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背の眼
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背の眼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 41~55 3/3ページ
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最高でした! 久しぶりに物語に入り込めました。 すごく怖い話なのかなと思ってましたが 違いましたね〜 驚愕、恐怖、衝撃、感涙 どれをとっても一気読み! という帯にひかれて購入しましたが 私なら驚愕!を選びます ドキドキして目が離せない作品です | ||||
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いまやかなり希少価値になってしまった本格ミステリです。 誰がやったのか、どうやったのか、超常現象をどう説明するのか、など非常にうまくまとまっています。 山間の山村、不気味な平野や滝、怪しげな登場人物など、ムードも満点。 初めはホラーかなと思わせながら、実はキッチリとした本格長編ミステリでした。 一部身体障害の表現があるため忠実にはムリかも知れませんが、映像化もしやすい作品です。 ホラーは陰鬱な読後感になることが多いのですが、最後に少年が見た女性の霊で作品全体が救われて爽快な印象です。 道尾さんはこれがデビュー作らしいですが、さすがです。 | ||||
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いまやかなり希少価値になってしまった本格ミステリです。 誰がやったのか、どうやったのか、超常現象をどう説明するのか、など非常にうまくまとまっています。 山間の山村、不気味な平野や滝、怪しげな登場人物など、ムードも満点。 初めはホラーかなと思わせながら、実はキッチリとした本格長編ミステリでした。 一部身体障害の表現があるため忠実にはムリかも知れませんが、映像化もしやすい作品です。 ホラーは陰鬱な読後感になることが多いのですが、最後に少年が見た女性の霊で作品全体が救われて爽快な印象です。 道尾さんはこれがデビュー作らしいですが、さすがです。 | ||||
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ホラー作家の道尾は、福島県の白峠村の河原で「…… レエ、オグロアラダ、ロゴ……」という不気味な声を聞く。 そこは、天狗の神隠しにあったとされる子どもの首が発見された場所で、 白峠村では、その子以外にも三人の子どもが失踪する事件が起きていた。 東京に戻った道尾は、霊現象を探求している旧友・真備のもとを訪れるのだが、 その際、真備に、白峠村周辺で撮影されたという4枚の心霊写真を見せられる。 それらの写真に写っている人々の背中には、二つの 眼があり、彼らは後に、全員自殺したという……。 超自然的要素を含んだホラー・ミステリである本作。 そのため、作中の謎が、どこまで合理的に解決さ れるのか、予断を許さないつくりとなっています。 ミステリ的には、前述した道尾が河原で聞く不気味な声や、天狗の面打ち職人の老人が口にする 「ゴビラザ」という謎めいた言葉が、ホラー的雰囲気を醸成しているだけでなく、事件を解くカギにも なっているのが秀逸です。 また、「背中に写った眼」という心霊写真の絵解きや犯人の特定に、民宿の主人が 所持する「東海道五十三次」の版画や天狗の頭巾などの小道具が、鮮やかな働き をしているところなども見逃せません。 犯人については、真備の薀蓄パートで伏線が張られ、さほど意外性はありませんが、 犯人との直接対決で真備が行う“憑物落とし(笑)”には、冴えた着想がみられます。 あと、忘れてはならないのが、本作で最も損な役割を担わされた といえる、認知症の老婆と、その息子である、ニートの四十男。 もともと、将来に何の展望もない暮らしをしていたとはいえ、 彼らを見舞う有無を言わさぬ悲劇には同情を禁じえません。 とはいえ、本作全体の読後感はけっして悪くなく、 結末の「怪異」も、それに大きく貢献しています。 | ||||
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山奥の小さな村を舞台に、神隠しにあった子どもたち、 天狗伝説、謎の連続自殺事件の3つを絡めて、 結末がとても気になり一気に読みました。 名探偵と助手、そして著者が登場人物としてストーリーに参加する、 楽しい作品だなと言うのが第一印象です。 巻末あるこの作品に対する評の中でも言われていることですが、、 少し無駄に長い会話文があり、そこが少し退屈でした。 しかしながらそれをカバーするだけのスリル感もあり、 若い作家さんのデビュー作とは思えない作品でした。 結末もさわやかでした。 表紙の絵がこの作品にとってもあっているので、 文庫よりは是非こちらを読んで欲しいものです。 | ||||
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最初から 読者の目を釘付け! 不思議で恐ろしい世界へ誘ってくれました。 自殺・殺人・病気 山奥の猟奇的伝説と血なまぐさく悲しい話の割には 主要登場人物のキャラクターが明るい為か、 暗い感じではなく 最後はちょっと温かい気持ちにさせてくれた作品です。 | ||||
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最初から 読者の目を釘付け! 不思議で恐ろしい世界へ誘ってくれました。 自殺・殺人・病気 山奥の猟奇的伝説と血なまぐさく悲しい話の割には 主要登場人物のキャラクターが明るい為か、 暗い感じではなく 最後はちょっと温かい気持ちにさせてくれた作品です。 | ||||
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恐るべき新人作家の登場。 主人公のウンチク部分、犯人に対峙する時の一連の流れなど、確かに随所随所に京極夏彦の京極堂シリーズを思わせるところもあったけれど、でも、亡き妻への思いや少年との交流にへこむところなど、その抜け具合というか人間臭さがあたしは楽しめた。 しかしこの人の作品に流れる、妙に平坦(というか冷淡)なものはなんなんだろう? 聞き間違い、意図的な?取り違え、作品に流れるモチーフの複雑な比喩、主人公の悲恋・・ たくさんの仕掛けが並べられているのに、なぜかそこに重さを感じない。 いや、悪い意味でケイハクなのとは違う。 現実感のない・・のではない、というよりも、これだけ土着のホラー&推理ものなのに、ありえないくらいこの作品からは、土のニオイがしないのだ。 うーん、なんっていうんだろう、まるで作品の分量をまず決めて、そこに決められた仕掛けを按分して配置してからストーリーを後付けしてゆくような、本当に作者の頭からだけ、生まれてくるって言ったらいいのか・・ 小説を作品として生み出す、絞り出すのではなくこの人は、むしろ軽やかに、小説の木から無造作に次々と、小説をもいでくるのではないか。 恐るべき子供たち、ではなくて、恐るべき新人作家。 | ||||
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怖かった。小説を読んで夜眠れなくなるのは久しぶり。 ホラー小説はかなり怖いものでも、「所詮創作」とわりきってしまっていたが、自分が実際に経験したことなど、そんなことを思い出し怖さ倍増。 自殺した人々の写真の背中にうつっていた眼。 休暇に出かけた福島で奇妙な体験をした小説家が、その謎を解明すべく心霊研究科の友人と共に再び当地を訪れるが・・・ 語り口は饒舌で人々が心霊現象としてとらえてしまう数々の事例を詳細に説明している。導入部のドラマチックな部分は多少気になるというものの、世の中の科学では解明できないミステリーを無理につじつまあわせをするのではなく、ラストでまとめきった手腕は見事。 公募作品という事でラストに選者の評が載っていたが、流石プロの見方は違うと思った点と、素人だからこそ楽しめるそういった面もあると感じた。 | ||||
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ホラーサスペンス大賞を受賞した作品です。 しかし、内容はホラーやサスペンスよりも、ミステリといった方が良いでしょう。 超常現象的な要素もあるのですが、それらはストーリー上の味付けと考えた方がスッキリします。 ホラーを期待せずに、謎解きを楽しむつもりで読むのが良いでしょう。 誤解を恐れずに言えば、個人的には鈴木 光司氏の『リング』を彷彿しました。 映画ではなく、原作の方です。 『リング』ほどホラー色は強くありませんが、謎解きの要素が強いところが似ています。 そういう意味では、将来映像化されればホラーが強調されるのかもしれませんが、本書の評価としては主題はあくまでも謎解きにあります。 | ||||
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といいつつも、これはホラーではない気がします(笑) 初めての本ということで、盛りだくさんで読んでいて楽しい。 他の方の影響を受けているかもしれませんが、わたしはその方も好きなので面白かったです。 | ||||
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ところどころにちりばめられた罠に、引っかかるまいと思いつつも、陥ってしまい、背筋がぞっとする経験を、何度もさせられる。確かに、スリラー感覚を味わえる。しかし、読後感に残るものの強さ、という点ではどうだろうか。確かに、楽しめはするが、、、というレベルである。 | ||||
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白峠村で不気味な声を聞いた、主人公は、「霊現象研究所」の友人、そして助手と、白峠村へ秘密を探りに。そこで発生していた、児童の連続誘拐事件、天狗の伝説・・・。不気味な声の正体は、事件との関係は、そして、犯人はいるのか・・・。 この世の事件とも、あの世の事件ともつかぬ謎を、主人公たちは、追いかけます。 雰囲気に参りました。鄙びた村の描写、謎の住人たち、不思議な少年、天狗とは何か、霊とは、古い絵・・・。独特の雰囲気をもって、迫ってくる本でした。 登場人物も多くなく、話の筋も追いやすく、読みやすい本でした。それもあって、一気に読みました。 登場人物がそれぞれ背負った過去など、読みどころ満点で、がっかりさせない本だと思います。 | ||||
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読み終わった後にすがすがしくなるミステリー(ホラーかな?)はめずらしいと思います。風土色の強いミステリーで、語り手の私の人柄のよさがでていて好感がもてます。自殺者にかかわる心霊写真・子供の失踪・殺人・・などの事件の徐々にわかってくる真実に一気に読みたくなりますが、細かいところの説明がされてないような「あれはなんだったの?」と、いう疑問も少し残ってしまいました。ちょっと長いのですが、中盤からおもしろくなるので投げ出さずに読んで下さい。主要人物の3人の活躍する、続編を読んでみたいです。 | ||||
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本作は、「ホラーサスペンス大賞」の特別賞受賞作であるが、賞のタイトルから予想されるよりも、ずっと濃密な「味」を持った作品だと言える。ホラーやサスペンスの要素はもとより、本格ミステリーとしての強烈なインパクトと完成度の高さを持ち合わせているのだ。それに加えてこの作品には、スケールの大きな世界を描いたホラーやサスペンス、ミステリーがしばしば抱えてしまう問題である、「読後感の悪さ」が全くない。最終頁を読み終えた人は、これまで感じたことのない最高の読後感とともに、「まいった」「やられた」…そんな言葉を思わず口にしてしまうこと請け合いである。もう一つ驚かされたのは、一人称で語られる主人公の心理を、読み手の心と同調させる手腕だ。「私」という主人公が、全編を通して、読み手の感じる恐怖、疑問、焦燥感を、絶妙なタイミングで感じ、語ってくれる。このことにより読み手は、絡み合う物語をハイレベルな臨場感とともに経験することができる。著者のデビュー作とのことだが、いったい今後この作家はどんな作品を私たちに読ませてくれるのだろう。ホラーファンとして、ミステリーファンとして、この上なく楽しみだ。 | ||||
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