妙に変わってる。 という、なんか古いミステリの読みすぎじゃないかという嫌な予感はあった。 しかし内容云々よりひとつ、度肝を抜かれた事がある。 奥付の前のページ 「装幀に使用したレメディオス・バロ氏の著作権所有者と連絡がつきませんでした。連絡先をご存知の方がいらっしゃいましたらお手数ですが原書房まで…」 連絡がつかなければ無断で使用して良い物なのか? 本当にこれには驚いた。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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暴漢に襲われ殺されかけた理由が解らない主人公=被害者の襲われた理由を謎解きするために、推理作家や元刑事などが集まって知恵を出し合う形で物語が進みます。 実際本の中でも奇想天外だと言われるような意見や、まわりくどい意見が満載されていて、ちょっと読み疲れします。 しかし、さすがの西澤作品、最後にはへぇぇぇと思わせてくれます。 途中疲れるところも、その為に読まないとなりませんので、プラマイゼロで、★3つとします。 | ||||
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最初の300ページが30ページだったら大々傑作だったので残念だが、それが商業出版か? 真相と動機と真っ暗間な人間観が最高! | ||||
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何人かが集まって馬鹿げた推理をひたすら披露しあうストーリーなのだが全く面白くない。最後に期待して一応最後まで読んでみるが、リアリティのかけらもない無茶苦茶な最後だった。 | ||||
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本格ミステリーの雄、西澤さんの自分にとっては「収穫祭」に次ぐ、2作目に読んだ作品。理由もなく襲われた女性の事件を様々な人が推理していく話。読みやすく、読みごたえもある。諸説が出てきて、どんな話に終息していくかと思ったが・・・・。本格ミステリはやや苦手だがこの著者は読みやすい。ただし、2作読んでパターンも読めてきた気もしてしまった | ||||
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高い評価も有るので、きっと好みなのだと思いますが、個人 的な感想は、淡々と読書の時間が流れ、エピローグのもやも や感が少しだけ残る、という静かな作品でした。 大手書店の平積みコーナーに「完璧な論理で構築された本格 ミステリー」といった類のPOPが付けられていたのがこの作 品を手にとったきっかけなのですが、あくまで表面上、正直 首の皮一枚レベルでは目立った隙の無い多重多層感の無い論 理展開で、淡々と進んでいく。ただそれだけ、という印象を 受けました。 メディアが本である事も残念感に拍車をかけてくれます。 本という媒体である以上、読み進めていくと残りページ数は 手に取るように分かります。それなのに恋謎会の面々は、リ アリティの薄い推理を延々と披露してくれます。 その二つの事実により、途中ムダな文章を読まされているな ぁ、と強い虚無感を感じさせられてしまうのです。 そう意味で、予測を裏切らない素直な展開が続くため、後半 の唐突などんでん返しも、無理やり感のあふれるエピローグ も、うーん、まぁそういう感じなのね… と静かに読み流す 事ができてしまいました。期待して衝動買いしただけに残念 です。 | ||||
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見ず知らずの高校生に殺されそうになった主人公・一礼比梢絵。しかもその少年は連続無差別殺人事件の容疑者であり、現在も失踪中であるという。事件から四年後、梢絵はなぜ自分がこんな目に遭わなくてはならなかったかの謎解きを、推理集団「恋謎会」に依頼する。 被害者は、医者、小学生、老人、OL。全員に殺されるような動機や共通項があるのかを推理していくミッシングリンクもの。いくつもの仮説が繰り広げられては否定されていく過程がドキドキして楽しい。 最後に待ち受けているドンデン返しの衝撃はなかなか。 | ||||
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OLの一礼比梢絵は、ある夜、自室に帰った ところを見知らぬ男に襲われ、殺されかける。 それから四年。犯人はいまだ捕まっていない。 現場に残されていた手帳から、その男が連続殺人を計画・実行していたらしいことは 判明するのだが、犯行動機や被害者間の繋がりは、まったく浮かび上がってこない。 梢絵は、男が自分を襲った理由をはっきりさせるため、ミステリ関係者の集まり である〈恋謎会〉の会合に参加し、メンバーに推理してもらうことにするのだが……。 ひとつの事件に対し、作中で複数の解決が提示される多重解決ミステリ……、 と見せかけて、巧緻な騙りの技巧を駆使し、結末で衝撃のサプライズを演出した 作品。 本作の大部分は、〈恋謎会〉による議論によって占められています。 そこで論じられる論点は、おもに三つ。犯人の動機(ホワイダニット)、 被害者間の隠れた繋がり(ミッシング・リンク)、そして梢絵を襲った 犯人の逃走方法(密室からの消失)です。 議論が進むにつれ、次々と新事実が追加されていき、その都度、仮説が 上書きされていくのですが、当然というべきか、そこでの最終的な結論が、 真相に到達することはありません。 知的スノッブ達によって繰り広げられる推理合戦自体が、 結末のサプライズのための「前座」に過ぎないのです。 作者は、フェアとアンフェアの境界線上にあるタイトロープを結末 まで見事渡り切り、着地を決めることに成功しているといえます。 ただ、計算し尽くされた精緻なプロットについては、まったく文句のつけようがない本作 なのですが、最終的に読者に突きつけられる陰惨で酷薄な真相が、かえってリアリティ を殺ぎ、蛇足となっていると感じる向きもあるかもしれません。 | ||||
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見ず知らずの男に殺されそうになった女性が、謎好きの集まる会合・恋謎会の面々に、どうして自分が狙われたのか、推理してもらうというミステリ。 無差別に見える連続殺人、犯人はどこに消えてしまったのかなど、不可解な謎の提示はうまい。推理合戦のなかで次々と新事実が発見され、仮説が塗り替えられていく過程も面白い。 そして最後に、これしかないという結末が明らかになる。納得させられる。これまでのモヤモヤや矛盾、謎が一挙に明らかになる。カタルシスとしてはなかなかのもの。 ただ、これはこれでガッカリという気もする。裏切りというか、フェアでないというか。 途中の推理合戦がダラダラしすぎている点もマイナス。 | ||||
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