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函館水上警察
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函館水上警察の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ノンフィクションですが実際に当時起こった事件やそれをとりまく大店や会社など実在した組織をストーリーの背景として描いているのでその当時の函館の諸外国との関係から人々の生活までその時代にタイムスリップしたように克明に感じる事ができます。時代劇好きな方だけではなく歴史好きな方にもオススメです。 私も函館の歴史的な街並みが好きで何度も旅行に訪れているのですがますます函館旅行が楽しみになりました。 | ||||
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函館出身のハードボイルド作家、高城高の新作は明治20年代の函館を舞台にした水上警察の男たちの骨太の物語。 それにしてもよく調べている。時代小説はディテールがしっかりしていないと浮わついてしまうのだが、比較的史料の少ないこの時代の日常をよく書いているのはさすが。当時のロシアとの関係、北方海域の漁業、市内の商工業者の動向から博徒の生業、遊女の生態まで・・・ 当時の通船(かよいぶね)や沖仲仕の実態、遊郭の話、そして千島方面へのラッコ「密猟」、毎年避暑に現れるイギリス艦隊など、当時の函館の姿、特に「国際都市」の様子がよく書き込まれていて、函館の歴史に関心あるものにとってもなかなか楽しい。 専門誌「ミステリー!」に連載された作品の再録だが、最初の3編がなぜか結末を迎える前にぶっつり終わっていて、その解決が4作目で一気になされるという構成も面白い。作者は大学在学中にハードボイルド作家としてデビューしたがその後沈黙。2006年に70歳を過ぎてからの復活。過去の作品の復刻も出て、その後精力的に史実を下敷きにした「ハードボイルド」を発表。復活第一作(ミステリーズに掲載)の「坂の上の対話」も今回のハードカバーに収録。 ちなみに同じ「水上警察」シリーズの前作 「ウラジオストクから来た女」と同様に本書の表紙カバーが素晴らしい。明治の函館の古絵図を上手にあしらっている。 | ||||
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読み始めると、「鬼平犯科帳」などの時代小説を感じさせるところもあるのですが(確かに基本線はそこら辺だと思います)、実は「ホーンブロワー」好きの私にとっては、感涙ものの「海洋冒険小説」でありました。ラッコ密漁船が実はイギリス海軍払い下げの元帆走砲艦だったり(美しい図面付き!)、賭博のガサ入れのために千石船にボートで乗り付けて切り込んだり、詳細に船や港町の描写をしていたり・・・(ちなみに主人公の五条の特技はフェンシングではなく「サーベル」です)。特に、戦時下でなく犯罪がらみの話が多い『海軍提督ホーンブロワー』と似た雰囲気があると思います。ぜひシリーズ化して欲しいですね! | ||||
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読み始めると、「鬼平犯科帳」などの時代小説を感じさせるところもあるのですが(確かに基本線はそこら辺だと思います)、実は「ホーンブロワー」好きの私にとっては、感涙ものの「海洋冒険小説」でありました。ラッコ密漁船が実はイギリス海軍払い下げの元帆走砲艦だったり(美しい図面付き!)、賭博のガサ入れのために千石船にボートで乗り付けて切り込んだり、詳細に船や港町の描写をしていたり・・・(ちなみに主人公の五条の特技はフェンシングではなく「サーベル」です)。特に、戦時下でなく犯罪がらみの話が多い『海軍提督ホーンブロワー』と似た雰囲気があると思います。ぜひシリーズ化して欲しいですね! | ||||
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