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沼地のある森を抜けて
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沼地のある森を抜けての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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正直に白状します。 2章でギブアップしました。 代々受け継がれたぬか床にまつわる不思議なお話、この程度の思いで読み進めていたのですが、 私自身の精神状態も芳しくないことも手伝い、鬱々とした気持ちになりました。 カッサンドラが久美に向かって吐いた容赦ない台詞。 親族との因縁めいた繋がり。 かなりドロドロしていて、ひとすじの光明さえ見えないような…。 梨木作品じたいはとても気に入っていますので、気持ちに余裕が出来たとき、再読しようと思います。 | ||||
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タイトルから紀行文かなと軽い気持ちで読み始めたら、まったく分野の違う作品でした。 糠床などという台所の日常生活のイメージとはかけ離れ、菌類などの専門用語が氾濫しているのですが 読みにくい感じは全くしません。ただ2章ごとに挟まれる「かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話」 ''がどうも理解不能です。最終章の「沼地のある森」が秀逸でした。読み難い箇所もあったけど この章を読んで癒されました。梨木作品をもっと読みたいと思いました。 | ||||
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前半は発想の面白さにぐんぐん引き込まれていった。 ぬか床が物語のキーという発想がばかばかしくて 登場人物がみんな真剣なのがよけいにおかしい。 それに比べると後半はいまいちすっきりせず、残念。 | ||||
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大学で真菌の研究をしている上、梨木さんの作品が大好きなので、読むのが楽しみでした。 実際に読んでみた感想としては、・・・まあ、そこそこかな、というところです。 テーマは「菌」ということですが、真菌(カビ・酵母等)と細菌を混同し、まとめて「微生物」として扱っているように感じられました(酵母は酵母態ならば真菌中では珍しく出芽という形で分裂するので、そこに細菌との共通点を見出し、あえてごちゃごちゃにしたのかもしれませんが)。そして、真菌の研究者が「菌類は解体屋、他の生物への脅威にならないと思う」と言うのにはお手上げでした・・・植物の病気の8割は真菌の仕業です・・・ 否定的なことばかり書いてしまいましたが、作品としては一風変わっていて興味深い内容でした。細かいところでん?と思うところはあっても、全体として見れば楽しめましたし、内容が少し混乱しているのは単に「生命」というテーマが大きすぎたせいだと思います。 自分の持っている生命観と梨木さんの持つ生命観が合致すれば、本当にお気に入りの本になるのではないでしょうか。 | ||||
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「裏庭」と「西の魔女が死んだ」が好きな世界だったんでこれも読んでみる気になったんだけど、 上の2作とはうって変わった不思議な不思議な世界。 この発想はどこから来るのか? もしかして、いや、かなりの妄想族に違いない。 「ぬか床」から生命が誕生するんだよ。 んなことあるかい! と、突っ込みを入れると言うよりも 「そ、そ、そうなの?」 と訝しんでしまうほどストーリーに操作されている自分に気がつく。 途中、理解できない部分があるのだけれど「わけが分からないことを書いている」というよりは「あぁ、アタシの感性がこれに追いついていないんだな」という感じ。 再読したら理解も深まるのかもしれないけれど、読むのに5日もかかったので再読はないな。うん。 | ||||
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内容紹介文の壮大さと梨木さんの本が好きで購入しました。 紹介文の通りに最後辿り着いた結論?にはとっても圧倒され なるほど…といろいろ考えさせられました。 だけど読み進んでいくほど話の進む速度が速すぎでついていけなくなりました。 梨木さんが書くほのぼのと充実した生活の営み、みたいなものに惹かれている人(私ですが…)にはちょっと受け入れにくいかな 読む人がそれぞれどう受け取るかが問題だと思います。 | ||||
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地球上の生命がたった一つの単細胞から始まり、アメーバーをたどり、進化していったという進化論。 人間の受精卵が母親の胎内で胎児に成長することを、何十億年にわたる生物の進化がみれるという説。 二つの視点の進化論をぬか床と、酵母菌をからめて表現っちゅうとこまでは斬新な発想で素晴らしいです。 これにDNAによる、種の個性遺伝と、人格的個性を絡めて、作品は独自の世界を展開していきます。 ファンタジックに且つ和風テイストで小説にまとめた作者の意図は、個性的で魅力的です。 | ||||
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いつもの梨木作品を期待して読み始めるとちょっと違うなと不安を感じる。 曾祖母から代々受け継がれたぬか床から人が出てくる。手入れする人間のことが気に入らないとぬか床がうめく…。両親、おばの死因にもぬか床が関係しているらしい。 家系とぬか床との関係のミステリー、微生物を研究している風野さんのジェンダーに関するエピソードなどは興味深く読めたが、後半のスケールの広がり方にはついて行けなかった。 梨木さんの新しい試みなのかも知れないが、もし届けたいものがあるとしたら私は受け取ることが出来なかった。 | ||||
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自分を形成しているものについて、性格などの精神面については考えたことはあるけれど、物質的なことについては考えたことがなく、意表をつかれて読みました。結局その答えは私にはよく理解できませんでしたが…。 | ||||
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死んだおばから引き継いだのはぬか床だった。だが、そのぬか床は普通のぬか床ではなかった。ある日卵が現れて、そしてその卵から孵化したものは・・・。生命の不思議さを独特の感性で描いた作品。 人はどこから生まれてどこへ還るのか?お母さんのおなかから生まれて、最後に土に還る。そんな答えでは片付けられないものがこの作品には描かれていた。一般的な答えのようにしか生命は誕生しないのか?こんな疑問が浮かんでくる。「ぬか床や沼から命が生まれたとしても不思議ではない。」この作品を読むと、そう考えさせられてしまう。はるか昔、たった一つの細胞から今ある数々の生命が生まれた。その壮大なドラマ。ぬか床や沼の中にも宇宙は存在していたのではないだろうか。生命の神秘さや果てしない広がりを、感じずにはいられない作品だった。 | ||||
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