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讃歌
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讃歌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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作品の内容はあまり音楽が分からない他の方が書かれているので触れません。音大出身(ピアノ教師)&アマチュアヴィオラ弾きなので、音楽を専門に学んだものとしての感想です。 作者の音楽作品はいくつか読みましたが、はっきり言って音楽に関しては素人です。文体は読みやすく、一気に読ませますが、イメージだけで作品を書くのではなくもう少しお勉強なさって書いて欲しいものです。こういった作品を読んで、音楽が分かったような人種が増えるのは迷惑です。 演奏家の音楽に感動するのは、その演奏家が暗い過去を背負っているからでも、障がいを持っているからでもなく、才能+絶え間ない努力と経験からのものです。日本では天才少年・少女がいつか消えていくのは、マスコミに踊らされ、勉強する間も与えられず次から次へと演奏会をこなし、いつか飽きられて次に出来た天才少年・少女、美少女等に聴衆の目が移っていくからです。そういうことに対する警鐘なのかと読んでいましたが、この作家自身が、辛い過去があるから演奏が成熟するのだと思っているよう感じました。どなたかが書いていらっしゃいましたが、フジコ・へミングを意識しているのでしょうね。作品としては、テレビ製作現場の男性の目で書かれていて、途中までは面白く読ませていただきました。でもアルペジオーネ・ソナタだけでヴィオラ弾きとしてやっていくのは到底無理。ヒンデミットのソナタやバルトークのコンチェルトが弾けなくてはソリストしてなんてやっていけるはず無いですから。バシュメットや今井信子の演奏(実名は出してませんが)には感動しなかったけど、この主人公の演奏に心を揺さぶられたなんてことをテレビ製作現場の男性が述べさせていますが、作者がその程度なのでしょう。ちなみにアルペジオーネ・ソナタはヴィオラのためにかかれた曲ではなく、アルペジオーネという当時の楽器のためにかかれた曲で、ヴィオラでも演奏されますがチェロのレパートリーとしてのほうが定着していると思います。フジコ・ヘミングに感動したにわかクラシックファンは読むと面白いでしょう。でも音楽に詳しい方にはありえない設定が多くこの作家の音楽作品はお勧めしません。 | ||||
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