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クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識
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クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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長い戯言シリーズですがこの作品まではミステリーと言っていいのでは(笑) 人が殺され犯人を捜す、しっかり推理もしています。 しかし、もうバトル物へ移行しかけています(笑) 主人公もかなり無茶なことをしてます。 このくらいの軽い内容だと1日で読めますし、暇つぶし程度にはちょうど良い作品かなと。 西尾維新好き専用のシリーズです。 | ||||
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NOVELS版ではP79 「酸素と窒素でできる石はー、何だっ!」 「石英ー・・・」 さすが馬鹿な文系学生である。 石英はケイ素(Si)と酸素からなる、二酸化ケイ素でできている。 高校で地学を真面目に習った、いやそれでは難しいかな。 センター試験を地学で受けた人なら誰でも知っていることである。 西尾維新はおバカな大学生を描きたかったのか? それとも 西尾維新が知ったかぶりをする馬鹿なのか? それとも 敢えて間違った描写を入れることで何かを暗示しているのか? いずれなのか? | ||||
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この本を西尾氏の最高傑作とする人は結構多いのですが、私には引っ掛かる点がちらほらあるように思われます。 まず、他にも指摘してる人はいますが、話は主人公視点で展開しているはずなのに何故か電話越しに相手の動作を描写しちゃってる箇所があります。あまりにも自然過ぎてスルーしてしまいそうでした。 次に、鏡写し云々の部分。これは本人達がそう言ってるだけで、正直読み手には全然理解できません。一応本質が一緒的な意味合いのことは言っており、更に別の本でも言及してはいるのですが、それならそれでもっとサラッと書いてほしいです。そのことにページ割きすぎです。ぜろりんが便利アイテムみたいになってます。 長々と書きましたが、私は西尾氏は決して嫌いではありません。むしろ大好きです。前作「クビキリサイクル」は掛け合い、トリック、更には解決シーンに至るまで非常に楽しませていただきましたし、毛色の違う「化物語」も西尾氏趣味で書かれただけあって戯言シリーズとはまた違う面白 さを堪能しました。ただ惜しむらくは、おそらく西尾氏が、長めのシリーズを創るということに関しては不得手なのだと思います。元々ある程度考えていたであろう「傷物語」や「猫物語」などが非常に面白かったのに比べて、傾物語などその他諸々はどうも蛇足感が拭えません。続編が極端に劣化してしまっています。西尾氏は現在、いくつかの長いシリーズが宙ぶらりんになっている状態ですが、もっとコンパクトに、3〜5冊程で完結するシリーズをしっかりと練って出すべきだと思います。この本は3日で書き上げたらしいですが、やはりもっと推敲すべきです。折角の良質な本筋を料理し切れていません。 ここはひとつ、ファンとしては三十路をとうに過ぎた西尾氏には、もう若さ溢れる主人公ではなく、もっとオトナな主人公を描いてほしいものです。 二十歳だからこそ描けるいーちゃんではなく、そろそろ西尾氏がおっしゃっていた「四十歳では二十歳のときに描けてたいーちゃんが描けるのだろうか?」という言葉を少し違った捉え方をして四十歳ではありませんが、二十歳では描けないからこそ、今描けるいーちゃんを見てみたいものです。期待しています。 長文失礼 | ||||
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世界から超越論的とも呼ぶべき距離によって隔絶してしまっているかのような無の一点から無限に吐き流される反語、以て自己を世界を、無際限に否定し打ち消し階層化していく、虚無という縁の無い穴に放り込んでいく、殆どニヒリストと云っていいアイロニスト。かたや、世界と自己との間に一切の間隙が無いかのような、まるで世界とその内包がぴったりと一致してしまっているかのような、無意味な世界が差し出す安いハリボテ同然の物語への陶酔・忘我・合一を希求し無邪気にその可能性を疑わないでいられる、ロマンチスト。 前者には、後者の無邪気さは『甘え』であった。しかし前者にも後者と同根の『甘え』があった。 ロマン主義とは、ロマン主義的アイロニーを通じることで、ニヒル・アイロニズムの"起源"ではないか。精神の機制の変容という意味での。ロマン主義は自己を断片化する世界の即物性に対して、自己の絶対的な全体性を希求する。世界が自己に強要する即物的規定に捕捉されまいと自己否定し続けるロマン主義的アイロニー。その無際限の自己否定の運動の果てに、ついにはロマン主義的な美への無邪気な肯定性は摩滅し、ニヒル・アイロニズムだけが自己と世界への否定運動だけが残された。 前者は後者に自らの"起源"の影を視たのではないか。もはや自分が生きることのできない生の機制を生きているロマンチストに。そこにはロマンチストの無邪気さへの屈折したルサンチマンがあったのではないか。羨ましかったのではないか、もはや羨ましいとすら思えなくなってしまった自分と比したロマンチストの無邪気さが。あの断罪は羨望の裏返しでしかなかった。だとするならば、甘えていたのはニヒル・アイロニストのほうだ。そのことに彼は自覚的であるし現にそう述べているが、そのことは何の免罪符にもならない。『甘えるな』と自責しながら彼は女に甘え続けるだろう。ニヒル・アイロニストのポーズを取りながら。 | ||||
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戯言シリーズで一番面白いとの評判だったので期待していたのですが、 個人的にはクビキリサイクルの方が楽しめました。 価値観の違い云々の話しは面白いと思ったけど、出てくる人ほぼ全員それだったので、何でもアリだなっていう印象。 ただ、ラストの巫女子とのやりとりの意味が全く別だったことが分かる下りは鳥肌ものだったし、零崎人識といーちゃんの関係も面白かった。 個人的に玖渚友が大好きなので出番が少なかったのは残念。 | ||||
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戯言シリーズ第二弾です。 「クビキリサイクル」での事件から京都に戻ってきた『戯言使い』こと「いーちゃん」。おとなしく大学に通っていたところ、妙にテンションの高い女子から声を掛けられ、彼女の友人の誕生会に出席することに。しかし、その翌日、誕生を祝った彼女が死体で発見され、残りのパーティのメンバーも一人、また一人と死んでいき... これをミステリーとよんでよいのか迷います。正直、ミステリーとして読んではいけない本です。あくまで、『戯言シリーズ』、もしくは、西尾氏の独自の世界を楽しむものとして読みべきでしょう。登場人物も多彩です。「テンションが高くてかわいい子」は、「かわいい」から「テンションが高い」のか、「テンションが高くてもかわいいからいい」のか、など変なところで考えてしまいましたし、この先も何度か登場しそうな「零崎人識」。どのへんが「いーちゃん」と同類なのか、私がにぶいのかもしれませんが、いまのところさっぱりわかりません。でも、少しずつ、「いーちゃん」の内面に触れられていて、今後、玖渚との過去とか含め明かされていきそうで、今後に期待です。 | ||||
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戯言シリーズは後半になる程ミステリ味が薄れ、4作目以降はそれがなくなる(作者自身そう言っている)そうである。本作は2作目なので、ミステリ味も多少あるが取り立てて言う程のものではない。やはり戯言使いを中心とした人間関係の描写が中心となる。誰しも「自分は普通の人とは違うのではないか」という不安があるが、本作の登場人物は普通の感覚でいけば特異な性格の人ばかりなので不安と閉じこもりのぶつかり合いとなる。その辺の描写が巧みなので、人気シリーズになっているのだろう。そんな中、戯言使いと零崎人識が心を通わせ合うのだが、ここはさすがに引っ掛かった。零崎曰く「おまえを一目見た時、同類だと思った」との事だが、私には2人が同類とは思えなかった。零崎はシリーズの最後まで登場し、何度も戯言使いを助ける重要な役回りなのだが、この同類説には得心がいかなかった。それを除くと「青春エンタ」として西尾ワールドに浸れる好作か。 | ||||
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表紙が可愛いですね。 で、本編の内容は表紙からは想像できないくらいに重くて、考えさせられる話なんでしょうけど、頭の悪い僕はいーちゃんが繰り出す戯言について行けず、アトガキを読んで初めて「ああ、西尾さんはこういうことを書きたかったのか」と納得しました。('-,_ω-`)プッ トリックの方は相変わらず首を傾げたくなるようなものでしたが、西尾作品の楽しみ方ってのはそこじゃないと僕は思うんですよね。 やはり彼の作品の醍醐味はキャラ同士の言葉の掛け合いにあると思うんですよね。 今回も色々魅力的なキャラが登場してきましたが、やはり何と言っても零崎人識でしょう。もう名前見ただけでカッコイイと思いましたよ、ええ。 だけど今回は玖渚友ちゃんの出番があまり無いのが残念でした。前作でかなり気に入ったキャラだったのでなおさらです。('-,_ω-`)プッ それと早くも二巻目でいーちゃんが繰り出す戯言を鬱陶しく感じている自分がいます。クビキリサイクルを読んだ時は、この作品の鮮烈なスタイルに衝撃を受けたのですが、二巻目ともなるとやっぱりちょっと飽きが来ると言うか。 この独特な文章スタイルが楽しめないと辛いんですよねぇ。あー、続きどうしよ。('-,_ω-`)プッ | ||||
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星三つの理由は、タイトルにあるとおり。著者の二巻目にあたる本作は、独特の世界観と言葉遊びが健在。二巻目ということで、更に読者を選ぶ作品になっていると思う。(どこがとはあえて言わないが、個人的には推理小説という括りをされているところか)明確な理由のない殺人は現代の世相を反映させたものに見えるが、これをサラっと流されてしまうと本作は、すぐに興ざめされてしまう。特に動機ではなくトリックを楽しむ方には余りお勧めしない。人間技じゃないトリックが西尾氏の持ち味なので、巧妙なトリックを期待されて買うと損をした気分になるだろう。どちらかと言えば彼の作品は言葉遊びとその間、キャラクターの脱力感にいかに共感できるかという感じなのでライトノベルを読みなれた若い世代が次に読むという段階の本だ。ただし、これだけは言いたい。若い世代と言っても義務教育過程の年頃が読むのには、本書や西尾作品はあまり適さない。殺人や死の描写にある種の軽々しさがあるし、主人公のソレに対する反応も薄い為である。本作はそれがメインといった感じ。主人公の日常を描いた作品になっている。一巻を読んで気に入ったのなら、読んでみてもよろしいのではないだろうか。 | ||||
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いーちゃんとその周囲の人々。そして、次々と起こる事件。ハッキリ言って、かなり独特な世界観だし、キャラクターもかなり個性的な人々であるのだが、それでも読む手が止まらない、というのは著者の巧さに他ならないだろう。小難しい戯言続きが頻繁に出てくる割に、全く苦にならずに読めるところは賞賛したい。が、ミステリとして見ると、とにかくオチが・・・。著者自身、完全なる「ミステリ」として書いてはいないのだろうが、それにしても・・・。叙述トリックのような作品はいくつか読んでいるが、ここまでアンフェアな形であったのは初めてだ。他はとても良いと思うのに、オチの部分で一気に興ざめしてしまった。 | ||||
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