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アクアリウム



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【この小説が収録されている参考書籍】
アクアリウム
アクアリウム (新潮文庫)

アクアリウムの評価: 3.67/5点 レビュー 15件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

表現が秀逸 モノローグや告白がよい

手にとって、まずは一番最初の設定からが秀逸。山の中で潜水ですよ。
で、この話は幻想的な部分と信念、それを超える情念が絡み合って、ほとばしっているような感じです。秀逸なのは描写が的確で会話、特にモノローグがよい。この中で政治ゴロなのか開発反対派の運動家が出てくるが、演説ではなく、他者とのネゴシエーションのみのセリフしかのせない。明らかに、主人公の情念を浮き出させるための「デッサンの影」なんだが、同時にこのキャラを作り出すというか表現する小道具になっている。
ストーリーはぶっ飛んだものでないことがすごい。稀少な動物?彼女?が滅んで行く様もしっかりかかれている。その後の主人公の行動は添い遂げるかのような心中するかのような行動になっていく。
それはそれとして、この中でパッと思ったのが現在のSDGsだ。ここで指摘されている企業の欺瞞的行為が昇華されたものではないかということが私に思い浮かんだ。書かれてから40年近く経っていて、バブルの真ん中での作品に現在の日本の形を見出すとはこれはびっくりでもある。
最後にバブルの時代確かにこういう人たちはいっぱいいた。そして思いの外静かでもあった。バブルは昭和なのだ。
アクアリウム (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:アクアリウム (新潮文庫)より
4101484112
No.1:
(3pt)

バランスがいまいち

消えた友人を追って訪れた地底湖で出会った不思議な生物との奇妙な物語と、
序盤はかなり引き込まれる作品なのだが、中盤以降そういった幻想的な雰囲気は失われ
現実的な話題に終始し、不思議な生物などどこへいったのやらといった感じで、
最終的には現実9:幻想1程度の割合のなんともいえない作品として終わる

環境保護を訴えたいのなら、あそこまで能力をもった動物は出すべきではなかったのではないだろうか
不思議生物との交流を期待した自分には、あまり満足のいく展開ではなかった

ファンタジックな展開を期待する人にはあまりお勧めできないかもしれない
アクアリウム (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:アクアリウム (新潮文庫)より
4101484112

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