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完全無欠の名探偵
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完全無欠の名探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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西澤氏の2作目であり、1作目の連作趣向をさらに複雑に発展させて、その後の西澤作品の定番になるSF的ガジェットも盛り込んだ意欲作となっている。 高知が舞台で高知弁の会話文が多用されている。作品の雰囲気作りには効果をあげているが、やはりやや読みにくいのは否めない。 最初は事件らしい事件も起きず、どういう方向性の話なのかさっぱり分からないが、後半は連鎖的に事件が結び付き意外な真相が判明するデビュー作の解体諸因と同趣向の技巧派作品。 非常に凝った内容だが、煩雑過ぎてややすっきりしない読後感でもある。 個人的には初期西澤作品の中ではあまりしっくりこない作品という印象。 | ||||
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作者はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くというロジカル・ミステリの大家。本作では探偵役の設定に工夫が凝らしてあり、彼の前では相手が忘れていた過去の事までペラペラ喋ってしまうという設定。謎も相手が勝手に解く。その探偵があるお嬢さんのガードマンとして高知(作者の出身地)に送られるという話。 デビュー作「解体諸因」(傑作)に続く作品で、その出来に期待したのだが、デビュー作には遠く及ばない出来。一応、全体の構成は練られているのだが、デビュー作で受けた衝撃は全くなかった。これだけユニーク(本人は自覚していないが)な探偵を創造したのだから、もっと突飛な展開を期待するのが普通であろう。本作の展開・結末では平凡に堕していると言う他はない。 この探偵を主人公とするシリーズ物を作らなかったのも、本作の出来が悪かったからであろう。作者の郷土愛だけが感じられる凡作。 | ||||
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高知である。 高知といえば、坂本竜馬、広末涼子、福留功男……そして西澤保彦(?)。 著者の出身地・高知が舞台ということで、高知弁が飛び交い面白いが、事件のほうが少し分かりにくかった。 また、本筋の間に挿入される(という言い方は妥当ではないかもしれないが)SCENEも読みづらいと感じたが、会話文が多いので楽しい。 それにしても、一緒のいるとその相手に自分のことを話したくなる能力というヘンテコリンな物をよく考え、小説にしたものだ。 そのことだけで驚嘆してしまいます、私は。 結局、主人公の能力についても明確には解明されないままで……そのあたりで「普通」以上の評価をしにくいと思った。 最後に文章だけで説明をされても納得はしにくい。しかも偶然が作用しているなら尚更である。 結局、この能力とは何なのだろうかと疑問が残る。 | ||||
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