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ノルウェイの森
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【この小説が収録されている参考書籍】
ノルウェイの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全558件 401~420 21/28ページ
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自分を客観的に見つめて欲しいと言うのは、誰に対して言っているんでしょうかね? この本の主人公ですか?それとも村上春樹に対してですか? はっきりいって、この両者とも十分に客観的に物事を考えられています。 まあそんなことはどうでもいいとして、 何かを失くした、そのような喪失感がひしひしと伝わってきます。 こんな恋愛小説ほかには無いかもしれません。 そこら辺の恋愛小説とは違いますね。 言い尽くされた言葉なんかより、僕もこの話を薦めたいです。村上作品の中で一番売れた作品です。 文庫本のほうにはあとがきが載っていないので、そのへんは本屋や図書館に行くなりしてみてください。 単行本のほうには、村上春樹にとっては珍しい、あとがきが載っていますので。 | ||||
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私は、村上春樹の本を読むのは、このノルウェーの森が2冊目でしたが、 この本ほど、吸い込まれていった本は、久しぶりでした。 ちょっと過激な描写も確かに多くありましたが、いろいろな人の 人間模様をうまく表現していたと思います。 レイコさんが、初めてワタナベくんに会った時、言った言葉。 相手を助けたいと思うこと。そして、自分も誰かに助けてもらわなければ ならないということ。つまり、相手を回復させることによって自分も回復できる。といった言葉。 本当に、じーんとしました。 人間強いばかりの人は、いませんので、やはり、弱い部分を補ってこそ 生きていけるのだと思うからです。ここに出てくる人たちは、本当にいろいろな悩みをかかえて、孤独におびえています。 そんな人だからこそ、悩みをかかえている人を救うことができるのでは、ないかなって思いました。 自殺してしまう人が多くいて、ショックも受けましたが、人生を必死に 生きようとしたからこそ、ではないかとも思いました。 暗く思い本でもありましたが、いろいろな事を考えさせてくれた 一冊になりました。 | ||||
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村上春樹の描く恋愛小説。 出世作といっていいと思います。 どこまでも深く深く沈んでいってしまいそうなお話です。 どのキャラクターも生き生きとしながらも淡々としている分、僕には異色とも言えるふつうな女の子「緑」の存在が大きかったです。 読む人を選ぶ小説だと思いますが、彼の小説の中では唯一と言っていい「真正面からぶつかろうとしている恋愛小説」なので、ぜひ手に取ってみてほしいです。 | ||||
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どこで読んだかは忘れたが、 村上春樹は自身が飲食店を経営していたときに得たノウハウとして 「飲食店が繁盛するコツ」をエッセイに書いていた。 曰く「10人のお客さんが来たとして、10人全員にそこそこ気に入られるより、 9人に嫌われても良いので1人に猛烈に気に入ってもらえたほうが良い。」とのこと。 その猛烈に気に入った一人はその店のリピーターとなり、 さらに口コミで人を連れてくる。 口コミで店に来た人の何人かは、またさらにリピーターとなるらしい。 「繁盛=ベストセラー」を意識しているかどうか不明だが、 彼の作品は明らかに 「多くの人は拒絶反応を示すが、一部は猛烈に好きになる」 と言った類のものだろう。 そう言う私も、この「ノルウェイの森」をきっかけに 春樹リピーターとなった1人だが、 拒絶反応を示したレビューが予想以上に多いことも興味深い。 確かに村上春樹の何が良いかを説明するのは難しい。 逆に「良くないところ」を説明するのは簡単だ。 物語に脈略がない、簡単に人が死ぬ、意味不明なセックス、、等々。 それにしても、私を含めた多くの人が魅せられるのか? ひとつ確実に言えるのは、流れるような文章表現力だろう。 例えとしては苦しいが、音楽を楽しむように 我々は読解を楽しんでいるのではないか。 音楽にも歌詞やメッセージがあるが、 それよりも心地よい音の流れそのものを楽しんでいるはずだ。 同じように私たちは、物語やメッセージよりも 村上春樹の心地よい文章の流れを楽しんでいるのではないだろうか。 | ||||
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いつだったかな。 もう随分前、たぶん3、4年前だと思う。 姉の部屋に転がってたこの不思議なタイトルの本を2冊見つけて何気なく手にとってその夜朝まで読みふけってしまったのは。 今は社会人。朝まで熱中できる本に出会う事はあまりなくなってしまったけど、「ノルウェイの森」を想うとき、同時にあの頃若かった自分を思い出す。ノウェイがどんな場所だかなんてわからなかった。異国の地。ただ確かに流れている、女の子と主人公の間にある時間。 すごく心地のいい小説だったな。 | ||||
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自殺を含めた人の死や、性行為や、感傷的な何もかも、それが心地よくすら感じられるのは筆者の才能なんでしょう、多分。ただ一歩間違えれば、具体的には年代・時代の設定如何では、どこか別の所でで見た感じがしてしまうのではと思いました。順番的にはこちらの方が遥かに先なんですが、それだけこの小説の影響を受けた人が多かったのかなと感じます。そんな事も有るので設定が学生運動時代の話で、描かれたのが80年代後半であるけれども、何かそんな感じが私にはしません。 10代に読んだ時にはかなり感情移入できた様な記憶が有りますが、今読み直すと、どこか冷めた目で読んでいる私がいます。「大人になる」前に読まないと駄目なのかもしれないですね。 | ||||
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著者の中で、代表作の1つといってよい作品です。 主人公が悩まれ続けながら・・・ やっぱり、著者の作品は理論っぽくないから大好きです。 感情に任せて書いているのに、ちゃんと筋道が通っている。 こんな文章は書きたくても普通の人じゃ書けません。 すばらしいの一言。 ただ、主人公が「魔の山」読んでいる箇所があります。 星は四つにしておきます。 | ||||
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今回読むのが3回目。結末を知りつつ恋愛小説を読んで楽しめるのだろうか? 楽しめた。上巻は最初のほうに「蛍」という短篇小説がまるまる収録されているのだが、宮本輝の「蛍川」(新潮文庫)のようにラストのセンシティブな美しさがくっきりと心にまた残った。文中に出てくる蛍はいったい何を託されているのだろうと考えると切なくなる。直子、緑、レイコさんのパーソナリティがあらすじを越えて読ませるものがある。最初に読んだときは、レイコさんに惹かれ、次が緑。今回も下巻に進む前の段階では緑の虜となった。本作は「めくらやなぎと眠る女」や「国境の東、太陽の西」に通ずるエピソードも散見され、村上春樹が描く青春小説の集大成的な意味合いがあると思った。 | ||||
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登場する人はまるで「今現在」の方がいそうだ。 実は今の方が現実っぽい。 ただ小説とは時代とともにあるものだ。 だから本書がいつ書かれたものかはすごく重要だ。 そういうことも考えないで読むからただ「暗い」とか違和感を感じる人もいるんだ。 経済も活況の頃の本書は、やや暗くてよかったのだ。 そんなバカ明る過ぎた時代に「冷め」は必要だったはずだ。 めったに二度も同じ本は読まないけど、本書は二度読んだ。 弱い女の子を大切にしてあげたいな、とも思った。 主人公に読書の良さとか孤独な中の過ごし方のようなものを学べた。 思わず新宿のカフェでフォークナーを読みそうになった。 つまりそういうのが春樹作品の登場人物のチカラなのだろう。 | ||||
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この作品ほど,村上春樹に対する評価を決定付けるものは他にありません。初めて彼の作品を読んだ人,彼の作品をたくさん読んでいる人,どちらとも彼を語る際には必ず挙げられると言っていい。そのため,話題性もまた最も大きい。私は,これまでにすべての長編と少しの短編を読んでいて,初めて触れたのがこの作品がでした。 自伝との評に対する否定などとともに,「書かなければならなかった」という作者の文が,英語版の訳者あとがきにあります。この言葉が,僭越ながら私にはよく分かります。『ねじまき鳥』がお気に入りであり,また『ダンス』から『世界の終わり』への流れに圧倒された私には,その間にあって「(読ま)なければならなかった」作品。また,「蛍」で有名なように,この作品を長編として完成させるために,相当の時間を要しています。いわゆる「浅い」との批判は,おそらくは違うでしょう。「『セカチュー』などの先輩」という評も。それらの本とこの作品の読みやすさとは,似ているようで全く異なるものです。 「僕」,直子,緑,レイコさん。突撃隊,キズキ,永沢さん,ハツミさん。学校,寮,電車,書店,施設。どれもが他の長編に比べ現実的であり,でも合わさってどこか幻想的でもある。はじめから長編を幻想で書き続けた作者は,ある意味自らの居住まいを正すためにこの作品を書いたのでは。”Norwegian Wood”のとおり”This Bird Has Flown”となる前に,何か大切なものを捉えておくために。 | ||||
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もう随分昔に読んだ本です。 今思い返してみると、 読後、なんとも言えない。なんかこうどこにも持っていき様の 無い無常感を抱いた事を思い出します。 この本は高校生・大学生の青春時代、主人公と同年代の頃に 読むことオススメします。 村上春樹の独特な世界観はその頃に読むと一番感じるものが あると思います。 今、働き出して、毎日現実に追われて、目の前のタスクをこなす日々 の中でこれを初めて読んでもきっと昔ほどの感情を抱くことは できないと思うから。 | ||||
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愛する人、身近な人を突然失うことの悲しみを私に教えてくれた作品です。 ぜひ、多くの人に読んでほしい、そして最後まで読んでその感想を共有してほしいと思った作品です。 | ||||
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クソみたいに共感できる。まず、ファンタジーとか感動できるような話を求めている人には向かない。「楽しい」本では無い。 淡々と、この人の現実を語っている感じがする。 | ||||
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読み終わった時、頭の中でゴォォオオオと何かが鳴っていた。そして何も考えられなかった。 小説を読み終わると、心に残るものはひとそれぞれで、言葉になど到底できないものもある。だがそのほとんどは、喜怒哀楽のなにかには、おおまかにだったら分類できるものではないだろうか。しかし、この作品は無理である。信じられないが、無理である。終わり方に大きく起因すると僕は考えるが、よくわからない。 この作品でしか絶対に味わえない、感じることのできないものがある。それだけは言える。 | ||||
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上巻より断然良かった。 エキセントリックで、下巻はきちんとした恋愛小説だ、と思う。 主人公(名前は忘れた)と、緑との会話が非常に愉快で、 知性的だった。 | ||||
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感動?そうじゃない、哀しみ?そうでもない、私はこの本を読んだ今の自分の中の感情を適切な言葉で表現することが出来ません。 でもそれは登場人物達も同じです。僕、直子、緑。誰もが弱くて不安定で、淋しさや哀しさ、色々な感情を抱えている。みんな自分で自分のことが分からないから悩み、苦しむ。でもそれが生きているということ。 「僕はいったいどうすればいいのでしょう?」悩みに悩んだ“僕”のこの言葉がそれら全てのことを象徴しているようです。 この本は登場人物の淋しさ、哀しみ、喪失感などカオスのように複雑に入り混じった感情がひしひしと伝わってきました。感動でもなく、哀しみでもなく、複雑な感情の大きな波。 何かを失ってしまうことはとても辛く哀しいことです。失ってしまった時、自分の中のありとあらゆる物が壊れ、心の病となり、再生することはとても困難なことです。 しかし、再生を手助けしてくれる手紙と音楽が作中何度も登場し、それらの持つ温かいエネルギーに心がほっとする場面もありました。 読んでいて決して気持ちの良い爽快な物語ではありません、心の準備をして読むことをおススメします。 でも読んで損は無い物語です。 | ||||
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嫌悪を抱く人が多いみたいですね。 性交(挿入に限らず)は、法的・生物学的にはとても重いものですが、対人関係においては、ハグやダンス、スポーツ観戦の観客同士の連帯や高揚と同じ、つまりコミュニケーションの一様態だと思います。 愛とセックスを不可分とするのは、所詮一つの価値観=信仰に過ぎません。それが、人間社会の発展に寄与するために、法的インセンティブを与えられているにしてもです。 それを知らない(思いが至らない)人間には、この書を語って欲しくない。 この本を主人公の性交渉描写だけをあげつらって悪し様に言うのは、映画「転校生」を、その性描写のために悪し様に言ったPTAと同じレベルだと思います。 性と死は、人間の本質であり、隠蔽・タブー視されているだけに目の前に現れるだけで嫌悪感を持つ人も多いのかもしれませんが、真に自由に生きたいと思う人間にとって深く考えざるを得ない事象だと思います。 この1冊だけで、村上春樹という作家を諦めてしまうのは、あまりにもったいないと思います。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」や初期の短編を読んで欲しい。 | ||||
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この小説を読んで、劇的に自分の中の何かが変わったりはしませんでした。 でも、自分がここ数年の間に何を手に入れて、 その代わりに何を失ったのかをそっと耳打ちしてくれました。 本を読んだ後に、「この本がいままで読んだ中で一番良い本だ。」と思うことが時々あります。 この本は、そんな本の中の一冊です。 | ||||
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大事な人を失った人,病気で苦しんでいる人などそういった,苦しみ・痛み・悲しみを背負いっている人への,著者の暖かい眼差しを感じました。物語もいいですが,それを引き立てる登場人物、BGM(ビートルズ,クリームなど)のさりげなさも,隠し味になっていて飽きずに読ませてくれます。セリフとか,すごく恥ずかしいしクサイのもあるけれど,フィクションなんだって割り切って、その世界に入り込んで読めば楽しめるかな,と思いました。逆にその言い回しが気障に映ったり,スノッブに聞こえるということもあると思いますが、僕はなんとか許容範囲です(笑) | ||||
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高校、大学時代に村上春樹にはまっていて、でも『ノルウェーの森』はあまり好きではなかった。「風の歌」「ピンボール」「ダンス」「世界の終わり」「ねじまき鳥」の方が好きだったんだけど、久々に読み返してみたら、やはりこの作品はすばらしい。主人公の「僕」と、自分の考え方・生き方が、決して似ているわけではないのに、これほどまでに主人公に感情移入してしまう小説はなかなかないと思う。大学時代にもどりたいとさえ思った。仕事があまりに忙しくて、疲れていたので、久々に読んでみたのだが、慰められるというか、元気がでてくる。あえて、この本のよくない点を挙げるとすれば、村上春樹の本を読んでいる限り、なかなか仕事に対するモチベーションがあがらないことか。精神状態がマイナスのときに読むのはいいが、プラスマイナス0くらいの状態に戻ったら、違う本を読んだほうがいいかもしれない。しかし、この作品がすばらしいことは、間違いない。 | ||||
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