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赫い月照
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赫い月照の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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三部作の完結編。現実と創作とが渾然一体になり、現実と創作の境界線が分からなくなるようなミステリー小説。 まずは900ページ近くのボリュームに圧倒され、創作の中で語られる雪御所圭子の驚くべき過去、実際に起きた猟奇連続殺人事件、少しずつ綴られる超越推理小説『赫い月照』とともに進行していく物語の中の猟奇連続殺人事件という構成に頭の中が、数々の殺人鬼に侵食されるようだった。日本人作家で、ここまでシリアル・キラーにこだわり描いた小説にお目に掛かったことは無い。 三部作の完結編であるが、最初の『未明の悪夢』が非常に面白く、気になっていた作家であったが、何しろ寡作ゆえ、殆んど著作を本屋で目にすることが無く、先日、古本屋で第2作の『恋霊館事件』と本作を見付けて、完読することが出来た。 それにしても、不思議な作風の作家である。 | ||||
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谺氏の作品はたまたま古本屋で手にした「恋霊館事件」が最初でしたが、振り子占い師の雪御所圭子がなかなか魅力的なキャラクターでファンになりました。本作はその圭子の謎だった過去が明らかになるというのもポイントですが、シリアル・キラーの活躍?する大長編でなかなか読み応えがあります。 | ||||
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話がどうとかというより、会話文が下手すぎる。もうとても人間同士の会話とは思えなくて、会話文が来るたびにに苛々します。しかも長い。いや、長くなきゃかけない話もありますよ。天童荒太の「永遠の仔」とか、小野不由美の「屍鬼」とか、長さに見合ったストーリーとヴォリューム、そして、その長さをぐいぐい読ませるだけの筆力。 この本にはそれはない。作中作の「赫い月照」は舞城王太郎の世界観をさらにもっとぶっ壊したようで最初は面白かったが、あとのほうになるとマンネリ。この長さはない。その価値はない。 同じ酒鬼薔薇を扱ったテーマなら、「酒鬼薔薇の影響を受けた14歳の少年と仲間」を見事に書ききった重松清の「エイジ」を読んで。 | ||||
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推理小説のあとがきに参考文献があるとうれしい。この本でも18冊の参考文献をあげている。この本を読む前にラカンのトポロジーについて考えていたので、共時性かなと思いながら読み始めました。現実の酒鬼薔薇聖人やてるくはのる、阪神大震災をとうして心の闇をかきとうした本だと思う。話はながく、小説の中の小説がわかりにくく話があっちこっちに飛ぶので途中で眩暈がする。本当に、こんなに話が拡散してまとまるのかなあと思ったが、最後はうなずきながら読んでいた。ただ最後の最後で、なんだこれはというところがあります。これでは、続編作れないじゃないか。でも、今年多分最高の推理小説です。 | ||||
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酒鬼薔薇事件より昔、ある少年が3人の女子中学生を殺した罪で補導されたが、この事件は幾つかの謎を残し、現在に至っていた。そして酒鬼薔薇事件を経て神戸は平和を取り戻したかに見えたのだが、1人の男の狂気がきっかけとなり連続殺人事件が起きた。酒鬼薔薇事件に続く凶行に神戸は大きく揺れ動く。犯人は狂気にとらわれた男なのか。そして凶悪に犯行が続き……。 物語は酒鬼薔薇事件をモチーフにした本格ミステリ。上下段約600ページのボリュームとその内容に圧倒されましたが、物語の内容からか終始重い印象を受けました。著者のこれまでの作品でも神戸の震災が必ず物語の中で登場しており、この作品でもキーワードになっています。読み手によっては評価が分かれるところだとも思いますが、!少年犯罪の多さが目に付く今年の問題作だとは思います。 | ||||
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