(短編集)
凍った太陽
- 高城高全集 (4)
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誰が言ったか覚えてはいないんだが、カリフォルニアのような乾いた風土にこそハードボイルドは生まれ育ったから、日本のようなウェットな風土ではハードボイルドは生まれえないという言葉があったと思う。だが、ウェットはウェットなりにハードボイルドは描かれうると確信できた。戦後すぐという時代背景のせいかもしれない。生きていくことに必死で風土が異なる意味でドライになっていた時代。アメリカから圧倒的な物量と文化が押し寄せてきた時代だからかもしれない。古い日活のアクション映画的な味わいかもしれない。そうした時代に抵抗がなければお勧めするし、この若者が生きにくくなった2020年代だからこそ、むしろ、近しい感覚を覚えるかもしれない。若い人に読んでもらいたいけど・・・目に留まらないだろうなあ^^; | ||||
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おそらくはジャンル小説の枠組みを借りて、自己のリビドーを解放しただけの大藪春彦や、懸命にチャンドラーやロス・マクドナルドの文法を日本に移植しようと苦闘した河野典生と全く違って、簡潔な文学表現としてのハードボイルドに殉じようとした点で高城 高は最も純粋だったのだ。タイトル作(悪女物の傑作。著者の最高作)やデビュー作「X橋付近」は現在の視点から見ても鋭い切れ味がある。そして「ラ・クカラチャ」や「賭ける」の叙情と残酷さがあいまった結末には作者の美質が象徴されている。またこれは蛇足だが、個人的にはハードボイルドに興味が無かった江戸川乱歩が著者を評価した見識の高さと、ミステリへの情熱にも改めて心打たれる。 | ||||
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