ノルウェイの森

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ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1,951件 1,501〜1,520 76/98ページ
No.451
(5pt)

この本を超える衝撃はないだろう

この本を読んだ後、私は何もする気になれませんでした。切なくて、苦しくて、その場から動くことができなかったのです。私はまだ17で、人間的にもまだまだ未熟で。この時期にこの本に出会えて、本当によかったと思います。今まで恋をした人のこと、今恋をしている人のこと、友達、家族のこと、すべてのことを考えずにはいられませんでした。今好きな人のことをものすごく愛しいと思ったし、家族を本当に大切にしたいと思ったし、友達本当に大事にしたいと思いました。私の稚拙な文章では、この本の素晴らしさわずかも伝えられていないでしょう。でも、私が言いたいのは、私がこれから本を読んでいくなかで、この本を超える衝撃に出会うことはないだろうということです。それは私が17という年齢でこの本に出会うことができたからです。だから是非この本を私と同年代の人に読んでほしいと思います。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.450
(5pt)

読んでない人は、「いまさら」なんて恥ずかしがらず読むべし

作中にこんな場面があります。「私たちがまともな点は」とレイコさんは言った。「自分たちがまともじゃないってわかってることよね」これは、深い、喪失の話です。この小説は「恋愛小説」ではあるけれど、その一言でくくってしまうのはあまりにも乱暴なんじゃないかな、と思いました。恋愛をも含めた、もっと根本的な。。う~ん、うまくは言えないのですが、「つながり」のようなものを描いた小説だと私は思います。あらゆるモノとの「つながり」です。世界、人、思考、そういった様々なものとのかかわり方を教えてくれる小説ではないでしょうか。そんな「つながり」の中の一つ、「好きな人」とのかかわりを、人は恋と呼ぶのです。本の裏表紙には、『あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと――。』そう書かれています。本を読んだ後にこの文章を読み、私はしばらく動けませんでした。主人公ワタナベの周りで起こる様々な喪失。しかし、物体が喪失しようと、そこには「何か」が残り、それが残された人々を苦しめます。それでも、残された人々は生きていかなければいけない!!重い内容ですが、そんな前向きなメッセージを感じました。PS,やはり村上春樹氏の作品は「会話」が素晴らしいと思います。現実感のない会話なのだけど、とても心地がいい。この人は小説家というよりも詩人なのだな、といつも思います。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.449
(4pt)

面白いだけに、気がかり・・・

個性的なキャラクターや非日常的な性体験が、斬新で面白い。ただし、とても面白い作品だけに、下巻に関しては自分は辛口の意見です。読み終えた後は煮えきらず、「この後続きがあるのだろう」と作者へ問合せたくなりました。できれば、「ノルウェーの森(下)特別編」か続編を作って欲しいです。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.448
(5pt)

素敵でした

とても質のいい恋愛小説でした。読み終わった後に余韻が残り、この物語の世界にしばらくの間浸れる本です。主人公が大学生で年が私と近かったので感情移入もしやすかったのかもしれません。たまにふともう一度読みたくなります。ひとつひとつの描写も本当に綺麗で、素敵な本に出逢えた気がします。村上春樹さんの他の作品もぜひ読んでみたいと思っています。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.447
(5pt)

世界の中心で・・とはまた違った恋愛小説

現在の装丁には書いてあるかどうかわかりませんが、私がベストセラー当時に購入したときは金色の帯にこう書かれてありました。「100%の恋愛小説です」と。強調するように下線付きで。このコピーは村上さんご自身が考えられたようです。という訳で、当時売れに売れた恋愛小説ということで現在の「世界の中心で・・」とよく比較されますが全く違うものであり、また個人的にはノルウェイは恋愛小説の形をとった別もの(何かとは言い切れない)だと思っています。また、「世界で・・」では生と死は端と端に位置するものというような文章がありますが「ノルウェイ」においてはハッキリと「死は生の対極としてではなくその一部として存在している」と書かれています。この点においても両者は全く違うのではないでしょうか?とにもかくにも、これほどパーフェクトだと思える小説に出会えたのは私にとって幸せなことです。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.446
(5pt)

まだ年若い村上ファンが、いつか手に取って欲しい一冊

 春樹氏の作家デビュー25周年を記念して、オリジナルカバー、レイアウトで復刊された文庫本です。 私が初めてこの作品を読んだのは、20歳前後の頃で、そのときは、特に感慨を持たなかったことを記憶しています。むしろ、春樹氏の作品群の中の「気に入らない作品」と、私の中では位置づけられていました。『羊をめぐる冒険』や『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を読んで、感銘を受けていたのにも関わらず・・・。 それは、その当時の状況への反発も幾分あったからかもしれませんし(この本は事実上、村上春樹の名を世間へ知らしめることになる記念碑的ベスト・セラーとなり、当時はそれこそ『世界の中心で愛を叫ぶ』と同じようなミーハーな騒がれかたをしたものでした。)、同時に私がまだ若く、この小説にこめられた喪失感、孤独感を、深く受け止めることのできる器がなかったからかもしれません。 しかし、それから十数年が過ぎた今、改めて読み返してみると、当時には感じることの出来なかったものを感じることができ、個人的に、今やっと、この名作を評価する気持ちになれました。 最近は、ずいぶん若年層の春樹ファンが増えてきているようで、『海辺のカフカ』や、最新作『アフターダーク』で初めて春樹作品を読み、感動を覚えている若い方がいらっしゃるようですね。そのような方に、この作品を、「いつか、そのときが来たら読んで欲しい本」としてオススメしたいと思い、このレビューを書きました。 私の言う「いつか、そのとき」とは、人生において、ふと気がつくと、大切な人、大切なときを自分がすでに多く失ってしまったことに、ふと気づいたときとでも言えばいいでしょうか・・・。そのときこそ、この小説が心の奥に染み渡るような気がしています。 私のように、早すぎる時期にこれを読んでしまったがゆえに、「別に面白くなかった」と思ってしまった方にも、オリジナル・カバーが出たこの機会に、再読してみてはいかがでしょうか。 この何年かに自分の中の「時」は、確かに流れてたのだな、ということを、この小説が教えてくれるかもしれないと思います。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.445
(5pt)

話題作再び

 出版当時とても話題になった「ノルウェイの森」が新装丁で再び。単行本が出版されたときにはちょうどクリスマスの時期で赤と緑のツートンカラーの本を「クリスマス丸出しの本だな!」と小馬鹿にしたように眺めていたのを思い出します。その何年後かに村上春樹にはまり込み、手に取り、読んでみると、小馬鹿にしていた自分が馬鹿だったと思いました。 話によると、この装丁は村上さん本人が手がけたもので、担当のデザイナーからはあまり良くない反応を受けたそうです。やっぱり「クリスマス丸出し」ですものね。 内容についても「人が死にすぎる」「性的な描写が多すぎる」と評論家たちからは大バッシングを受けていました。しかし、僕にはこの物語の中で「不要な死」も「不必要な性描写」も一つもありません。物語がそれを求めているように、自然とそこにある、見たいな感覚を抱きました。「ねじまき鳥クロニクル」や「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のような異界との接触というか近接というかはあまりないようですが、それに変わる喪失と再生があります。村上さんの著書ではっきりとした登場人物に名前が付いたのもこの作品が初めてだったと記憶しています。 長々と書きましたが、この話は面白いです。同氏の短編「蛍」(「蛍・納屋を焼く、その他の短編」)や「めくら柳と眠る女」(「レキシントンの幽霊」)などを読むと、さらに深く読み込むことが出来ることでしょう。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.444
(4pt)

100年後も読み継がれるだろう作品

20年以上ぶりに再読した。同世代の作家たちが、学生運動華やかりし頃の自分探しを
題材にして私小説的なものを世に送り出して脚光を浴びていたが、この作品は、最終
ランナーが先行者をぶち抜いてしまったように、普遍的な輝きを今でも放っている。
ストーリー性と言うよりは、複雑で不可解な人間心理の葛藤を丁寧に解きほぐして
いこうとする作者の姿勢と、性的な行為の描写を、その背景にあるものまで、文面に
浮き立たせるかのような才能が、本作品の成功の理由ではないだろうかと思った。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.443
(5pt)

どこまでも読んでいたくなる小説

昔売れていた頃、まだ小説なんてそんなに読んだことも無かった頃に買ったノルウェイの森。
でも結局上巻の途中で挫折してしまった。
大学生でも無ければ恋の1つもしたことのなかった僕には何一つリアルに響いてこなかったからだと思う。
あれから十何年が過ぎて、自分でも考えていなかったような人生を送り、恋をし、
来月、6年間同棲した彼女と別れることになった。
それは僕にとってどこまでも果てしない喪失感であり、僕は何かに取り付かれるように映画や音楽、
とにかく感傷に浸れるものを探していた。
雑貨屋で積まれていたノルウェイの森を手にとって、僕はすぐにレジに向かった。
あれから十数年、今回はびっくりするくらハマった。
一人一人の悲しくも悲しすぎない生き様が、いろんな自分や彼女にリンクした。
毎日少しずつありがたく読み、今日ようやく読み終えた。何一つ無駄の無い、最高の作品だった。
僕は完全にノルウェイの森の中にいた。
そして僕は、また何十年後かに、この小説を読もうと思った。
その時、僕は何をしていて、どこにいるか分からない。
また違った感想を持つだろう。そして、彼女のことを想い出すだろう。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.442
(4pt)

1970年代の学生像がイメージできる

この作品を読むと、学園闘争というイメージでしかなかった1970年代の学生に対するイメージが変わる。熱狂していたのは一部の学生だけで、大多数はこの作品の「僕」のように日々悩みを抱きながらも淡々と生活していたんではないかと思う。当時の学生をリアリティをもって描かれている。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.441
(4pt)

大変よい小説です

愛することが人にとって必然の行為であり、ごく自然にたやすくできること。また困難をともなって深く傷つくことでもあるという、人と愛のいろんな関係について語っているとおもいます。
描写に音楽や文学の固有名詞をからめていて、それを知らない人にはわかりづらく感じるとおもいますが、そんな知識はまったく必要ないとおもいます。素直に日本語を感じとれば、この作品のよさを理解できるとおもいます。
ただ、そういった表現の多さが、この作品の価値を理解することを妨げているとおもいます。
また冗談めかした表現も多く、それがこの小説を読みやすくしているとおもいますが、伝えたいことをボカしてしまっているとおもいます。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.440
(2pt)

80年代自伝小説

この作品が書き下ろされたのは1987年。物語は、名作であればあるほど、どんなに年月を経ても長く読みつがれていくものだと思う。同時に物語は、その作品が生まれた時代の空気を常に運んでいるものだと思う。その意味でも、この小説は80年代の様相を強く身にまとっている。軽い。甘い。流れている。作者はあえてこの空気を書きたかったのかと思うほど、深みがないように感じる。
当時、ここまで如実に「僕」という男が直面している問題の重さをすりぬけ、人間のあいまいさ・性行動の辟易さを描写した作品はあまりなかったのではないだろうか。それだけに、この主人公と同じ年代の若者の気持ちをつかんだ・・結果、ベストセラーとなったのではないかと今になって振り返る。
あの時代を過ぎ、現在改めて読んでも、やはり人物個々が抱える状況の深刻さと裏腹に、物語の深淵が見えないように感じた。
ハルキ小説・・・・非常に読みにくい(共感度の低い)作品のひとつです。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.439
(3pt)

「僕」がよく分からない

確かに、登場人物や情景の描写は上手い。レズの場面など大したものだ。それはそれで結構面白く、夢中で読ませる。しかし、どうも納得できないのは、主人公の青年が二人の女を並行に真面目に愛するということで、これは精神的に相当おかしいし、簡単に言えば無責任である。
「僕」を取り巻く登場人物については、それなりに詳しくよく分かるのだが、「僕」についてはその行動、特に女がらみの行動が殆ど理解できない。突然旅に出たり突発的な行動には出るのだが、説明不足で気持ちが分からない。最後の場面にもガッカリした。希望がないんだよね。
「こんなダメ男に入れ込んで一生を棒に振る馬鹿な女にはなりたくない」という、賢い女性の感想が聞こえてくるようだ。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.438
(3pt)

ある思い出

村上春樹の作品、その中で真面目に最後まで読みきった唯一の作品です。
それも最初は自分一人で、二回目は患者さんと一緒に。
淡々とした文体で、内容よりも主人公の感情の起伏の乏しさや、周囲への関心の希薄さ、対人関係への関わりの優しげで狡猾な拒絶、そんなところが一読目の印象でした。
そのあたりが生々しい感情の発露を前面に押し出す作品と異なり、長年の統合失調症で言語の解体化、ほとんど「はい」と「いいえ」しか話せない病状、を生じつつある重症の患者さんにも侵襲性が乏しいかもしれないと思い、一緒に少しづつ読むことにしました。
心配された性的表現、今日の目で見ればとても控え目なそれも、にやりと笑ってすらすらと読んでくれたのです。徐々に病状が改善し、少しづつですが語彙が増えていきました。
しかし、ある日突然治療は中止となりました。
身体疾患の悪化でその患者さん、急死されたのです。
彼のために良かったことだったのかどうか、いまだにわかりません。安易に標準的治療から外れることは、慎むべきだと思いますが。
この作品や、賢治の銀河鉄道、なぜかこの患者さんに好まれました。
静けさや悲しさも、文体というフィルターペーパーで侵襲性、破壊性をろ過されているからかもしれません。
しかしそれは、欠点でもあるでしょう、過酷で凄惨な今日を生きる人間にとっては。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.437
(5pt)

ボンボニエール 〜 思い出の玉手箱

 めくるめく長い月日を経て、自分の全身全霊をかけて愛し抜いた直子という女性の記憶の断片が、飛行機の中で流れていたビートルズの「ノルウェイの森」の曲と共にデ・ジャ・ヴとしてよみがえってくる・・・。
 時代は学生運動の全盛期。大学生活を送っている主人公の「僕」は、自殺していった姉や恋人の死に打ちのめされ、まるで三途の川をさまよう亡霊のように生きている直子へストイックな愛を捧げる。
 死という荒波に押し流されてしまいそうな彼女を苦しみの世界から連れ出して、二人で明るい生活を築いていきたいけれど、もがいてももがいても「僕」の心の中でずっと咲き続けている可憐ではかない直子という花の花びらが散っていくのを、どうすることもできずに遠くからじっと眺めているような焦燥感と絶望感。
 そこはまるでノルウェイの森のように深くて暗い闇の世界。
 そして最愛の人を失った哀しみを乗り越えて、新しいパートナーと愛を培って自分の居場所を見つけながら生き抜いていくというラストシーンは、ノルウェイの森という深い暗闇の中に差し込んだ一本の光の矢のように光り輝いていました。
 私はこの本を読んでいる時もこのレビューを書いている時も、ずっと涙がとまりませんでした。
 「人を愛するという事はどうしてこんなにも切なくて哀しいものなのでしょうね」
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.436
(3pt)

んん

村上さんの作品は初めて読みました。というか小説自体をほとんど読んだことがないのですが、小説というものの在り方について考えさせられませた。
小説というものが果たす役割と読者がそれを如何に解釈しているかによって大きく評価が分かれると思います。
私自身が今この小説について簡単に表現しろと言われれば、酒・タバコ・女と男子学生の物語とでも答えますが、性的描写が嫌に頭に残ります。
この物語と同時代を生きた人にとってはこの物語がどう映っているのでしょう。
これが当時のリアルなのかどうか、それが気になってしょうがないです。
ただ、なぜか次が次が気になってどんどん読み進められたので私自身は満足です。単純に非リアルなものに魅かれるのかもしれません。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.435
(5pt)

年末読書三昧

ほぼ二十年ぶりの再読。高校を卒業し、横浜の大学に入学した時に買った本書。ずっと家の本棚の中にいました。今回二十年ぶりに上巻を読み返してみて、記憶に残っているのが、右翼の学生寮と自分のお小遣いで玉子焼き機を買う女の子の話の二箇所だけだったので、本当に新しい読み物として再読しております。村上節は健在で、地下水脈のように彼の文章独特の言い回しが流れており、静寂な世界観が繰り広げられています。まるで枯山水。所々にアクセントがあり、そこで読み手がグットくる仕掛けとなっています。いい読書体験が出来ています。
物語の話は下巻を読んだあとで、下巻のレビューで。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.434
(5pt)

一番好きな小説です

2ヶ月に1回くらい読み返します。
読むたびに切なくなり、深く考えさせられます。
生涯絶対に手放せない本です。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.433
(2pt)

大人になってから読み返しても、解りません。

10代の頃、初めて読みました。その時の私には
「直子は僕のことを愛してさえいなかったからだ」の意味するところが理解できませんでした。
30代後半になって読み返してみましたが、やっぱり解りませんでした。
「さえ…」というからには、それ以上の気持ちを持っていてくれていると思っていたという事になると思うのですが…。なぜ、「さえ」という言葉を使ったのか…。
ストーリー全体は一読する価値はあると思います。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.432
(4pt)

恋は哀しい、恋愛でない恋はもっと哀しい

初めて読んだのは発売当初。奇しくも同年代。最初はさっぱり良さが判りませんでした。
暗く重苦しく、そして伝えようとし合わない、噛み合ない流れに、イライラとしたものを感じました。
でも、よく考えれば人はそんなに饒舌ではなく。
20歳前後の恋愛なんて、恋愛なんだか欲情なんだか自己の確認なんだか...そういえばちゃんと伝えることさえ出来てなかったと、時を経てやっと気づきました。
村上さんがこの物語を書いた年頃に、改めてじっくりしっかり読み直しました。
そうして改めて思ったのが「恋は哀しい」っていうこと。
でも「恋愛でない恋は、もっと哀しい」です。
恋って、重たくて苦しくて、すごく邪魔なこともあります。でも、恋したい。
だれかに自分を欲してほしい、この切なくて折れそうな思いを、理解してほしいと願うもの。
それゆえに、押しつぶされたり、思いを伝えることに回りくどくなったり、命も投げ出したくなったり...。
あぁ判る、この不器用な思い。
でも、底に流れているのはあの、なんとも言えない軽く明るい「ノルウェイの森」
魅力的な本です。
魅力的すぎて、時々思い切ってじっくり読まないと、浮上できないような気がします。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925