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クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識
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クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 41~60 3/4ページ
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西尾維新の戯言遣いシリーズの第二弾。先日文庫化スタートの第一弾、デビュー作として紹介した「クビキリサイクル」の続編。前回は見事なトリックで本格ミステリとしての力量も見せてくれて、読んでいなかったのが残念だということを書きましたが、この続編もかなりいい出来でした。文庫とノベルズの価格差もあまりなく、これならノベルズで追っかけても悪くないかなと思わせるレベルでした。 また、今回は前作でもう一人の主役として圧倒的な能力をみせつけていた「蒼色サヴァン」の玖渚友がほとんど出てこないという意外な展開に、著者の向こう意気というかそういうのも感じることが出来ましたし、ちょっとネタバレになるかも知れませんが、著者の西尾維新が叙述トリックもけっこう上手いという事がこの作品で明らかになったのは、ファンにとっては嬉しいサプライズだったのではないでしょうか。 話の構成は前作同様に、主人公の「いーちゃん」の一人称で進んでいくミステリ。今作のストーリーは、風変わりな彼のことを好きになった同じ大学の女の子が登場。彼女から受けた誕生日パーティのお誘いでできた友達が、その日から一日ごとに次々と死んでいくという事件を、彼が解決するというもの。と同時に、彼が出会ったとある連続殺人事件の犯人との交流も描かれています(この二つは完璧に別件です)。で、凄いのはこの構成が、前作と同様によく練られていて、トリックは割合と分かりやすいんですが、二つ目の殺人事件の死の動機が前作同様、あっというどんでん返しに繋がっていて、やっぱりこれは才能がある人だなと素直に感嘆しました。 このシリーズ、全部読んでみたいと思わせる一冊でした。 | ||||
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戯言シリーズ第二弾です。 「クビキリサイクル」での事件から京都に戻ってきた『戯言使い』こと「いーちゃん」。おとなしく大学に通っていたところ、妙にテンションの高い女子から声を掛けられ、彼女の友人の誕生会に出席することに。しかし、その翌日、誕生を祝った彼女が死体で発見され、残りのパーティのメンバーも一人、また一人と死んでいき... これをミステリーとよんでよいのか迷います。正直、ミステリーとして読んではいけない本です。あくまで、『戯言シリーズ』、もしくは、西尾氏の独自の世界を楽しむものとして読みべきでしょう。登場人物も多彩です。「テンションが高くてかわいい子」は、「かわいい」から「テンションが高い」のか、「テンションが高くてもかわいいからいい」のか、など変なところで考えてしまいましたし、この先も何度か登場しそうな「零崎人識」。どのへんが「いーちゃん」と同類なのか、私がにぶいのかもしれませんが、いまのところさっぱりわかりません。でも、少しずつ、「いーちゃん」の内面に触れられていて、今後、玖渚との過去とか含め明かされていきそうで、今後に期待です。 | ||||
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いーちゃんの日常という感じで、大学の話とかアパートの話とか、クビキリの時とはずいぶん雰囲気が違うなという印象でした。 とにかく、巫女子ちゃんのキャラがすごいですね! 人織と現場侵入したりがはじまったあたりから徐々にクビキリの時の雰囲気が感じられるようになり、ある程度予想はしてたものの第二の犠牲者が出た時はやっぱりちょっとショック。 この辺からもう読み止められない状態になってしまいました。 思ったより早い段階で犯人の名前がでて、それしか無いような状況だったんだけど、やっぱり「あれ?」という感じで。 その後の零崎くんへの説明を読んでてもなんか妙なひっかかりが残って。そして。あの終章ですよ。かなりやられました。 ほんと、ものすごい愕然としました。あれこそがいーちゃんなんですね。クビキリでもちょっとはそんな雰囲気あったんだけど、あそこまで露骨に書かれるとやっぱり衝撃でした。 前半が青春小説みたいなノリで流れていたのがかえって強烈さ、凶悪さを引き立たせていますね。こういうのは大好きです(笑) | ||||
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この巻が一番好き!!(まだ、クビツリまでしか読んでないですけど) というより、零崎人識が出てくることが最大のおすすめ理由ですっっっ。 学校の図書室で借りて読みましたが、もう一度…いえ、何回でも読みたいです。 トリックはちょこっと無理があるんじゃないかと思ったりもしましたが、いっくんともう一人の自分、殺人鬼零崎との会話がとてもおもしろいです。 でも、先に一巻か、三巻を読んでからの方が読みやすいと思いますよ。 零崎人織はまた出てくるみたいですので、そっちもみたいと、私は考えています。 | ||||
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個人的に戯言シリーズで一番好きな作品です。 特に零崎人識と主人公であるいーちゃんとの会話がいい。 鏡のように正反対の存在であるが故に、 相手の全て見抜き、また全てを見抜かれる。 そんなやり取りが読んでいて気持ちがよい。 でも、殺害トリックが弱すぎる。 悪い意味で読者の予想を超えるトリックでした。 | ||||
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戯言シリーズ第二作目! 「ぼく」の周りに起きる殺人事件とある殺人鬼との出会い・・・ 事件の真相は以外なものでとってもびっくりしました。 「ぼく」が非道な人間に見えることもあるけど、 実はとてもいい人なのでもういいです。 ネコソギラジカルにて零崎人識は再登場するので、 戯言シリーズを読もうと思う方は絶対読んでいた方がいいです。 | ||||
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この作品は前回と比べてミステリアスに欠けるがセンチメタルな面に富む。その折り合いが一番しっくりくる ので好き。しかしミステリーを追求するには、零崎の存在がうっとうしかったり謎が不親切に、あるいは 意味不明に感じたりするかもしれない。しかし戯言シリーズの序盤は全般的におもしろいと思うので読んで 欲しいとおもう。 | ||||
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この本をミステリーと定義し、「よし、いっちょ推理してやろうじゃねーか」と意気込んでいる方がいるのならば 僭越ながらヒントとも忠告とも言える戯言を一つばかり述べさせて頂きたい。 それは『戯言遣いはとんでもない嘘つきだ』ということです。 そんな彼が果たして読み手である我々に対して常に正直であると誰が言えるのでしょうか? 忘れないで下さい、あなたが読んでいる本の語り部は、あなたの目に物語をありのまま写し続ける映写機なんかではないということを。 | ||||
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戯言シリーズは後半になる程ミステリ味が薄れ、4作目以降はそれがなくなる(作者自身そう言っている)そうである。本作は2作目なので、ミステリ味も多少あるが取り立てて言う程のものではない。やはり戯言使いを中心とした人間関係の描写が中心となる。誰しも「自分は普通の人とは違うのではないか」という不安があるが、本作の登場人物は普通の感覚でいけば特異な性格の人ばかりなので不安と閉じこもりのぶつかり合いとなる。その辺の描写が巧みなので、人気シリーズになっているのだろう。そんな中、戯言使いと零崎人識が心を通わせ合うのだが、ここはさすがに引っ掛かった。零崎曰く「おまえを一目見た時、同類だと思った」との事だが、私には2人が同類とは思えなかった。零崎はシリーズの最後まで登場し、何度も戯言使いを助ける重要な役回りなのだが、この同類説には得心がいかなかった。それを除くと「青春エンタ」として西尾ワールドに浸れる好作か。 | ||||
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今回も個性的なキャラが大勢登場。私は特にお人好しな殺人鬼・零崎人識が大好きですVv内容は、シリーズ中最も胸に突き刺さる話だと思います。どんなに失敗しても終われない人生。友達と盛り上がっていても冷めてしまう心。「いーちゃんは自分だ」とひそかに共感してしまう人はきっといるはず。まだ読んでいない人はぜひどうぞ! | ||||
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戯言シリーズ第二作。いーちゃんと同じ大学の「友達」と呼び合う同級生達の殺人事件。さらに零崎を名乗る殺人鬼といーたんとの奇妙なやりとりがメインディッシュ。 事件制は前作より低い。より会話の楽しさや「ぼく」が織り成す心理劇が面白さを増した。 今回は小説として読みやすく、また考えさせられる作品だった。登場人物達が持つ闇は誰もが持ち得るものだから。憧れや嫉妬、嘘つきな傍観者に人間失格。飽和する感情と残酷な現実。他人のことが解ってるようで自分のことも解ってない。人間関係は思っているよりも単純に複雑だ。いっくんやおかしなキャラクター達は現実離れしているが、そこに究極化された人間の真の姿を見たような気がした。 誰でも読めるけど、誰にも読めない。青春エンタの名にふさわしい名作である。 | ||||
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今読了したところです。 読後感が冷めない内に書こうと思っていたのですが、どうにも言葉に出来ない感覚というやつで・・・。 しかし、そういう感覚に浸らせてくれる本こそが本当にいい本なのではと、本気で思っている今日この頃。 この本を読んで決して幸せな気分になることは出来ません。 しかしこんな時間までむず痒いような気持ちにさせて(いい意味です)眠らせてくれない力がある。 遺されたダイイングメッセージの答えが解らなければネットで検索をすれば見つかります。 是非見つけてください。 そこにこそ、この作品が読者に与えてくれる最大の快楽があります。 | ||||
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キャラクター、アクション、思想、トリック、 いずれをとっても、シリーズの中で最もバランスが取れています。 めちゃくちゃ感心しました。 もちろんシリーズ内に限らず、 他のミステリと比べても(多少アンフェアなところはありますが) 傑作と呼べると思います。 確か野生時代のインタヴューで、 この作品までは先に小説があって、後から絵がtakeさんの絵がついたけど、 3作目(クビツリ)からは絵を見て作品に取り入れた…とか。 小説的なおもしろさは、これが1番なのかも知れません。 とにかく、葵井巫女子ちゃん、だいすきだー!! | ||||
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やばいくらいに深くて楽しめました 1巻を読んでいーちゃんの戯言がしんどい方にはこのシリーズは疲れると思います しかしこの言い回しや文体が好きな方には今回もぶっとんで楽しめますので安心してください 内容は語りません、是非読んで確認してください | ||||
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表紙が可愛いですね。 で、本編の内容は表紙からは想像できないくらいに重くて、考えさせられる話なんでしょうけど、頭の悪い僕はいーちゃんが繰り出す戯言について行けず、アトガキを読んで初めて「ああ、西尾さんはこういうことを書きたかったのか」と納得しました。('-,_ω-`)プッ トリックの方は相変わらず首を傾げたくなるようなものでしたが、西尾作品の楽しみ方ってのはそこじゃないと僕は思うんですよね。 やはり彼の作品の醍醐味はキャラ同士の言葉の掛け合いにあると思うんですよね。 今回も色々魅力的なキャラが登場してきましたが、やはり何と言っても零崎人識でしょう。もう名前見ただけでカッコイイと思いましたよ、ええ。 だけど今回は玖渚友ちゃんの出番があまり無いのが残念でした。前作でかなり気に入ったキャラだったのでなおさらです。('-,_ω-`)プッ それと早くも二巻目でいーちゃんが繰り出す戯言を鬱陶しく感じている自分がいます。クビキリサイクルを読んだ時は、この作品の鮮烈なスタイルに衝撃を受けたのですが、二巻目ともなるとやっぱりちょっと飽きが来ると言うか。 この独特な文章スタイルが楽しめないと辛いんですよねぇ。あー、続きどうしよ。('-,_ω-`)プッ | ||||
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実に面白い作品です。 これは戯言シリーズ二作目になりますが、これだけを読んでも内容は分かります。 前作とのリンクはありますが、それはないと言っても良いくらいです。 リンクと言ってもそれは前作で出て来たキャラクターが今回も出ていると言うだけで、その人物の紹介もきちんとされます。 実際に私はこの作品を最初に読みました。(実は零崎双識の人間試験が最初) 私個人的には巫女子ちゃんの色々な比喩が面白く感じられました。 実際に比喩として日常生活に使ってみようとは思っているのですが中々使えるチャンスがやってきません。 比喩を使う衝動を抑えつけられなくて自分自身で違う比喩を創り出して同じように言ってしまいました。 実に面白くなかったです。 西尾維新先生、申し訳御座いません。 まあ、と言ったくらいに面白い作品なので読んでみることをお勧めします。 この作品を読むのに対象年齢は全年齢、と言っていいくらいに誰でも気軽に楽しめます。 もしも、本嫌いのお子さんがいらしたらこれを読ませてみるのはどうでしょう? | ||||
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この本を読んでいつも思うこと。本当の友人って何? この作品でそれを求めるのは酷かもしれませんがとにかく、それを求める、あるいはそれに憧れる登場人物がシリーズで、一番多く出てきた作品ではないでしょうか?そのために、人を殺した人、殺してしまった人が多いのも事実です。そんな彼ら、彼女達に与えられたのが最後の言葉だったのかもしれません。 それほど他人に甘えすぎている、と言うことなのかもしれません。 おそらく、全部の人間。 | ||||
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このシリーズは『戯言シリーズ』と呼ばれます。 僕こと、いーたんやその周りの人々がいろいろな『戯言』を 放ちます。 心にグサッときたり、恐怖を覚えたり、怒りを誘うもの。 その『戯言』中の『戯言』がこの本にはいくつも出てきます。 「たとえば私を殺してみろ。 安心しろ、それでも世界は何も動かないよ」 この本の中で2番目に気に入っている『戯言』です。 「甘えるな」 コレが最も気に入っている『戯言』。 どの場面、誰が誰に言うのかは自分で探してみてください。 ・・・ ちなみに、このレビューの中の『戯言』は、『名言』に変えても難なく 読めると思います いや・・・戯言ですけどね | ||||
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主人公の一人称で語られる文章は軽快で読みやすく、「戯言」やキャラ同士の台詞のやりとりは機知に富んでいて面白いです。トリックなどの推理の面に関して物足りなさを感じる人もいると思いますが、逆に普段、ミステリー小説を読まない人も楽しめる内容だと思います。歪みや欠損などの所謂「心の闇」を抱えている、主人公をはじめとした登場人物たち。そんな彼らが紡ぎだす残酷で儚い物語は、読み手を引き込む独特の吸引力があります。 | ||||
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これは友達の本です。これは友達ではない人の本です。友達の為なら死ねるなんて、きれいごとだけど、それは綺麗だからきれいごとなんだなあと思いました。綺麗じゃなかったら誰もきれいごとなんていいませんよ。きっと。この話は読む人によって、綺麗・酷い・おかしいが分かれるところだと思います。私は、酷すぎるほど酷く綺麗な話だと思いました。友情って素晴らしい。友情って悲しい。そういう意味でこれは友達の本なのです。巧く言えないですけど。 | ||||
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