ノルウェイの森

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ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,951件 1,521〜1,540 77/98ページ
No.431
(1pt)

あとがき

あとがきが一番良かった。「僕という人間が〜」からの二行。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.430
(1pt)

・・・

村上作品すべてに言える事ですが、横文字・西洋文化に対する潜在的な「憧れ」をどうにかしてほしい。
音楽や料理のこだわりを匂わせる事で、作品の雰囲気を作り上げるのは良いが
彼はそっちの方が好きなのかなと思ってしまう。
「FMラジオから流れるビーチボーイズの○○を聞きながら、僕はパスタを湯がいている」
こう言った表現は一見お洒落だが、時間が経てば妙に恥ずかしくなってしまうものだ。
肝心のストーリは細く、ファッショナブルな雰囲気と抽象的な表現を多用する事によって
「何となくミステリアスでお洒落な小説」を演出しているだけだと感じた。
漱石は英語教師であったにも関わらず、ノンネイティブであるが故に「海外文学作品を真の意味では理解できない」と最後までコンプレックスを持っていたそうだ。
そう言った背景も影響してか、彼の作品には村上のような横文字や西洋文化のうんちくは多用されていない。
言わば、そう言った物で作品の雰囲気作りをする必要が無いほど、話そのものに人の心に訴えかける力があったからだろう。
日本の文学として読まれるべきは、こう言った作品である。
今作も冒頭からハンブルグの空港でアテンダントと小洒落た英会話を交わし、ビートルズのうんちくを匂わすシーンから始まるが
肝心のストーリー自体は、病死や突然の自殺、セックスの衝動と言った非常にありきたりな物である。
アジアで村上作品が人気を得るのは良いが、ぜひ「文学」としてではなく「ポップカルチャー」として受け入れられることを望む。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.429
(5pt)

現代医学に感謝。

EDは病気です。バイアグラやED治療のない時代の悲劇の物語、のように私は感じました。
すいません。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.428
(5pt)

読後の、このやるせなさ

上巻の冒頭で37歳のワタナベが「ノルウェイの森」を聞き激しく混乱するシーンがある。本書を読了して、あらためて冒頭部を読み返し思ったことは、彼は一生二十歳の頃の痛みを引きずったまま生きなければいけないのだろうということだ。
どうにも胸が苦しくなる。
ワタナベは全てに対して正直に向かい合い過ぎる。全部を適当にすればもっと楽に生きられただろう、こんなに苦しくなることもなかっただろう。
「僕は僕なりに誠実に生きてきたつもりだし、誰に対しても嘘はつきませんでした。誰かを傷つけたりしないようにずっと注意してきました。それなのにどうしてこんな迷宮のようなところに放りこまれてしまったのか、僕にはさっぱりわけがわからないのです。」
これはワタナベがレイコさんに宛てた手紙の一部だ。彼はわけがわからないと言っているけれども、誠実さや正直が時に人をひどく傷つけたり、避けられたはずの窮境を招いてしまうこともあるものだ。
個人的には彼のそういった生き方に憧れめいたものも感じる。しかし現実を生きていく中で人との関わりを持つときに、正直すぎる姿勢がどんな結果をもたらすかを真剣に考えると、簡単に真似はできないし、おそらく簡単に実行できるほど易しいものでもないだろう。
村上春樹の作品を何作か読んだが、ワタナベの姿勢はそのまま春樹に通じるところがあるように感じる。
本書を読んで、春樹はワタナベのように人とすれ違ってしまったり人との距離を読みあぐねたことがあったのではないかと思ってしまった。作品から著者の経験を推測するのは品のないことだと思ってはいるが、あとがきで春樹が本書のことを「個人的な小説」と書いているの読んで、余計にそう感じてしまった。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.427
(5pt)

読後の、このやるせなさ

上巻の冒頭で37歳のワタナベが「ノルウェイの森」を聞き激しく混乱するシーンがある。本書を読了して、あらためて冒頭部を読み返し思ったことは、彼は一生二十歳の頃の痛みを引きずったまま生きなければいけないのだろうということだ。
どうにも胸が苦しくなる。
ワタナベは全てに対して正直に向かい合い過ぎる。全部を適当にすればもっと楽に生きられただろう、こんなに苦しくなることもなかっただろう。
「僕は僕なりに誠実に生きてきたつもりだし、誰に対しても嘘はつきませんでした。誰かを傷つけたりしないようにずっと注意してきました。それなのにどうしてこんな迷宮のようなところに放りこまれてしまったのか、僕にはさっぱりわけがわからないのです。」
これはワタナベがレイコさんに宛てた手紙の一部だ。彼はわけがわからないと言っているけれども、誠実さや正直が時に人をひどく傷つけたり、避けられたはずの窮境を招いてしまうこともあるものだ。
個人的には彼のそういった生き方に憧れめいたものも感じる。しかし現実を生きていく中で人との関わりを持つときに、正直すぎる姿勢がどんな結果をもたらすかを真剣に考えると、簡単に真似はできないし、おそらく簡単に実行できるほど易しいものでもないだろう。
村上春樹の作品を何作か読んだが、ワタナベの姿勢はそのまま春樹に通じるところがあるように感じる。
本書を読んで、春樹はワタナベのように人とすれ違ってしまったり人との距離を読みあぐねたことがあったのではないかと思ってしまった。作品から著者の経験を推測するのは品のないことだと思ってはいるが、あとがきで春樹が本書のことを「個人的な小説」と書いているの読んで、余計にそう感じてしまった。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.426
(5pt)

究極の恋愛小説だと思う

村上作品は独特の美しい比喩表現が特徴的だが、本書ではその比喩表現はほとんど姿を見せない。ただ淡々と物語が進んでいく。それを退屈と捉えるかどうかは人によるところだろう。
本書に出てくる登場人物たちは皆それぞれの孤独を抱えている。
一種の嫌世観をもった大学生ワタナベ、幼馴染のボーイフレンドに自殺されてしまった直子、有能すぎて人と対等に付き合うことができない永沢。
皆とても自分に正直に生きていてソツのない会話を交わしているけれども、根底にあるのは誰とも理解し合うことはできないだろう、できたとしてもその状態は永遠には続かないだろう、という登場人物たち同士の暗黙の了解だ。恋人や友人同士であったとしても、お互いの過去や秘密をすべて共有していたとしても、結局は人は一人で生きていくしかないんだと本書は訴えかけてくる。
村上春樹の作品は読者が納得するような整った形のオチがないものが多くて、正直私はあまり好きではなかった。読者を物語の深みに引き込んでおいて、ラストで宙に放り出すやり方にどうしても賛同できなかった。
けれども、それは「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」や「海辺のカフカ」などのファンタジー形式の小説に於いてのことだ。
本書のような単純な恋愛小説では割り切れない純文学に片足突っ込んでいるような作品では、春樹スタイルは最も生きてくると思う。
少なくとも私は「ノルウェイの森」で濃密な読書時間を過ごせたと思っている。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.425
(5pt)

究極の恋愛小説だと思う

村上作品は独特の美しい比喩表現が特徴的だが、本書ではその比喩表現はほとんど姿を見せない。ただ淡々と物語が進んでいく。それを退屈と捉えるかどうかは人によるところだろう。
本書に出てくる登場人物たちは皆それぞれの孤独を抱えている。
一種の嫌世観をもった大学生ワタナベ、幼馴染のボーイフレンドに自殺されてしまった直子、有能すぎて人と対等に付き合うことができない永沢。
皆とても自分に正直に生きていてソツのない会話を交わしているけれども、根底にあるのは誰とも理解し合うことはできないだろう、できたとしてもその状態は永遠には続かないだろう、という登場人物たち同士の暗黙の了解だ。恋人や友人同士であったとしても、お互いの過去や秘密をすべて共有していたとしても、結局は人は一人で生きていくしかないんだと本書は訴えかけてくる。
村上春樹の作品は読者が納得するような整った形のオチがないものが多くて、正直私はあまり好きではなかった。読者を物語の深みに引き込んでおいて、ラストで宙に放り出すやり方にどうしても賛同できなかった。
けれども、それは「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」や「海辺のカフカ」などのファンタジー形式の小説に於いてのことだ。
本書のような単純な恋愛小説では割り切れない純文学に片足突っ込んでいるような作品では、春樹スタイルは最も生きてくると思う。
少なくとも私は「ノルウェイの森」で濃密な読書時間を過ごせたと思っている。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.424
(5pt)

優れた古典的名作

 この作品は、永沢さんの言う「作家の死後30年を経て」ないとしても、優れた古典作品の一つであるのは間違いないでしょう。18歳で初めて読んだ時には数ページでダウンしました。20歳の頃には登場人物に嫌悪しました。25歳になってやっと素直に読めるようになって、今は30を過ぎていますが、何度でも手にとってしまう一冊です。
 結局のところ、優れた古典と言われるものは作家のものではなくて、読者のものなのでしょう。私たち読者は、村上春樹が「何をどう書いているのか」を読み取っているのではなくて、私たちが「どう受け止めたのか」、そして「どう変わっていくのか」を自分に当てはめて読んでいるのだと思います。だから、年をとりいろいろな経験を積む度に、それまで気付かなかったいろいろな読みが生まれてくるのだろうし、繰り返し繰り返し何度読んでも擦り減らないのだと思います。その意味で間違いなく古典的名作です。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.423
(5pt)

優れた古典的名作

 この作品は、永沢さんの言う「作家の死後30年を経て」ないとしても、優れた古典作品の一つであるのは間違いないでしょう。18歳で初めて読んだ時には数ページでダウンしました。20歳の頃には登場人物に嫌悪しました。25歳になってやっと素直に読めるようになって、今は30を過ぎていますが、何度でも手にとってしまう一冊です。
 結局のところ、優れた古典と言われるものは作家のものではなくて、読者のものなのでしょう。私たち読者は、村上春樹が「何をどう書いているのか」を読み取っているのではなくて、私たちが「どう受け止めたのか」、そして「どう変わっていくのか」を自分に当てはめて読んでいるのだと思います。だから、年をとりいろいろな経験を積む度に、それまで気付かなかったいろいろな読みが生まれてくるのだろうし、繰り返し繰り返し何度読んでも擦り減らないのだと思います。その意味で間違いなく古典的名作です。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.422
(5pt)

桜の腐臭

この作品を読み終わって思ったことは、主人公の
苦しみを自分がすべて受け取ったら即死してしまうだろう
ということだった。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.421
(4pt)

喪失の物語か。

正直、納得いかない部分もあるが、
1987当時にこの作品が作られ20年
以上読まれ続けてるというのには、
やはり、理由があるのだと思う。
内容は重く暗い影を背負っているが、
正直共感できる部分は多く、学生特有
の倦怠感、本書のテーマの一部であろう
喪失感。
少なくとも当時の自分には心に響いた物
があった。
『良書』とは言えないのかもしれないが、
読むべき作品であることは間違いないと
確信する。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.420
(5pt)

いいですか、人が撃たれたら血は流れるものなんです

どうしてそんなに死の描写があるのか。
どうしてそんなに性描写が必要なのか。
出来ることなら性とか死とか、そうゆう煩わしいものは触れないでいたい、と思うのは自然なことだと思います。
そもそも、おそらくそんなことに答えはないんじゃないか、とも僕は考えます。
「いいですか、人が撃たれたら血は流れるものなんです」
僕は「スプートニクの恋」の後にこの作品を読んだ、と言うめずらしいタイプです。
その中で出てきたこの印象的な言葉がどうしても忘れられません。
この言葉は少なくとも「ノルウェイの森」にも当てはまるのではないでしょうか。
人は生きているから死ぬ。
人は生きているからセックスをする。
人は生きているから狂う。
村上春樹の作品はドライでリアリティーがないと言われるけど、僕にとってはとても心地がいいです。
この世界と村上春樹の世界、どちらが本当のリアルなのか分かりませんが、少なくとも僕は村上春樹が好きです。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.419
(5pt)

いいですか、人が撃たれたら血は流れるものなんです

どうしてそんなに死の描写があるのか。
どうしてそんなに性描写が必要なのか。
出来ることなら性とか死とか、そうゆう煩わしいものは触れないでいたい、と思うのは自然なことだと思います。
そもそも、おそらくそんなことに答えはないんじゃないか、とも僕は考えます。
「いいですか、人が撃たれたら血は流れるものなんです」
僕は「スプートニクの恋」の後にこの作品を読んだ、と言うめずらしいタイプです。
その中で出てきたこの印象的な言葉がどうしても忘れられません。
この言葉は少なくとも「ノルウェイの森」にも当てはまるのではないでしょうか。
人は生きているから死ぬ。
人は生きているからセックスをする。
人は生きているから狂う。
村上春樹の作品はドライでリアリティーがないと言われるけど、僕にとってはとても心地がいいです。
この世界と村上春樹の世界、どちらが本当のリアルなのか分かりませんが、少なくとも僕は村上春樹が好きです。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.418
(1pt)

あほくさ

人が死にすぎです。人を殺すも生かすも作者次第です。人が死ねば何かしら人は感情を揺さぶられます。また、主人公がモテすぎです。賢すぎです。とても20歳前後の一大学生とはとても思えないような親父臭さを感じながら読みました。こんなのが同い年にいたら嫌ですね俺は。めんどくせーですいちいち。インテリ面憂さ爺のオナニーを見せ付けられた感があります。途中、緑が主人公と話したくもないと言って拗ねる場面でも、そんなものは放っておけよ、と思いました。言うことは立派だが主人公の行動はなんだか女々しくて情けなく感じました。その辺の女子中学生を騙すにはもってこいの一冊。とてもくだらんかったです。時間の無駄。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.417
(2pt)

アジアで広く読まれている村上春樹

 単行本が出た頃読んで、なんて中身の無い小説だと思いました。それから随分年月が経って、最近ある書評誌でこの作品の翻訳版が中国、韓国、台湾等のアジア諸国で多くの人々により読まれていることを知ったのです。それで再び読んでみました。
 設定があまりに極端だという感想はかわりませんが、当時の大学生位の若者の精神の不安定さはよく描かれていると思います。しかしセックスを誇張し過ぎているのには閉口します。さらに言えば、現代日本人の精神的な部分を深く描けていれば大人の鑑賞にも耐えられただろうと思います。
 アジア諸国で本作は、先進国でありあこがれの国でもある日本では人々は物質的には豊かだけれど精神的な悩みもあるのだというような読まれ方をされているようです。かれらはそう感じるのかもしれません。しかし、日本の代表的な小説のひとつと思われていることに、私は疑問を感じます。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.416
(5pt)

何とも切ないストーリー

様々な登場人物がそれぞれ独特の考えを持ち、本当の愛とその個性との間で彷徨っている。理想と現実の間とでも言うべきか。精神病を患う直子を自分の力でどうにかしてあげたいと思うワタナベ。自分の無力を知り現実逃避する姿に共感。
この小説では現実に行き詰った人は精神病になり、悪化すると自殺してしまうというパターンが多すぎる気もするが、特異な環境の下だとそういう人が多いのもなっとくできるかもしれない。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.415
(5pt)

あの時代にこれを書けたのがすごい

第1章は少しつまらないかもしれない。けどここを我慢して第2章に入ると徐々に小説らしくなってくる。第2章以降は大学生時代の話。主人公は色々な人に出会って、またそのキャラ設定が実に面白い。すべてのキャラに特徴があり、またその設定は今まで読んできたどの小説よりも優れていると感じた。読み返すとさらによく感じられるんではないだろうか(第1章も含めて)。
この小説のテーマは、精神病、自殺、喪失感。単行本が出版されたのは1987年で、精神病が表立ってなかったこの時期にこうテーマ設定できた事は注目されるべき点。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.414
(5pt)

素晴らしい

本当に熟慮された上に綴られた文章とは人間の心を揺さぶるのだなぁと思った。
作中に出てくる井戸とは、まさしく人生に突然訪れる落とし穴のような不幸を象徴
しているのだと思う。個人がどのような努力をしようとも不幸は突然やってきて
私たちを捉え、その哀しさの前では人間のできることなどないのだ。
そして切実で真剣だった思いもいつか薄れていき、哀しさや不幸に翻弄されながら
生きていくしかないのだと思った。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.413
(5pt)

素晴らしい

本当に熟慮された上に綴られた文章とは人間の心を揺さぶるのだなぁと思った。
作中に出てくる井戸とは、まさしく人生に突然訪れる落とし穴のような不幸を象徴
しているのだと思う。個人がどのような努力をしようとも不幸は突然やってきて
私たちを捉え、その哀しさの前では人間のできることなどないのだ。
そして切実で真剣だった思いもいつか薄れていき、哀しさや不幸に翻弄されながら
生きていくしかないのだと思った。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.412
(4pt)

いろんな未解決が残される一冊

春樹が意識したように、この本は「性」と「死」の意味を極めようとしたものです。
若い頃の誰もが困惑を感じて、そして歳を取っても持ち続けるテーマです。
その面では、この本はたくさん共鳴できるものがあり、読み甲斐があると思います。
しかし、この本の中で死んだ(自殺した)人が多すぎるような気がします。
行き詰ると死ぬ、主人公の「僕」の周りはこんな人ばっかりです。
現実にありえない、ごく特殊な集まりです。
青春の悩みだの、孤立だの、失望だの、全部が死ぬことによって解決されるしかない……春樹のこんな趣旨はなんだかとても苦しい感情を起こさせてしまいます。
もちろん、読者を苦しくさせちゃいけないということもありません。
けれど、苦しくさせたあと、何かの示唆なり解放なりを与えてくれればそれなり完全な小説になるはずです。
が、キヅキ君がなんで自殺したのか、直子さんはなんで生涯に一回しか濡れなかったのか、この小説の大終結となった彼女の死はどんな原因でどんな経緯でたどり着いたのか……などなど、結果的にそうなっちゃったんだという「春樹」のいつものスタイルで書かれたが、説明するのが面倒くさいのか、それとも「春樹」の中では未解決のままなのか、読み終わるとすごく悶々とした気持ちです。
そして、最後の「レイコ」とのセックス、とても唐突に感じました。
すべての女性と寝て、すべての女性と死者を共有することもできた、、そのへんで感銘して、「死」と隣りあわせで生きて行こうとひらめいた。。
これでいいのか、ほんとうにうまく行くのか、正直に納得しませんでした。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681