ノルウェイの森

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ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

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未読の方はご注意ください

全1,951件 1,541〜1,560 78/98ページ
No.411
(1pt)

読むに値しない

何の思想も哲学もなければ、創造性のかけらもない代物。おまけに文章力も稚拙で、陳腐な表現には嫌悪感さえ催す。
低俗な大衆小説でも読んでいる方が、まだましだ。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.410
(4pt)

小気味よいリズム

非常に面白かったです。
やや浮世離れした話の中に日常を描くことで、
さほど違和感もなく話に入ることが出来る一方、
その様な世界への興味を抱かせるようになっています。
この著者独特の次が気になる書き方もあり、
かなり楽しめるものになっているのではないでしょうか。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.409
(5pt)

読者の想像力に委ねている

作者自身も生と死を文章を通して描くことへの困難さを理解しつつも、この作品は
村上春樹自身が書きたいから書いた作品のように私は思える。
自ら死を選んでいく人間の心情や過程を読者が納得できる形で正確に描ききる事など
最初からできないと本人も思っているのではないか。
実際この作品を読んだ人が何故死んだのか理解できない、動機付けが甘い、説明不足
であるという批判は理解できるし、実際その通りである部分がある。
特にハツミさんが死んだ理由の描写がほとんど無い。ただこの作品にそれを求めても
意味はない気がした。人間の本質や業によって、自ら死ぬという行為を選んでいった場合、
人によっては嫌悪感を抱くことの方が多いと思う。このまま説明不足で読者の想像の余地を
残したほうが、作品としては遺る。
何故彼らは死を選んだのか?…そもそも人は死と向合った時どうなるのか。
作家にとってそれを描くことは永遠のテーマではないのか。
この作品はどうしようもなく救いがなく、登場人物もみんなどこか病んだ人が多いわけだが
、緑と突撃隊はこの作品の中での救いの存在のように思えた。
生の緑と死の直子、単純に考えればそういう対比としての面白みがあり、直子の所から
帰ってきて目の焦点が合っていない主人公が、緑と過ごすことで生への感覚を取り戻す
というくだりが個人的に好きだ。たまに何度か読み返してもふと考え込むほどの内容が
詰まっている作品である。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.408
(5pt)

道しるべ

僕が、この本に出会ったのは今から10年前の僕が18歳で高校を卒業し、大学に通いながら一人暮しをしている時でした。当時の彼女にすすめられて、最初は嫌々読み始めましたが、どんどん引きこまれ読み終えた後は、なんとも言えない寂しい様な、切ないような、泣きたいような気持ちになりました。それから何度か読み返しましたが、読む度に当時の初めて読んだ時の事を思い出します。そしてこの本は、僕にいろいろな事や気持ちを思い出させてくれる道しるべみたいなものです。願わくば、若い人達に読んで欲しい本です。そして何年か後に読み返して当時の気持ちやいろいろな事を感じてもらえたら。この本を読んだ人の道しるべになりますように
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.407
(4pt)

小谷野敦の言うとおり、つこっみどころ満載だが、、

 いろいろ突っ込みどころ満載の作品だが、この作品に価値があるとしたら、精神医学や道徳の早まって解決した態度を打ち壊しているところではないだろうか。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.406
(1pt)

この作品のどこがよいのか

この作品を読んで一番奇異に感じたのは、恋愛小説を書くのにどうしてそう頻繁に「寝る」という言葉と、かくも細密な性描写が必要かということだった。
テレビBS2の衛星洋画劇場で米国映画「恋愛小説家」と「月の輝く夜に」を見たが、寝る場面など殆どない。それでも、すばらしい恋愛映画だった。小説では、桐野夏生さんの「ダーク」に壮絶なセックス場面が出てくるが、人間性に基づいたしっかりした愛の裏づけがあり、人間的に真性の行為であることがよくわかるので、感動はしても、すこしもいやな感じはしなかった。
この作品の性描写と性的話題は過度に作為的で好感を持てるものではない。
この作品に書かれたような恋愛は現実にはありえない、心的要素の抜けた全くの作り話だ。この作品の人物が何となく歪んだ異次元の世界にいるように感じられるのは、作者の作った世界が実世界の真実を全く反映していない虚偽の世界だからではないか。
真面目できれい好きで時々どもる同室の地理学科の学生通称「突撃隊」を事実上馬鹿にした笑い話を、直子や同級生の女友達緑が喜び、聞かされる度笑い転げるという話も、賢くて優しい女性なら、却ってワタナベの品性を疑い、そんな話を避ける。「寝る」常習犯のワタナベや池沢をその恋人たちが笑って許すというのも、女性の天性に反する。主人公のワタナベが寮で唯一敬愛する東大生池沢は自分とワタナベ以外の寮生は皆紙くず同然の人間だと言う。ワタナベはこれに反対しない。
このような歪んだ思考がこの作品全般を支配している。修辞的に非常に技巧的な作品であっても、精神性に欠けている。人間と生の真実に触れた真の文学作品とは到底思えない。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.405
(1pt)

この作品のどこがよいのか

この作品を読んで一番奇異に感じたのは、恋愛小説を書くのにどうしてそう頻繁に「寝る」という言葉と、かくも細密な性描写が必要かということだった。
テレビBS2の衛星洋画劇場で米国映画「恋愛小説家」と「月の輝く夜に」を見たが、寝る場面など殆どない。それでも、すばらしい恋愛映画だった。小説では、桐野夏生さんの「ダーク」に壮絶なセックス場面が出てくるが、人間性に基づいたしっかりした愛の裏づけがあり、人間的に真性の行為であることがよくわかるので、感動はしても、すこしもいやな感じはしなかった。
この作品の性描写と性的話題は過度に作為的で好感を持てるものではない。
この作品に書かれたような恋愛は現実にはありえない、心的要素の抜けた全くの作り話だ。この作品の人物が何となく歪んだ異次元の世界にいるように感じられるのは、作者の作った世界が実世界の真実を全く反映していない虚偽の世界だからではないか。
真面目できれい好きで時々どもる同室の地理学科の学生通称「突撃隊」を事実上馬鹿にした笑い話を、直子や同級生の女友達緑が喜び、聞かされる度笑い転げるという話も、賢くて優しい女性なら、却ってワタナベの品性を疑い、そんな話を避ける。「寝る」常習犯のワタナベや池沢をその恋人たちが笑って許すというのも、女性の天性に反する。主人公のワタナベが寮で唯一敬愛する東大生池沢は自分とワタナベ以外の寮生は皆紙くず同然の人間だと言う。ワタナベはこれに反対しない。
このような歪んだ思考がこの作品全般を支配している。修辞的に非常に技巧的な作品であっても、精神性に欠けている。人間と生の真実に触れた真の文学作品とは到底思えない。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.404
(1pt)

キャッチーで安っぽい。

平易な文章で青春・恋愛・死を書けばある層には必ず受ける。たとえそのどれもが似非であったとしても。
登場人物の行動には意味があるようで実は無い。この本の中身もまた然り。
主人公が幼稚な口調で哲学めいた警句を吐き、またそれになぜか女が感心したりする。
自己陶酔もいいところで読んでいるこちらが赤面する。
ありふれた警句に感動した人はワイルドか兼好でも読んで少し警句を勉強すべきだ。
ニセモノの青春の香りにだまされた人は野崎孝訳のライ麦畑を読んでみるといい。
ところどころちりばめられた横文字を「なんかかっこいい」と感じた人は田中康夫のなんとなくクリスタルあたりがお似合いだ。
文章の流麗さを挙げた人は三島を読んだことがあるのだろうか。
不自然な自殺の多用や性描写がなくても例えば漱石のように読者に一生続く余韻を与えることは可能だ。
こんな浅いものを文学とはとても言えないし、この作者にその力は無い。
この作品にいたく感動した読者はカフェでフィッツジェラルドでも読んでみよっかななんて思ったりする。でも決して読まない。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.403
(5pt)

恋愛小説ではなく・・・

まさに「限りない喪失と再生」を描いた恋愛小説だと思う。
しかし、100%恋愛、とはいえない。というより、ただの恋愛小説として読んだらひどくつまらないものにもなりうるのかもしれない。
この「ノルウェイの森」を読んだ人(僕の身近にもいるが)の中には、やはり少なからず「とても、ベストセラーになった作品とは思えない」という人もいる。また、「意味不明な性的描写が多すぎる」という批判もある。もしかしたら、僕が村上春樹を知らなかったら、自分もそう思ってしまったかもしれない。
しかし、この本を読んで”何も得るものはなかった”ということはないと思う。
少なくとも、自分はこの本を読んで、人生に対する見方が変わった。具体的にどう変わったのか、と聞かれたら正確に答えることはできないが、何か感じるものがあると思う。
是非、主人公に共感できる時期に読んで欲しい。そして、そこからなんらかの共感できることが(または、得られるもの)があればうれしいと思う。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.402
(5pt)

傑作

ベストセラーになった頃読んでいたが正直なにがよいのかわからなかった。ただ、性描写がきつい小説にしか映らなかった。
歳をとったせいか、今この小説を読むとあの頃見えなかったものが見えてくる。死とは何か?生きることの意味とは?を問う性と精神の奥底にある本性の心身一体となったすばらしい小説である。
特に冒頭の件がいい機内でノルウェイの森を聞いて直子のことを思い出す。
なぜ直子は主人公に「私のことを覚えていて欲しい」と頼んだのか?このことを理解すると直子の悲しみ、主人公が愛されていなかった理由が見えてくる。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.401
(1pt)

世紀の駄作・・・

戦後最大のベストセラーの一つだと知り、読んでみたものの読了後に凄まじい気味の悪さが残った。過剰な性描写や登場人物の安易な自殺など極端に非現実的であり、理詰めでものを考える人間には不向きな作品、否、商品である。現実に死ぬほどの苦しみを知っている人間はこんな小説は書かない。意味不明で作者にとって都合のいい精神病の描写に傷つきました。現在世界的に売れているのも所詮はコマーシャルが上手くいったからでしょう。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.400
(5pt)

10代〜20代の方へ

私が10代の時この本を読んでから20年、毎年のように読み返して来ました。
当時は恋愛小説として気軽に楽しめましたが、今、著者がこの本を記した年になって
改めて読み返すと、人が生きていくということの本質が伝わってくる気がします。
切なさ、悲しさ、苦しさ、そんななかで輝ける瞬間の記憶。
この本は10〜20代の方に是非読んで頂き、これから人生の困難な局面において
時々読み返していただきたいと思います。その時々で心に染みこみ、自分を救ってくれる言葉に出会えると思います。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.399
(5pt)

あくまでも個人的に好きな作品として

ここ2日間掛けてじっくりと「ノルウェイの森」を再読した。一度目は結婚して何年目かのやはり5月の連休中に妻の実家で嵌って読んだ。ここ数ヶ月間で春樹をたっぷりと、じっとりと読みふけった。そして、改めて、サンドイッチが食べたくなり、美味しいコーヒーとスコッチが飲みたくなった。僕は「個人的に」村上春樹の作品が好きなのだと思った。小説というのは、少なからず小説家自身の想いや個性、経験をあくまで個人的な観点から表現したものだから、その小説家の感性に読者自身がその奥深いところで感応した時に、個人的に「好きだ」「良い作品だ」と感じるのだと思う。
村上作品の長編小説の中にある静けさ、内省、ゆったりとした時の流れ、時代といった諸々の要素が「僕」の、「私」の個性をしっかりと捉えているのだと思う。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.398
(5pt)

わかる人には純文学の傑作。わからない人にはただの官能的純愛小説

純愛小説と銘打たれているのですが、それだけの小説ではないので長く評価されています。
この小説でこの作家が日本の戦後生まれの代表的な作家であると、読書好きの人に認識されました。
テーマは思春期の喪失とそこから大人へと成長する再生です。
青春期の過程であらゆるものに含まれる死や破滅につながるもので死を選んだり、道を踏み外して大人になれなかった人たちへの悲しみが、この小説が共感を得ている理由でしょう。
恋愛、性、思想、孤独、思春期の少女の美しさと危うさなどが、この小説には描かれております。
軽い文体なのですが、村上文学にはめずらしくリアルな描写で書かれています。
この小説は日本の純文学史に残るでしょう。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.397
(4pt)

とにかく哀しい

恋愛小説と言われて思い浮かべるようなものではないと思うし、
もしかすると文学ですらないのかもしれません。
でも私は、21の春に読んで涙しました。
死へも性へも怯えと警戒をもって距離を置いている私のような人間には、
死そのものよりも、死を匂わせるものが、どうしようもなく哀しく感じられるのです。
それは生きている人間に内在されている死についてもそうだし、
死んでしまった人間の死についてもそうです。
このお話には常にどこかに死の匂いが立ち込めていて、
次にやってくる幸福でない展開をなんとなく予期すらさせる。
それなのに村上春樹の文章の持つ力が、それらの展開を読ませてしまう。
私には、読んで、ただ哀しくなるしかなかったのです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.396
(4pt)

大変面白いが・・

学生時代にベストセラーになった時は全く興味がなかったのだが、
20年経った今も売れ続けている訳が知りたくて読んでみた。
ストレートな性描写については賛否両論あると思うが、それも含めて非常に面白く読ませてもらった。
また、最後のレイコさんとの「行為」についても議論が分かれる所だと思う。
まあ、フィッツジェラルドやコンラッドやギリシャ悲劇などの小道具によって、
どうにか作品としての品格を保っていると言えなくも無い。
村上氏は本書を「恋愛小説」と言っているそうだが、
自分は「生と死」「セックス(性欲)と理性」「人間関係と孤独」等々に思い悩む「青春小説」だと思った。
大変面白く、ほとんど一気に読んでしまったのだが、
本書を好きかどうか問われたら、あまり好きとは言えないだろう。
もっと若い時に読んでいたら、感化されてグレート・ギャツビイなども読んでしまったかも。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.395
(1pt)

この作品のどこがよいのか

この作品を読んで一番奇異に感じたのは、恋愛小説を書くのにどうしてそう頻繁に「寝る」という言葉と、かくも細密な性描写が必要かということだった。
テレビBS2の衛星映画劇場で米国映画「恋愛小説家」と「月の輝く夜に」を見たが、寝る場面など殆どない。それでも、すばらしい恋愛映画だった。小説では、桐野夏生さんの「ダーク」に壮絶なセックス場面が出てくるが、人間性に基づいたしっかりした愛の裏づけがあり、人間的に真性の行為であることがよくわかるので、感動はしても、すこしもいやな感じはしなかった。
この作品の性描写や性的話題は過度に作為的で好感が持てるものではない。
この作品に書かれたような恋愛は現実にはありえない、心的要素の抜けた全くの作り話だ。この作品の人物が何となく歪んだ異次元の世界にいるように感じられるのは、作者の作った世界が実世界の真実を全く反映していない虚偽の世界だからではないか。
真面目できれい好きで時々どもる同室の地理学科学生通称「突撃隊」を事実上馬鹿にした笑い話を、直子や緑が喜び、聞かされる度笑い転げるという話も、賢くて優しい女性なら、却ってワタナベの品性を疑い、そんな話を避ける。「寝る」常習犯のワタナベや池沢をその恋人たちが笑って許すというのも、女性の天性に反する。主人公のワタナベが寮で唯一敬愛する東大生池沢は自分とワタナベ以外の寮生は皆紙くず同然の人間だと言う。ワタナベはこれに反対しない。
このような歪んだ思考が、この作品全般を支配して歪んだ世界を作り上げている。修辞的に非常に技巧的な作品であっても、精神性に欠けている。人間と生の真実に触れた真の文学作品とは到底思えない。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.394
(5pt)

登場人物たちのそれぞれの悲しみ

非常に読みやすく一気に読んでしまいました。個性ゆたかな登場人物たちのそれぞれがかかえた悲しみに胸を打たれます。作者の代表作であり続ける理由がよく分かりました。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.393
(5pt)

あとがきを読むと

この本はとても暗く迷路のようでした。しかし、とても共感しました。
私と主人公が同じ学生で似た環境にいるからでしょうか。
性描写が多いのには正直参りましたが、何か確かめ合っているかのようにも思えました。
読んでいる最中や、読んだ直後は「なにこれ」と思いましたが、
しばらくしてあとがきを読み「ふーん」と思いました。
何に共感したんだと聞かれると上手く言えません。不思議な本です。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.392
(5pt)

永沢さんや小林緑との軸がおもしろい、僕にとっての特別な小説

 村上春樹の『ノルウェイの森』を読んだ。この本を読むのは、これで3度目になる。初めて読んだときは、発売当初の1987年。大学を出て2年目の年だ。2度目は10年前。そして今年2007年、ひと月かけて、ゆっくりと一字一句ていねいに読んだ。今回読んでみて、20年の月日を感じた。「あれからもう20年経ったんだんなぁ」という感慨に浸りながら頁を送った。
 僕にとって、『ノルウェイの森』は特別な小説だ、と今回読み返してみて感じている。この物語は短編小説『蛍』が元になっているが、この短編を読んだとき、僕は上野から急行で14時間かかる雪の積もる町の大学に席を置いていて、ちょうど小説の主人公の様にふたり部屋の学生寮に入っていた。『蛍』を読んだのは大学が夏休みになって、上野に向かう急行列車の中でだ。この主人公と自分のおかれた類似を考えながら『蛍』を読んだことを覚えている。そして、1987年『蛍』を焼き直した『ノルウェイの森』が出版された。『蛍』も『ノルウェイの森』も出版当初はただ単に自分との類似しか意味を持たなかったが、20年経った現在これらの小説、とくに長編の『ノルウェイの森』は憧憬をもってくる。
 今回町の図書館で、僕は『ノルウェイの森』を手にとった。主人公ワタナベトオルが『グレート・ギャツビィ』にしたのと同じように、僕はデタラメに頁を開きその部分を読んでみた。やはり楽しい。それがこの本との再会の第一印象。『ノルウェイの森』は他の村上春樹の長編と異なり、ユウレイやモノモケの類いが出てこない。そこがいい。この小説のおもしろさはワタナベトオルと直子の恋愛にあるのではなく、ワタナベと永沢さんや小林緑との軸にあるのだと今回あらためて思った。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X