ウラジオストクから来た女
- 函館水上警察 (2)
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明治の函館を舞台に、水上警察署を中核に活動する男たちを描くハードボイルド作家高城高著の「函館水上警察」シリーズ第2弾は「ウラジオストクから来た女」。 明治20年代の函館港にはロシアからの船舶の往来も盛ん。ウラジオストクからやってきたロシア籍をもつ謎の美女が街を闊歩。そして周囲に巻き起こる事件。明治初頭の大火のどさくさに紛れて起こった夫婦殺人事件と、ひとり生き残った娘のその後の流転の生涯。函館とウラジオストックを結ぶ糸が当時の北方海域の交易の有様を交えて描写されていく。 当時の函館の港から元町・弁天界隈の風景と人情を活写する筆者の腕のさえは前作同様。現在の函館に生きる私たちに100年前の函館を見せてくれる。 著者あとがきによれば「函館水上警察」シリーズは今回で完結とか。残念。でも他のテーマで是非この前後の時代の函館を書き綴ってほしいものだ。 ちなみに表紙カバーの絵が前回に続きすばらしい。函館の往時の町並みを巧みに描きこんでいる。 | ||||
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読んでいるのに、見ている気分になります。描写がとにかく、具体的。明治の函館の景色が浮かんできます。入念な時代考証をもとに書かれているからでしょう。スト−リー展開だけでなく、こうした時代の雰囲気にひたれるのがうれしい。話し言葉をつなげたような文章の小説が増えているなかで、使われて表現が多彩で、筆者の言葉に対する折り目正しさがうかがえます。上質な警察小説です。 | ||||
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